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映画「悪人伝」ネタバレあり感想解説と評価 悪を持って悪を制す! 復讐に燃えろ!真夜中のギャングマン!

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
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この記事では、「悪人伝」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「悪人伝」

 
 

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 大大大好きなマ・ドンソクの新作がついに公開だァァ!!!!!

 

コロナ禍で外出できなかった時期は、マ・ドンソクの映画ばかり鑑賞していました。

 

理由は分かりません。とにかく強い人を観たかったのかもしれません笑

 

「新感染ファイナル・エクスプレス」にて主役よりも目立ってしまったマ・ドンソク。

ここから彼のブレイクが始まりましたね。

 

新感染 ファイナル・エクスプレス(字幕版)

新感染 ファイナル・エクスプレス(字幕版)

  • 発売日: 2018/01/01
  • メディア: Prime Video
 

 

 主役作品が次々と決まっていき、今作と近いのは「犯罪都市」な気がします。不良だけど妙な正義感があり、弱きを助け強気をくじく的な側面がある主人公なので。(今作ではヤクザを演じるので、どれくらい正義感があるか分かりませんが・・・)

まぁ、ヤクザと警察が結託して敵を倒す設定は似てると思います!

 

犯罪都市(字幕版)

犯罪都市(字幕版)

  • 発売日: 2018/09/04
  • メディア: Prime Video
 

 

 

ただ、マ・ドンソク主演作で好きなのはこの二作なんですよね、私。

韓国だとマ・ドンソクの「マ」と「ラブリー」を掛けて、「マブリー」と呼ばれているんです。とにかくマ・ドンソクは腕っぷしの強さに相反してカワユいのが特徴で笑

彼の可愛さが爆発してるのがこの二作。よかったら是非ともお楽しみあれ!

 

守護教師(字幕版)

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  • 発売日: 2020/01/08
  • メディア: Prime Video
 
ファイティン!(字幕版)

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  • 発売日: 2019/04/03
  • メディア: Prime Video
 

 

 はい、普通なら韓国映画って都内でも1−2館ってのが普通なんですけど、今回はかなりの公開規模になっていて、マ・ドンソクの人気っぷりを物語っております。若者の間では韓国文化が当たり前だし、マブリーを知ってる人が増えたのも要因なのかな?

 

はい、とにかくマ・ドンソクと韓国映画が浸透する良い機会ですので、是非とも劇場で鑑賞してくださいね!

 

それでは「悪人伝」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
・「新感染 ファイナル・エクスプレス」で一躍トップスターとなり、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品「エターナルズ」でハリウッド進出を果たすマ・ドンソク主演のバイオレンスアクション。凶悪なヤクザの組長チャン・ドンスが、ある夜何者かによってめった刺しにされた。奇跡的に一命をとりとめたドンスは、対立する組織の犯行を疑い、犯人捜しに動き出す。一方、警察サイドで捜査にあたるチョン刑事は暴力的な手段も辞さない荒くれ者として、署内でも問題刑事として知られていた。まだ世間の誰も気づいていない連続無差別殺人鬼がこの事件の犯人であると確信したチョン刑事は、その手がかりを求めてドンスにつきまとう。ドンスとチョン刑事は互いに敵意をむき出しにするが、狡猾な殺人鬼を突き止めるには互いの情報が必要であると悟り、共闘して犯人を追い詰めてゆく。2019年・第32回東京国際映画祭の「シン・ファンタ/復活!?東京国際ファンタスティック映画祭ナイト」(19年11月2日)で上映。

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マ・ドンソク、殺人鬼を追う極悪組長に!映画『悪人伝』予告編

 
 
 
 
 
 

「悪人伝」のネタバレありの感想と解説(短評)

 
 

 
 
 

ヒーロー不在!全員悪人の犯罪映画

 
はい、マブリーちゃんの最新作である今作「悪人伝」。
タイトルが象徴しているように、連続殺人犯、ヤクザ、警察の全てが悪人で、実に救いようのないキャラクターたちが悪の限りを尽くす悪人映画でございました!
 
