Machinakaの日記

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映画「シンゴジラ」裏話レポート 野村萬斎をゴジラ役にした本当の意味とは? ゴジラの続編はどうなる!? @東京国際映画祭

 

こんばんは! Machinakaです!!

 

 

2016年度東京国際映画祭で「シンゴジラ」の上映に参加してきました!!!

 

 

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2016.tiff-jp.net

 

 

今回で4回目のシンゴジラ鑑賞になります。もうね、見過ぎだよww

 

 

4回見た映画って、少ないですよ! 普通なら一回しか見ないからねww

 

今まで映画館で4回見た映画って、、、「Boyhood」くらいじゃないかなぁ?

 

 

 

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今回は東京国際映画祭での鑑賞ということで、特別ゲスト付きでした!

 

そこでシンゴジラについて製作秘話を聞けたので、この記事でシェアしたいと思いました! 東京国際映画祭に行けなかった人も、こちらのブログを読んで行った気分になってください。

そして、シンゴジラについてもっと深い理解を得たい人は、是非とも参考になさってください。

 

最初に言っておきますが、Twitter等での拡散は大歓迎です!!!

 

 

ちなみに、私がこれまで批評してきた「シンゴジラ」批評はこちらです!

 

初回の鑑賞 

www.machinaka-movie-review.com

 

 二回目の鑑賞

www.machinaka-movie-review.com

 

 三回目の鑑賞

www.machinaka-movie-review.com

 

 皆様のコメントから頂いたご指摘を反映して作ったシンゴジラ批評

www.machinaka-movie-review.com

 

 

 

それでは映画「シンゴジラ」裏話、行ってみましょー!!!!

 

 

 

 

 

 

「シンゴジラ」@東京国際映画祭概要

 

日時:2016/10/30(日) 15:45開場 16:05開演

場所:TOHOシネマズ六本木 スクリーン1

(私が座った場所はB7)

特典:上映終了後に山内氏(東宝・シンゴジラプロデューサー)、犬童一心氏(映画監督・シンゴジラキャスト)によるトークショー。

 

 

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トークショーの写真・動画

 

 

左から、山内プロデューサー、犬童一心さん、安藤紘平教授(MC)

 

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私は最前列からひとつ後ろの席で観れたので、カメラ目線で取れたのが凄く嬉しかったんですよね! おじさんばかりですが笑

 

真ん中で凄くいい写真が撮れました! スタッフの方、写真撮影許可して頂きありがとうございます!!

 

 

続いてちょっとした動画をお見せします。

 

プロデューサー視点から見た、ゴジラに対する思いが込められています。

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

はい、概要はこんな感じ! ネットだといくらでも嘘はつけるからね。私が本当に参加してきたよってことを証明したかったってのもあります笑

 

というわけで、トークショーの中で話されたディスカッション内容を包み隠さずお届けしていきます!!!

 

 

 

 

 

 

 

シンゴジラ、始まりの始まり 

 

 

山内プロデューサーによると、シンゴジラは2013年に企画が持ち上がり、庵野監督に依頼したそうです。

庵野監督は承諾。早速脚本作りに没頭したそうな。

 

 

 

 

 

 

最初は3時間分の脚本だった!?

 

 

ある日、東宝に脚本が送られてきて、そのページの分厚さに驚いたみたいですw

 

映画監督の犬童一心氏によると、「どう考えても3時間分の映画だ」と断言してましたw

で、犬童さんは東宝に「これって前編・後編分けるんですか?」と聞いたみたいです。開場は大爆笑ww だって、シンゴジラの監督ってあの樋口真嗣さんもいますからね笑

 

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

焦った東宝は、庵野監督に「これ、3時間分はあるじゃないですか?」と尋ねると、庵野監督は「これは2時間の映画です」とキッパリ言ったそうです。

 

山内さんは、「ずっと心配でした、怖かった」と当時の状況を吐露しており、ここでも会場大爆笑w だって庵野監督だもんね笑

 

