- ネタバレありで感想と解説を始めます
- あらすじ
- スピンオフになったのは理由がある?
- 映画の感想
- スピンオフとは思えないクオリティ
- 対照的な二人を対照的に描くやり口がサイコー
- 本当のアクションは、カットを割らない
- 絶対に吹き替えで見るべきくっだらない理由
ネタバレありで感想と解説を始めます
今回批評する映画はこちら!
「ワイルド・スピード スーパーコンボ」
・・・なんだろうこのポスター、横並びで歩いてカッコイイはずなのに、笑えるんだよなぁ・・・
「ワイルドスピード」という名前が付いてるんですけど、あくまでもこれスピンオフです。
ヴィン・ディーゼル達が出るわけでもなく、ジェイソン・ステイサムとドウェイン・ジョンソンが主役。
こんなクソ暑い中で、こんな暑苦しい男達の映画を見る意味があるんでしょうか。。
と思ったら、頭はキチンとクールビズしてるみたいですね。
キャッチコピーは「ぶっちぎりのアクション体験!」ってことなんですけど、誰も「ハゲによる激しいバトル!」って付けなかったんですかね。。。
はい、ダジャレで一度涼んでいただいたところで、評論に入っていきます!
それでは「ワイルド・スピード スーパーコンボ」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!
あらすじ
・メガヒットシリーズ「ワイルド・スピード」の通算9作目で、「ワイルド・スピード MEGA MAX」で初登場して以降、シリーズの顔となったドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスと、「ワイルド・スピード EURO MISSION」からシリーズに参戦したジェイソン・ステイサム扮するデッカード・ショウがタッグを組んで挑む戦いを描く。かつては敵同士で何もかも正反対のホブスとショウが、いがみあいながらも、目の前に立ちふさがる謎の強敵ブリクストンに挑んでいく。ブリクストン役は「パシフィック・リム」「マイティ・ソー」シリーズのイドリス・エルバが務め、物語の鍵を握るショウの妹ハッティに「ミッション:インポッシブル フォールアウト」のバネッサ・カービー。監督は「ジョン・ウィック」「デッドプール2」のデビッド・リーチ。
スピンオフになったのは理由がある?
映画の感想
これまでのワイスピとは一線を画す、ド派手ながらも細かい芸術のようなアクションに度肝を抜かれた。
スピンオフとは思えないクオリティ
やられました。半端ねぇ。。
よく考えれば、ロック様とジェイソン・ステイサムというアクションスターの二人がタッグを組んだ映画なんて、面白いに決まってるじゃないですか。
それにデビッド・リーチ監督の演出もある。これでアガらない人はいないって。
むしろもう、ワイスピを抜きにしてみたほうが面白いかもしれない。
一応、物語がワイスピと繋がってるからね。でも、もう途中からワイスピはどうでもいいって思えるくらいワックワクしてしまいました!
もはや正義感とか警察とか、今までのキャリアを思い出せないほどの暴漢ドウェイン・ジョンソン、そして相変わらずの自己中男、ジェイソン・ステイサム。
二人とも単なる俳優ではなくプロデューサーも兼ねるほど偉くなっている立場。こんな野郎ども、合うわけがないよ。
バディムービーは対照的な二人が交わって意気投合するってのが基本だけど、この二人仲が悪いだけでタイプは似てるよねww
確かに、こんな奴らがいたらワイスピも中断するわw だって本当にワガママでオラオラ系で協調性ゼロだものw
対照的な二人を対照的に描くやり口がサイコー
冒頭からその対称性を見事に描いていたのが本当に素晴らしくて。
画面を二分割し、ホブスとショウの1日の生活を描いていくんですよ。
二人とも朝ごはんは卵なんですけど、ショウはベタにスクランブルエッグで食べる。一方のホブスは生卵をジョッキに入れてグビグビ飲むwww
卵の食べ方の比較によって、どんなキャラクターかを描いてるんですよね。ここで心掴まれてしまいましたw
そこから二人で世界を救おうってワイスピお馴染みの無駄にでかいストーリーに発展していくんですけど、二人のいがみ合いがまぁ終わらなくて、クドくてww
卵の食べ方で対称性をアピールしたかと思いきや、次は高層ビルからの降り方でもいがみ合ってしまうんですよw
ジェイソン・ステイサムはスマートにエレベーターを探して降りるんですけど、ホブスは屋上からロープを吊るして降りるなんてワイルドな荒技をw
ホブス、一人で降りて寂しかったのかな? 倒した敵を連れてショウの乗ってるエレベーターめがけてタックルする始末。こんな二人のじゃれあいを見てるだけで、なんだかうっとりしますよね。
いがみ合いながらも、共通の敵を倒すために奔走する姿はワイルドスピード1のドミニクとブライアンにも思える。
車がズラーと並ぶシーンがあったり、部品がたくさん並んだ修理工場も見せてくれるし、なんだかワイルドスピードの原点に戻ったような印象があります。
トドメには、ラストで5台ぐらいの車がニトロ噴射でヘリコプターを引っ張る、夢のような綱引き合戦も出てくるし、やってることは凄いけどアホっぽいワイスピらしさを全力のアクションで答えてくれたと思います。
アホといえば、笑わせ方も本当にアホで。
ライアン・レイノルズのどうでもいいギャグとか、ドウェイン・ジョンソンの眉毛を上げる癖のイジリとか、レストランでドウェイン・ジョンソンだけパンケーキが10枚くらい出てくるとか、とにかくアホなんですよ。
とにかくアホで満ちてるんですよこの映画!!!
でも俺、嫌いじゃない。むしろ好きです。好物です。
本当のアクションは、カットを割らない
今回のアクションを見ていて改めて思ったんですけど、本当に良いアクションはカットを割らないんだなぁって。
ロンドンの市街地でのカーアクションでも、カチャカチャしないでちゃんと見せてくれるし、カットを割らないで見せてくれるところが好きなんですよね。
本当にやってるんだ感っていうのかな、ジェイソン・ステイサムだし、ガチでアクションしてるんでしょうけど。
格闘シーンも近すぎず遠すぎず、適切な距離で見やすいアクションになってるんですよね。腕とか足だけ見せることなく、体全体を見せてくれるんですよね。
特に嬉しかったのはガジェットを盗むときに、10数人くらいの相手をジェイソン・ステイサムが調理するんですけど、そこでもなるべくカットを割らずに集団を相手にボコボコにする様をきちんと見せてくれるんですよね。
基本は肘打ちでの攻撃が多いんですけど、あまり腕を振り回す必要がないから省エネにもなるし、後ろの敵も処理しやすいし。
こんだけジェイソン・ステイサムが輝く映画も珍しいっていうか、ドウェイン・ジョンソンと足して二で割ってるからバランスが良いというか。
絶対に吹き替えで見るべきくっだらない理由
今回は絶対に吹き替えで見て欲しいと思うんです。