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映画「インサイド・ヘッド2」ネタバレあり感想解説と評価 もしも自己啓発の絵本があったなら

 
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この記事では、「インサイド・ヘッド2」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「インサイド・ヘッド2」

 

(C)2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 

それでは「インサイド・ヘッド2」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 
 

あらすじ

  
人間が抱く「感情」たちの世界を舞台に描き、2016年・第88回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したディズニー&ピクサーのアニメーション映画「インサイド・ヘッド」の続編。

少女ライリーを子どもの頃から見守ってきたヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの感情たちは、転校先の学校に慣れ新しい友人もできたライリーが幸せに暮らせるよう奮闘する日々を過ごしていた。そんなある日、高校入学を控え人生の転機に直面したライリーの頭の中で、謎の警報が鳴り響く。戸惑うヨロコビたちの前に現れたのは、最悪の未来を想像してしまう「シンパイ」、誰かを羨んでばかりいる「イイナー」、常に退屈&無気力な「ダリィ」、いつもモジモジして恥ずかしがっている「ハズカシ」という、大人になるための新しい感情たちだった。

前作に続いてメグ・レフォーブが脚本を手がけ、「モンスターズ・ユニバーシティ」のストーリースーパーバイザーを務めたケルシー・マンが監督を担当。
 
 
 

「インサイド・ヘッド2」のネタバレありの感想と解説(全体)

 

 

 

 

抽象概念の可視化

前作よりも更に複雑に。そして尖った作品に。

 

小学生のいわゆる「喜怒哀楽」を描いた前作とは異なり、中学生のコドモ以上オトナ未満の感情を切り取った作品でした。

 

ヨロコビ、カナシミ、イカリ、カナシミ、ムカムカの5感情の初期メンバーに、

シンパイ、ハズカシ、イイナー、ダリィの4感情が加わる。

まぁー、、キャラクターの整理整頓が大変難しかったですw

 

思春期ボタンが発動し、いきなり登場する4感情たち。

目まぐるしく動き回る脳内と、新境地で苦戦するライリー。

 

ポスターにある通り「感情の嵐」なんですよね。

公式HPでは「共感と感動の嵐」になってますが、共感より感動よりもまず動揺しましたよw

 

この映画は決して綺麗な言葉で片付けられるものではないですよw

嘘を付かず、良い格好せず、本当の自分をさらけ出すこと。これが今作の大事なメッセージでもあると思うのです。

決して共感とか感動、が先頭に来るわけじゃないw

 

自分の思春期の頃を思い出したり懐かしむというよりも、前作から見守ってきたライリーとヨロコビたちの奮闘の方に心がフォーカスしてましたね。

 

だってあのライリーが、どんどん女性になっていくんですよ・・・

同級生とギクシャクした感じ、そして憧れの先輩に出会って舞い上がっていくあの感じ。

何もかもが今までと違う環境。

前作が両親との関係にフォーカスを当てていただけに、今回は友人・先輩関係を重点に描くことに舵を切ったのは良かったと思います。

 

だって、両親との関係は切っても切れないけども、友人や先輩との関係はひょんなことで簡単に切れちゃうから。。。

 

実の親と比べると危うく脆い人間関係、そして思春期の危うい感情の中で、文字通り感情がぶつかり合うのも良かったなぁと。

 

一番すごかったのは、抽象概念の可視化ですよ。

 

「信念」とか、「自分らしさ」とか。

感情発信で記憶が形成される、それが前作までのメカニズムでしたが、今回は「確固たる自分を形成する何か」が可視化されるんですよね。

 

自分の軸になっているものって何なんだろう。因数分解すると、かつて自分が体験した成功体験に基づくものであったり、必ず過去の記憶に結びついているものなんですよね。

これ、よく可視化できるものだなぁと感銘を受けました。

 

正直、ここまで抽象概念を可視化してもライリーの行動に直接的な影響は及ぼさないと思うんですよね。

自分の確固たるものは何か、自分を形成しているものは何か、を突き詰めたとしても結局概念的な話に終始する。

それでライリーの人間関係がうまくいくわけではない。

 

だったらライリーたち感情の関係性をもっと描いても良いと思うのですが、そうはしない。複雑な抽象概念を可視化してやろうと意気込んでいるように見える。

 

脳内で起こっていることと、ライリーが解決したいことが結び付きづらい点が多々あったかなぁと思うんですよね。

 

トイストーリーやモンスターズインクとは違って、ライリーとヨロコビは直接コミュニケーションを取れるわけじゃない。

逆に感情とコミュニケーションが取れたらすごいんだけどもw

 

ピクサーの目指してるところは分かりますよ。でも、あまりに学術的すぎて付いていけない部分もありました。

 

・・・・ピクサーよ、何処に行く?

 

 

もしも自己啓発の絵本があったなら

個人的には今作は「自己啓発の絵本」ですねw

 

可愛いキャラクターがぶつかり合い大冒険を繰り広げていくように見えて、実はとんでもなく高尚なことをしている。。

 

結局は「すべての感情を肯定しよう」ってなるんですよね。

新旧感情メンバーがぶつかり合い、結局は仲良しになる。

そしてライリーの活躍を見守る。

 

何というか、自己啓発なんですよねw

自分のすべてを肯定する。前作も今作も同じ結論になったなぁという印象があります。

 

もう少し、感情たちが行動してキャラクターが輝いてくれたらなぁと。

 

 

まとめ

まぁ〜〜〜、前作のインパクトに比べたら・・・ってところではありました。

やってることは凄いんですけど、なんか真面目だなぁ〜って。

 

はい、そんな感じ今回は終わります!

 

今の僕の脳内は、お酒で頭がいっぱいです。

 

95点 / 100点 

 

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