Machinakaの日記

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映画「泣くな赤鬼」ネタバレあり感想解説と評価 赤鬼が泣く前に俺が泣いてしまった。

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
この記事では、「泣くな赤鬼」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

はじめに

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
Twitterもやってます!
 
 

 

今回公開する映画はこちら!

 

「泣くな赤鬼」

 
 

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(C)2019「泣くな赤鬼」製作委員会

はぁ。。。マジかよ。

 

 

マジかよマジかよマジかよ。

 

普段映画を全く調べない私。調べるのは前売り券締め切り直前の毎木曜日。

 

予告をぼおっとしか観てない程度でこの映画が目に止まり、主演も豪華だし金になるかなぁというなノリで前売りを買ってしまったんですが。

 

 

 

マジかよ。

 

 

 
 
まだ映画を見てない段階で発言するのは申し訳ないですが
 
 
 
 
 
マジかよ。
 
 
 
・・・
 
・・・
 
 
もう俺、泣きそう。
 
 
 
泣くな!Machinaka!!!!
 
 
 
 

それでは「泣くな赤鬼」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!   

 

 

 

 

 

 
 

あらすじ

  
・生徒と教師の絆を描いた重松清の同名短編小説を堤真一、柳楽優弥、川栄李奈の共演で映画化。日に焼けた赤い顔、鬼のような熱血指導から、かつては「赤鬼」と呼ばれていた城南工業野球部監督・小渕隆。しかし、甲子園出場の夢はかなうことなく、10年の歳月が流れた。あの頃のような野球への熱い思いは衰え、身体にもガタがきている50代の疲れた中年となった赤鬼は、診察を受けた病院でかつての教え子、斎藤智之=愛称ゴルゴと偶然再会する。類まれなる野球センスを持ちながら、努力もせずに途中で挫折し、高校を中退したゴルゴも、今では20代半ばとなり、妻と息子の3人で幸せな家庭を築く、一人前の大人に成長していた。しかし、ゴルゴが若くして末期がんにより余命半年であることを知った赤鬼は、ゴルゴのためにあることを企画する。赤鬼役を堤、ゴルゴ役を柳楽、ゴルゴの妻役を川栄がそれぞれ演じる。監督は「キセキ あの日のソビト」の兼重淳。

eiga.com

 
 
 
 

 

 

マジで今から観に行くのやめたい

 
なぜ私がこんなに見る気ないかって、まぁ、、、
 
 
アレですよ
 
 
 
 
 
これ以上は言えませんよ
 
 
まぁ弱小ブログなんで、どんなに頑張っても検索順位上に行かないですけどね、それでも心配なんですよ。
 
 
この映画を見る気がない理由は、具体的には言えません。
 
 
まぁ、ヒントを出すなら、この作品ですかね
 
私がオールタイムの中でもワーストな作品の「キセキ あの日のソビト」でございます。
本当にクソ映画でした。罵倒しすぎて、GREEEENの厄介なファンにクソミソ言われましたよ。ねぇ。。。
 

ameblo.jp

 

 

さて、今作「泣くな赤鬼」と「キセキ」がどんな関係があるのか、、、

これ以上は何も言えませんww

 
 
この映画にこそ、本物のキセキが起きるのでしょうか?
頼む!起きてくれ!!!
 
 
それでは映画の感想でっす!!!
 
 
 

映画の感想

和田ぁぁぁぁぁあああああ!!!!! 
 
和田あああああああああああ!!!! 
 
赤鬼泣く前に俺が泣いちゃったよ!! 
 
1シーン1シーンをじっくり写し、ナチュラル過ぎる演出で、役者の演技が余計に際立つ。。 
 
芸達者な役者ばかりで本当によかった。誰一人として外さない名演技を、この眼に焼き付けろ!! 
 
赤鬼先生もいいし、斎藤もよかったけど、俺はやっぱり和田に共感した!! 
和田ぁぁぁああああああああ!!!!!!! 
和田ああああああぁぁぁぁ!!! 
人生はトンネルしちゃダメだぞw 
 
本当に舐めててすいませんでした!予想の1000倍くらい面白くて泣けて仕方なかったです!!!

 

 

 

 

舐めててすいません!

いやぁ、、舐めててすいませんでした!!! 

 

映画に奇跡がおきました!! いや、これは監督の実力に違いありません!!

 

是枝裕和さんの元で助監督を務めた監督ですが、今回はその経験が光った一作だったのではないでしょうか?

