- ネタバレありで感想と解説を始めます
- あらすじ
- 正直、あまり期待はしていないし、してはいけない
- 映画の感想
- とにかく応援したい気持ちでいっぱい
- 3人の監督だからこそ分かる演出、キャスティングの棲みわけ
- キャストの魅力もいっぱい
ネタバレありで感想と解説を始めます
今回公開する映画はこちら!
「イソップの思うツボ」
それでは「イソップの思うツボ」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!
あらすじ
・「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督を中心とした製作スタッフが再結集し、再び予測不能な物語を紡ぎだしたオリジナル作品。上田監督と「カメ止め」助監督の中泉裕矢、スチール担当の浅沼直也が3人で共同監督・脚本を務めた。カメだけが友達の内気な女子大生・亀田美羽、大人気タレント家族の娘である恋愛体質の兎草早織、父と2人で復讐代行業を営む戌井小柚。ウサギとカメ、イヌの名前を持つ3人は、有名童話さながらの奇想天外な騙し合いを繰り広げるが……。舞台やテレビ、ミュージックビデオで活躍する石川瑠華が美羽、「4月の君、スピカ。」の井桁弘恵が早織、「光」「アイスと雨音」の紅甘が小柚をそれぞれ演じ、「恋に至る病」の斉藤陽一郎、「愛のむきだし」の渡辺真起子、「らせん」の佐伯日菜子らが脇を固める。
正直、あまり期待はしていないし、してはいけない
www.machinaka-movie-review.com
そして「君の名は」の後、「天気の子」が公開。評価は真っ二つ。俺の心も真っ二つ。。
www.machinaka-movie-review.com
www.machinaka-movie-review.com
新海監督の作品で学んだんですけど、ってか当たり前のことですが「前作が大ヒットしたからって、次の作品に過剰な期待はしてはいけない」んですよね。
映画の感想
うわっ!!騙された・・・・
「イソップの思うツボ」鑑賞!!
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2019年8月16日
内容については何一つ言えないけど、これもまた現代邦画のキセキとしか言いようがないし、ここまでの公開館数になった営業の人を褒めたいし、応援したいと感じた。
そして、これぞ真のカメ止めだと思う🐢
とにかく応援したい気持ちでいっぱい
「カメ止め」と同じスタッフで、キャストは誰一人知らず。
知っているのは3人の監督のうちの一人である上田慎一郎さんのみ。
照明の当て方や衣装や編集や演技も、我々がいつも見てる映画とは何か違う。
インディーズ感満載(と言っても本当にインディーズ作品ではある)の描写に少しうろたえつつ、最後まで映画を鑑賞。
予告編で散々謳っていた「騙される!」というフレーズを間に受けすぎて、粗探しのような気持ちで臨み、隠されていたネタが分かっても、「これはまぁ確かに騙されたけど・・・」的な印象しか持たず。
正直、これが「最高傑作だ!」とも思わなかったし「いやぁ!見事に騙されたね!!!」とスッキリした顔で言うこともできない。総じて、言いたいことはたくさんなる。インディーズ映画で普通のメジャー映画と環境が違いすぎるとはいえ、もっと頑張って欲しかったなぁと思う描写はたくさんある。
・・・ここまで色々文句を言ってきたが、最後まで僕の感想を聞いてほしい。
今作について僕が思った感想、その結論は
今作に関わったスタッフ及びキャストを全力で応援したい作品だった
ということ。
あえてこんな言葉を使いますが、「まだ映画一本も撮ったことない」私が偉そうに言うのもあれなんですけど、一応「観るプロ」としてこの映画を全力で肯定したいし、応援したいと思いました。
今作は「カメ止め」と同じく、ネタバレが極度に制限されるべき作品です。応援したい私としては、どこまで話せるかあれなんですけど、とりあえず私が今作の「ドンデン返し」について思ったことは、正直「後出しジャンケンじゃないの?」と感じてしまいました。
