Machinakaの日記

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スーパーマン=イエス・キリスト説? 9.11テロとの関係は? 「バッドマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」批評 ネタバレ全開で徹底解説

 こんばんは! Machinakaです。

 

 

「バッドマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」

 

 

 

 こちらの映画の批評・感想・評価・考察・レビューをしてきます!

 

こちらはネタバレ全開で批評をしていきます。ネタバレなしで本作の予習をされたい方はこちらをどうぞ!!

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

 

 

 

1. 劇場鑑賞情報

 

今回も109シネマズ木場で鑑賞してまいりました!

 

新作のハリウッド超大作は、必ず木場でみると決めておりますので、、、。

 

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それに、今回はダークナイトのTシャツで参上しました!!

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さすがに劇場に「S」の青Tシャツを着ている人はいなかったです。いやぁ、ようやく買った意味がありましたよ笑 普段着としても使ってるんですけどね。

 

 

 

www.allposters.co.jp

 

 

 

バットマンといえばこれ何ですけど、、、なんかダサくないですか?笑

いや、Amazonさんに責任はありませんよ! I love amazon !!

良かったらみんな買ってね(白目)!!

 

 

 

 

劇場は若者、おじさん、おじさん、若者、、、 全部男でした!!!

 

マーヴェルとは違い、DCコミック映画ってなんでこんなに男子校みたいなスクリーンになっちゃうんだろうねー。私も生徒の一員でしたけど笑

 

席はそこそこ埋まってましたね。木場なのに8割位は埋まってたかな? こういう超大作じゃないと人が来ないんだよねー、、

 

真ん中のブロックに座っている人多かったんですけど、真ん中前に座っていた野郎がエンディングでスマホ触っていたのがかなりイラっときました。

 

馬鹿野郎!! スマホの光って後ろの席の人にはめちゃくちゃ目立つんだぞ!!!

特に、全体的に暗めなスナイダー監督の映画でスマホなど言語道断!! 今後はZ列に座って、正座しながら鑑賞してくれ!!

 

 

 

あと、IMAX3Dなのに、B列くらい前に座って見ている方もいらっしゃいました。真ん中、かつ人のいない所で見たいのはヤマヤマなんですが、前の席は単なるIMAXのための席で、IMAX3D向きではありません。IMAXは後ろがいいですよーー。

 

 

 

 

 

 

2. 感想

 

念のためですが、ネタバレありです。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では行きますよ。

 

 

 

 

 

 

 いやぁ、騙されたね(いい意味で)!!

 

脚本とか、尺の長さとかあるけど、まずは面白かったです。いや、言いたいことは山ほどありますけどねーーー。。。。

 

全く「VS」じゃないじゃん!!! 何が対決だよ! スーパーマンが「悪に染まる」なんて嘘だよ!! 嘘っぱちの宣伝だ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

評価を簡単に表すために、項目ごとに良否を付けていきます。

 

<良かった>

キャスト:◎

アクションシーン:◎

ダークストーリー度:◯

演出:◯

音楽:◯

<悪かった>

脚本:X

編集:

 

キャストのベンアフレック、ヘンリー・カヴィルの肉体美は圧巻でした!! 裸のシーンが多いと思ったら、キャストへの労いなんですかね。もしくは女性ファンへのサービスか。。

 

アクションシーンは最高!! 最後の化け物を退治する時のシーンは良かったなぁ。。。全体に暗めのシーンの中に、蛍光色溢れるヒーロー達の必殺技が決まると、アクションだけでカタルシスがありますねーー。

https://i.gzn.jp/img/2015/12/04/batman-vs-superman-trailer/076_m.jpg

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今回は唯一「人間」として戦いに挑んだバットマンもかっこ良かったー!!

まさに「人間舐めんな!!」

 

 

脚本は最悪でしたねー。一番萎えたところは、、、、

 

 

「マーサ」

 

単に「同じ名前」ってだけじゃん!! ふざけんな!! って思っちゃいました。

 

 

 

 

 

 

3. 結局、スーパーマンが全部持ってく

 

DCコミック映画のユニバース作品というつもりで観に行ったので、バットマンの良いところも引き出してくれるのかなぁーと思ってました。

前作のマンオブスティールがスーパーマンだったので、今回はバットマンが主役なのかと。

 

でも結局、最後はスーパーマンが全部持っていきましたねーー!

 

あのエンディングは、「正義は最後に勝つ」というメッセージだったのでしょうか?

バットマンが必死の思いで作ったクリプトナイトの槍。

 

それをスーパーマンが半ば強奪して突撃ーーーー!!!!!

 

おい、それはバットマンの槍だよ!!!

 

そして、エンディングではイーストウッド監督「アメリカンスナイパー」のごときエンディング。

 

 

https://i.ytimg.com/vi/R4JWiWIWtn8/hqdefault.jpg

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https://i.ytimg.com/vi/dQaWE8fvNqM/hqdefault.jpg

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スーパーマンを異星人としてでなく、アメリカ人として見送るようなエンディングでしたね。。。もっと言えば、アメリカの英雄か。。。

だから余計に「アメリカンスナイパー」と被るんだよなぁ。。。

 

 

 

もうバットマン脇役になっちゃったぜ!!!

 

と、バットマン好きな私として少し残念な映画になってしまいました。

 

 

 

4. 「人」を超えて、「神」になったスーパーマン。でもそれでいいの?

