こんばんは! Machianakaです。
今回批評する映画はこちら!
「Everybody Wants Some!」
http://www.puremzine.com/wp-content/uploads/2016/05/NEPRxaSKT0P3TT_1_b.jpg
1.あらすじ
リチャード・リンクレイター監督が1980年代の大学野球部を舞台に描いた青春群像劇。70年代の高校卒業式前夜を描いた出世作「バッド・チューニング」や、ひとりの少年が大学生になるまでを12年間かけて撮影したオスカーノミネート作「6才のボクが、大人になるまで。」の精神的続編とも言える作品で、大人への扉をあける青春のひと時を描いている。大学野球部の仲間たちが、新学期が始まるまでの3日間に織り成す人間模様を、懐かしの80'sサウンドに乗せて描き出す。出演はテレビシリーズ「glee」のブレイク・ジェンナー、「ヴァンパイア・アカデミー」のゾーイ・ドゥイッチ、テレビドラマ版「ティーン・ウルフ」のタイラー・ホークリン。
はい。高校卒業間近の夏を描いているため、リチャード・リンクレイター版「アメリカン・グラフティ」との呼び声が高い作品です。
リチャード・リンクレイター×高校青春モノ→見たいに決まってるじゃん!!
2. カリコレ初参加! オープニング作品にレッツゴー!!
この「Everybody wants some!」 は、まだ全国で公開されていません。こちらは新宿シネマカリテのカリコレ(正式名称:カリテ・シネマ ファンタスティックコレクション2016)で日本初公開されました!!
しかも、この映画はオープニング作品なので、オープン当日の一回限りしか上映しません。
つまり、これを逃すとかなり先まで映画を見れないんです!!
というわけで、日付が変わる瞬間からパソコンとにらめっこしてました。なんだか、スター・ウォーズを思い出すなぁ、、、
無事に座席が取れたのですが、開始10分でこの埋まり具合、、、
だって、みんなリンクレイターの新作待ってたもんね、、、
ちなみに、シネマカリテは新宿の東南口を降りて東口方向に真っ直ぐ行くとあります。隣がパチンコ屋なのに、よく防音されてるなぁ、、、
出ました! カリコレのポスター!
劇場内は人がいっぱいいたので写真は控えました、、、。ミニシアターなのに、男子率高いのが良かったです~(・∀・)
いつも有楽町とかだと肩身が狭いもんね笑
自動券売機が混んでいたので、店員のお姉さんに発見してもらいました。三枚連続でお願いしたので、最後はニコニコしてチケットを渡してもらいました。「あぁ、この人頑張るなぁ、、」と思われたのでしょうか。
そのお姉さんには、「カリコレの後にファインディング・ドリー観ます」なんて言えませんでした笑
凄い! 全部完売です。稼働率100%!! イメージフォーラム等とは違って、立見席がないので融通聞かないんですよね、、、
ほとんどの人がネット販売で取ったと思うので、ネットが使えない人はちょっと可哀想、、、
3. 監督・キャスト
監督はリチャード・リンクレイターさん
ボクが大好きな監督です!
http://image.eiga.k-img.com/images/buzz/49359/richardlinklater.jpg?1425520384
彼を好きになったのは、この「BOYHOOD」という作品。
役者を変えずにひたすら12年間撮影を続けたという離れ業をやってのけ、アカデミー賞に多数ノミネート。助演女優賞をパトリシア・アークエットさんが獲りましたね(*´∀`)
このスピーチは本当に泣けた、、、
BOYHOODと非常に近い作品としては、イーサン・ホークが出演した「ビフォア三部作」が有名ですね。この作品も、同じ役者同士で恋愛映画を描いていて、出会い・結婚・別れまでを丁寧に描いていた映画です。
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また、このスクールオブロックも大好きです。これでジャック・ブラックを好きになったなぁ、、、
あと忘れちゃいけないのは、俺の妹、、、的存在のミランダ・コスグローヴちゃんが出演していることですね!
