こんばんは! Machinakaです。
今回批評する映画はこちら
「LEGEND 狂気の美学」
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はい、トムハーディ一人二役という、トムハーディ好きにはたまらん映画ですなw
マッドマックスやレヴェナントを見た私としては、トムハーディが二役演じているだけで大興奮で鑑賞できました!!!
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はい、映画鑑賞前は、トムハーディが二人二役って情報以外、何も調べてません笑 何の期待もない態度で見に行きました。。。。
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1. あらすじ
実在した双子のギャングを、トム・ハーディが一人二役で熱演!映画『レジェンド 狂気の美学』予告編
60年代のイギリスで、実際にあったギャングの話みたいです。予告編を見る限り、ギャング映画としての側面が強いみたいですねー。
見所は、やはりトムハーディの演技に重点が置かれているみたいですが、、本編はいかに??
2.映画の感想
全然ギャング映画ちゃうやんけ!!!!
めっちゃラブコメやんー!!!!
何より大爆笑できたのがこの映画の特徴でしょうね。
はい、ギャング映画として期待していた方が大勢いらっしゃったみたいですが、そんな期待とは裏腹に、過激な暴力描写はほとんどなくて、かなり綺麗な映像ばかりが目立ちました。
トムハーディの演技は素晴らしかったです! 予想していた以上に、二人の性格や言動が違っていて良かったです!!!
メガネなしのイケメン、レジーは冷静沈着、一方のメガネのロンは精神疾患があり非常にバイオレンスな性格。
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今回、ギャング映画らしくないコメディ調になった要因としては、クレイジーなロンの暴走っぷりが強調されてたのが大きいと思います。彼は同性愛者なのですが、それを話のオチのように用いるので、どうしても笑ってしまう。ゲイがトークのオチになるって、LGBTの人にはちょっと失礼ですけどw
また、ロンの特徴としてはギャグがつまらないw それを映画では強調して表現していて、レイジーの経営するクラブでマイクを使って、つまらないギャグを連発してます。製作陣としては、ここが笑いどころだと思ったんでしょうね。。
私は大好きでしたけど、硬派なギャング映画として見に行った人は、さぞかしお寒いシーンだったのではないでしょうか?
また、あまりにも予習しなかったのが吉と出まして、、、タロン・エガートンが出てきた瞬間、超テンションが上がるっていう映画体験が出来たのも、私にとっては大きな加点でした。
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彼の登場を機に、この映画の見方が大きく変わりました。
これって「キングスマンっぽくね?」
はい、この映画を分かりやすく例えると、、、、
キングスマンからバイオレンスを引いた映画になっていると思います。
ギャングというのは、ただの飾り。実際には英国紳士のマナーを遵守した、アクション&ラブコメ映画だったのかなーと思いました。
また、60年代の人物を取り上げたという意味で、同じイギリス人監督のスタンリー・キューブリックのオマージュのようなシーンもありました、、、と思ってます。
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また、実録モノのギャングを描いた映画は、ジョニーデップの「ブラックスキャンダル」があります
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3.シンメトリーな構図にウットリ
この映画、特に後半ではシンメトリーな構図が目立ちました。
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同じく、タロン・エガートンが出演している「キングスマン」にもシンメトリーの構図が多く見られました。おそらく、イギリス映画だとよくある演出なんですかね。。。
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4.赤と青の美術のカラーリングにウットリ
そして、、、何よりこの映画の特徴は、、、、
「カラー映画として見ると超エキサイティング」
美術デザイナーはCrispian Sallisさんです。
「グラディエーター」や「JFK」の美術を担当されてます。
「LEGEND」のポスターに注目してみましょう。青と赤が強調されてます。
https://truomega.ca/wp-content/uploads/2016/01/LEGEND-movie-poster2.jpg
https://therecommendedblogs.files.wordpress.com/2015/09/legend-movie-2015-1.jpg
実は、ブルーレイの表紙にも、、、、
ブルーレイの青を上手く使った、青と赤の表現ですねwww
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こちらは同じ美術デザイナーの方が担当した映画「JFK」のポスター画像です。ここでも青と赤が強調して使われてますね!
https://s2.graphiq.com/sites/default/files/7522/media/images/t2/JFK_1991_8131739.jpg
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続いて、映画本編です。
恐ろしいほど、青緑と赤の強調が目立ちます。
ドアの青とフェンスの赤
壁の青
車の赤
ドアとカーテンの青
おばちゃんの青と赤の服
赤と青のドア
青の壁と赤の消化器
赤い壁。タロン・エガートンの後ろにある青の機材
そうです。青と赤が非常に強調されているんです。
なお、ベスト
この青と赤の意味は、複合的になっていて、、、
まずロン・クレイの攻撃的な性格を示す赤、そしてレイジー・クレイの冷静沈着さを示す青緑
また、バイオレンス描写や血の色を表す赤とラブストーリー要素の静的なシーンを示す青緑
赤と青緑が強調される、、、本ブログを見ている方なら、この映画を覚えてますね?
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キャロルです!!
この映画も、補色を使って青緑と赤を強調する演出を使ってましたね。
ルーニー・マーラが壁の色を青緑に塗っているのが、非常に強調されますね!
これはケイト・ブランシェットと別れた時のシーンですね。画面から赤を消して、青を塗ろうとしたんです。ケイト・ブランシェットは赤色のキャラでしたからね。
https://www.btlnews.com/wp-content/uploads/2015/11/LR-ca1_2590_lg.jpg
そして、キャロルに通じるシーンがこちら!
フランシスがレイジーと別れるシーンですけど、、、
青緑のカバンを持って、赤色は一切入ってない。
つまり、ルーニーマーラと同じく身の回りを青で固めようとしてるんです。。。
https://i.dailymail.co.uk/i/pix/2014/07/14/article-2692137-1FA3F28F00000578-461_634x828.jpg
いかがですか? カラー映画としてみると、この映画はスッゲェ凝ってて見ごたえ抜群ですよw
ちなみに、この映画はキューブリックに似ているとお伝えしまし型、その証左となるのがこちらのシーン。「時計仕掛けのオレンジ」 にて、赤い服の女性と青が背景の男が異常に目立つ。
https://theartdepartments.files.wordpress.com/2009/08/clockwork-orange.jpg?w=806&h=484
はい、というわけで、色で映画を見るという「カラー映画」の見方をすると、大変楽しめる映画になりました!!
よかったら参考にしてみてくださいね♪