こちらのブログが初めての方、ご訪問いただきありがとうございます!
「映画のタイトル+解説(感想)」で検索してくださってこちらにいらっしゃった方には大変申し訳ないんですが、できれば第1回目の記事をご覧いただいて、私の自己紹介と本ブログの趣旨をご理解いただければと思います。
Twitterもやってます!
前回の「MEG ザ・モンスター」に続き、またもや「ザ」から始まる洋画でございます。「プレデター」という固有名詞を知らない限り絶対に分からないタイトル、よほどの自信があるようで。
www.machinaka-movie-review.com
なんでモンスターが映画に出ると、「ザ・」を付けたがるんでしょうか、なんというシンプルなタイトルなんでしょうか。
過去タイトルを遡れば
・1987年「プレデター」
↓
1991年「プレデター2」
↓
2010年「プレデターズ」
↓
2018年「ザ・プレデター」
となっており、タイトル見ただけでは時系列が全くわからず、かつ「プレデター」を基本にあまり変化しないので、非常に紛らわしいっすね。
今作を説明するなら、「プレデター」のリブート、「ザ・プレデター」です!ってほとんどタイトル変わらないじゃないか。
でもそのセンス、嫌いじゃない。
これ、ビデオ店員さん大変だな。客に「プレデターください」って言われても、「えっ、どのプレデターですか?」って聞き返すこと間違いなし。
さて、なぜ今になってプレデターを!? と思う方もいるかもしれませんが、今のハリウッドは空前の80年代ブームなんですよね!
80年代の音楽、80年代映画のリブート、80年代のカルチャー、ファッション。今、80年代がおおいに見直され、リスペクトされている時代です。
それでは「ザ・プレデター」批評いってみよー!!!!
目次
- [あらすじ]
- [監督紹介]
- [80年代映画とは何か?]
- [映画の感想]
- [リブートを超えたリブートへ、監督の作家性全開]
- [一つの爆笑シーンで映画が変わる]
- [関連する映画、参考にしたであろう映画]
- [シェーン・ブラックのメッセージ]
[あらすじ]
・1987年の1作目公開以来、世界中に多くのファンを生み出した「プレデター」シリーズの正統続編として製作されたSFアクション。驚異的な格闘センスや戦闘能力、そして侍を彷彿とさせる武士道を持ち合わせる戦闘種族プレデターと人類の戦いを描く。元特殊部隊員の傭兵クイン・マッケナは、メキシコのジャングルに墜落した宇宙船と、その船に乗っていたプレデターを目撃。プレデターの存在を隠匿しようとする政府に拘束されてしまう。クインは、墜落現場から持ち帰っていたプレデターのマスクと装置を自宅に送り届けていたが、クインの息子で天才的な頭脳をもつ少年ローリーが装置を起動させてしまう。装置から発せられるシグナルによってプレデターがローリーのもとに現れ、さらにそのプレデターを追い、遺伝子レベルでアップグレードした究極のプレデターまでもが姿を現す。出演は「LOGAN ローガン」のボイド・ホルブルック、「X-MEN:アポカリプス」のオリビア・マン、「ルーム」のジェイコブ・トレンブレイ。シリーズ1作目「プレデター」に特殊部隊員として出演した経験を持つ、「アイアンマン3」のシェーン・ブラック監督がメガホンをとった。
[監督紹介]
はい、監督はあのシェーン・ブラックさんです。
Shane Black On The Predator's New R-Rated Look - CONAN on TBS
もはや説明不要というか、何も調べずとも彼の情報はわんさか頭の中に入っております。
彼を一言で説明するならば、「ザッツ80年代!80年代アクション映画を今になっても撮り続ける男」だといえるでしょう。
もともと87年公開の「リーサルウェポン」の脚本を務めたことで脚光を浴び、その後のリーサルウェポン2にも協力。
そしてロバード・ダウニーJr出演の「キスキスバンバン」や「アイアンマン3」を監督・脚本しております。
これまでのフィルモグラフィで分かると思いますが、80年代的アクション映画の名手であると同時に彼は「バディもの」の名手であると言えます。
B級アクションが多いけど、何かに突出して秀でた監督っていうのはいるわけです。マイケル・ベイならカーアクション、そしてシェーン・ブラックならバディもの。この一点に全てを賭け、そこだけならスピルバーグにも勝ち得るものを持っている人なんですね。
そして2017年に大傑作「ナイスガイズ」を公開し、ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウのバディものであり80年代アクション映画でもあり、監督の得意分野を結集させて作った実に愉快で楽しい映画を作ってくれたのでした。私に今年ベストだって言わしめた作品ですね。
ラッセル・クロウがくまモンに似すぎて、いじっちゃったけど。。
あと、同年に公開された「ララランド」で、世の映画ファンから大リスペクト&同情され、評価が爆上がりしていたライアン・ゴズリングを「ただのダメなオッさん」にあえて引き下げてくれた映画でもあります。
www.machinaka-movie-review.com
そんな彼ですが、なんと87年のプレデターに出演もしてるみたいですね!
