こんにちは! Machinakaです。
今回批評するのはコチラの映画
「ロブスター / The Lobster」
https://www.telegraph.co.uk/content/dam/film/Cannes-Festival/lobster2-xlarge.jpg
「早く結婚しろ!」
本当に耳が痛い言葉ですよね。
少子高齢化の日本では国策で結婚を急かされるという、独身者にとっては窮屈な国になってしまいました。
もし政府が、「結婚しないと逮捕できる」法律を作ったらあなたはどうしますか?
今回ご紹介する映画は、より多くの独身者に見てほしいと思います。
1.あらすじ
アカデミー外国語映画賞ノミネート作「籠の中の乙女」で注目を集めたギリシャのヨルゴス・ランティモス監督が、コリン・ファレル、レイチェル・ワイズら豪華キャストを迎えて手がけた、自身初の英語作品。2015年・第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。独身者は身柄を確保されてホテルに送り込まれ、そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、動物に変えられて森に放たれるという近未来。独り身のデビッドもホテルへと送られるが、そこで狂気の日常を目の当たりにし、ほどなくして独り者たちが隠れ住む森へと逃げ出す。デビッドはそこで恋に落ちるが、それは独り者たちのルールに違反する行為だった。
映画.com https://eiga.com/movie/83454/
予告編もどうぞ!!
期日以内にパートナーを見つけないと、犬や牛の動物に変えられてしまうという奇妙な設定の映画です。この映画は非常に抽象的に作られていて、時代設定やどこの国なのかも分かりません。
2. 独身者が容赦なく拘束される世界
主人公は40過ぎ位の中年男。一人で部屋で過ごしていたら、急に「奥さんが亡くなった」との知らせが。
主人公を演じるのはコリン・ファレルです。
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どう見てもモテない男ですけど、普段はめちゃくちゃイケメンです。
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男は「犬」を連れて、人里離れた古城風のホテルへ向かいます。
そして簡単な手続きを済ませた後、身体検査を受けてからシングルの部屋に。
長旅で疲れたのか、すぐに爆睡。
翌日、ホテルのアナウンスが
「1日目の始まりです」
高級ホテルに見えて、実は独身者の結婚矯正施設だったのです。
恐ろしいのは、独身になった瞬間に入所しなければいけないという設定。主人公は奥さんの葬式もせず、すぐに施設に向かいます。この時点ですでに、この世界はどこか狂っていると感じることができるでしょう。
映画途中で、主人公が一人で歩いていると、お巡りさんに「アナタは独身ですか?」と職質を受けることがあります。
つまり、独身は犯罪
と法律で決められている世の中なのでしょう。 おそろしい。
3. 施設でのルール
Ⅰ:45日間でパートナーを見つけなければいけない
無理矢理ダンスしないといけません。
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Ⅱ:途中で帰宅は許されない(逃げ出しても逮捕)
帰宅は命がけです
Ⅲ:期限を超えてもなお独身の場合、自分が望む「動物」に変えられてしまう
主人公はロブスターになりたいと自らお願いしてました。
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4. 非モテ同盟を組むレジスタンスが活躍
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独身は罪という恐ろしい世界ですから、非モテの方々は反発して当然ですよね。
警察の目をかいくぐり、婚活施設をぶっ潰すことを目的として日々レジスタンス活動をしています。
この非モテ同盟のリーダーはこの方!
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レア・セドゥさん。なんと007スペクターでボンドガールを務めた注目の女優さんです。
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女の人ってメイクと服でこんなに変わっちゃうんですね。。。
レア・セドゥさんをもっと知りたい方は、007スペクター評をごらんください。
www.machinaka-movie-review.com
レジスタンスでは、徹底した恋愛禁止
もし罰則を破ったら、二度とキスが出来ないように「口をナイフで割かれて、血の口紅を作られてしまいます!!!!!!」
※ネタバレ防止のため、白文字で書いています。
このシーンが出てきたとき、もう絶叫してしまいました。
怖い、怖いよー非モテ同盟。。。。
アナタはおとなしく施設に入り、婚活バトルロワイヤルに参加しますか?
それとも、、非モテ同盟に入って独身を貫きますか笑?
この設定って、深作欣二監督の「バトルロワイヤル」に似てますよね。
5. 映画の感想
最初から最後まで謎がつきない映画でした。
ネタバレになるので注意しますが、、、
・なぜ主人公はロブスターになりたいと思ったのか?
・エンディングの意味は?
そもそも、なぜ独身者が罪なのかわからないし、なぜ動物に変えられるかの分からない。変身するシーンは一切観られないですからね、具体的なテクニカルの部分は、一切伏せられています。
ヘンな設定ですけど、間違いなくこの映画に感情移入はデキるかと。モテない人でも、モテる人でも、恋愛や婚活が奇妙に描かれているので、とても面白いです。
ただ、婚活に焦りを感じている独身者の方には刺激が強すぎるかもしれませんね。。。。
しかし、爆笑できるシーンが随所に散りばめられていて、観ていてあきません。先日批評した「マジカルガール」と同じく、ヘンな映画でも笑えるってのは、お金払って観るお客のことを本当に考えているなぁ、と関心します。
ののちゃんの真似じゃないですよ笑
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6. 余り物には福がない?
施設に入る男女は、一癖も二癖もある連中ばかり。
自分の話を一方的にする自己中だったり、共通の趣味があれば付き合えると思っている勘違い野郎であったり、、、 とにかく、恋愛がド下手なんです。。
これは監督の意図したものなんでしょうけど、この施設にいる人達って一切笑わないんですよ。
会話が盛り上がってないのも原因でしょうけど、とにかくコミュニケーション下手なんです。
「パートナーがいない奴らは罪だ、人間としての価値が無い」って言われているみたいで、独身かつ恋人がいない人には辛い映画です 必ず友達と行きましょうね笑。
普段は激しく喜怒哀楽を出す俳優さんが、ここでは無表情を強いられるので、役作りは大変だったと思います。
無表情のシーンで急に笑いの演出を入れられるので、シュールな笑いが作れたのは良かったんですがね笑
ネタバレしていいなら、観た人同士で爆笑したシーンを語り合いたくなる映画です。
以上です!
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