Machinakaの日記

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映画「ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール」批評と感想(ネタバレなし)  アニメ未見でも大丈夫! 現代技術を拡大解釈した超現実型+超近未来アニメ映画の誕生!

  こんにちは! Machinakaです!!

 

今回批評する映画はこちら

 

 

「ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」

 

 

 https://livedoor.blogimg.jp/otanews/imgs/3/7/37346138.jpg

 

 

はい、久々の深夜アニメ系映画の批評でございます!!

 

今では映画に傾倒している私ですが、かつては深夜アニメ、、いわゆる萌え系アニメが大好きでして、声優の方にも情熱を注ぐという、それなりのオタクだったのであります。あくまでもそれなりですよ笑

 

昔は週にアニメを20本程度テレビ録画して、リアルタイムで追っておりました。その程度のオタクでございます。

 

ということで、私が大好きな「ソードアート・オンライン」の劇場版が公開されたということで、劇場に足を運んでみました(^o^)

 

で、具体的な批評に入る前に言いたいのですが、、、、

これが大傑作でしたっ!!!

 

新参者にも分かりやすく世界観が設定されており、「VRMMO事件」を知らない方でも観れるようになっております(見ておいたほうが良いことに越したことはないですが)

一人でも多くの人に観て頂きたい、そう思って記事書いてます。

 

萌え系アニメは苦手、、、もっと言えばラノベアニメは苦手、、、そんな方も、是非今作だけは観て頂きたい!!!!

 

そんな気持ちになってくれたら嬉しいです(・∀・)

 

 

それでは「ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」批評

 

 

リンク・スタート!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソードアート・オンラインとは何だったのか?

 

 

元々は2009年に発売されたライトノベルが原作となっております。

原作者は川原礫先生です。

電撃文庫ということで、もろにラノベでございます。

 

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

 

 

 

アニメ化されたのは2012年の7月。東京MX系列で放送されました。

 

https://img.animate.tv/news/visual/2012/1344931326_2.jpg

 

原作も何も知らなかった私は、キャラクターの可愛さ、作画に定評のあるA1Picturesの制作、剣を使ったバトルモノということで、大変期待しておりました。ただ、期待というのも単に「バトルモノアニメ」として普通に期待していた、程度です。

 

が、予想に反して面白かった! 面白すぎた!! 

 

既に一話から世界観に引き込まれた私は、すっかりSAO(ソード・アート・オンライン)にハマってしまいました。週末はアニメイトに行ってSAOグッズを買い漁るなんてこと、ザラにやってましたから笑

 

世界でも反響が高く、なんとハリウッドで実写化(テレビドラマ)で制作が進行しているとのこと!!

『ソードアート・オンライン』史上初の実写化となり、原作に倣ったストーリーでテレビドラマとして放送されます。 パイロット版エピソードの脚本家に『アバター』『シャッター アイランド』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』などを手がけたレータ・カログリディスを迎え、万全の体制で実写化に挑みます! さらにスカイダンス社は、テレビドラマに続き、スカイダンス・インタラクティブ社より、『ソードアート・オンライン』のバーチャルリアリティ体験の立ち上げも企画しているとのこと。

sao-movie.net

 

 

 

 

 

 

SAOの魅力 衝撃の第1話

 

深夜アニメには、「衝撃の◯◯話」と呼ばれる回がちょくちょくあります。

分かりやすいのは、「魔法少女まどか☆マギカ」の「衝撃の第3話」です。

 

これまで「魔法少女のゆるふわアニメ」だと楽観的に見ていた視聴者の価値観が、この3話で全て覆されてました。

今更だけど、この回からキュウベエは全くブレてないwww

 

www.youtube.com

 

一方で、SAOは一話から衝撃だったわけです。映画と違いアニメは放送されるまであらすじが分からないことが多く(CMで10数秒予告が流れるだけだから)、何も知らずに第一話を見たんですけど、、、

 

単なるゲームだと思っていたら、実はゲームではない。リセット不可の殺し合いゲームということが明らかになるのです。ゲーム上で死ぬと、実際に死んでしまう、という設定を最後に明らかにして一話は終わるのです笑

 

まだ紹介してませんでしたけど、タイトルのSAOというのは、ゲームの名前です。ゲームと言っても、VRのゲームです。今ではプレイステーションVRでイメージがつかみやすくなりましたけども、要はマトリックスのような機材を付けてVR空間に飛び込んでゲームをするのです。