まじですか、私も調べた時に驚いたのですが、どうやら本当に出演してるみたいです。時代的にアラレちゃんブームがあったのか、やたらメガネがデカいww
ちなみに、プレデター2で出演していたダニー・グローバーは、リーサルウェポンにも出演してましたね。
[80年代映画とは何か?]
はい、これまで散々「80年代映画」とか「80年代アクション映画」とか言ってきましたが、そもそも「80年代映画」とは何なのか?ってことです。
これを説明してませんでした。非常に失礼、いや忘れてただけなんだよ。。
私が考える80年代映画の定義は、「どんなジャンルでもポップさに特化した、とにかく明るいエンターテイメント映画」であると考えています。
具体的には以下のようなものです。
・現代のようにリアルで緻密なCGじゃなく、あえてダサカッコイイ特殊効果が詰め込まれている
→CGが普及してない時代に精一杯頑張った特殊効果がかえって可愛い
・あえてツッコミどころ満載なご都合展開のストーリー
→細かいことは関係ねぇ! とにかくドンパチ!
・細マッチョなど軟弱者。ガチマッチョが主人公のスターシステム映画
→シュワちゃん、スタローン、、、
・劇中に映画とあまり関係ないポップスが流れる
→当時のミュージックビデオの流行り
他の映画に例えるならば、「バックトゥーザ・フューチャー」「ゴーストバスターズ」「ロッキー3」「ロッキー4」「コマンダー」「トップガン」などなど、80年代中盤の映画を指しています。
いろいろゴタクを並べてきましたが、80年代映画ってのは「Yeah!! Fooooo!!!!!」って叫びながら見る映画なんですよ。とにかく騒げ!歌え!楽しもう!ってノリなんです。もっと言えば、「ノリの良い映画」って説明するのが一番わかりやすいかも。
最近の映画は、やたらとリアル描写を追求しすぎるんですよ。
CGも現実世界を超えた美しさを目指してるし、ディズニーあたりはアニメーションで現実を超えた美しさを作ろうとしてるし、実際に作れている。
でも、現実に追いつき追い越すためだけにCGがあるわけじゃないんですよ。CGも含めて広義な言葉で言えば、VFXの使い方は何も現実を見ればいいってもんじゃない。
正直、バックトゥーザフューチャーのVFXは色も派手だし、スンゲェ無理矢理だし、違和感あるし、浮いてるし、リアル感なんて欠片もないですよ。でも、それが映画ってもんじゃないですか! ありえねぇ!って感じるのが映画じゃないですか?
