ネタバレありで感想と解説を始めます
今回公開する映画はこちら!
「マチネの終わりに」
それでは「マチネの終わりに」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!
あらすじ
・東京、パリ、ニューヨークを舞台に音楽家とジャーナリストの愛の物語を描いた芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラー小説を福山雅治、石田ゆり子主演で映画化。パリでの公演を終えた世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史は、パリの通信社に勤務するジャーナリストの小峰洋子と出会う。2人は出会った瞬間から惹かれ合い、心を通わせていくが、洋子には婚約者である新藤の存在があった。そのことを知りながらも、自身の思いを抑えきれない蒔野は洋子へ愛を告げる。しかし、40代の2人をとりまくさまざまな現実を前に、蒔野と洋子の思いはすれ違っていく……。蒔野役を福山、洋子役を石田がそれぞれ演じ、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行らが脇を固める。監督は「容疑者Xの献身」「昼顔」の西谷弘。
映画の感想
パリ、マドリード、ニューヨーク。TOHOシネマズみゆき座にて「マチネの終わりに」鑑賞
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2019年11月1日
「冷静と情熱のあいだ」や「ビフォア」シリーズに、フジお得意のトレンディドラマ要素を加えた快作!いや、怪作?
シャレオツな空気とCM的なコントラスト強い絵と音に騙されそうになったが、ワクワクしなかったのが本音だお..#マチネの終わりに
シャレオツな雰囲気、だけが漂うが結局トレンディドラマ
見るお前が悪い、とは言わないでください。。
石田ゆり子に興味がなかった、といえば嘘になります。それくらい単純な理由で見に行ったんです。。
なんともオシャレな雰囲気漂う予告通り、東京・パリ・マドリード・ニューヨークで繰り広げられるアラフィフの恋愛映画ではあるんですが、身も蓋もないことを言ってしまうと、、、、
トレンディドラマですね!これ!
・福山雅治は世界を股にかけるクラシックギタリスト、石田ゆり子はパリの通信社に勤務するジャーナリスト。両方とも、カタカナの職業。
・レコード会社、マスコミ。なんとも都会感あふれる職業
・「君が僕の人生に貫通してきたんだ」など、少女漫画に出てきそうな小っ恥ずかしいセリフ達
・くっつきそうでくっつかない恋愛。横槍を入れる第3の女。
画自体はすっごいオシャレな雰囲気ではあるんですが、中身はバブル期のトレンディドラマの様相を呈していて。。これに気づいてしまうと、安っぽさだけが目立ってしまうんですよ。
突発的に始まる恋を否定するわけじゃありません。もちろん、アラフィフの大恋愛を否定するわけでもありません。
僕が言いたいのは、ただ一つだけ。
画に台本がついていってないのよ!
フジテレビの慰安旅行かなんだか知りませんが、海外ロケお疲れ様でした。ついでに石田さん英語とフランス語お疲れ様でした。
せっかく海外でロケしてるのに、結局メインキャストは日本人キャストだけ。というかフジテレビと東宝のお気に入りだけ。
海外の美しい風景もほとんど撮らず、せっかくの背景にぼかしを入れまくる始末。
うーん、海外でやる意味があったのか?と疑問符を呈してしまいます。
演出はですね、先ほど申した通りトレンディドラマ感満載のため、現代を生きる我々にとっては酷く幼稚に感じてしまいます。
テレビ的で分かりやすい表現を目指したのかな?とにかくメインキャストが必ずどこかで叫びます。叫びまくります。
失恋したらすぐにうおおおおおああわわわわぁぁぁぁんん!!と、泣き叫びます。
え〜と、泣いてるところ申し訳ないんですが、泣きたいのはこっちの方です。
・大事な心情表現は泣き叫ぶだけ
・大事なメッセージは、ショートメールで済ませる
・もちろん、ショートメールにはナレーションが付いてる親切対応!
せっかくの海外ロケ、せっかくの福山&石田コンビが台無しになってしまいました。。辛いです。
「映画撮るなら海外で!」テレビ屋の発想が物騒
フジに限らず、日本って「映画撮るなら海外で!」ってノリがすごいあると思うんですよ。不用意に海外でやろうとするノリがまだあるんですよ。
「あぶでか」のラストとか、「おっさんずラブ」のオープニングとかね。
www.machinaka-movie-review.com
www.machinaka-movie-review.com
今作もパリ、マドリード、ニューヨークと世界各国の街を舞台に繰り広げられるんですが、どうも今作もテレビ屋の発想がプンプンして仕方がないのです。
なぜなら、海外でロケを撮る意味がまるでなかったから。
外ロケが大変なのはわかります。福山雅治の職業がギタリストだから、屋内で話が進行してしまうのは分かります。
それにしても、、せっかくの海外なのにほとんど屋内でやりすぎですよ!だったら国内だけでいいじゃんよ!なんで海外でやるのよ!
数少ない外ロケといえば、パリで起きたテロ現場に取材する石田ゆり子のシーンと、ニューヨークのセントラルパーク(的な)公園で福山雅治と石田ゆり子が出会うシーン。
普通の街で、ロケできんかね!?海外だったら主演の二人もあんま知られてないでしょう、大丈夫でしょう。せっかく海外でやってんのに、もったいないなぁと。
何より、海外のキャストと何ら深い関わり合いがないんですよ、この映画。
・石田ゆり子の同僚は、社内で会ってすぐバイバイしちゃうし(いろんな意味で)
・福山を評価するニューヨークの音楽関係者も、福山と一言も交わさないし
結局全部、日本キャストだけ。ロケが海外でやってるだけ。なんの意味もないんですよ!これ!
これ言っていいのかなぁ、、ぶっちゃけこれ、慰安旅行じゃありませんか?
フジテレビの関係者や、雇われのスタッフ・キャストは日々多忙な業務に疲れてることでしょう。特に石田さん、最近毎日お顔を拝見してますよ。
せっかくなら、海外行って疲れいやしちゃいますか!?的な発想でロケしてるんじゃないですか?
ごめんなさい、変な見方をしてごめんなさい。でも、そう言われても仕方ないほどのクオリティだったんですよね。。
正直僕からしたら、伊勢谷友介と福山雅治には英語、石田ゆり子にはフランス語を話させるための海外ロケだったのかなぁと勘ぐってしまうほどです。本当に、海外でやる意味はあったのか? だったらもっと制作時間にかけるとか、脚本をブラッシュアップするとか、撮るシーンを増やすとか、いろいろあったんじゃないのか?
必ずしも映画だから海外にいく必要はないんだよ?制作の偉い方?
鑑賞中に思い出した映画
「スマホを落としただけなのに」
スマホ さえ落とさなきゃ、福山と石田はもっと早く付き合ってたんだよ。幸せになれたんだよ。。そういう意味では、今作はスマホ落とした映画としては屈指の恐怖描写があります。
www.machinaka-movie-review.com
「ビフォア」シリーズ
パリで関係が深まっていき、時系列が何段階もあるって点で。