 

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kangaeru-ashi/20160524/20160524011350.jpg

 

 

プロットだけ聞くとよくある設定に見えるんですけども、アニメ上の演出が非常に上手い。

序盤はすっごく穏やかな日常を見せておいて、視聴者には「あぁ、これは単なるゲームを題材にしたアニメなんだ、ライトノベルだし軽い内容なのかなぁ、、、」と思っていたら、最後に「ドンッ」という衝撃を与える。。。

 

これは単なるゲームじゃないということを植え付けられましたねー。

 

 

 

 

 

SAOの魅力 ゲームと現実のリンクが見事

 

 

ここがSAO最大の魅力だと思うのですが、前述した「ゲームでの死が現実の死に直結する」という、なんともラノベらしい設定。

もちろんフィクションということは分かってるし、アニメなんだから本当に人が死ぬワケではない。しかし、SAOはその突拍子もない設定を徹底的にリアルに描くことにより、視聴者に説得力を持たせているのです。

 

例えば、VRゲームで死んだら人は何故死ぬのか、というロジックを、実例を交えてリアルに描いているのです。

 

SAOでは「ナーブギア」という装置を頭につけてゲームを開始するのですが、ゲーム上で死ぬとナーブギアから高出力のマイクロウェーブが脳にダメージを与え、脳死状態になる、という恐ろしい設定なのです。マイクロウェーブって、要は電子レンジと同じ原理です。

 

ちなみに、強制的にナーブギアを外すと同じくマイクロウェーブを発してしまい、死んでしまう。劇中では、「ナーブギアを外したせいで213人が死亡した」など、具体的な死者数が提示される。

もちろん、ログアウトは不可能。

 

https://www.anizines.com/wp-content/uploads/2014/11/narbgia.jpg

 

「生きるためにはゲームに勝つしかない」という論理を明確にしているので、視聴者に強烈な緊迫感を与えたソードアート・オンライン。単なるアニメにあらず。。。

 

剣と魔法のバトルアニメ、という既視感バリバリのラノベアニメに対して、明確な「死のロジック」によってサスペンス要素が加わっている、ラノベにしてはあまりにも凝った設定のアニメなのです! そこがハマるんですよねー。

 

 

 

 

 

SAOの魅力 純愛とハーレム要素の混合

 

はい、非常にシリアスなアニメ、というのは大前提として、やはり電撃文庫が元のアニメなのでキャラクターは女の子が多く、可愛らしいです。

SAOから「死」さえ抜けば単なる「ハーレムアニメ」になるんじゃないかな笑

主人公はキリトという男性で、基本女の子はキリトを好きになる笑

キャラクターは巨乳が多いし、特にキリトの彼女アスナは本当に、、、本当に理想的な女の子です!!!!! 

俺も付き合えるもんならアスナと付き合いたいよ

 

https://i.ytimg.com/vi/A_seOft5WCo/maxresdefault.jpg

 

基本的には男性にとってはあまりにも都合の良い恋愛展開、まさに「ハーレムアニメ」の典型のようにも見えます。。。 見える、というか確実にそうです笑

 

ただ、他のハーレムアニメと明らかに違うのは、主人公の男性にはアスナという婚約者がいる、ということ。

 

https://pbs.twimg.com/media/B0s0qS9CUAQ3yc4.jpg

 

普通ハーレムアニメって、主人公の男性の周りに多くの可愛い子ちゃんがいて、誰とも付き合わずにハーレム状態が続くことが多いのですが、SAOは主人公がハッキリした恋愛関係がある、ということなんです。

 

しかも、SAOという死のゲームの中で、キリトのアスナの恋愛も深まっていき、愛の力でボスに勝つ! という何とも胸熱な展開も、、、、

 

ただ、キリトはちょくちょく浮気(のようなもの)をするのも事実で、おせっかいに見せかけた高度なナンパ術により、SAO内でナンパ無双を繰り広げるのです、、、。

ま、そんなハーレム回もシリアスな作風の箸休めとして機能していると思うし、男の僕としては新しい女の子が登場するのは盛り上がって楽しいわけで、全然肯定なんですが笑

 

 

 

SAOの魅力 従来のラノベ要素+サスペンス

 

SAOの魅力をまとめると、ゲーム内で剣と魔法を駆使して戦うという、なんともありがちなラノベ要素に、完璧な「死のロジック」によってサスペンス要素を増した作品、なんでしょう。

 

サスペンス要素が入ると、どんな突拍子もない作品も説得力を持ってしまいます。SF作品みたいに、聞いたこともないような超科学ではなく、VRという現代のテクノロジーを拡大解釈し、VRに潜む危険性を指摘している点でも非常に偉い作品なのです。

 

まだご覧になってい方は、是非第一話をご覧になってください!!!

