まえがき
はいこんばんは! Machinakaです。
ジュラシックワールドの批評についての記事が大変好評で、歴代記事の中で最も読まれる結果となりました。閲覧していただいたみなさん、本当にありがとうございます!!
今回は大好評を記念して、ジュラシックワールドのトリビアをお送りします。
まだ本編の評論をご覧になっていない方は、こちらからどうぞ。
www.machinaka-movie-review.com
ストーリーの違和感
さて、タイトルにもある通り、ジュラシックワールドのストーリーの話です。自分も批評を書いているので、他の方の意見を聞きたくて情報収集していたんです。すると、
「ストーリー詰め込みすぎ!!」
「オーウェンとクレアの恋愛は必要だった?」
というツッコミが数多くみられました。
確かに、ストーリーについては、かなり色々詰め込みすぎだと私は思います。
それはなぜか、あくまでも私の推察ですが書いていきましょう。
脚本家が多く関わった結果
本作では5人の脚本家が関わっていると言われていますが、これだけ規模が大きい映画なら、実際にはもっと多くの人間が関わっているといえます。
ちなみに、日本で脚本を担当するのはほとんど一人か二人。3人以上などほとんどないと言っていいでしょう。
しかしアメリカではこれが普通。また、かの有名なアニメーションスタジオ、ピクサー(現ディズニー)は、脚本には10人以上が携わり、ストーリーを練りこんでいくそうです。そりゃああんな面白い映画が作れるわけです。
こんなに脚本家が多くて、話はまとまるのか? とツッコミがあるかもしれませんが、アメリカの場合は、脚本家も分業制になっています。つまり、本筋の話担当、恐怖を見せるストーリー担当など。そしてアメリカの映画では必ずと言っていいほど、「お笑い」専門の脚本家が呼ばれるのです。
今回は、お笑い専門の脚本家が考えたストーリーがかなり盛り込まれたことが原因だと考えています。
何が言いたいのか。つまり、今回のオーウェンとクレア、主人公同士の恋愛はすべて
「ギャグパート」であったと思うのです。ギャグだから、話に入れてもいいかな、と監督は考えたのでは?
冒頭のシーンから家族の描写があり、子供視点が多いので間違いなく家族が中心となる話です。これが本筋のストーリーですよね。
クリスプラットとは?
ではあの大人の恋愛模様はなんだったか?
私としては、屈強な肉体を持つ元海軍兵士、オーウェン演じるクリス・プラットの魅力を最大限活用したかったのでは? と感じるのです。まずは彼の生い立ちからお話ししましょう。
クリス・プラット /Chris Prat 1979年ミネソタ州生まれ。
現在36歳です。
彼を知ってる人は、日本ではほとんどいないと思います。それは、映画で活躍するようになったのは、ここ1-2年なんです。
彼は2000年から映画に出演し始めますが、デビュー当時はヒット作に恵まれず。ようやく主演となった作品は。。。。
「アメリカン・パイパイ ようこそ美乳天国へ!! Deep in the valley」
はい、下ネタコメディ映画です。
いろいろ苦労があったのですね。こういう映画もあって、アメリカ人はクリスプラット=コメディ映画の俳優さん。というのが身に染みているのです。
そんな彼も大作に出演
そして9年間。彼は主演を任されることがありませんでした。
そして2014年、彼はようやく主演に帰ってくることができました。それは、、
ガーディアンズ・オブギャラクシー/ Guradians of the Galaxy
これは日本でもヒットしましたから、覚えている人は多いでしょう。この作品で彼は世界中から視線を浴びることになりました。アメリカでは「スターウォーズの再来!」とまで評された王道のSF映画です。
この映画もかなりギャグ路線に走っていますが、クリスプラットにとってはギャグはお手の物。見事にユーモアたっぷりなヒーローを演じたのです。
この映画で、彼の特徴的なギャグが生まれます。
それは、、、「キス / KISS ❤」
キスシーンなんて、映画だと見せ場中の見せ場!
誰もが真面目に見てしまう。しかし、この映画では完全にギャグパートとして扱われています。
クリスがキスをしようと迫り、、、、キスか、、、、、 の寸前で、全然関係ない話をするヒロイン。まるでズレ漫才のような間抜けなクリスに、爆笑が起きるのです。
セルフパロディのギャグ?
このシーンは彼のギャグパートの中でも、特に爆笑したシーンでした。
彼のこの功績を称えて、クリスのセルフオマージュのためにキスシーンを入れたのではないかと思うのです。
今回のジュラシックワールドでは実際にクレアとキスをしますが、妙に唐突だったり胡散臭くありませんか??
あれは完全にコメディー用の芝居ですよね。アメリカのテレビや映画では、唐突にキスをするシーンがありますが、そのパロディという意味も込めていると思います。
あと、エンディングシーンで、「これからずっと一緒にいよう」なんて臭いセリフを吐いて、クレアと一緒に白い光の中へ包まれる。あれも完全にギャグだと思います。だって今時、あんな臭いセリフ言わないですよ!
だから、ストーリーがおかしいと騒いでいる方も、「あれはギャグだった」と納得してください。クリスの前作のキスギャグを、ジュラシックワールドでもやったのだと。
ま、信じるか信じないかはあなた次第ですけど。