庵野監督のみなぎる自信とは裏腹に、心配でしょうがない東宝サイド。そのため、プロの声優を使ったラジオドラマを製作したみたいです。

東宝サイドは2時間で収まらないだろうと思っていましたが、やってみればオープニング・エンドロール含めて1時間37分で収まったみたいですww

 

これは、脚本で見るとあまりにも量の多いセリフが早口で短くなったり、一つ一つのカットが短いことがラジオドラマで再現されたからでしょうね。にしても、3時間だと思っていた映画が約半分で済んだのですから、恐るべき庵野監督ですよねw 有言実行っていうか。。。

 

犬童一心さんによると、俳優たちは早口で喋らないと本編で使われない(カットされる)心配があったみたいです。ただ、庵野監督は早口で喋れ!とまくし立てたわけじゃなく、あまり多くを語らずに「早口で喋らないといけない空気」を出していたそうな。

山内プロデューサーは、特に「平泉成」さんの演技が心配だったみたいで、凄く溜める俳優さんなのに大丈夫なのかな? と思っていたみたいですww

 

 

 


(CM)愛知県警察-平泉成-2011

 

 

 

 

 

 

結局、東宝は庵野秀明をどこで信用したか?

 

 

これは、犬童一心さんが山内プロデューサーに向けた質問です。

 

山内さんは、「プリヴィズの力が大きい」と話していたました。プリヴィズとは、プリ・ヴィジュアライゼーションのことで、映画を撮る前に簡易版の映画を作ることです。つまり、シンゴジラって映画を二回撮ってるんですよねw

 

東宝としては、やはり上映時間を心配したみたいで、何度も何度も庵野監督に「本当に2時間で終わるんですか?」と言ったみたいです。でも庵野監督も、「絶対に2時間で終わります」と返答していたみたいですw

プリヴィズが「2時間で終わる」ことの信用として十分に足るものだったんですねー。ただ、撮影を円滑に進めるためのものではなかったと。これから東宝でプリヴィズが流行るかもしれませんね。そんな面倒くさいことが出来る監督がどれだけいるか分かりませんがw

 

 

 

 

 

 

シンゴジラの立役者は樋口真嗣?

 

 

犬童一心さんと樋口真嗣監督は古くからの友達で、樋口さんの凄さを語っていました。

 

樋口さんは、映画のためなら自ら一歩下がって手伝いが出来る人間。また、特技監督を務めた尾上克郎さんも、一歩下がって仕事が出来る人間。全ては映画のために、力を尽くせる人間なのだと。

一方の庵野監督は、自分が一歩下がって仕事をすることは出来ないタイプ。つまり、自分を全面に押し出して表現したい、仕事がしたいタイプ。自分のこだわりを捨てきれず、映画のために自分が一歩下がって仕事をすることは出来ないタイプだと言っていました。

 

犬童一心さんは樋口さんの旧友。東宝だと、進撃の巨人が不評でしたからねー。友達の犬童一心さんも気にしてたのではないでしょうか? かくいう私も、樋口さんのことを罵倒していたような、、、 いや、思いっきり罵倒してたねww

 

このシンゴジラという作品を見て、改めて樋口真嗣さんを素晴らしい人だと感じるようになりました。いや、本当に。だって、庵野監督が一人だったらこんな作品は作れないからねw てか、シンゴジラの監督に招いたのは樋口真嗣さからねw 自ら裏方に徹した樋口さん、ありがとうございました。あなたの作った「シンゴジラ」は本当に面白かったです!!!

 

 

 

 

 

ゴジラ役に野村萬斎さんを起用した本当の理由とは?

 

犬童一心さんが発言されていました。

 

シンゴジラ役として能楽者の野村萬斎さんが起用されたのは有名な話ですよね?

 

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ニュースだと、能の独特の動きを取り入れたとか、

 

日本伝統の技を盛り込んだとか、色々な起用の理由について議論されてます。

 

 

が、犬童一心さんは全く別の視点から野村萬斎さんの起用を分析していたみたいで、これが私にとっては衝撃でした!!