今作は悪を追い詰める側も悪に染まっていて、決してヒーローのように描いていないところが素晴らしくて。
 
連続殺人犯は無論悪人なんですけど、警察側のチョン刑事は点数稼ぎのために犯人を取り締まることしか考えてなくて、ヤクザのチャンは己のメンツのためだけに生きていて。
街を救おうとか市民のためにとか、正義感を持った行動は極力見せないようにしてるのがグッドでしたね。
 
それもあってか、今回は「民衆」が悪の被害に遭うようなシーンはほとんどないんですよ。また「犯罪都市」の比較論になってしまうんですが、今作とは対照的に「犯罪都市」では民衆が犯人に踏みにじられるシーンが凄く多いんですよね。そういうシーンが多いと、犯人を締め上げる警察とヤクザは、どうしてもヒーローであり正義漢に見えてしまう。
 
一方今作の犯人は、民衆でなく「個人」を対象にしているため、刑事とヤクザが民衆のために立ち上がる、というヒーロー的な行動原理が生まれない作りになっているんですよ。
 
全ては個人の利益のために犯人を追いかけるという設定が、悪人というキャラクターを決定づけるには最適だったのではないでしょうか。
 
唯一、マ・ドンソクはカタギに対して非常にジェントルな態度を取っているんですけど(JKに傘を渡すシーンとか)、同じヤクザに対する振る舞いを観ていると、決して善人とは言えない。
映画だけでなくテレビ番組やCMにも出演している国民的スターのマ・ドンソク。そんな彼の「善人イメージ」を冒頭ですぐに消臭し、悪の匂いを漂わせる作りは圧巻でございました。
 
・・・余談ですが、JKに傘を渡すシーンで思い出したんですけど、マ・ドンソクてなんで若者に「勉強しなさい」的な真面目発言ばかりするんですかね?笑 「アンダードッグ」でも同じこと言っていたような・・
 

 

 

警察とヤクザが街を救うヒーローもの!・・と思いきや

 
映画を見る前は、「犯罪都市」のようにヤクザと警察がタッグを組んで悪を追い詰める的な、警察とヤクザが街を救うヒーローになるような映画かと思ってたんですよ。
 
警察とヤクザがいがみ合いながらも結託して犯人を追いかけて、街を救う!といったような映画になるかなぁと。
 
しかし、今作はいちおうの結託は見せるもののドラマパートを極力削っているため、警察とヤクザが精神的に結託しているかが見えない作りになっているんですよ。
 
組織的に考えたらですね、決して警察とヤクザは仲間になるわけがないんです。でも、同じ人間同士、同じ目的意識があり、同じ飯を食えば、仲間になるわけじゃないですか。
 
いちおう今作にも、警察とヤクザが宴会するシーンがあって、友好を深められるチャンスはあるんですよ。しかし、ここでも人間ドラマ的な要素は入れずに、記号的な「宴会」としてのシーンに留めているんです。
 
なので、ただ犯人を捕まえるために協力しあっているようにしか見えず、ビジネスライクで警察とヤクザが一緒になっているようにしか思えない。
 
決して人間関係の密を作っていない、精神的なソーシャルディスタンスが保たれているんですよ。
 
この映画は事実を元にしており、本物のヤクザと本物の警察がアウトローな行動をしているんです。この関係に友情を生ませてはいけないんです。
悪い奴らが悪いことしてるように見せないと、意味がないんです。人間ドラマを見せて警察とヤクザの友好を描いて、一緒に犯人捕まえましょう!的な展開にしてはいけないのです。(それもフィクションとしては最高だけど)。
 
警察とヤクザに友情を生ませずに、単に己の目的のために犯人を締め上げるのが、ラストシーンのアレを効果的に見せるのに役立っていると思うんですよね。
 
 
話変わりますけど、警察とヤクザとの密接な関係が描かれているのが日本映画の「県警対組織暴力」という映画で。警察とヤクザの人間ドラマが観たい方は、是非ともコチラをおすすめします。
 
