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映画「孤独の血」ネタバレなし感想解説 日本映画を塗り替えてしまった、仁義ある戦い


みんなただいま! 
 
Machinakaです!! 
 
今回批評する映画はこちら!
 
 
「孤独の血
 
 
 
 
 

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 やたらと「日本映画の歴史を塗り替える」ってくどいほど言われてるんで、余計にハードルが上がってんだよな、、
 
 
 
はい、東映でヤクザもの!R15指定!!
 
もう見るっきゃないよね! 東映のヤクザもの、それはもはや日本の伝統芸能でしょ! 無形文化財に指定すべきでしょ!!
 
 
今回は役所広司松坂桃李のバディムービーということで、あの「娼年」ばりのセクースシーンが見れるのか!? 
 
東映さん、日本映画の歴史を塗り替えるって言ってるわけですから、ただヤクザ映画を作ってみた、じゃ済まされないですよ! こんなにハードル上げてつまらなかったらどうするの!?
 
予告編に書いてあった「この映画は、アウトレイジを作った東宝への回答でしょう」と言い張ったほどのヤクザ映画ということで、楽しみに鑑賞してまいりましたっ!

 

 

 

それでは「孤独の血」批評、行ってみよーー!!!

 
 
 

 

 

[あらすじ]

 

・広島の架空都市・呉原を舞台に描き、「警察小説×『仁義なき戦い』」と評された柚月裕子の同名小説を役所広司松坂桃李江口洋介らの出演で映画化。

・「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督がメガホンをとった。昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島・呉原で地場の暴力団・尾谷組と新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の加古村組の抗争がくすぶり始める中、加古村組関連の金融会社社員が失踪する。

・所轄署に配属となった新人刑事・日岡秀一は、暴力団との癒着を噂されるベテラン刑事・大上章吾とともに事件の捜査にあたるが、この失踪事件を契機に尾谷組と加古村組の抗争が激化していく。

・ベテランのマル暴刑事・大上役を役所、日岡刑事役を松坂、尾谷組の若頭役を江口が演じるほか、真木よう子中村獅童ピエール瀧竹野内豊石橋蓮司ら豪華キャスト陣が脇を固める。

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映画『孤狼の血』WEB限定特報

 

 

 

監督は白石和彌さん、かずやって読むんですよ。

 

もう今年で何作目なんですかね。

 

どんだけ映画撮ってるんだ。。。

 

今年は3本映画撮るらしいですね、明らかに撮りすぎですw 大丈夫なのか、、、

 

はい、2010年の「ロストパラダイス・イン・トーキョー」で監督デビューし、2013年の山田孝之くん主演の「凶悪」で、バイオレンス描写と人間の闇の深さの両方を描き、高く評価されました。

 

 

そして2016年、またしてもバイオレンスものの「日本でい一番悪いやつら」で綾野剛中村獅童と名だたる俳優を使って映画も大ヒット!

 

 

2018年の「サニー32」も実際に起こった小学生同士の殺人事件の犯人を描いた 、とにかくバイオレンスな描写ばかり撮るという、バイオレンス監督なんですよねw

でも、顔はすごく純朴そうでかわいいという、すごく不釣り合いな顔してますよww

 

バイオレンスといえば東映ですよね。深作欣二監督の「仁義なき戦い」からヤクザものが大流行し、スピンオフとして「北陸代理戦争」「脱獄広島殺人囚」「沖縄ヤクザ戦争」などなど、ヤクザ映画が隆盛を極めました。

 

しかし、1976年くらいだったかな? 東映のヤクザ映画を真似した殺人事件が起こってしまって、これ以上の制作を自粛せざるをえなくなったんですよね。まるでマーティンスコセッシ監督の「タクシードライバー」みたいな現象が起きたんですよね。

 

それ以降、あまりヤクザ映画を撮りづらくなった。そうこうしているうちに、日本全体に暴力描写の自粛ムードが高まり、撮るに取れなくなった。

 

そんな中、2010年に北野武監督が「アウトレイジ」を撮り、仁義なき戦いのオマージュを捧げた。アウトレイジ東宝が制作したもの。東映で作った仁義なき戦いのオマージュが、東宝で撮られたわけです。

 

東映からしたら、自社の伝統芸能を奪われたというか、不甲斐ない気分になったでしょうね。

 

そして、ついに2018年になり白石和彌監督がメガホンを撮ることになった、という流れなんですよね。

 

これでダメだったら東映どうなるんだw アウトレイジを超えられるのか!?