あにつべ的な何かで観れる、、、と思います。あまり言いたくないけど

 

 

 

 

 

「オーディナル・スケール」とTVの違い

 

さて、今までアニメの解説ばかりしてきましたが、ようやく本題に入れます。というか、ここまであらすじに熱くなったのは久しぶりです笑

 

さて、気になるのはタイトルの「オーディナル・スケール」です。

英語にすると「Ordinal Scale」Ordinalとは、序数のこと、Scaleとは尺度のことを指します。

つまり、序数の尺度ということ。これだけじゃ全く分からないですけども、つまりは、1,2,3...のように順番が付いている数字、ということです。

 

序数だから何なの!?と思うかもしれませんが、これは意外と重要なこと。

この序数というのは、ARのプログラミングのことを指しているのです。

序数に対して基数(物理量を表す)で構築されている世界がVRなのです。

なので、このオーディナル・スケールというタイトルにはTVアニメとの明確な差異が現れているとも言えます。

「ソードアート・オンラインAR」という風に安直なタイトルを付けずに、オーディナル・スケールという神秘的なタイトルを付けるところに作者の工夫を感じます。中二病とも言いますが

 

なぜVRでなくARなのか、というと、VRではアインクラッドでの事件などが重なりVRは危険となり、規制されてしまったからです。

 

 

 

 

 

作品のあらすじ

 

 

人気テレビアニメ「ソードアート・オンライン」の劇場版。原作は川原礫によるライトノベルで、謎の次世代オンラインゲーム「ソードアート・オンライン」の仮想空間に閉じ込められてしまった少年キリトが、仲間とともにゲームクリアを目指して奮闘する姿を描いた。劇場版は川原による書き下ろしオリジナルストーリーとなり、監督・脚本はテレビシリーズも手がけた伊藤智彦が引き続き担当する。VR(仮想空間)世界へのダイブ機能を排除した代わりに、AR(拡張現実)機能を最大限に広げた最先端ウェアラブル・マルチデバイス「オーグマー」が発売され、「オーディル・スケール」と呼ばれる専用のARMMO RPGによって、オーグマーは瞬く間に世間に広まっていく。アスナたちもプレイしているそのゲームに、キリトも参戦しようとするのだが……。

eiga.com

 

www.youtube.com

 

 

はい、AR(拡張現実)のゲームに参加したキリト、またしても「死の戦い」に巻き込まれるのか? キリトのアスナの関係はいかに!?

 

 

 

それでは映画の感想でっす!!!

 

 

 

 

 

映画の感想

 

劇場版アニメとして最高の出来!!!

 

テレビじゃ体感できない素晴らしい音響と映像!

原作者と協力した練りに練られた脚本。 

そしてマクロスのような歌劇+バトルにうっとり、、、歌い手はまさかのアナ雪!?

 

ファンには嬉しい同窓会的シーンがありつつも、TV版とは違う設定のため非常に分かりやすいゲーム説明でSAO初心者も大丈夫! むしろTV未見の方が面白いのかも!!!!

 

初心者も大丈夫、この作品を機にSAOの世界に入ろう!!!

 

ラストのアレ、、、、色んな意味で世界のどこに出してもおかしくないアニメ映画の傑作の誕生だっ!!!!

