こんにちは!
Machinakaです。
今回批評するのはコチラ
「マネーモンスター」
はい、ジョージ・クルーニー様をスクリーンで拝むのは、「ミケランジェロ・プロジェクト」以来になるでしょうか。久しぶりです。スカヨハちゃんは何回も見てるんですがねw
1.あらすじ
ジョディ・フォスターの4作目となる映画監督作で、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが「オーシャンズ12」以来11年ぶりに共演を果たしたリアルタイムサスペンス。司会者リー・ゲイツの軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼ぐ人気テレビ番組「マネーモンスター」の生放送中、ディレクターのパティは、スタジオ内に見慣れない男がいることに気付く。すると男は突然拳銃を振りかざし、リーを人質に番組をジャック。テレビを通じ、意図的な株の情報操作によって全財産を失ったと訴える。男の言う情報は、番組が数日前に放送したもので、リーは無自覚に誤った情報を発信していたことに気付き、カイルと名乗る男とともにウォール街の闇を暴くために動き始める。クルーニーが「マネーモンスター」司会者のリーに、ロバーツが番組ディレクターのパティに扮し、番組をジャックする男カイル役を、アンジェリーナ・ジョリー監督作「不屈の男 アンブロークン」に主演した若手俳優のジャック・オコンネルが演じる。
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はい。きわめて分かりやすいストーリーですね。ジャンルを付けるならば、「テレビジャック」モノです。
キャスターのジョージ・クルーニーがMCの番組「マネーモンスター」は、株価や経済情報をネタに財テクコメディ番組。NYにテレビ局を構えて、ウォール街のお膝元で放送している。
生放送中に銃と爆弾を持った不審者が乱入。男はジョージ・クルーニーに対して、「俺はコイツに騙された」と罵る。ジョージ・クルーニーはこの男に何をしたのか? ジョージ・クルーニーの命は?
もう説明はこれだけです。
2.映画の見どころ
監督は、あのジョディ・フォスター
マーティン・スコセッシ監督の1976年「タクシードライバー」のアイリスを演じ、12歳にも関わらずアカデミー助演女優賞にノミネート。
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1988年「告発の行方」、1991年「羊たちの沈黙」でアカデミー賞主演女優賞を獲得した、女優として頂点を上り詰めた人です。
今回は監督として映画に携わり、このマネーモンスターで四作目です。
オスカー女優出身の映画監督が、ジョージ・クルーニーやジュリア・ロバーツを使って何をするのか?
とにかく豪華なキャストや監督が目立ちますが、映画の内容はどうだったのでしょうか、、、?
3.映画の感想
リアルタイムサスペンスとしては、そこそこ楽しめると思いました。
最初は単なるテレビジャックと思いきや、ウォール街の闇を追求する社会派作品になっていたり、思っていた以上に楽しめましたね。
何より一番良かったのは撮影ですね!
テレビの生中継のカメラを映画のカメラで撮るという、カメラONカメラの構図。合計で何10台カメラがあるんだっていう笑 さぞかし編集大変だったろうな。。。
テレビと映画が混じったような、面白い作りでした。
生中継のテレビ番組を舞台にした映画だと「俺たちニュースキャスター」がありました。全然関係ないですが笑
似てる映画は、これかなぁ、、、 韓国映画の「テロ,ライブ」
ハラハラ・ドキドキ感は楽しめてよかったのですが、、、、後半のまさかの展開でグダってしまい、結局微妙なカンジに、、、、
ネタバレは出来ませんが、予告編のスリル感がピークだと思って下さい。
まぁ、、、可能な限りで言うと、映画をつまらなくした一番の要因は、TVジャック犯のキャラが凄く弱いんですね。人質に取ったジョージ・クルーニーと張り合うくらいのキャラと思いきや、ただのボンクラ。「ジョージ・クルーニーが俺を騙した!」という理由も、、、あまり感動できなかったな、、、、。
要はですね、TVジャック犯はリーマンショック以降のアメリカ人を象徴しているんですね。つまり、彼がウォール街や政府に「NO!」と言える代弁者になるべきなのですが、その描写がとっても薄い。薄すぎて味がしない!!