 

日本映画の歴史を塗り替える!って公式は言ってるんですけど、私からすれば「かつての東映を取り戻す」といった運動に思えます。

 

「Great America Again!」ならぬ「Great Toei Again!」だと思ってます。

 

今作に登場する役者は役所広司!なんだかだじゃれみたいですいません笑 

 

役所さんはですね、報知映画祭の授賞式に参加されていて、偶然私も参加していたので、一緒に写真とか撮っていただいて、、本当にありがとうございます! 以外とね、大きくない人なんですけども、映画を見ると本当に大きく見えますよ( ´ ▽ ` )ノ

 

今回はヤクザ顔負けの警察官を演じているということで、白石監督の「日本で一番悪いやつら」を彷彿とさせられます。

 

そして、そんな役所警察官と一緒に操作するのは松坂桃李くん。彼、黙ってればすっごく真面目な人に見えるんですよね。というか、ほとんど真面目な役柄ですよね。

 

彼も報知映画祭でお会いしてね、握手をさせていただいた方ですよ。彼ね、身長がすごく高くて、180センチ以上あるんですよ!もう男の憧れですよ!彼しか娼年みたいな男デリヘルは務まりません!

 

役所広司松坂桃李の凸凹コンビはどんな化学反応を示すのか、といったあたり非常に期待できるところですね^ - ^

 

あとはクラブのママとして真木よう子滝藤賢一田口トモロヲ、といったベテランの俳優が登場!

 

そして、江口洋介竹野内豊が別の組同士で大乱闘を繰り広げる!90年代を賑わせたドラマ俳優が、映画で登場します!!!

 

あと、中村獅童ピエール瀧、といった白石作品にはおなじみの俳優まで!

 

最後に、、、あの「仁義なき戦い」にも出演していた伊吹吾郎さんが出演するんですよ!!!! フォオおおおおおおおお!!!

この作品は呉原市という架空の街が舞台なんですけど、どう考えても呉市ですよね!

仁義なき戦い」の舞台は呉市なんですよ! もう、仁義なき戦いに寄せてきてる感が半端ない! ていうか寄せてるよね!!!!

 

そんな「仁義なき戦い」に実際に出演していた伊吹吾郎さんが出演するということで、東映の支援体制がバッチリですよね!!

 

 

ただ、一つだけ言わせてくれ!!!

 

主役だった菅原文太さん、松方弘樹さんが生きてるうちに、なんで今作のようなヤクザ映画が取れなかったんだよ東映さん、、、、

彼らが生きてる時にヤクザ映画作ってくれやい!!!!!

 

まぁもう悔やんでも仕方ないです。非常に残念ですが、、、

 

 

 

 

 

 

 

 
 
それでは映画の感想でっす!!!
 
 
 

[映画の感想]

 映画冒頭から拷問シーンドーン!で東映ヤクザ映画の伝統を受け継いだ! 役所広司が超怖!ありえない警察官を演じて超怖い! 松坂桃李も空手マスターでサイコー、ドンパチを繰り広げて大乱闘が始まるんじゃ!!! 
 
・・・と思いきや、アクションが思ったより少なく、乱闘がまるでない。というか乱闘を止めるために警察官が頑張ってるの? そりゃ当たり前かもしれないけど、いくらなんでも仁義がありすぎる! 東映が塗り替えて「しまった」仁義ある戦い映画でした!
 
 
 

 

[よかった点]

 
はい、鑑賞直後のMachinakaでございます。 
 
まずは褒めるべきポイントから
 
 
散々日本映画の歴史を塗り替えると言っておいて、それなりに暴力シーンもあり、エッチなシーンもあり、ヤクザ映画ならではの描写が多くて、絶対にテレビじゃ見れない良い映像がたくさんありました。
 
冒頭に指を詰めるシーンがあって、指をハサミで切るシーンをカットを切らずに「ギイいいイィィィィ!!」って骨を切断する音が聞こえて、いやぁなエグイシーンから始まったんで、すっごく期待したんですよ。その時点ではすごく製作陣の気概を感じられたというか、面白かったんですよね。
 
あと、東映にしては少し黒い血がブシャーーーって、ピューピューって出てるシーンには歓喜しました。
 
R15指定ということもあり、グロシーンはお手の物なんですよ。
 
そして、本作の舞台は呉原市という設定で、戦う相手は広島市のヤクザ。まさに仁義なき戦いの設定に近い! 美術設定もですね、当時の自販機とか黒電話とか頑張ってる。
 
あと、何より仁義なき戦いで頻繁に流れるナレーションが、今作でも出てきたのが嬉しいですよね! いかにも昭和って感じのナレーション?が平成の今になって登場するなんて!
 
