ネタバレありで感想と解説を始めます
今回公開する映画はこちら!
「ゾンビランド2 ダブルタップ」
なぜ今になって続編が?
コメディ映画で続編やると、大体失敗するんだよなぁ、、
いろいろ不安がある今作でございます。
前作も一応鑑賞してはいるんですが、数多くの「ルール」が文字テロップでいちいち表示される演出は正直辟易しておりまして、、
ブラックジョーク満載でゲラゲラ笑えるシーンもあるんですけど、ジェシー・アイゼンバーグのギャグかツッコミだか分からない冷静な語り口はコメディ映画に合わないなぁと思ったり。
うん、たった数行の文章で、いかに私が今作に期待していないかお判りですね笑
コメディ映画が全部好きってわけじゃないんです。打率が低いコメディは正直冷めちゃうんです。
大丈夫かなぁ、、とりあえず元気を出して!
それでは「ゾンビランド2 ダブルタップ」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!
あらすじ
・ゾンビが蔓延した世界を舞台に、自ら編み出した「生き残るための32のルール」を実践する引きこもりの青年を描いた人気ゾンビコメディ「ゾンビランド」の10年ぶりとなる続編。爆発的なウィルス感染によって地球上の人類がゾンビと化したなか、コロンバス、タラハシー、ウィチタ、リトルロックの4人は、コロンバスが作り上げたルールに従い、10年にわたってゾンビ社会を生き抜いていた。そして2019年、地球上のゾンビたちが、パワーもスピードもレベルアップした新種へと進化。そのほかの生存者を仲間に加えたコロンバスたちは、ルールさえ守れば何でもありな状態で、ゾンビたちをなぎ倒していくが……。コロンバス役のジェシー・アイゼンバーグを筆頭に、ウッディ・ハレルソン、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリンという、前作以降にそれぞれ大きくブレイクを果たしたメインキャスト4人が再結集。監督も大ヒット作「ヴェノム」を手がけたルーベン・フライシャーが、再びメガホンをとった。
映画の感想
TOHO日比谷で #ゾンビランドダブルタップ 鑑賞!
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2019年11月22日
コンプラなんてぶっ潰せ!前作よりも遥かにギャグのクオリティが高く、大正解の続編!
キレの良いツッコミ、ブラックジョーク、度を超えたアホ、どれをとっても天下一品!
R指定のシットコムみたいな印象w
ツカミ良ければすべてよし!
冒頭からやられました。
ソニーピクチャーズといえば、自由の女神的なお姉さんがポーズを決めてる映像が本編前に必ず映りますよね?
もう何度も何度も見た女神像ですが、今回はなんと!この女神像にも仕掛けがあるんですよね!
こればっかりはネタバレしたくないんですけど、とにかくもう、衝撃を受けるしかありません。そして、笑うしかありませんwwww
配給会社のクレジットをいじる会社って、ワーナーブラザーズとかユニバーサルはよくやる印象があるんですよね。
でも、ソニーピクチャーズのクレジットをいじって今作を思いっきり盛り上げてくれるとは思ってもみませんでした。
少しだけネタバレしていいかな?
女神像が写り「Columbia a Sony Pictures」と流れるシーンの中に、ゾンビが紛れ込んでくるんですよww
当然、女神像に襲いかかるんですけど、、、、ここから先は、是非とも映画本編でお楽しみください!
こんなツカミされたらねぇ、、もう好きになっちゃうよねw
驚異のギャグ打率!R指定のシットコムのよう!
いやぁ、、たまげた、たまげた。
前作と比べてギャグのクオリティが格段に上がり、ストーリーのくだらなさはそのままに(褒めてます)、見事にグレードアップして帰ってきた傑作コメディ映画だと思います。
この作品ほど、「傑作」って評価が似合わないものはないですよねw
というのも、まぁギャグの打率が高いこと高いこと。
ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーンのトリオと、「度を超えたアホ」を演じたゾーイ・ドゥイッチが飛び道具として加わることで、いつもの3人でマンネリすることなく、特に目的のない物語に飽きることもなく、終始ゲラゲラ笑うことができました。
最近はコメディ自体を目的としないアクション映画やヒューマンドラマでもオフビートな笑いが散りばめられ、観客にサービスするのが現状で。
コメディ自体が目的化している映画は、あまりヒットするものが少なかったように感じます。
もっと不謹慎で、ブラックで、過激で、昨今過剰に意識しすぎなコンプラなんて取っ払ったコメディをみたいと思っていました。
そんな私にとって、今作は劇薬のような映画となりました。
俺はこんなくっだらなくてアホな映画を見たかったんだ!!
また、
・ギャグの打率の高さ
・基本的に屋内でのギャグ、特に寝室が多く映る
・特に大きな目的があるわけでもなく、オチを小出しにする
・リアリティラインを大きくはみ出すド級のアホキャラがいる
・最後は家族が一致団結したりカップルがキスして終わったり、妙に感動げなラスト
・観客が劇中にドッカンドッカン笑う状況
という特徴から、まるでシットコム(シチュエーションコメディ)のような印象を受けました。
別に作品に目的はありません。ゾンビがウヨウヨしてる状況でも、彼ら彼女らは現代のアメリカに生きてるように日々の生活を送るだけなんです。マクガフィンなんて一切出てこないですからね、今作はww
でも、そんな映画も時にはありですよね。
だって今作はコメディが目的化してるんですから。なんたってコメディ映画ですから。
ただ、シチュエーションと言ってもゾンビがいる設定ってのは珍しいですよね笑
有名人をいじるのは卑怯です
前作に引き続き、ビル・マーレイの登場にも吹き出しましたw
ゾンビのモノマネなのか、わざとゲップするような声を出すのが爆笑ですw
あとはウディ・ハレルソンが愛してやまないエルビス・プレスリーの博物館で籠城し、好き放題やるのも面白かったw
さらにさらに、ホワイトハウスでリンカーン大統領の絵画にいたずらしたり、絵画を切り取ってクリスマスプレゼントの包み紙にしたり、大統領をいじるのはズルいですよw
あとすっごい細かいのが、ホワイトハウスで資料を漁っていると「ウェイズリー・スナイプスに恩赦を」と書いてある紙を見つけるところですかねwww
誰が笑うんだって話ですけどw
鑑賞中に思い出した映画
・ララランド
バークレーに向かう高速道路のあの雰囲気、そしてエマストーンで思わずこの映画を重出してしまいました。「ランド」ってついてるしw
www.machinaka-movie-review.com
・俺たちステップブラザース
ジェシー・アイゼンバーグとウディ・ハレルソンのそっくりさんが出て対決するくだりで思い出しました
・ゾンビワールドへようこそ
同じくゾンビコメディとしては、この映画が一番似てるかも。
モテない童貞たちが女ゾンビを前にして、「おっぱい触っとく!?でも殺されるよ!どうする!?」と謎の葛藤に苦しむ様子は爆笑必至です。