こんにちは! Machinakaです。 今回はドラマの批評です。
今回ご紹介するのはコチラ!
「99.9-刑事専門弁護士」
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本ブログでテレビドラマについて取り上げるのは珍しいですね。
友人から紹介してもらって第1話を観たのですが、 期待していた以上に面白い作品だったので、筆を取ることにしました!
1. あらすじ
TBSテレビ系列で、日曜午後9時に放送しているドラマです。
4/17から放送開始しています!
日曜午後9時といえば、「半沢直樹」と同じ放送時間枠ですねー。
主演はこの2人!
松本潤さん
個人で刑事専門弁護を積極的に請け負う弁護士。その業界では有名な変人
ひょんなことから、大手弁護士事務所 斑目法律事務所にスカウトされる。
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そして、香川照之さん
斑目法律事務所で働く弁護士。企業法務から刑事専門弁護へと異動し、同じ部署で働くことになった松本潤の上司になるハメに。。
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香川照之さんとTBSといえば、半沢直樹のイメージが離れないですよね。半沢以降ずっと日曜ドラマに出ずっぱりなので、視聴者の人は食傷気味と思いきや、、、
今回はとても斬新な使い方をしています!
なんと、今回はこの2人が弁護士としてタッグを組み、一緒に裁判を闘うのです!
松本潤と香川照之とのバディもの。ブロマンスものかどうかは、、、まだ分かりません笑
2. シリアス性よりもエンタメ性を重視
-爆笑ドラマに仕上がった、その理由-
先ほど第1話を鑑賞してまいりましたが、、、
ずっと笑いっぱなしでした!
最初の事件の発生から、最後の裁判のシーンまでずっと。日本のドラマでこれだけ笑ったのって、久しぶりです。
なぜここまで面白く出来たかというと、アドリブのセリフがかなり多かったんです!
ドラマのキャラクターなら台本通りハキハキ喋ったり、決め台詞があったりするんですけど、このドラマでは松潤がぼそぼそ喋るし、、、 ドラマっぽくない感じです。
あえて比較するなら、同じ放送時間枠にやっていた「半沢直樹」とは全くの正反対。水と油です。ただ、半沢のドラマに出演していた俳優さんもこの「99.9」に重複して出演してらっしゃるので、そこも面白いところです。
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-面白さMVPは、この人-
松潤と香川照之の掛け合いが面白い、、と思いきや、一番面白かったのはこの人、、、
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誰だっけ、この人、、、?
説明します。お笑い芸人「ラーメンズ」の片桐仁さんです! 漫才よりもコントが中心の芸人さん。コントの名人なので、演技も抜群なわけです!!
ドラマでは、松本潤さんのサポートを務めるパラリーガルという職業に就いてます。
https://www.tbs.co.jp/999tbs/cast/
実はこの片桐さん、TBSラジオの土曜夜から放送している、「エレ片のコント太郎」という番組を担当しています。
ドラマとは関係ないですが、この番組に送られてくるリスナーのメールのゲスさは一級品です笑
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-弁護士ドラマなのに、分かりやすい-
弁護士のドラマであれば、複雑な事件と地味な証拠探しやインタビュー。。 ドラマ向けじゃないシーンも入れざるを得ないと思うのですが、、、
このドラマは、出来るだけセリフに頼らず、視覚的に分かりやすく作られてます!
後で詳しく書きますが、今回の企画発起人でもあるプロデューサーの瀬戸口さんが「小学生でも分かるドラマ」を目指したとのこと。
大丈夫、小学1年でも分かるように作ってますよ!!
日曜の午後9時といえば、多くの人が月曜からの仕事や学校に備えてぼーとテレビを観ている時間。どうせなら、シリアスで重い話より痛快なエンタメが良いですよね!