あと、昔の東映らしくオープニングに製作陣のクレジットが出るあたりとか、昔の東映オマージュであろうシーンが多々見られました。
 
そもそも、松坂桃李さんのあだ名が「広大」というね。広島大学を出てるからエリートって言われてんですけど笑
 
これ、仁義なき戦いの「広野」=菅原文太さんの名前をオマージュしてるのかなぁとか思ってしまうんですよね。
 
役所広司さんも、松坂桃李さんも頑張ってくれました。役所広司さんがおっぱいをモミモミしてるシーンなんて、失楽園ぶりに見た気がしますねwwww
 
R15映画らしく、過激なシーンが多くて良かったと思います。
 
 
 
 
 

[悪かった点]

 

 

・・・
 
でも、俺が見たかったヤクザ映画と違うんですよ。
 
これ、僕が悪かったかもしれないんですけど、この映画をずっとヤクザ映画だと思って期待してたんですよね。主人公は警察官だけど、「なんでもやっていいのが警察なんじゃぁ」って言っているあたり、ヤクザを超えた警察官が主人公で、セックス・バイオレンスの映画を観れるのかなぁって思って期待しすぎたところはあるんですよ。
 
一番期待してしまったのは、やはり「東宝アウトレイジに対する東映の回答」 というテロップを予告編で見てしまったところですかね。
 
日本映画の歴史を塗り替えるほどのバイオレンスの任侠モノを撮るって宣言してるなら、よっぽどクレイジーな暴力映画が見れるのか、と期待してしまったんです。
 
 
この映画は確かに暴力描写もあるし、他の映画に比べたら確かに劇薬的な映画ではある。
 
 
でも、見ていてワクワクしないんですよ。。。
 
 
 
白石監督といえば、暴力描写の中に人間の深い心理状況を描くのが得意な監督。だからこそ、ラストの描写は案外あっけなかったりするんですよね。
 
今回もヒューマンドラマ的な要素が多くありました、それに対して文句を言うつもりはないし、役所広司演じる大上という人物に焦点を当てて、彼なりの正義を映画の中で導き出したのは良いヒューマンドラマだと思うんですよ。
 
でも、あまりに人間ドラマに寄りすぎたせいで、映画的に楽しめるアクションを減らしてしまったのが残念だったと言わざるをえません。
 
ってか、そもそも原作選びが悪かったんじゃないかと思うんですよね。これ、かつての東映なら絶対に選ばない原作ですよ。
 
話は呉原市のヤクザ抗争を止めるためにマル暴の警察官である役所広司松坂桃李が奮闘するという設定になってるんですが、そもそも映画の目的が「抗争を阻止する」んですよね。
 
つまり、「ドンパチ、ダメ絶対!」が目的なわけなんですよ。でも、俺たちが東映映画にするのがドンパチ万歳な映画なわけで、この映画の目的自体が映画を盛り下げているような気がしたんです。
 
あとは撮影。松坂桃李くんも役所広司さんも芸達者だから、一人だけでも画が持つ。だからクローズドショットばかりになって、一人の役者のショットだけが目立つ。今の邦画によくある、ずっと役者の肩から上を撮っているような構図が目立って、画が地味すぎるところも嫌いになってしまいました。
 
最後に、この映画での「殺し」の取り扱い方。
 

今作の時代設定が1988年というね、昭和の最後の年なので、あまり「殺す殺す!」って戦争直後みたいに言えない雰囲気なのは分かるんですけども、それにしても「殺しの扱い方」が重すぎる!!!