 

まず、野村萬斎さんと犬童一心さんについて

 

2012年の「のぼうの城」で、犬童一心さんが監督、野村萬斎さんがキャストとしてつながりがあるんですよね。

 

 

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で、この時野村萬斎さんの電話番号を犬童一心さんが手に入れていたそうです。

まぁ監督とキャスト同士だから、やり取りはしますよね。

 

ある時友達の樋口真嗣から犬童一心さんのところに電話が掛かってきたんですって。

そこで、「野村萬斎さんの電話番号教えて」って聞かれたみたいですw

樋口真嗣さんは「実は野村萬斎さんにゴジラをやってもらおうと思って」と言われて、最初は何を言ってるのかよくわからなかったそうですw

 

ここで会場は大爆笑ww

 

で、しばらく経った後に、野村萬斎さんを使った理由を考えていたら、あることに気がついたそう。

 

 

 

それは、「昔から、能楽は神事に使われてきた」ということ。

 

 

 

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神社に行くと、能をやっている時ってありますよね? こんな光景、見たことありませんか?

 

具体的には「神事能」というらしく、神々の祭り事には能が使われるそうなんですよね。

 

説明するまでもなく、ゴジラは神の意味を持つ「GOD」と怪獣の名を指す「ZILLA」をくっつけた言葉。

 

漢字だと「呉爾羅」で、牧博士の故郷の神の化身の名前となってますよね。

 

つまり、ゴジラは「神の化身」であるというわけです。

 

つまりですね、神であるゴジラを能楽者の野村萬斎が演じる事によって、ゴジラに「神事」を務めさせたかったのではないかと、犬童一心さんは思ったみたいです。

 

だから、東京を破壊し、破壊光線を出すのも「神事」だったのではないか、と思うのです。そして、神に破壊されたこの国を再生したい、と。

 

 

以上が犬童一心さんの考察でした。

 

よくよく考えれば、矢口が考えた作戦の名前が「ヤシオリ作戦」である、と。ヤシオリ作戦の元ネタは、日本神話にある「八塩折の酒」を使ったヤマタノオロチ退治ですよね。

 

ヤマタノオロチを「八塩折の酒」で酔わせてから退治するという作戦ですよね。これにより、神の化身であるヤマタノオロチに勝ったんですよね。

 

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口から酒を飲ませて神を倒す、、、

 

待てよ?

 

これって、ラストシーンの凝固剤投入シーンと酷似してますよね??

 

ゴジラの口の中に、クレーンを使って凝固剤を投入、、、これって、「八塩折の酒」のオマージュなんじゃないか!? 多分そうでしょうね、そうに違いない!!!!

 

 

実は庵野監督って昔から破壊行為としての「神事」をやりたかった人なのかもしれませんね。エヴァンゲリオンの時も、使徒を神として新東京都市を破壊させてたし、、、

 

なんたって、主人公の名前が「碇シンジ」ですからね!!

 

わかるよね? 「シンジ」→「神事」なんですよ!!!

 

 

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ゴジラの続編はどうなる!?

 

 

山内プロデューサーが答えてました。

 

まずはアメリカ版のゴジラが公開されますよね

 

matome.naver.jp

 

 

そして、来年はゴジラのアニメが出来る、と。

 

gigazine.net

 

 

 

ここからは既存のニュースの情報

 

 

 

 

 

 

 

ここからが新たな情報です!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、山内さんは、今後のゴジラは「エイリアン」シリーズの様な作品にしていきたいと思っているらしいです。

 

 

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どういうことかと言うと、同じ怪獣でも、違う監督によって新しい解釈を加えて、監督の個性を発揮して作品を作っていってほしいとのことですね。

 

例えばエイリアンの1と2って、内容が全然違いますよね?

エイリアン1はリドリー・スコット、エイリアン2はジェームズ・キャメロンで、内容が全然違う。同じエイリアンなのに、、、

 

おそらく、庵野監督の個性をぶつけたシンゴジラが大ヒットしたから、今後も監督を信じて作っていこうとの方針なのでしょうか?

 

 

 

はい、というわけで以上でっす!!

 

拡散希望です!!!!

 

 

 

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