話の作り的にも、高視聴率が期待できるドラマなのではないでしょうか、、、、と個人的には思っております。
3. 「ありそうでなかったドラマ」を目指した
-ドラマの仕掛け人は、この人-
今回のドラマを仕掛けた人は、TBSの瀬戸口克陽プロデューサーです。
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彼がプロデューサーとして手がけた作品は以下のとおり
※[ ]内は平均視聴率
- 日韓共同制作ドラマ・フレンズ(2002年)
- 夢のカリフォルニア(2002年)
- 真夜中の雨(2002年)
- GOOD LUCK!!(2003年) 【30.41%】
- 恋文 〜私たちが愛した男〜(2003年)
- ホームドラマ!(2004年)
- 砂の器(2004年) 【19.60%】
- Mの悲劇(2005年)
- 放送50周年記念・広島 昭和20年8月6日(2005年)
- 花より男子(2005年) 【19.76%】
- 花より男子2(2007年) 【21.57%】
- Around40〜注文の多いオンナたち〜(2008年)
- スマイル(2009年)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所(2009年)
- 獣医ドリトル(2010年)
- 99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜(2010年)
- 運命の人(2012年)
- NTTドコモ 20周年スペシャルドラマ 夢の扉 特別編「20年後の君へ」(2012年)
- 99.9 -刑事専門弁護士-(2016年、TBS)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E6%88%B8%E5%8F%A3%E5%85%8B%E9%99%BD
太字で書いた通り、「花より男子」のプロデューサーも務めているのです!
https://livedoor.blogimg.jp/zzcj/imgs/c/3/c323d1d2.jpg
つまり、松本潤くんとは「花より男子」以来、約7年振りのドラマ共作となります!!
-タイトルに込められたドラマへの意気込み-
瀬戸口プロデューサーのインタビュー記事をまとめて読みましたが、ここで驚きの事実が!
なんと、日本の連続ドラマ史上初めて、「刑事専門弁護士」を題材に扱ってるんです!!
私が解説するのもなんですから、インタビューの記事を引用させて頂きます。
刑事事件の場合、弁護士にスポットライトが当たるドラマがこれまで作られていないことに興味を持ち、調べていくと、起訴されたら99.9%が有罪になることがわかったのです。
~中略~
日本の司法制度の信頼性の証明ともいえますが、実は落とし穴も隠されている。有罪が固いものだけ起訴されるから、99.9%という数字が生まれたのだと。この事実に驚きを覚え、視点を変えればドラマになると確信しました
https://www.oricon.co.jp/news/2069540/full/
タイトルになっている「99.9%」は、日本の刑事事件で起訴された裁判での有罪率なんですね。
松本潤と香川照之は、99.9%負けると分かっている裁判に挑んでいくのです。
現実ではありえないけど、ドラマだとアツい物語ですよねー!
-ドラマに隠された、普遍的なメッセージ-
こちらもインタビューで語ってられますが、痛快でエンタメ性の高い作品なのに、実は普遍的なメッセージも送っているという、とれもレベルの高いドラマづくりをやっています。
インタビュー記事を引用させて頂きます。
社会派の要素もありますが、エンタテインメント性を意識し、小学生が観てもわかるものを目指します。“あと0.1%頑張ると何か見えてくるものがある”という普遍的なメッセージを表現したい
https://www.oricon.co.jp/news/2069540/full/
つまり、99.9%負けると分かっている裁判の戦いをメタファーにして、頑張れば不可能なことも可能になるかもしれない、というメッセージを送っているのです。
4. 「見逃しちゃった!」そんな人も安心
第1話が見れてない、とお嘆きの方に朗報!
TBSの公式サイトで、オンデマンド配信しています!
ただし、放送期間は第2話が放送される4/24までですから、お気をつけて!
ちなみに私は今週から録画する予定です笑
とまぁ、映画評論ばりに頑張って書いてしまいました。このドラマに突き動かされたせいなのかも。
ということで、「99.9%-刑事専門弁護士」
超オススメです!!!!!
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www.machinaka-movie-review.com
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