 

そして、アスナとキリト、、、、ラブラブなのは分かったからお前らもっと自重しろwww

 

 

 

 

 

 

キリトとアスナの愛の危機を基軸にした現実世界を舞台にした冒険活劇

 

 

 

今回もキリトとアスナの恋愛を基軸にした話なっておりました。色々浮気グセのあるキリトですが、やはり本命はアスナなんだな笑

 

これまでもキリトとアスナの愛が引き裂かれる、という設定は多くありましたね。

1シーズンのアインクラッドでは、純粋にVRプレイヤー全員が死の危機に瀕する。アスナが死に瀕するという、物理的な危機

 

2シーズンのフェアリィ・ダンスでは、アスナの父親の部下にアスナを奪われそうになる。しかも部下がアスナの命を握っているというぐうのねも出ない設定。

 

詳しくネタバレは出来ませんが、、、、

今作でもやはり、「アスナに危機が迫る」という設定は同じなんでですが、今まで物理的に命を握られていた分、今回のアスナの危機は、、、、辛く、とても恐ろしい、、、、

 

「絶対にゲームをクリアしないといけない」という使命感と説得力が提示されることで、「これは単なるゲームじゃない」と観客に緊迫感を与えているのが、本作最大の特徴であり長所なんだと思います。

本当に脚本の人は頭が良い、、、、

 

そして、現実世界、、しかも東京を舞台としたARゲームですから、東京住みの私にとっては俺の東京がどんどん変化していく様子が観ていて楽しかった。ワクワクしました。東京の地理が分かる人なら、余計に楽しめると思います。

 

物語のクライマックスは完全に同窓会的な、TV版で仲良かったキャラクターが出てきてわんさかバトルをします。これはテレビファンのサービスってことは分かってるんだけど、もう少しひねりがあってもよかったなぁ、、、、

ま、しょうがないしょうがいない。興行収入を支えているのは俺たちテレビ版視聴者だからさ笑

 

 

 

 

キリトとアスナの「ラブ」と「トラブル」に観客は心を掴まれる

 

やはり観客の心を持っていくのは、キリトとアスナの関係の変化。

分かりやすく言えば、「ラブ」と「トラブル」という2つのラブで出来ていると思います。

 

オープニングで最初にキリトとアスナが写り、そりゃもう焦れったい「ラブ」要素が描かれる。次に、アスナに危機が迫りキリトとの関係に「トラブル」が発生する。そこに今作の最大のカタルシスがあると思うのです。

 

まずは「ラブ」の部分

キリトとアスナは観てるこっちが恥ずかしいほどラブラブカップルで、今作でもたっぷりとキリトとアスナのラブラブ要素が、、、、

ただ、全年齢のアニメなので直接な描写はないんですけど、ラノベが基になっている分、少々エッチな描写があるのもお約束で、そりゃスクリーンいっぱいにアスナのアレが、、、、ネタバレ出来ないから何も言わないよっ!!

まさしくリア充爆発しろ!の世界。こんな恋愛羨ましい、、、、。

と二人の恋愛にうっとりしていると、、

 

突然「トラブル」に巻き込まれる。今回のトラブルも、相当酷いものですけど、キリトは毎度のごとく英雄となってアスナを救うのか!? 

この「トラブル」については、アインクラッド事件を知らない人にはちと重みが伝わりづらいかもしれませんね。。。

今回も、アインクラッド事件で犠牲になった人が敵役として登場します。

 

 

 

そんなラブとトラブルの交錯が、観客の心を掴んでいくのです。。。

そしてラストの展開、、、、全キャラ集合でラスボス倒すとか、、、もう大好きだよSAO!!!!

 

 

って思っちゃうよね。拍手しちゃったよ笑

 

バルトの喫煙所で、ムサい男たち四人組が「本当にクッソ面白かったっ!!」とわりと大きめな声で喋っていたのが印象的でしたねー笑

 

 

ムサイ男連中が言う「クッソ面白かった」は最高の褒め言葉ですからねー。さすがSAOです。

 

 

 

 

 

むしろ初心者向き? ARゲームという設定の分かりやすさも吉と出た

 

深夜アニメ版の延長と思っているなら、それは大きな勘違い。

むしろ、アインクラッド事件を知らないTV版初心者の方が、楽しめる作品とも思いました。

 

 

TV版は主にVR内のゲームを描いているのですが、今回はARのゲーム。つまり拡張現実であり、実際の世界(主に東京)を舞台にしているので、東京の地理に詳しい人は何が起こっているか凄く分かりやすい。

 

VRより、むしろARのゲームの方が皆さん馴染みが深いのでは? 