だから、80年代のケレン味たっぷりのVFXは見ていて楽しいし、現代では「可愛い」とさえ思えてくる。
ストーリーにしたって、現代はやたらとリアルです。コンプライアンス遵守なのか、アベンジャーズではヴィランを倒した時に被災した市民の犠牲を常に考えなくてはならなくなりました。確かにね、スーパーヒーローって犠牲がつきものだし、一般市民のことを考えるのは大事かもしれませんよ。
でも、そんな細かいこと考えずにスーパーヒーローがド派手に活躍したっていいじゃないですか! シュワちゃんは一般市民のことなんて、一切考えてなかったぞwww 「コマンダー」を見れば、よーく分かります。
とにかく、細かいことは考えずにノリの良さで乗り越えていく映画が80年代映画の良さなんです。
人を殺して捨てセリフが言えるのも、もう80年代映画だけなんですよ。不謹慎だって思う人もいるかもしれないけど、「それもエンタメ」だし「悪者はとにかくギルティー!」というノリで、エンタメ性たっぷりで描いてくれるのが良いんですよ。
よく考えてみれば、「バックトゥーザフューチャー」のビフの結末なんて、すんげぇ悲惨ですよ。でも、80年代は勧善懲悪でよかったんですよ。
シェーン・ブラックがどうやってプレデターを作るか分かりませんが、分かりづらい話にしないで、「プレデター」という完全なる悪役を標的に、人間たちとの熱いバトルが見れるに違いない、そう信じています。
そして、やたらとマッチョなキャラが出てきて、上腕二頭筋をむやみやたらにズームするシーンとか、見れないですかね。おバカとお思えるシーンを俺はあえて見たいわけです。
俺はもう、バカになりたいんです。
とにかく期待しかないプレデターの新作、それでは映画の感想でっす!!!
[映画の感想]
うぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!
何なんだこの面白さ!!!!
プレデターがあんな姿に、こんな姿に!!!
単なるリブートだと思ってた俺がアホだった! 思った以上にシェーン・ブラックの作家性全開+プレデター始め80年代リスペクト満載の、新旧が入り混じったハイブリッドな映画だ!!!!!!
[リブートを超えたリブートへ、監督の作家性全開]
生きてるといいことってあるもんですね。
リブートって今ハリウッドですごく流行っていて、リブートする作品がプレデターって聞いて、どうせよくありがちなB級アクションになるんだろって舐めてた俺が間違えてましたよ。
言葉悪いですけど、
クッソ面白れぇぇぇえええええ!!!!!
Fuck'n Awesome!!!!
リブート作品で面白い映画は、いくらでもあります。
猿の惑星、ゴーストバスターズ、キングコング、などなど。
ただ、リブートされる作品はたいてい超メジャー作品なんですよ。
まさかプレデターをリブートするなんて、夢にも思わないわけです。ていうか、興行的に大丈夫なのか?と心配するほどです。
でも、シェーンブラック監督は持ち前の実力でプレデターをリブートし、原作よりも遥かに面白い映画に仕上げてくれました。
題材が題材だった分、予想外の面白さであんなにワクワクして映画を見たのも久しぶりです。
1987年のプレデターをよく覚えている私としては、今回のシェーンブラック監督ならではのアレンジがよく効いているように思えました。そして、
このアレンジは大正解だと思ってます。
[笑い]
今回は主人公が軍人たちということで、シェーンブラックならではの荒くれ者たちの軽口合戦がこれほどまでに映画のテンポを上げ、笑わせてくれ、1987年公開のプレデターより遥かに楽しめる作品になっている。
昔のプレデターは基本的に軽口が少なくてセリフが本当に少ない映画なんですけど、今作はプレデターが現れても軽口を叩く叩くw セリフの密度が高い映画になっていました。
後で詳しく書きますけど、女性の天才博士を軍人がおちょくってバカにして、男だらけが悪ノリするくだらなさと面白さがたまらないシーンが実にいい! あの適当に作ったユニコーンを渡しても、誰が喜ぶのだろうかww
[日常描写が上手い]
次に、シェーンブラックの特徴として、ジャングルや荒野などの戦地のみを描くのではなく、学校や自宅など普通の街のキャラクター、風景も巧みに取り入れて、描くキャラ・風景に多様性を交えたというのは、今作ならではのアレンジです。ちなみに、今回は街にプレデターが登場してひと暴れしますww ジャングルで暴れるプレデターは終わったんです。シェーンブラックに掛かれば、街にプレデターがいる方が普通なんです。
監督は戦地を描くよりも、普通の街を描いた方が上手いに決まってる。「日常のある風景に非日常的なイベントを起こす」ことで、物語に抑揚をつけることが、非常に上手い人だなぁとも思います。うん、このアレンジは大賛成。
[プレデターがエモい!!!]