 

是枝作品ほど編集や撮影が上手いわけでも、脚本が優れているとは思いません。

ただ、非常に抑えた演出により、役者の演技が際立って仕方ない。

 

これでもし、本田なんとかさんが演技してたら目も当てられなかったでしょうね。。

ただ、今回は堤真一、柳楽優弥をはじめ本当に演技ができる人ばかりを集め、うまくやっていたと思います。

 

 

 

 

 

選ばれし者の苦悩と葛藤、選ばれなかった者の努力と後悔

赤鬼と呼ばれた昔は厳格だった高校野球部監督と、元野球部部員だった斎藤と和田の3人で、かつての若かった自分の記憶を思い出していくヒューマンドラマ。

 

単なる青春野球ものではなく、すでに現役感がなくなった3人を描くことは、野球という題材に不釣り合いにも見える。だって主人公が現役でプレーしてないんですから、野球で見せ場を作ることができないんですよ。

 

こういう映画も珍しいと思いました。普通は主人公がストレートで打者を抑えるか、ホームラン打つとか、野球映画ってドラマチックなプレーでシメることが多いですからね。

 

そう、この映画は単なる野球映画じゃない。文字通りヒューマン=人間を描く映画であったと思います。

 

赤鬼監督に気に入られながらも、ふてくされて部活を休みがちになった才能ある人間、斎藤。

 

一方で、斎藤と同じポジションに移動させ競争心を争わせるための道具として使われた、和田。

 

最初は斎藤が鳴り物入りでレギュラー入りするも、不良とつるみ堕ちていく斎藤。一方で努力に努力を重ねたレギュラーに選ばれた和田。

 

結果的には和田が監督に選ばれたように感じるが、実は本人はそう思っていない。和田は斎藤こそが監督に選ばれた者だと感じている。

 

二人とも、野球のレギュラーという意味では「選ばれし者」

しかし、決して和田は選ばれたとは思っていない。赤鬼監督は、明らかに人を選んでいた。

 

その選んだという行為が、高校生を苦しめていく。

 

 

そして高校生から10年以上経った現在。斎藤は末期ガンが発覚し、和田は順調に会社で昇進していく。

 

 

こうしてみると、努力した和田を讃えるような結果になってるんですけど、実際にはそうではない。

 

和田は高校最後となった試合で、守備のミスを犯し、試合に負ける。

 

決して「努力は報われる」ということを強調したいわけじゃないんですよ、この映画は。

 

努力を重ねても重ねても、才能の前には崩れることもある。そして才能があっても、努力をせずに逃げいていく者もいる。

そんな人生のリアルを、この映画は描いているんです。

 

決してスポ根精神溢れた映画ではないんですよね。

 

これが非常に印象的でした。

 

 

 

野球シーンが多めで、長セリフがない作りもGOOD!

なるべく野球シーンを多く入れて、なるべく動きをつけるように工夫していたのもよくって。

 

どうしてもヒューマンドラマってセリフばかりになって、全部口で説明しちゃうようなこともあるんですけど、今作はまぁ高校野球のシーンが多い。特に守備練習が。ノック練習が。

 

否が応でも画が動くし、退屈な作りにならなかったのもよかったですね。

 

 

 

 

ラストで泣かないやつ、いるか?

末期ガンで死ぬ直前の斎藤が赤鬼先生に頼んだのは、もう一度野球をやりたいってこと。

 

まさにスラムダンクのあれですよ、三井と安西先生の関係ですよね。

 

今までずっと野球から逃げてて、でも野球は好きで、先生も意識してて。

 

最後の最後はもう言葉も喋れずに、会話もできなくなった斎藤。

 

そこで斎藤が先生に向かって、なぜか野球のサインを見せる。

 

そう、このサインこそ、かつて自分が監督に指示され、無視してしまったサイン。

 

これを最後に伝えることで、監督への気持ちが溢れるんですよね。言葉で説明せずに、あえて野球のサインで最後を終えるのは、ズルいよ、こんなの泣けて仕方ないよ

 

劇場では涙をこらえきれずに、号泣しながら見てる人多数でした。もちろん、私も。。

 

 

 

ツッコミ所がないわけじゃない

 

非常に楽しめた作品でしたが、ツッコミ所はないわけじゃありません。

 

工業高校のくせに、やたらと女子高校生がクラスにいたりとか、病院なのにすごくでかい声出してるのに周りは何も異変に気づかないとか、なんか不自然な所がたくさん見つかってしまうのも事実です。

 

 

ただ、そんなのはわかってます。まだ荒削りなのは仕方ない。

 

野球を描きながらも、決して野球だけで終わらせない、大人にぴったりなヒューマンドラマ映画だと思います。是非ともご鑑賞あれ。

 

 

 
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