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映画「アバター2 ウェイ・オブ・ウォーター」ネタバレあり感想解説と評価 3Dも4Dも超えた異次元正体とは? ハイフレームの理由とは?

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
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この記事では、「アバター2 ウェイ・オブ・ウォーター」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「アバター2 ウェイ・オブ・ウォーター」

 

(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
 
2の名手と俗に言われているジェームズ・キャメロン最新作!!
 
13年の年月を経て、ついにアバターの続編がやってきました!
 
2009年といえば、映画に全く興味なくアバター1が公開された時も全く気にせずアニメばかり見ておりましたw
 
今となっては娯楽といえば映画の私。もちろん公開初日に鑑賞してまいりました!!

 

 

それでは「アバター2 ウェイ・オブ・ウォーター」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 
 

あらすじ

  
ジャームズ・キャメロン監督が革新的な3D映像を生み出し、全世界興行収入歴代1位の大ヒット作となった「アバター」の約13年ぶりとなる続編。前作から約10年が経過した世界で、新たな物語が紡がれる。

地球からはるか彼方の神秘の星パンドラ。元海兵隊員のジェイクはパンドラの一員となり、先住民ナヴィの女性ネイティリと結ばれた。2人は家族を築き、子どもたちと平和に暮らしていたが、再び人類がパンドラに現れたことで、その生活は一変する。神聖な森を追われたジェイクとその一家は、未知なる海の部族のもとへ身を寄せることになる。しかし、その美しい海辺の楽園にも侵略の手が迫っていた。

ジェイク役のサム・ワーシントン、ネイティリ役のゾーイ・サルダナらおなじみのキャストが続投し、前作でグレイス・オーガスティン博士役を務めたシガニー・ウィーバーが、今作ではジェイクの養子キリ役をモーションキャプチャーによって演じている。

アバター ウェイ・オブ・ウォーター : 作品情報 - 映画.com

 
 
 

「アバター2 ウェイ・オブ・ウォーター」のネタバレありの感想と解説(全体)

 
 

 

言わなきゃ分からない、でも見なきゃ伝わらない

とんでもねぇ作品がやってきましたよ。。

 

前作アバターと同じ惑星、同じヴィラン、ターミネーター2やエイリアン2で見たような見なかったような展開。。

 

正直、話だけ追いかけると凄く単純で評価が下がる人もいるかもしれない。

 

ジェイクに子供ができて、海の民族メトケイナも出てきて、これまで以上にキャラクターが増えて魅力は増えているものの、肝心の話がベタベタで家族愛に終始するのは少しもったいない気もする。

 

前作のハレルヤ・マウンテンの戦いから10数年後、子供を4人授かり充実した毎日を送る・・・というあらすじは1分くらいで簡潔に終わり、その後はスカイピープルの復讐でパンドラにドンパチが巻き起こる。

 

死線を抜けた後に、ここでは暮らせないと家族は海の民メトケイナに移住するジェイク一家。移民の立場ゆえ原住民との軋轢や偏見差別に遭いながらも、強く生きていく家族。

 

そこに、再びスカイピープルがやってくる。前作と同じく大佐がヴィランとなり、ジェイクと一進一退の攻防が。。

 

ね!話だけ聞くと全然新鮮味がないいんですよ!!

 

でも、もうそんなのどうでも良いんだって!!!

 

とにかく見ろ!!これを見ずに今年の映画語れるかよ!!!!

 

190分間目も心も奪われっぱなし。

30年以上生きてきたのに新しい映像に触れられる機会があるなんて、なんて幸せ者なんだろう。。

 

海洋生物学者としても名を馳せるジェームズ・キャメロンの渾身の一作でしょう。

本当はもっと前から海が舞台の映画撮りたかったんでしょう。

その思いがひしひしと伝わってきます。

 

現実よりも美しい、CGだけど全然CGに見えない。

 

あと、いつものジェームズ・キャメロンのデザインも最高でね。ただのリボルバーなのにゴツいレーザーサイトと手榴弾が付いてるようなイカつい銃に仕上がっていて、マシンガンなんて無駄にデカくて、船もデカくて、全てがデカくて、、まるでアメリカを体現しているような全てがデカくて足し算なデザインが大好きなんですよ。。。

 

 

3Dも4Dも超えた異次元感覚の正体とは

アバター1の時は良かったですよ。「初めての3D作品だ!」って強烈に分かりやすいキャッチコピーを打てたわけですから!!

 

でも今回は良さを伝えるのが凄く難しい!!!

 

必死に考えて出した結論ですけど、、今回の映像美はまるで・・・・

 

ラッセンの絵が動いているようでした!!!!

 

ね!?みんなラッセン知ってるよね!?

 

秋葉原の街を歩いてたら綺麗なお姉さんが寄ってきて、ラッセンの絵を買わされそうになった経験あるよね!? 

あのラッセンだよ!!

 

はい、今回は舞台が山から海へ変わり、美しい海と海洋生物が盛り沢山でして。

もちろんCGを多用してるのですが、今まで見たことのない本当に綺麗な映像が映っているのですよ。

 

現実を超えた美しさというのでしょうか。リゾートの海よりもはるかに綺麗な海が広がっていて、水深が浅くても深海に住んでるような魚類がいて、クジラやシーラカンス的な大きな哺乳類もいて、この世の天国かと思いましたよ。多幸感さえ感じましたよ。。

 

だからどうにもこうにも例えようがなくって、行き着いたのはラッセンの絵みたい、ってことなんですよww

 

スマホやPCで見た映像じゃ伝わらないんですよ!! なぜなら私が本編を見た環境とあまりに違うから。

 

・・・はい、ここまで凄く「俗な」言い方で今作の美しさを誉めてみましたw

 

ここからはちゃんと書きますww

 

今作を見た人なら分かるでしょう。美しい、綺麗、こんなの見たことない。3Dとか4Dとかそういうんじゃない。何かが圧倒的に違う。。と。

 

 

では、一体何が違うのか。何を異次元と感じたのか。異次元の正体とは。

 

 

その正体は、MR(Mixed Reality)だと考えています。

日本語だと複合現実と呼ばれています。

 

MRとは、現実の中にCGのようなモデルが出てきて、そのモデルを自由に動かしたり使ったりすることが出来る近未来のようなシステムのことですよ!!