何故なら、ARのゲームなら絶対にみなさんやったことあるから。。

 

ポケモンGOなんか典型的なARゲームですよ?

https://smaclub.jp/wp-content/uploads/2016/07/Pokemon-GO.jpg

 

専用のハードを買ってプレイするVRゲームとは違い、ARゲームはスマホさえ持っていれば簡単にプレイできる。

 

今作はARゲームということもあって、ポケモンGOと近似するシーンが本当に多かったのです。そこが、多くの観客にARゲームの親近感を与え、ゲームの仕組みが理解しやすくなっておりました。

 

例えば今作では、イベントで「21時に秋葉原に集合するとボーナスダンジョンが現れる」と運営サイトから通知が来ると、その通知を観た人が秋葉原に集まってくる。

ポケモンGOでは特段イベントはなかったですが、カイリュウが出る穴場に人が群がったり、夜中の公園に人がたくさん集まったり、ポケモンGO現象を感じた方はいらっしゃったのではないでしょうか?

 

https://esports-runner.com/wp-content/uploads/2016/07/maturi.jpg

 

本作も秋葉原や都内の公園にイベントが発生し、キリトは現場に向かいます。ちなみにこの服装は既にAR化されたものであり、実際に剣は持ってません。銃刀法違反で捕まるから笑

 

https://2.bp.blogspot.com/-RZdzoPolAD0/WKDC20odxvI/AAAAAAAArRM/n2aSEB4VJm4b7bcJSqmiOZmsX8YSOiFDACLcB/s1600/sword-art-online-ordinal-scale-1-600x300.jpg

 

 

東京タワーにも出現

https://movie.jorudan.co.jp/cinema/images/320/1013512_01.jpg

 

 

 

 

 

新次元のTOKYO表現に聖地巡礼増加か!?

 

本作は東京が舞台で、しかもARを舞台としているということもあって、また違った新たな東京の姿が描かれていました。

単に東京の現在の姿を描くというなら、「君の名は」も負けていません。というか、深海監督の異常なライティング表現は芸術的とも言えます。

 

 

www.machinaka-movie-review.com

  

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また、「この世界の片隅に」では戦時中の広島を監督の異常なこだわりで人の動きやセリフまで再現しており、完璧なまでにかつての広島を再現してましたね。

 

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実際の街をトレースして精密に描く、ことが流行したのは一昔前。今じゃ実際の街をトレースするに留まらず、プラスアルファが行われているのも事実。そんなプラスアルファされた街の表現の方が、聖地巡礼したくなるのも事実。

現代になって、アニメの美術背景の技術革新が行われているというのは、とても面白いことですよねー。こんなの日本だけじゃないのかな笑

 

で、今作の美術背景の新ポイントとしては、東京×ARの見事なまでの可視化!

 

 

銀座の時計台(和光)にARアイコンが掛かる。なんだか近未来的、、というか近々こんな光景が当たり前になるのかな。

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そして秋葉原の街がARにより変わる瞬間、、、

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そして、、極めつけはこれ!!! 新国立競技場です!!!

今作の舞台設定は2026年で、既に東京オリンピックが終わった状態。だから新国立競技場が作られているのは当たり前なのですが、、、

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どことなくザハ案に似た、丸みを帯びたデザインなんです!!

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ちなみに現行の決定案では周囲の景観に配慮したという、円形の競技場になってます

高さを抑えた設計https://ichef-1.bbci.co.uk/news/660/cpsprodpb/6A07/production/_87334172_b5939d85-e44e-4fc6-b9ae-d3f16831eb92.jpg

 

 

現行案には似ても似つかぬ国立競技場に、スタッフはザハを支持したのかなぁと勘ぐってしまいました笑

ま、偶然でしょう笑

 

ロケハンのしやすさから、アニメの舞台になりやすい東京という街。深海監督は極めてリアルに、そして異常なライティングにより現状の東京を美しく表現しましたが、今作はそう遠くない未来の東京をAR表現と共に美しく可視化した点ですごく斬新だと思います。

 

果たして国立競技場はどんなデザインになっているのか、、、見ものですね笑

 

はい、というわけで長くなりましたけど、テレビでも楽しかったSAOが映画で見事に復活! しかも描き下ろし新作ということで、本当に良かった!!!!

 

むしろ映画版の方がテンポ良くてファンのサービスシーンも少なくて、回想シーンも少なくて、SAO史上最高傑作なんじゃないかと思ったくらいです。

SAOを知らない人も、ぜひぜひご覧になってください(・∀・)!!!

 

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