まえがき
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「帰ってきた あぶない刑事」
それでは「帰ってきた あぶない刑事」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・1986年のテレビ放送以来、ドラマに加え、劇場版7作品が製作されてきた、舘ひろし&柴田恭兵主演の人気シリーズ8年ぶりの劇場作品。舘、柴田、浅野温子、仲村トオルらシリーズおなじみのメンバーに加え、ヒロインとして土屋太鳳が出演。
刑事を定年退職し、ニュージーランドで探偵事務所を開業していたタカこと鷹山敏樹と、ユージこと大下勇次が、8年ぶりに横浜へと戻ってくる。そんなある日、香港在住の日本人弁護士が何者かに殺害される事件が起こる。事件にひっかかりを感じた鷹山は、過去に2人と因縁のある男・劉飛龍(リウ・フェイロン)のもとを訪ねるが、鷹山はそこで出会った飛龍のビジネスパートナーであるステラ・リーが、かつての恋人に似ていることが気にかかった。その頃、2人の「T&Y探偵事務所」に永峰彩夏という女性が訪れ、母親を捜してほしいと依頼してくる。彩夏の母親の夏子は、鷹山と大下の旧知の女性だった。夏子捜索を開始した2人だったが、横浜では殺人事件が多発し、やがて爆弾が仕掛けられるテロまでもが発生する。
土屋が彩夏役を務め、劉飛龍役を岸谷五朗、そのパートナーであるステラ・リー役を吉瀬美智子がそれぞれ演じた。そのほか西野七瀬、早乙女太一らが顔をそろえる。監督は「朽ちないサクラ」の原廣利。
「帰ってきた あぶない刑事」のネタバレありの感想と解説(全体)
「帰ってきたあぶない刑事」鑑賞😎😎👹
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2024年5月24日
年ベス以外の言葉が思いつかない。
2人合わせて146歳。
撮影自体があぶないだろうと思わず言ってしまいそうなその口にそっと口づけを交わす。
美しき横浜の風景と同じく、変わらない輝きを放つ2人に乾杯。
浅野温子には今年1番笑わせてもらった。#あぶ刑事 pic.twitter.com/zV9IQpjdyJ
2人合わせて146歳
なんという大傑作でしょう。
ダンディ鷹山とセクシー大下。
主人公2人に関しては、足し合わせて146歳。平均すると73歳。国が定めた後期高齢者75歳目前。
もはや撮影自体が危ないよと言ってしまいそうですw
しかし、年齢なんて関係ないのです。
もちろんスタントは使ってるし最大限の安全対策は行っているに違いないですが、2人の持つオーラと肉体美によって、全て自分たちでアクションしているようにしか見えないのです。
だってね、あんなに背筋ピーンとしたおじいちゃんいないってw
背筋曲がってないんだものww
まるでイーストウッドを見ているかのような気分になりました。
スーツが似合う、サングラスが似合う。日本人離れした雰囲気とルックス。
それでいて中身は横浜の調子いいオジさん。白楽のバーとかにいそうな空気感w
異国情緒漂う横浜にふさわしい2人でしょう。ホント2人は横浜が似合う。
無茶しすぎててもはやファンタジーにも見えるところはありますw
でも、あの肉体を維持するにはどれだけの努力をこなしたんだって感じですよ。
メイクや撮り方の工夫はあるにしても、あそこまで維持できるものなのか。。
いつかの撮影までに準備したんですよきっと。あのハマスタが見えるビルでw
2人は、放っておいては起きない未来を掴んだのではないでしょうか。
これが僕の原風景
実は冒頭5秒で泣いたんですよw
ベイブリッジを背にしながら、2人が乗るBMWが夜を駆けていく。
90年代に何度も見た、赤黒い色の明朝体フォントでキャストとスタッフが紹介されていく。
・・・今は西暦何年なんだ?
ただ昔懐かしいドラマだけではない。底知れぬ「かつて」への復元力。
いや、そもそも時が止まっているような感覚にさえ陥る。
昔と何も変わらないあぶ刑事の世界観がそこにありました。
そういやあの時代、藤田まことのはぐれ刑事もあったなと感傷に浸ったのも束の間・・・
子供時代の記憶が蘇ってきました。
共働きで、夜遅くまで帰ってこない両親。
唯一の救いだったのは、冷凍庫にパンパンに詰められた冷凍食品とテレビでした。
自分には絶対対象年齢が合わないドラマを見ていました。でも、当時はそれぐらいしか娯楽がなかった。
今作を見ていると、かつて自分がドラマを観ながら冷凍チャーハンを食べていた時の記憶がどんどん蘇ってくるのです。
チャーハンに生卵かけてグチャグチャにして食べてました。あの時の家のレイアウトや匂いが全て思い浮かんでくる。
あの時はまだ別居してなかった。庭に池を蓄えて鯉を飼っていた父親。
母親は家に帰ってからも料理を作ってくれた。
今は1995年でしょうか。
全く映画本編の話をせずに申し訳ないのですが、1分弱のあのオープニングで↑の記憶がだんだん蘇ってきたのです。
映像・音楽というものは恐ろしい。
そして素晴らしい。
30年ほど記憶から蓋をしていたものが、わずか1分で思い出してしまうのですから。
今作に僕の原風景が広がっていました。
はい、やっと本編の話をしますw
タカとユージがやっている探偵事務所に土屋太鳳が訪れ、とある指輪を持ってきて「母親を探して」という。
母親は行方不明。でも父親は・・・タカorユージ!?
まぁ、そんな謎解きな展開はさておいてw
今作の白眉は、オープニングでも描かれていた通りの「変わらなさ」ですよ。
コンプライアンスもクソもない。これほど全時代的な作品も珍しいっていうねw
女性警官に「おいお茶二つ!」と命令する仲村トオル。
そう、これだよこれwww
これが昔だよなw
加えて浅野温子の扱いですよねw
浅野温子、バケモン扱いだよねwwwwwwwww
今年一番笑わせてもらいましたw
予告で何度も何度も浅野温子に笑わせてもらいましたけど、本編で初出しの映像にドッカンドッカン笑ってましたwwwww
あれはハリウッド映画も顔負けだってw
当たり前のように流れる下ネタも最高。「下半身は20代」って名言ですなぁもうw
時代の流れとともに、様々なご長寿映画シリーズは変化していきました。
ジェームズ・ボンドも変わりました。
でも、あぶ刑事は変わりませんw
映画と現実の境目がつかない
あぶ刑事は横浜が舞台なんですけど、特にみなとみらい周辺が中心に映るんですよね。
・・・全部行ったことありますよw
全部歩いてるよw
そんな日常な風景が、タカとユージによって非日常に様変わり。
みなとみらい駅から歩いてコレットマーレのブルクで鑑賞したんですけど、、、
劇場までの道が全部映画に映ってて焦りましたw
しかもコレットマーレがスクリーンに映って、爆破されるかもよって脅されてるんですよw
もう怖いってw
東京MERといい、最近の邦画、横浜狙いすぎでしょうw
鑑賞後は、もう映画と現実の境目がつかないですよw
まとめ
ここまで書いておいてなんですけど、この映画は言葉では上手く説明できませんw
タイトルにも書きましたが、この映画が僕の原風景を思い起こさせてくれたんですよ。
改めて、映像と音楽の素晴らしさを噛み締めました。
これは本気の本気で年間ベスト級です!!!!!!!
99点 / 100点