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まだこの作品は観てないので、早くにチェックしたいですーー
彼の特徴はですね、とにかく「金になりそうにない映画」を撮ることで有名ですww
有名な俳優を使わずに、非常に低予算でインディペンデントな映画を撮るんです。例えば、「BOYHOOD」なんて、撮影が終了するのは12年後なわけです。つまり映画の制作費に投資する人間としては、資金回収が12年後なわけですよ!
こんなのにお金出せますか!?笑
だから、ハリウッドの大手映画制作会社では映画を作ってないんですよ(スクールオブロックを除く)
もちろん、監督・脚本を兼ねることが多いので、ほぼ完全に自分の作りたい映画を作る制作方針なんです。
また、主演を務めたのはブレイク・ジェンナーさん
あまり映画には出演していないみたいです。
テレビシリーズの「GREE」には出演していたみたいです。
私もGREE見たことあるんですが、初期のシリーズしか観てなくて、、、
どうしてもドラマは途中で飽きちゃうという癖、直さなきゃなぁ、、、、
さて、お勉強が長くなりましたね! リンクレイター大好きなんで、彼のフィルモグラフィーを長く紹介し過ぎました、、笑
それでは、映画の感想でございます!!!!!!!
4.映画の感想(ネタバレなし)
オープニングからテンションMAX!!
80年代のイケイケな音楽とともに、新たな出会いが連鎖する!
とにかく踊る!踊る!踊る! 青春ディスコムービーの傑作だ!!!
はい、リンクレイター監督は今までにスクールオブロックでロックやBoyhoodでのビートルズ推しが凄まじかったので、音楽が好きな監督だと思ってました。しかし、本作はこれまでの映画の中でも曲のBPMが高し!!!
ずーっとテンションの上がる曲が流れてます!!!
この映画は大学入学前から入学(授業開始)までを描いた作品です。ほとんどが大学入学前なので、学生は暇なんですね。
アメリカの大学は日本と違い9月入学で、全員が寮に住むことになってます。
主人公のジェイクは野球部の特待生で入ったので、寮ではなくゲストハウスみたいな一軒家に、野球部全員と住むことになります。
スポーツ推薦で入ったのだから、さぞかし真面目にトレーニングすると思いきや、、、、、
毎日ディスコで遊びまくり! 酒飲みまくり! 「アレ」しまくり!の青春狂騒曲を描くわけです。
恐ろしいのは、毎日夜どこかに出掛けてるという点。お前ら、お金は大丈夫なのかよ笑
野球部と聞くとチャラいイメージはないんです。なんだか日本の高校球児は真面目だなぁと思ってしまいました。
話はただただ、朝起きて、昼までグダグダして、夜に飲みに出掛ける。この繰り返しです笑
誰かが死んだり、大きな事件が起こったりは一切ありません笑
だが面白い! これがリンクレイターの実力なんでしょう。
会場はノリノリの音楽に乗せられ、爆笑し、あったかい気持ちで映画を見れました。
先にも述べた通り、野球部の高校入学前を描くのですが、野球部なんでキャラクターが非常に多いわけです。それなのに、キャラが立っているから観ていて飽きないんです。
話を進める役、すぐにチョッカイ出す奴、ナンパの時だけ頑張る奴、クソ真面目なヤツ、単に変な奴、、、とキャラが被らないんですよ\(^o^)/
以下の写真のメンバーを観ても分かる通り、顔や髪型が何も被ってない。真ん中のヤツは、本当に大学生なのか?と感じるくらい老けてるww
まぁ、これもアメリカ人だからか、、、
もう出で立ちからしておかしいですからね笑
http://content.internetvideoarchive.com/content/photos/10186/703106_033.jpg
個人的に一番好きだったキャラは、Juston Streetさん演じるJayです。彼は新入生として入ってくるんですが、、、
コイツに何度笑わされたことか、、、
ネタバレは避けますが、、、、とにかく最高で最低なヤツです笑
http://media.philly.com/images/20160408_inq_wkzboys08-a.JPG
http://cdn.phillymag.com/wp-content/uploads/2016/04/everybody-wants-some-juston-940x540.jpg
個人的には、南海キャンディーズの山里亮太さんに激似です。赤いサングラスにおかっぱ頭のルックスって、世界共通でキモキャラのシンボルマークなんですねぇ。。。
http://up.gc-img.net/post_img_web/2014/01/16c2008dc773d6121c9dba40560fe1df_16263.jpeg
5.あの過去作との関係は?
