ネタバレありで感想と解説を始めます
今回公開する映画はこちら!
「IT2 イット2 THE END」
おう絵だけで怖いよ。。ピエロが大の苦手なMachinakaでございます。
いや、怖いでしょ。一度も可愛いって思ったことないよ!
白塗りの顔、やりすぎなメイク。あれで子供が笑うわけないよね。撫でいつまでもピエロって笑いの代名詞みたいになってんだろ。
ピエロが怖いって、認識改めたほうがいいよね。この間もとびっきり恐ろしいピエロの映画が出てきたし。
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はい、今回のピエロも超超超怖いです。可愛い少年たちの「スタンドバイミー」的要素がなかったら、「ヘレディタリー」と同レベルくらい怖かったんじゃないかなぁ
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それでは「IT2 イット2 THE END」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!
あらすじ
・スティーブン・キングの小説「IT」を映画化し、世界各国で大ヒットを飛ばしたホラー「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」の続編にして完結編。前作から27年後を舞台に、ビル、ベバリーら大人になった「ルーザーズ・クラブ」の面々が、再び「それ」と対峙するさまを描く。小さな田舎町で再び連続児童失踪事件が起こり、「COME HOME COME HOME(帰っておいで……)」という、「それ」からの不穏なメッセージが届く。幼少時代に「それ」の恐怖から生き延びたルーザーズ・クラブの仲間たちは、27年前に誓った約束を果たすため、町に戻ることを決意するが……。大人になったルーザーズ・クラブの面々を演じるのは、ビル役のジェームズ・マカボイ、ベバリー役のジェシカ・チェステインら。監督は、前作から引き続きアンディ・ムスキエティが務めた。脚本も、人気ホラー「死霊館」シリーズも手がけるゲイリー・ドーベルマンが続投。
映画の感想
アクアシティお台場にて「IT2」鑑賞
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2019年11月2日
4DXでの鑑賞もあり、途方もない疲労感が。。
丁寧に描きたいのは分かる。でも、何度も同じ手法で見せられると食傷気味になる。乾杯のビールを2時間半繰り返し飲まされてるような印象。
何でこうなった?何がそうさせた?#IT
ビールは最初の一杯だけでいい
前作があまりに面白かっただけに、今作の出来栄えに驚いています。
前作から27年後のアメリカ・デリーを舞台として、かつての仲間たち「ルーザーズ」が集結しペニーワイズと対峙するのがメインストーリー。
上映時間の大半は、大人になってもペニーワイズの記憶が消えず過去のトラウマと対峙するルーザーズの苦悩と葛藤を描くのですが、あまりにも進行がモタモタしすぎているのと繰り返し同じ味付けの演出を見せられるので、途中から食傷気味になってしまったのが本音です。
ルーザーズのメインキャラは、紅一点のビバリー、ビル、リッチー、マイク、ベン、エディー、スタンリーの計7人。この人数分の過去のトラウマを何度も何度も何度も見せられるんです。
もちろん、それぞれのキャラクターに愛着がないわけではないし、見たいところではあるんですけど、見せ方が本当にタルい。
各キャラのトラウマ対峙パートが、箇条書き的に順繰りで見せられるんですよね。
箇条書きでキャラを深掘りする手法というこで、図らずもスーサイドスクワッドを思い出してしまいました。
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何の工夫もなく、丁寧に一人ずつトラウマシーンを見せられるんですよ。しかも、展開が全く同じで
・個人個人が思い入れのある場所を久しぶりに訪れる
・過去の甘酸っぱいシーンを子供時代に戻って再現しようとする
・途中でペニーワイズが出てきてびっくりシーン&グロシーンとなり、トラウマが蘇る
この展開をですね、何回も何回も見せられるわけです。メインキャラの数だけ。
これはさすがに、、、同じ味付けで「はいどうぞ、召し上がれ!」と言われても、正直飽きちゃいます。。
結局マイクが全部悪いじゃん、問題
普段は脚本の粗に気づかないくらい、脚本はどうでもいいタイプなんですけど、今回はメインキャラたちの行動にイライラしちゃって。。
皆さんもお気づきかと思いますが、、、
結局、マイクが全部悪いじゃん!!
マイクが「個人で思い出のものを持ち帰ろう、後で合流しよう」なんて言わなかったら、ジェームズ・マカヴォイも危険な目に合わなくて済んだんですよ!?
何より、グッダグダな各個人のトラウマ対峙シーンを見なくて済んだんですよ!
マイクが個人で行動しようよって言っておいて、危なくなった時にマイクが「1人じゃ危ないんだっ!」って叫ぶシーン。本当に怒りしかありませんでした。本当に腹立つんぁ。。
考察:ジョージを殺したのは、ペニーワイズじゃなかった?
さて、今回ネタバレありの記事ということで、物語の真意に迫りたいと思います。
前から分かっていたことですが、今回でようやくペニーワイズの正体が明らかになるんです。
ペニーワイズというのは個人の過去のトラウマが具現化したものであり、あくまで想像上のお化けであると。今回中華料理屋のシーンで、露骨に出てましたね。
見てれば分かることなんですが、今回非常に象徴的な像が映り、ペニーワイズの全ては想像上の人物だったんじゃないかと、強く感じました。
その像とは、木こりのポール・バニヤン像
ポール・バニヤンとは、アメリカの伝説上の巨人であり、西部開拓時代の怪力きこりとして有名な架空の人物です。
数々の怪力伝説も、もちろん架空の話であるので、アメリカではこのポール・バニヤン像を「嘘つきの象徴」、もっといえば「想像力の象徴」として認識されているようで。
今作でも、確かビル・ヘイダー演じるリッチーのトラウマシーンで、ペニーワイズがポール・バニヤン像に乗っかっておりました。
実はポール・バニヤン像は、コーエン兄弟の「ファーゴ」で象徴的に使われておりむして。ファーゴで起こっていることが全て作り話ですよってことを強調してるんですよね。
従って、今作ではポール・バニヤンの像にペニーワイズが乗っかっている→ペニーワイズという巨人の肩の上に立つ→ペニーワイズもポール・バニヤンと同じく、創造物の延長線上にあるんですよね。
てことは、ジョージがペニーワイズに殺された一連のシーンも、実は誰かに殺害されていたという説が濃厚になってくるのです。つまり、ペニーワイズは誰も殺してない。
そう考えると、IT最初から見返したくなりますよね!