「カメ止め」とは違い、伏線や違和感があるようなセリフがほとんど見られず(私の見過ごしかもしれませんが)、謎解きを楽しむ要素というかヒントのようなものがなかったのは、少し物足りないところがありました。
まとめると、今作の最大の宣伝文句であった「騙される」ということに対して驚くことも快感を得ることができなかったのです。
これが私が今作を最大限に楽しめなかった原因です。
ただ、こんなに文句を垂らしといて申し訳ないのですが、もう一度言わせてください。
今作に関わったスタッフ及びキャストを全力で応援したい
謎解き要素で楽しめなかったとか、そんなのどうでもいいんです。
3人の監督が演出・脚本をこなし、3人の合意形成を経て一本の作品を作るという難業を果たしたことに本当に賛辞を送りたいし、最後の結末にグッとできたのは作品の力に間違いない。
内容はあまり言えないけども、ちゃんと面白い作品になったのは本当に凄いことだと思います。
3人の監督だからこそ分かる演出、キャスティングの棲みわけ
今作は3組の家族が出てくるんですけど、この「3」という数字、そして妙な違和感を覚えて考えてたことがあるんです。
「もしかして、3人の監督それぞれでキャストがグループ化されていて、◯◯組のようなキャストグループが3つあるんじゃないのか?」と。
インディーズ映画であれば監督とキャストの関係はより深いものになるし、もしかしこの映画が始まる前から、それぞの監督が知り合いの俳優を集めて作ったのかなぁといろいろ考えていたんです。
演技を見ても、どう考えても同じ基準や方法でやってるとは思えなくて、、
以下、上田慎一郎監督が答えたインタビューの一部抜粋です。
3つの家族を描いた話なんですけど、それぞれの監督が担当家族を決めて。僕が兎草家で、中泉さんが亀田家、浅沼さんが戌井家です。担当家族がメインの時は担当の監督がメインで演出し、他の2人は助監督というスタイルでした。常に3人が現場にいて、メインの監督が決定権を持つ。後半は3つの家族が入り混じってくるので、場面によって誰が監督をするか話し合いをしながら進めて。
おおおお!!! 当たっていた。ってか当然かw だってあそこまで違うんだもんなw
映画は基本的には1作品につき一人の監督。たまに兄弟で監督を勤めていたり、パートナー(恋人や相棒同士)で監督をすることもあるんですけど、僕が知る限り1作品につき監督は二人までしか例を知りません。
監督が3人ってのは聞いたことないですよ!しかも兄弟とかパートナーっていう間柄でもなく、言ってしまえば同業者同士で、ライバルである監督同士で、一本の作品を作るなんて。。
明らかに演出方法が違うんですよ。上田監督の兎草家ではあまりヨリを使わないショットばかり出てきたり、亀田家のシーンでは逆にヨリが多かったり、戌井家では二人ということを意識してかクロスカッティングが多かったり、照明の感じも、編集の感じも、全然違う演出になってるんですよね。
あまりに違いすぎてドギマギしてしまうんですけど、その違和感を楽しんで頂ければと思います!!
個人的には、戌井家の演出が他の2人と違いすぎて驚きましたw
戌井家だけ家族のバックボーンを説明したり、娘の趣味?と思しきシーンを撮ってたり、下ネタが多かったり、すんごい尖ってるシーンが目立つんですよねw
これが映画全体の物語に影響を及ぼすのかと思ったら、、特に核心を変えるようなこともなく、作家の個性として際立ってるだけでw すごく印象的なんですよね。
ただ、この演出がなければ映画にメリハリがなくなるというか、多様性がなくなり一本調子になっちゃうので、僕は全然アリです!!!
キャストの魅力もいっぱい
あとはすごくベタですけど、女優さんが本当に可愛かった。。
特に、兎草家の娘を演じた井桁広恵さんが本当にかわいい。。日鉄興和不動産のCMでも有名ですけど。あとゼクシィのCMかな?
もちろん容姿も抜群なんですけど、演技もすごくよくって。
若い先生に恋い焦がれて、いかにも女性大生らしい友達を使ったやり方で先生を射止めてねぇ。先生にアプローチする時が最高なんだよぉ。。。あれ、主人公の女の子スマホで撮ってましたけど、俺も撮りたかったよぉぉぉ。俺も旅行行きたかったなぁ。
はい、最後は変な妄想をしてしまいましたが、本気で恋しちゃうような笑顔がそこにはありました。
今後も活躍してほしいと思います!!!