はい、アメリカングラフティと近いんじゃないかと言われてましたが、その予想は外れていたと思います。アメリカングラフティは、自動車を盗難したり、お酒を買うのにスリルがあったりして、ハラハラ・ドキドキの展開が多かったんですけど、今回はほとんど事件が起こりませんから笑
じゃあ何と関係があるのか?
IMDBの中で以下の様なトリビアがあったので、ご紹介します。
According to Richard Linklater, the film is a continuation of Boyhood (2014) in terms of beginning right where Boyhood ends with a guy showing up at college and meeting his new roommates and a girl.
リチャード・リンクレイターによると、この作品は[Boyhood]の続編的な内容で、[Boyhood]のエンド部分の大学入学前を描いた作品である。
http://www.imdb.com/title/tt2937696/trivia?ref_=tt_trv_trv
The film is said to be a follow up to Linklater's previous films Dazed and Confused (1993) and Boyhood (2014), centring about the life of a college student meeting his new roommates and a girl.
この作品は[バッド・チューニング]や[Boyhood]のフォローアップの役割があり、大学入学時のルームメイトや女の子との出会いを描いたものである。
http://www.imdb.com/title/tt2937696/trivia?ref_=tt_trv_trv
あと、この映画が上映した後に、本作のプロデューサーが登壇してトークショーが行われました。
そこでの質疑応答の内容も鑑みて、やはり前作の[Boyhood]と最も関係があると思いました。
[Boyhood]をご覧になった方ならご存知かと思いますが、主人公のメイソンが大学に入学し、新しい寮で新しい男友達と出会い、新しい彼女と出会いますよね。
本作では、このエンディングを延長するカタチで映画が始まっているような印象を受けました。
ただ、Boyhoodと比べると、Everybodyの方がメチャクチャ過激で、おかしくていいんですけどね笑
American Graffiti / 「アメリカン・グラフィティ」
総括すると、誰もが経験したであろう高校卒業から新たな進路先の出会いを凝縮して切り取っている映画だと考えて下さい。ストーリー性はあまりありません。それでも、ノリノリな音楽とバカな男たちの青春を垣間見えるだけでも面白いはずです!!!
6.[個人的感想] Machinakaが大学に入る前
メッチャ個人的な感想ですけど、Machinakaが人生で一番楽しかった時期が、まさに高校卒業後から大学入学時なんですよね。
私は地方から上京してきたんですけど、大学入学前に、この映画の主人公と同じく寮に入ったんですね。男子寮ではなかったんですが、ほとんど男だらけで、、、上は北海道、下は宮崎から来ている学生もいたんで、そこでの生活は毎日が刺激的で、、、そこでお酒もタバコも覚えました、、、 いや、もちろん20になってからですよ笑
で、女の子の出会いは、大学入学前にかなりあってですね、、、
入学前に行われた新入生の歓迎会で、その日に会った女の子と翌日デートに行ったり、花見で隣だった子と仲良くなってその子の家に行ったり、、、
なので、主人公のジェイクがよくやる軽いノリで女の子にアプローチするみたいな出会い方は、当時よくやってたんですよ笑
18-19の時って、なんであんなに女の子に対してチャラかったんだろう、、、
とまぁ、私の実体験とこの映画の主人公の行動が完全にマッチしていて、なんかすごく懐かしい気持ちになりました。。。
以上です!!
なんか、最近文字数が多くなってねぇか、、、笑