県警対組織暴力

県警対組織暴力

  • 発売日: 2015/08/01
  • メディア: Prime Video
 

 

 
 

開始数分で非日常の世界

 
まず冒頭のシーンでアガりますよね。
 
何の説明もないまま、連続殺人犯がおじさんを殺すシーンが映し出される。ただただ残酷な画が突き刺さる。
 
その後はヤクザの事務所に凸するチョン刑事が映るシーンへ。
 
ヤクザが話しかけてきた瞬間にその顔を掴み、横へ流していく。人を人とも思ってないような、非常にぞんざいな態度でヤクザに接するチョン刑事。
 
その後はマブリーちゃん演じるチャン・ドンスがサンドバックで自主練習・・・と思っていたら、サンドバックを開けると血だらけの下っ端ヤクザがごろん。。
 
これ!これだよこれ!!
 
決してセリフで伝えることなく、アクションで3人のキャラクターを手際よく伝えている手腕に、冒頭から拍手したくなりました!!
 
「あぁ、もう俺の常識からは完全に外れている」と開始数分で非日常感あふれる世界に誘われていくような気がしました。
 
正直、誰も感情移入できねぇ・・・
 
これでいいんです。明らかに人の道を外れてしまった3人なのですから笑
逆に共感しちゃいけないんです。
 
韓国サスペンスといえば、容赦ない暴力で観客を絶望に追い込むようなシーンが代名詞ですよね。
痛いよ!やめてくれよ!って本気で思っちゃうんですけど、こうした残虐描写がキャラクター説明に活かされているのは、本当に上手い作りになっていると思いました。
 
 

 

 

「続・夕陽のガンマン」にオマージュを捧げたタイトル?

 

本作の英題が「The Gangster, the Cop, the Devil」となってるんですよね。

 

このタイトル、3人のメインキャスト、映画の内容から、「続・夕陽のガンマン」を思い出しました。

 

続・夕陽のガンマンのタイトルは、

 

イタリア語だと「Il buono, il brutto, il cattivo」

英語だと「The Good, the Bad and the Ugly」

 

になっていて、「◯◯, ◯◯, ◯◯」という表記の仕方が、今作の英題と一緒なんですよ。

 

続 夕陽のガンマン (字幕版)

続 夕陽のガンマン (字幕版)

  • 発売日: 2015/10/11
  • メディア: Prime Video
 

 

今作は西部劇ではないですが、 3人の男たちを中心に描かれ、己の目的のために生き、三つ巴になって戦う様子が「続・夕陽のガンマン」と似てるのかなぁと思いました。

 

ちなみに、続・夕陽のガンマンでは「善人、悪者、卑劣漢」となっていましたが、今作は「ヤクザ、警察、悪魔」という紹介です。

 

ヤクザ、警察はさておき、「悪魔」という非人間的な呼び方をするのは面白いですよね、単に「悪」だったらヤクザも警察も、みんな「悪」になっちゃうので。

 

確かに、連続殺人犯の素性がほとんど見えないままなので、悪魔と言っても過言でもないかもしれません。

 

 

 

まとめ

 

数多く制作された韓国ノワールものの中でも、ここまで「悪」の要素を強調し、「善」が見えない作品も珍しいと思いました。

 

人間ドラマを省き、民衆の描写も省き、ただ己の目的のために犯人を締め上げようとするエクストリームさは、他の追随を許しません。

 

何より、あのラストシーンですよね。あのラストは想像できなかった。。

あれが本当にあった話というのが、未だに信じられません。。

 

己のメンツを守るために、復習をするために、ヤクザはここまでするのか・・と驚くばかりでした。

 

単に警察とヤクザがタッグを組んで街を守る!的なエンタメではなく、最初から最後まで「悪」のはびこるノワールでございました!!

 

こういうの、絶対日本じゃ作れないよなぁ・・・

 

78点 / 100点 

 
関連画像

 

 
 
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