はい、分かりづらいのでもっと簡単に言いますと、、、「現実と仮想が同居して違和感がない状態」のことですよ。

 

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/mixed-reality/discover/mixed-reality

 

これが今作でも存分に発揮されていたわけですよ。

 

もともとアバター1ってVR的な演出だったわけですよね。足の悪いジェイクがMRI的なカプセルに篭って、遠隔でアバターを操作してるわけだけど映画見ている人からしたら仮想世界でアバターになりきっているようにしか見えない。

 

そして今作では、ジェイクが人間だった時の映像は流れずに、アバターということさえも存在しなかったような映像の連続。アバターと人間が戦うシーンはあるけど、とても作り物だとは思えないリアリティを有している。

 

そもそもCGを使った実写映画って複合現実になりうるべきなんですよ。いくら作り物だったとしても、現実との違和感がないように作るべきですから。

でも、実は今までそのような作品が生まれてこなかった。ただそれだけなんです。

 

今まで見たことのない現実と仮想の合成によって、人間(現実)とアバター(仮想)が一緒に写っていても違和感がないんですよ。本当にパンドラという惑星でドキュメンタリー撮ってきましたみたいな、恐ろしいほどリアルで美しい映像が生まれてるんです。

 

ドルビーシネマとハイフレームレートの合わせ技で、まるで深海の中にいるような環境での鑑賞をさせてもらいました。正直、これを家で見ても何も感じないかもしれないw

それだけ「黒」が美しく際立っていたし、映画館じゃないと絶対に見れない映像でした。

 

もちろん、今回の白眉は地上よりも海の中です。

今回は海上を中心線として、半分上は空で半分下は海となっている構図が多いんですよ。3Dで見た影響もあるかもしれませんが、そのシーンになると没入感が半端なくって・・・

まるで自分が海に潜ってるような感覚、とでもいうんですかね。

この映画、190分ずーとドキュメンタリー見てるような感覚なんですよねww

 

CGで明らかに作り物なんですけど、あまりにもリアルな映像で本当にそこにいるような感覚が・・・

 

ドキュメンタリーとまで言ってしまうほど、現実との境目がなかったんですよねぇ。

 

 

ハイフレームの理由とは?

今作はハイフレームレート(48FPS)で撮影されていて、海の中を泳ぐ表現や銃弾・煙が出る表現や肉弾戦など全てのアクションでハイフレームレートは有効だっと思います。

 

なぜ映画では24FPSが有効なのかというと、現実で我々が見るよりもカット数を減らすことによってスピード感と脳内補完が生まれるからなんですよね。

 

このカットとこのカットの間にはきっとこういう動きをしているに違いない。しかもとんでもないスピードで行われているに違いない。脳が勘違いしちゃうんですよね。

正直、映画って脳を騙せた方の勝ちだと思うんですよね。

 

だから48FPS以上の現実世界よりも、24FPSの世界の方が幻想的に見えてしまう。

でも、今回キャメロンが目指したのは48のハイフレームですよ。

 

なぜこんなことをしたんでしょうか。

3Dだって目を騙して立体的に見えてるんですよ? それを始めた監督だからこそ、もっと我々の脳を騙すことだって容易いなはず。

 

でも、そうはしなかった。

なぜなら、今回はより現実世界で起きている出来事のように見せたいからです。

 

アバターと人間が共存するのは前作からのテーマで、おそらく今後3、4、5が作られても、共通するテーマになり得ます。そして何より、アバターが実在するような感覚を与えたかったはずですよ、監督側からしたら。だからこそ、より現実に近づけるために48FPSにしたのではないでしょうか?

 

アバター(仮想)と人間(現実)が一つになり暮らすジェイク一家のように、それこそMRのように、まずは現実があってその中にアバターを入れていく。

仮想世界で終わらせない魅力が今作にはあるんですよ。

監督は絶対に今作を絵空事やフィクションで消化して欲しくないはず。さも現実で起きているかのように。それが監督の意図なのだと思います。

そのためには、48FPSは必須だったのではないでしょうか。

 

 

 

絶対にドルビーシネマで見てほしい!

ドルビーシネマがおすすめです!!

理由は簡単です!!

 

黒が映えるのと、暗くても綺麗に映像が見えるからですね!!

 

今回は海の中がメインなのと深海生物のような奇抜な色をした魚が多く登場するので、絶対に黒を目立たせる必要があるんですよね。

普通のスクリーンじゃ無理なんですよ。どうしても家でしか見れない人は、有機ELを買いましょう。こちらも完全な黒を出してくれますよ!!

 

 

 

まとめ

全部大好きなんですけど、強いていうならお気に入りのシーンは後半でナヴィがブチ切れて弓矢ぶっ放すシーンですね。

 

ナヴィ、なんだかんだ全部持ってくんですよねぇ。。

 

いやぁ、本当に最高オブ最高でした!!

また見たいです!!!!何度でも見たい!!

 

99点 / 100点 

 

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 以上です! ご覧いただきありがとうございました!
 
 
 
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