©「進撃の巨人」製作委員会
率直な感想
結論から言って、本当に面白かった。特に特撮の巨人の描写。原作は絵が下手くそなので、人を食らう衝撃度が低い。一方でアニメは規制が厳しいので、血を出したくても出せない。
本作は一般的な実写映画に比べて、残虐描写が際立って良い!! 本当に思わず目を背けたくなる。
こんな特撮描写が凄い作品なのに、低い評価を出すヤツらは、原作と比べてあーだこーだ文句を言う。
Yahoo映画のレビューを見ると、ストーリーの改変に加えて、新キャラ「シキシマ」とミカサの恋沙汰や、緊急作戦にも関わらずS◯Xしてるカップルがいる、など細かい点まで批評をしている。
なるほど。よっぽど気にくわない点があるみたいだ。
よし、みんなが酷評するポイントをまとめて、それらに対して一つずつ説明していこうじゃないか。それがTBSラジオ好きである自分に課せられた使命だ!!
前回の記事と重複する点はあるが、どうかご了承願いたい。
リヴァイ兵長がいないぞ!
そう、本作ではリヴァイは存在していません。
その代わりに、長谷川博己さん演じるシキシマという人物が登場しています。
なぜリヴァイがいないかと言うと、ウに点々が付くのは日本人ではあり得ず、ドイツ人を使わないと行けなくなってしまうからだ。名前なんてどうでもいいと思うかもしれないが、日本人が欧米人特有の名前を名乗っていると、なんだかコメディ感が出てしまわないか?
エレンとミカサ。原作と全然キャラが違うぞ!!
原作のエレンは、巨人を殺すためなら何でもする化け物。怖いものなど一つもない。しかし、本作のエレンは、ちょっと無鉄砲な若者になっているのだ。つまり、非常に人間臭い、一般人に近い感覚を持っている。
これは、原作の諫山先生の希望であり、映画脚本家の勝手な変更ではない。つまり、原作のエレンは少年マンガだけが許される主人公補正された「無敵人間」であるのに対して、映画では怖いときは怖いと感じる人間になっている。
そしてミカサ。原作ではずっとエレンにピッタリな守護天使ちゃんだが、今回はちょっぴりエレンを見放している構図となる。それもそのはず、今回はエレンと二人で山賊を殺人する、というトラウマを経験していないのだ。
特殊な関係ではなく、単なる幼馴染みになっているミカサ。おそらくちょっとエレンのことが好きだったと思うが、原作ほど異常には感じない。
巨人が現代人で気持ち悪い、というか何故特撮?
何と言っても、今回の特徴は特撮表現。監督はゴジラ、平成ガメラのメガホンを取った樋口監督。脚本家は特撮オタク、映画評論家の町山智浩さん。こんな人達が進撃の巨人を撮ったら、そりゃあ特撮中心になるでしょう笑
そのため、なるべくCGを使わずに特撮でやっています。
冒頭の巨大巨人のシーンは、実際に人体模型みたいなモデルを作っているし、巨人については、実際にオーディションを実施して厳選したそうです。オーディションに集まる人は、本当に変な人達ばかりで、プロの俳優さんはそんなに使ってないそう。
まだまだ言いたいことがあるが、とりあえずこの辺で。 原作を気にしては楽しめない作品。だから遠慮なく原作を切り離せ。そして映画に集中しろ。
後半に批評を更新しました。
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