プレデター自体の設定に驚かされました。設定というか、個数というかww 私のイメージではプレデターって一体だけで、とんでもなく強い一匹のプレデターVS人類っていうイメージがあったんですけど、今回は全く違いました。
詳しくはあんまり言いたくないですけど、プレデターにも良いプレデターと悪いプレデターがいるってことですよね!うん!!!
プレデターといえば「殺人マシーン」とか「悪魔」みたいなイメージがあるし、実際に過去のプレデターは勧善懲悪の「悪」の方だけでプレデターを描いていたわけです。ただ今回は勧善懲悪の「善」と「悪」を、別々のプレデターにそれぞれ割り当てることで、プレデターVSプレデターの争いも見ることができるのが特長です。もちろんプレデターVS人類はたくさん見れるし、プレデターの使い方、戦い方に非常に幅を持たせたのも今作の魅力であると思います。
それに、プレデターが人間らしくなっているのも良かった。
・研究所を襲ったはいいけど、戦闘スーツが足りなくて机を「バン!」と叩く、まるでカイロレンの様な怒りっぽいプレデター。
・若い女の人が裸だと、恥ずかしがってどこかへ行ってしまう可愛いプレデター。
・「銃を降ろせよ」、と言わんばかりに指を「クイッ」ってする慈悲深いプレデター。
これは今作における発明なんじゃないか、プレデターがこんなに人間らしくなってるなんて、予想もしなかったです。
[高低差の名手]
ナイスガイズでもあったんですけど、高低差を使ったギャグだったりアクションが今回も本当に多かったです。
・女博士が車から飛び降りようとするが、マッケナが無視してバイクで走り去るシーン
・ジェイコブ・都連ぶれいくんがハロウィンで家に入ろうとしても、二階から石を投げつけられる。地上にいるジェイコブ君がその仕返しにビームを放つ。
・最後の戦いで、マッケナが船から落ちていくシーン
ここぞ見せ場、という時に彼は高低差を使うのが好きだという印象があります。
[昔のオマージュもある]
そんな新しい試みをしている一方で、プレデターのルックやサーモグラフィカメラの表現、オペレータールームに映し出されている地図やレーダーは80年代とほとんど同じで、抑えるべきところは抑えている。最後はジャングルのようなフィールドでプレデターと一騎打ち。うん、昔見たプレデターをよく思い出させてくれるよ。
普通なら良いリブートと言ってもいいかもしれないけど、監督の新たな試みや作家性が非常に癖が強く、かつ大幅に変わっているので、これはリブートではなくハイブリッドな映画であろうと思うのです。
過去の踏襲、そして監督の作家性が見事に融合した映画でしょう。昔はB級アクションでコアなファンが付いていたプレデターだけど、今回のリブート、もといハイブリッドな映画にしたことで、新たなファン層を獲得できるのではないでしょうか?
本当に面白かったです。
[一つの爆笑シーンで映画が変わる]
今作は最初の方はかなり大人しい作りになってます。
プレデターと初めて遭遇するシーンも、プレデターの説明を長々とするシーンも、一切の笑いなくひたすら説明に徹する30分になってました。
最初は「アレ? シェーンブラックなのに真面目だなぁ」って、あれあんまり今回は笑い入れないのかなぁって思ってたんですね。
でも、プレデターが研究所から逃げ出し、軍人たちと女博士が出会った瞬間から、映画が変わるんです。
軍用車の上に乗っかり、プレデターを麻酔銃で撃とうとする女博士。
しかし、足をくじいて車から降りられなくなってしまい、マッケナに「俺を信じろ!受け止めてやるから!」と説得され、思い切って車から飛び降りようとする。
でも、もう時間がない=コイツ飛び降りないな、と判断したマッケナは彼女が飛び降りる直前に「ごめん、もう時間がないんだ」と言ってバイクで走っていく。その直後、彼女は飛び降りて地面に「グチャッ」
今まで一切笑いを入れなかった映画が、このワンシーンで大爆笑できる映画に変わったんですよ。もう感動ですよ。
このすれ違いギャグを見た私は、もうこれでもかってくらい笑いましたよ。
ハーーーーハッハッハーーーーー!!!!