TVジャックされたままテレビを生中継しているので、テレビを観ている人を映すシーンがあるんですけど、やたらと太った黒人を入れたり、ヒスパニックがアップになったり、記号的に人物を配置しすぎて何も心が動かないんですよね、映画を観ていても。
ウォール街に騙された人々を描いた映画なら、「99HOMES」がストーリー的にも、キャラの強さ的にも抜群です!!
つまり、TVジャック犯がとても弱いため、銃を持っていようが爆弾を仕掛けていようが、ジョージ・クルーニーには絶対勝てないことが分かっちゃうんですよ。前半は犯人も強気なんですけど、だんだん弱くなっちゃって、ジョージ・クルーニーと同格の人がいなくなっちゃう。
ラスボスが出てきても、ジョージ・クルーニーと対峙する場面は最後の最後でしかない。しかもラスボスの存在感がとっても弱い、、、 ジョージ・クルーニーが最強!!ってのを見せつけられた映画でした。
あ、映画館は日本橋で見てきましたよ!!
驚いたのが、、、、
ジョージのダンスシーンで、みんな無反応だったんですよねー。
勃起クリームを実践しているシーンでも笑わなくて、みんなだんまり。
日本橋はスクリーン大きいしアクセス良いし、上手いラーメン屋あるし最高なんですけど、観客がシネフィル、、、死ねフィルが多くて、映画を受け入れてない人が多い気がします、、、独断と偏見ですけどね笑
4.ジョージ・クルーニーのアイドル映画だった!!
主演とはいえ、何でジョージ・クルーニーばかりスポットが当たるんだろうと思ってました、、、、
ジョージ・クルーニーの踊りとか、ジョージ・クルーニーがパニクるところとか、ジョージ・クルーニーが怒るところとか、とにかく全ての見どころはジョージ・クルーニーにあり!!!
まさにジョージ・クルーニーのアイドル映画なんですね。
他のキャラクターは、結構どうでもいい感じですww
何でこんな映画になっちゃったんだろうと思ってましたが、、、理由が分かりました。
映画制作会社の中に、「SMOKE HOUSE」が参加してたんですね。
このSMOKE HOUSEって、ジョージ・クルーニーが経営する映画制作会社なんですよ!!!!
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つまりですね、映画制作会社の長であるジョージ・クルーニーが主演とあらば、ジョージ・クルーニーを大正義なキャラクターにしないといけないんです、最終的に!!
この風潮は、同じくウォール街の株式市場をテーマにした、「マネーショート」の映画製作をした「PLAN B」と非常に似ていると思いました。
www.machinaka-movie-review.com
このPLAN Bという会社は、ブラッド・ピットが経営する映画制作会社なんですよ!!
そしてブラッド・ピットは、マネーショートの映画に出演して、「リーマンショックで儲けるなんて本当はダメなことなんだぞ!!!」と説教するシーンがありましたね。リーマン・ショックを題材にした映画で自分が儲けてるくせに、超矛盾した発言だと思いましたがwww
https://columii.jp/movie/images/article/article675/0675_05.jpg
つまり、ジョージ・クルーニーもブラッド・ピットも、自分の映画制作会社が参加している作品で出演すると、やったらと美辞麗句を並べるキャラクターになってしまうのです!!笑
まぁ、会社のイメージもあるし、しょうがないと思うのですが、ちょっとズルっちいなぁと思いますw だって、映画なんだから、フィクションなんだから、悪いキャラクター演じたっていいじゃん!! どんな汚れ役やっても、ジョージ・クルーニーは大好きだよ俺は!!笑
というわけで、ジョージ・クルーニー大好きな人なら大変オススメな映画です!! そうじゃない方は、、、、まぁ見る映画がないって時にオススメです笑 駄作ではありませんが、良作でもない。 そんな映画でしたー笑
以上です!
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