Machinakaの日記

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ゲーム「デス・ストランディング」ネタバレあり感想解説と評価 ゲーム史を変える!映画好きは避けて通れない1作

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
この記事では、「デス・ストランディング」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

ネタバレありで感想と解説を始めます

 
 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
Twitterもやってます!
 
 

 

今回は映画の批評じゃありません。

 

今回批評するゲームはこちら!

 

「デス・ストランディング」

 
 

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© Death Stranding

はい、なぜ映画ブロガーがゲームを批評するのか?

映画だけ見てればいいのではないか?

 

数あるゲームの中でも、映画と親和性の高いゲームというのが少なからずあるんですよね。

 

現代に生きてる我々は、映画だゲームだと区別せずに、同じ「映像と音響によるコンテンツ」という分類の中では同じだと認識することが大事なんです。

 

映画だけ見てればいいってのは過去の話。なぜなら、今作が映画とゲームの架け橋となり、映画とゲームを「繋ぐ」作品になっているのだから!!

 
 

それでは「デス・ストランディング」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!  

 

 

 

 

 

あらすじ

  
・デス・ストランディング」は世界を変えた。人類は分断され、孤立した。サム・ポーター・ブリッジズは、未来への希望を手に、世界を再び繋ぐために歩きはじめる。小島秀夫がPlayStation 4で創造する、全世界待望のかつてないゲーム体験。主人公サム・ポーター・ブリッジズを演じるノーマン・リーダスをはじめ、マッツ・ミケルセン、レア・セドゥ、リンゼイ・ワグナーら世界的名優たちが出演する。 

www.playstation.com

 


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ファーストシークエンスを見逃すな!

 
まず、今作のコンセプト。
 
ゲームのスタートボタンを押したファーストシークエンスに、全ては隠されています。
 
映画では、ファーストカットが一番大事だと言われています。最初の最初に作り手が意図するシーンを含んでいる場合が多いんです。
 
ちなみに、今作の監督である小島秀夫さんは映画が大好きで、ツイッターでは「僕の体の70%は映画でできている」と公言されています。つまり、ゲームも映画的な作りをする可能性が非常に高い。そして、実際にプレイしたところ映画的な作りになっておりました。
 
 
 
 
今作のファーストシークエンスは、安部公房の短編小説「なわ」の引用から始まります。
 
 
無関係な死・時の崖 (新潮文庫)

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棒は人間が自分と悪いものの間に距離を置くために生み出した最初の道具だと安部公房は書いています。自分を守るためにです。そして二番目に生まれた道具は縄だと彼は書いています。縄は自分にとって大事なものを守るための道具です

jp.ign.com

 

「棒」と「縄」の対比を行っている文章が流れます。要約すると、

 

棒:人間が自分と悪いものと(認識する)相手との距離をおくために生み出した最初の道具

縄:自分にとって大事なものを守るための道具

 

この文章をゲームに置き換えると、今までのゲームというのは「棒」で、ゲーム上「敵」と認識する相手を攻撃し、相手を抹殺する、あるいは消去するやり方でゲームは成立していました。

マリオだって、ファイナルファンタジーだって、ドラクエだって、全てのゲームには「敵」と定義する相手がおり、敵と戦うことによってゲームを成立させていたんです。

 

そして今作は「棒」でなく「縄」を主軸においたゲームなんです。

 

縄は「敵」という認識をなくし、攻撃ではなく「守り」を重視するゲーム。

 

・・・これだけじゃ意味がわかりませんね。

 

要は「敵・味方」という勧善懲悪の区別を取っぱらっているのです。そして、「優劣」であるとか、「弱肉強食」であるとか、「勝ちと負け」とか、自己と他者において「格差をつけない」作りになっているのです。

 

この「格差をつけない」行為こそが、相手との距離を作らない、つまり「棒」ではないゲームの証左となっているのです。

 

「格差」というキーワードは、現代の映画にとってトレンドになっています。近年、「格差」を題材にする傑作映画が次々と制作されております。トランプ大統領が就任して以来、「格差」=「壁を作る」ことへの反発が、映画に投影されているんじゃないかと思います。

 

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ゲームは「叩く」から「繋ぐ」へ

 

今作は「棒」のゲームではなく、「縄」のゲームだと説明しました。

 

縄は自分にとって大切なものを守るものであり、相手との差をなくすものである、と。

 

ちなみに、今作のタイトルは「デス・ストランディング」。「デス」はもちろん「死」という意味ですが、「ストランディング」は「座礁」や「絆」という意味があります。

つまり、「死の座礁」や「死の絆」という意味があるのです。

 

これは、生と死の座礁=生と死の境、生と死を繋ぐ、という解釈ができるのです。

 

今作の主人公サムの仕事=ゲームの主な目的は「配達」であり、誰かと誰かを繋ぐ仕事。ゲームの目的自体が、この「繋ぐ」というテーマを表象しているのです。

 

 

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© Death Stranding

 

 

また、今作の特徴は主人公サムと共に行動する赤ちゃん「BB」の存在。

なぜ配達人が赤ちゃんを背負うのか? その答えはゲームをプレイして知っていただくとして、 へその緒を有し生まれて間もない赤ちゃんこそが、「生と死の座礁」のメタファーとなっているのも、非常に映画的な演出なんです。

 

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© Death Stranding

 

 

また、今作はオンラインゲームですが、FF14のように他プレイヤーと一緒に行動・会話するわけではない。ゲームの世界観はそのままに、他プレイヤーが作ったアイテムをシェアする程度のコミュニケーション機能しかないのです。

会話をするわけではありませんが、アイテムの授受を通じて間接的にコミュニケーションを取るのも、間接話法である映画との親和性が高いと言えるでしょう。

 

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© Death Stranding
 


なぜこの人を?少し奇妙な豪華タレント

 
これも大きな特徴ですが、主人公サム(ノーマン・リーダス)の世話役をするキャラ「デッドマン」のモデルはギレルモ・デル・トロになっています。
 
「パシフィックリム」など日本の特撮をハリウッド映画化したことで有名な監督ですが、彼の最たる作風は「怪物と人間の境をなくす」ことだと思っています。つまり、今作の「格差をなくす」ことを映像化している人なのです。
 
 
にしても、ゲームのデル・トロは痩せすぎ&イケメン過ぎやしないか?
 

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©ギレルモ・デル・トロ

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© Death Stranding

 

 

プレイ中に思い出した映画

映画だと「Us」と非常に近い印象を持ちました。

主人公サムは配達を通して、分断したアメリカを繋ぐ=ハングアクロス・アメリカを達成しようとしているのです。

 

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映画好きも、ゲーム好きも、ぜひ今作をプレイ!

 

映画好きは映画にばかり集中せず、ぜひとも今作をプレイしていただきたいです。

ゲームにも映画的要素が見つかることは、間違いありません。

ゲームと映画が完全に区別されていた昔とは、もう時代が違うんです。

 

映画とゲームの両方が楽しめる現代だからこそ両方を体験し、区別する=「差を作らない」ことが大事なんです。

 

 

また、ゲーム好きの人は近年公開された「格差」を題材とした映画をみてください。

特に「Us」を見ると、今作とどれだけ親和性があるかわかるでしょう。

 

映画とゲームの境がなくなり、みんなが繋がることを本気で信じています。

 

 

 

 
 
 
 
 
 

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