まえがき
はい、こんばんは。Machinakaです。
最近は映画批評そっちのけで、テレビやら研究のネタばかり投稿しておりました。さて、長らくお待たせした映画評論ですが、今回はこの映画です。
「テッド2 / TED2」
今週の金曜日に公開されたばかりのホットホットな映画です。日本では有吉さんがテッドの声を担当していて、頑張って広報をしていますね。そんな努力に答えられず恐縮なんですが、当方はもちろん字幕で鑑賞しました。
TED2のあらすじ、特徴
さて、この映画ですが、前作のTEDが日本でも大ヒットしましたので大筋のストーリーはわかるでしょう。
1985年のアメリカ・ボストン。8歳のジョン少年は両親から熊のぬいぐるみを買ってもらった。テディと名付けられ、彼は大変可愛がった。しかしとある日、テディが人間のように喋り始めた。そして27年後、テディはジョンとともに立派な「おじさん」になった。
可愛らしいマスコットやキャラクターが人間のようになって、大暴れする話は多いですが、TEDシリーズの醍醐味はなんてったって「コメディ」です。
有吉さんが吹き替えをしているように、TEDはスーパー毒舌です。「F」ワードが多くの会話に出てきますし、面白ければ人の悪口や人種差別的発言ばかりします。特に今回は差別発言が多く出てきますので、かなり人を選ぶ映画だと思います。
「TED2」の感想
さて、まずは映画の感想。
最初から下ネタのロケットスタート!
TEDといえば下ネタ。下ネタといえばTEDといわれるように、う〇こ・ち〇ち〇のような小学生のようなネタから、女性が毛嫌いしそうなドストレートな下半身ネタ。さらにはホモセクシャルの下ネタあるあるなど、下ネタのフルコースです。
なんてったって今回は、精子バンクの精子ですら笑いのネタにしてますからね笑 日本では不妊治療に悩む方々に配慮して、絶対に笑いの方向には持っていきません。しかし、TED2ではアッと驚くような、最悪のオチで見事に(?)笑いに変えてみせました。本当にアメリカのコメディはなんでもありなんですね。
一番の見どころは下ネタじゃなく「アメリカンエンタメネタ」
前述ではさんざん下ネタを絶賛しましたが、面白いのは下ネタだけではありません。TEDコメディの真骨頂ーそれはハリウッド映画やアメリカのテレビ番組・CM・スポーツ・有名人などをなじったアメリカンエンタメが満載のネタなのです。
ネタの例を挙げればキリがありません。映画ではスターウォーズ、ロードオブザリングなどの超有名ハリウッド映画から、「シスター、シスター」というアメリカ人しか知らないようなコメディドラマまで。一言でいえば、劇中に出てくるネタの全てを理解するためには、「アメリカに30年は住んでないと分かりません」
巷でTEDは女子会向けやら、若者にも人気があるとか言いますが、違います。この映画のターゲットは、
「アメリカに在住するアラフォーおやじ」なんです。
だって日本の若い女性に、近年のA・ロッドの守備力の低下なんて分かりますか?笑
とはいえ、前作がヒットしたのはネタが全部分からなくても限られたネタで十分笑いが取れたのでしょう。それだけ笑いのネタが散りばめられていますからねー。
しかし今回は、多少の知識がないと後半はあまり笑えないでしょう。なぜなら、後半のメインステージがコミコンの展示会場になっているからです。
コミコンとは?
Comic-con internationalの略称。アメリカの映画・アニメ・ゲーム・漫画のお祭りです。日本で言えば、コミックマーケットと東京ゲームショウが合体したようなものです。写真のように、アメリカのコスプレイヤーが集結する大イベントとなっています。
このオタクの大会場を舞台に、TEDが大暴れするのです。となると、オタクネタが出ないはずがありませんよね? 劇中でネタにされるキャラクターを把握しておかないと、全く面白くありません。いや、TEDのセリフや編集の上手さでコメディタッチにはなっているのですが、爆笑するためには予習が必要なのです。
TEDを見るために予習が必要!?と疑問に感じる方もいるかもしれませんが、TEDはA・ロッドをネタとして投下するような映画です。
そこで、このブログで必要最低限の映画・アニメのキャラクターや俳優さんの説明をしておこうと思います。劇中で出てくる全てのネタの解説を希望する人は、映画を見終えてからパンフレットを買ってください。アメリカ在住の町山智浩さんが時系列に沿って可能な限り解説してくださっています。
また、以下の情報は笑いのネタバレに直結する恐れがあります。ハリウッドスターに詳しい人、知らないけどとにかくネタバレは嫌な人は見ないでください。
アメリカの俳優さんとかは知らないけど、TEDが面白くなるなら見てもいい!という方だけ読んでください。
「TED2」で取り上げられた元ネタ・小ネタ解説
それでは箇条書き風に書いていきまーす。
ゴラム 出典:ロードオブザリング、ホビット (原作:指輪物語)
これは知名度が高くて有名かもしれませんが、劇中ではキャラ名だけ出てきてゴラムの姿は拝めません笑。このゴラムの顔を目に焼き付けておいてください。
特に目を。
リーアムニーソン 代表作:96時間シリーズ、ランオールナイト、フライトゲームなど
チョイ悪風のおじさんに見えますが、全世界的に有名なハリウッドスターの一人です。日本でも96時間シリーズが当たって知名度は高いかな? でも圧倒的に男性ファンが多いと思いますので、まだ知らない女性の方は覚えておいてください。といっても、こんな活字ばかりの本ブログを細かくチェックする女性は、既にリーアムニーソンを知ってると思いますが笑。
彼が演じるキャラは、圧倒的な強さで敵を殺す「ヒットマン」、政府に追われる「重大犯罪人」といった、アウトローな役どころが中心です!! 本人は気づいていないがとにかく悪者にされる可哀そうな人、と思ってください(雑な紹介ですいません。)
サミュエル・L・ジャクソン 代表作 アベンジャーズ・キャプテンアメリカシリーズ、パルプフィクション
黒人俳優の大御所です。アベンジャーズシリーズなどで人気を博しています。
モーガンフリーマン 代表作 ショーシャンクの空に、インビクタス、セブン
黒人俳優の中では一番成功した、もっとも威厳のある方なのではないでしょうか。代表作はありすぎて挙げきれません。とにかく、彼の役どころは弁護士、大学教授、刑事など、かなりお堅い職業に就いていることが多いです。そのイメージが積み重なってか、モーガンのセリフの一つ一つに妙な説得力を覚えてしまうのです。普通の映画であれば笑
ロビンウィリアムス 代表作:グッドウィルハンティング、ジュマンジ、パッチアダムス、グッドモーニングベトナム、多すぎて掲載不可(爆)
彼が自殺により死去したニュースは、日本でも大きく報道されましたね。日本人でも、彼の作品は必ず見たことがあるはず。それだけ我々の記憶に残っています。
結局は俳優さんばかり紹介してしまいましたが、最低限知っておきたいところです。特にゴラムは頻出しますので、覚えて帰ってください。
こちらの記事もオススメ! 全ての映画に通じる話。
www.machinaka-movie-review.com