 

ジェッシーアイゼンバーグ演じるマッドサイエンティストが何回も言っていたように、この映画ではバットマンは「人間」、スーパーマンは「人知を超えた神」として設定されています。

 

バットマンとスーパーマン。お互いの正義がぶつかり合います。ぶつかり合うということは、正義の考え方が違うからです。

 

バットマンの正義は、、全体主義的な考え方だと思います。

人を守るためでなく、ゴッサムシティのような街を守るための正義。そのために社会全体を、街全体を変えていくというのがバットマンの正義です。

 

一方スーパーマンの正義は、、、個人主義的な考え方。

 

愛する地球人、ロイス・レーンのためなら多少の犠牲は構わないという信念のもと、バットマンのオフィスをボロボロにしてしまいました。

 

https://4.bp.blogspot.com/-I1GerxryN34/UT58eRUDf5I/AAAAAAAAAGs/35PhjSDVg5A/s1600/Man+of+Steel+Promo.jpg

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でも、神様が「個人主義的な」正義を掲げるっていいことなんでしょうかね? それがアメリカ的な正義という風に捉えられているんでしょうか?

 

ただ、エンディングでスーパーマンが亡くなってしまう(ように見える)ということは、個人主義的な正義よりも全体主義的な正義が勝ったということなのでしょうかね。。。

 

ヒーローが力を合わせて敵をやっつけることが全体主義なのか、イマイチしっくりきませんけどね。

ただ、今回のスーパーマン死去(のようにも見える)によって、古典的なアメリカンヒーロー像を壊したようにも見えます。

それこそ、アメリカタイトルの副題に添えられた、「正義の夜明け」の意味に合致すると思います。

 

 

 

 

 

 

5. 何故「槍」で敵を倒したのか?

 

あと、何故今回は槍を使って最後の敵を倒したのか? これは多くの疑問が残ります。

別に剣でもいいじゃないですか。もっと言えば、弓とかでも良かったわけですよ。

ってか、スプレータイプを使って敵を弱らせても良かったわけだしww

 

 

 

「神様」が「槍」を使って「悪」を倒す。

 

真っ先に思いつくのは、新約聖書で書かれた「ロンギヌスの槍」です。

 

https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-5d-dc/moralehistorya/folder/1063765/56/32076256/img_0

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日本人ならエヴァンゲリオンを思い出しがちですけど、今回はあくまでもキリスト教の槍ですよー。

 

神様であるイエス・キリストを貫いた槍として有名な、このロンギヌスの槍。

 

本作では、もともとバットマンがスーパーマンを殺すために作ったのが「槍」ですよね。

 

つまり、「人間」であるバットマンが「神」であるスーパーマンを殺すために作ったのが「槍」なのです。これってロンギヌスの槍と重ねている部分、大いにありませんか?

 

 

スーパーマンは亡くなりましたが、スーパーマンは「英雄」や「神」として、アメリカ人に受け継がれていく。「神の死」とともにキリスト教が広まったのとも合致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

6.またしても邦題がやらかした。。

 

 

 

終わってみれば、バットマンとスーパーマンの対決など数分で終わり、すぐに仲直りしちゃいましたね!!

 

要は、VSなんてタイトルはありえない訳です。

 

 

ザックスナイダー監督は、アメリカでツッコまれることを危惧して、タイトルを「VS」から「V」に変更をお願いしたそうです。

 

www.cosmicbooknews.com

 

 

まぁ、だったら「V」すらいらないんじゃね? って思いましたが。。

 

日本は100%「VS」だって思って宣伝してますからねー。。

もしかしたら映画買い付け時は「VS」のままだったのかもしれませんけどね。

 

テレビCMで

 

 

「スーパーマンが悪になる」

 

って堂々とナレーションしてますけど、、、

 

あれ嘘だから!!! スーパーマンは神様なんだぞ!!!!!

 

間違ってるぞ!! 

 

せめて、「スーパーマンは、悪者?」ってイントネーションを変えてくれ!!!

 

 

 

 

 

7. 「アメリカン・スナイパー」とどうしても被る。9.11との関係は?

 

 

 

スーパーマンって、古典的なアメリカンヒーローの代表格のような気がするんです。アメリカの男性の理想像っていうか。。 テキサス的っていうか。。。

 

「男なら強くあれ! 愛する女性を守るんだ!何があっても!!」

 

これって「アメリカンスナイパー」のクリス・カイルの思考と同じなんですよねー。

テレビで9.11の惨状を見て軍隊に入ったのと同じように。

 

最後に死亡するところも、エンディングの埋葬シーンもそっくりで、どうしても被ってしまいました。

 

このことから、ニューヨークで起きた9.11のテロと、メトロポリスの怪獣襲来を非常に重ねて映画を作っているなぁと感じました。このことは、パンフレットのベンアフレックのインタビューでも同じことを言っていました。

 

ちなみに、メトロポリスは架空の都市ですが、モデルになっているのはニューヨーク。つまり、9.11のテロが起きた場所と同じなのです。

 

 

以上の理由で、9.11テロとの関係が非常に強いと感じた本作。

 

これまでの考察を踏まえると、監督のメッセージは

 

「未曾有の人為的災害が起こった時、人間はどう考えるべきか? 何を正義として行動すべきか?」

 

だと思います。

 

 

以上です!!

 

 

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