ハハハハーーー!!!!
ヒヤァァァーーーーーーーハーーーーーー!!!
あの時の笑いっぷりは完全にアニマル浜口超えてましたね。
地面に叩きつけられたのと、麻酔銃を自分に撃ってしまって完全に気を失ってしまった女博士。
女博士を家まで運び、起きたらどうしよう、どうしようって騒ぎ立てる荒くれ男たちが本当に面白いww
なぜかベッドにユニコーンを置いたり、どう考えても茶化してるとしか思えないww
絶対に外に出られない密室の状況の中、複数の男に囲まれる一人の女性。男たちは「女の子だ!」ってはしゃいでるんですよ!
このシチュエーション、演出、、、、
このシーン完全に、「This is the end!俺たちハリウッドスターの最強最期の日」におけるセスローゲン軍団とエマワトソンの絡みと全く同じじゃないか!!!!!
絶対に監督、This is the end見てますよwwww
" Raping Emma Watson " - This is the End Movie Clip - 2013 Comedy Movie HD
www.machinaka-movie-review.com
今回はバディものではなく、複数の男と女性を使っているので、他の映画を参考にしたんじゃないのかなぁと思ってます。
にしても監督、目の付け所が違いますってw
[関連する映画、参考にしたであろう映画]
・プレデター
当たり前ですけどね笑
ヘリコプターで軽口を叩くシーンは完全にプレデターのオマージュですし、
・サーモグラフィのカメラ
・エンドクレジットの曲
・ジャングルっぽい森での戦い
・主人公が軍人ってこと
もプレデターと同じです。
あ!!! 何より、人を殺して捨てセリフのシーンが最後にありましたね!!!!!! 「くたばれ」って言ってましたね!!!!
・ナイスガイズ
前作と似ている演出だったり、伝えたいテーマが重なってました。
・高低差 を使ったアクションやギャグ
・突然脈絡なく「チンポ!」など下ネタをぶちこむキャラが入っている
・親と子の物語であり、人殺しを子供にツッコまれるシーン。子供に「軍人としての殺人」と「人殺し」の違いを教えるシーンで感じました。「人殺しは人を殺すのが好きだから人殺しなんだ」と、人を殺すことを冷静に見つめ、主人公が人殺しではないって説明をきちんと加えてました。
・This is the end
・エマワトソンとセスローゲン軍団の絡みは、女博士と荒くれ軍人たちの構図と完全に一致。
・トゥウィンキー
・スターウォーズフォースの覚醒
プレデターがあんなにエモくして面白く出来たのは、きっとカイロレンを参考にしたに違いないですよ!!! 同じ仮面繋がりでw
[シェーン・ブラックのメッセージ]
はい、長々と紹介してきましたが、実に面白い作品でしたね。
今回のリブートを見て、監督からメッセージを受け取ったように感じました。
それは、子供に「軍人としての殺人」と「人殺し」の違いを教えるシーンで感じました。「人殺しは人を殺すのが好きだから人殺しなんだ」と、人を殺すことを冷静に見つめ、主人公が人殺しではないって説明をきちんと加えてました。これ、ナイスガイズでもラッセル・クロウと女の子を相手にやってたんですよね。
絶対に80年代だと、こんな注釈は入れずにご都合主義でやっちゃうんですけども、現代によみがえったプレデターを描くにあたり、映画における殺人に対する考え方を説明するあたり、非常に丁寧な作りだと思いました。
もちろん殺人なんて現実のコンプライアンス的にはアウトだけど、映画ならセーフになる。むしろ良くなる。
不謹慎なものこそ映画を面白くするんだ、ということです。
是非是非ご鑑賞ください! オススメです!!!
読者登録で私の映画レビューをすぐにお届け!
「気になる映画が公開されたけど、面白いか不安。。。」
そんな時は私のブログへGO!
新規に公開された映画を後悔せず見よう!なんちゃって。。