 
ずーと役所広司が殺した一人のヤクザについて追っかけて、「人を殺したから警察官はクビだ!」って正論をぶつけるあたりが、すごくみみっちくて。マル暴なのに、なんで肝っ玉の小さいやつらなんだ!!これでもヤクザか貴様ら!!と思ってしまってね。。
ていうか、マル暴の連中が本当に弱々しいんですよね。警察が非常に弱々しい。
 
白石監督で警察ものといえば、「日本で一番悪いやつら」があるんですけど、あそこで描かれた北海道県警の荒々しさとは打って変わって、今回の呉原警察署のマル暴は全然暴力的じゃないんですよ。
 
おいお前ら!暴力団に対抗するのに暴力使えなくてどうするんじゃい!!! なんでもっと声を荒げないんじゃ!! 役所広司以外大人しくしてるマル暴の警察官に、違和感を感じてばっかりでしたね。
 
暴力シーンがたくさん入ってるのはいいんですよ。でも、暴力シーンじゃないシーンでも暴力シーンっぽく見えるのが、ヤクザ映画の魅力じゃないんですかね? だから、マル暴の怖さをもっと出して欲しかったし、ヤクザに張り合って欲しかったです。例えばですね、今作では放送禁止用語がほとんどでてこないわけですよ。もっとOut Of Baseとかですね、白痴とかですね、いろいろ過激な言葉言って欲しいわけですけど、何も言わなくて、、、、  
 
 
 
こいつら本当に救いようのない粗暴な連中だなぁと感じさせることが、ヤクザ映画の本質なんじゃないんですか? 
 
明らかに俺たちとは生きてる環境が違う、何じゃこいつら!って異物感を感じるのがヤクザ映画の面白さじゃないんですか? 
 
時代劇でも戦争モノでもないのに、銃とか日本刀を振り回してアクションをガンガン観れる面白さがヤクザ映画ってもんじゃないんですか? 
 
今回はあまりにヒューマンドラマに寄りすぎました。何回言ってんだって話ですけどw もう何度も言いますね。
 
役所広司さんが演じた、粗暴な警察官の裏に隠された温かい人間味を炙り出す映画、という方向性を否定するつもりはないんです。
 
でも、俺たち観客は「あぁ役所警察官って実はいい人なんだ、、、」って思って映画が終わしまうんですよ。
 
役所警察官が死んだことで、松坂桃李くんが覚醒して日本刀振り回すとかなら面白いんですけど、松坂くんもそこまでブチ切れってわけじゃないし、、、、とにかく、警察官は人を殺さないんですよ。人を殺すのはヤクザばっかりでね。なんで警察官がヤクザを殺さないのか、なんでドンパチしたくないのか? 
 
大人しいっちゃああらしませんよ。マル暴として、ヤクザに立ち向かっていくほどの強い男には見えないんですよ。
 
松坂桃李くんに関しては、役所さんが死んで「うわぁぁぁぁん!!」って泣いちゃうし。これでお前マル暴が務まるのか、と。
 
泣いたりわめくシーンが多くて、非常にウェットだったのも悪いポイントです。ウェットなのはオメコだけでいいんですわ!!!!!
 
そりゃあね、ドンパチして関係ない人が巻き込まれるのはダメですよ。でも、これって映画でしょ!? 普段見れないドンパチを見に行ってるようなもんなんですよ。 
 
普段は大人しく会社で暮らして、家でも明るく振舞ってる男が、この映画見て野獣性を解放するんじゃないんですか? 
 
これ見ても何も解放されないよ。ただ役所警察官の偉大さを拝むだけだよ。 
 
 
 
 
 
この映画は確かに暴力シーンはいっぱいある。でも、その一つ一つが暴力シーンは義務であるかのように撮っている。暴力シーン以外の会話シーンは普通なんですもん。しかも、首を切り取った時はこれ見よがしに「はい、これが首切り死体ですよ!皆さんみてください!グロいですねぇ〜!こんなのテレビで見れませんよ!」みたいなあえて暴力シーンを強調するような構図も嫌いでしたね。。。 確かに、アウトレイジよりもグロいかもしれません。でも、アウトレイジは拷問を楽しそうにやるんですよ。とにかく楽しい。でも、この映画はウェットが過ぎる。。
 
 いくら何でもこの映画には仁義がありすぎる。暴力映画はやはり仁義がない方がいいんです。
 
 
 
 

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