はい、こんばんは。
GWも最後になってしまいましたね。明日が憂鬱で仕方ないですな。
最後のGW、皆様はいかがお過ごしでしょうか。私はもちろん映画を見てきましたw 見たからこうやって記事にしてるんですけどね。
ってか、今日で批評記事三本目かよ!! 書きすぎだなw
というわけで、GW最後を飾る映画はこちら!!
「64ーロクヨン前編」
https://static.tbsradio.jp/wp-content/uploads/2016/04/70230d2f0704e8c1d565d6a9cf843573.jpg
はい、おそらくテレビで一番CMが多いかもしれません。
主役級の俳優さんを揃えた、豪華俳優陣、東宝が配給。まさに日本映画の維新を掛けたような大作映画になっています。
1.あらすじ
「半落ち」「クライマーズ・ハイ」などで知られるベストセラー作家・横山秀夫の著作で、2012年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、13年「このミステリーがすごい!」第1位など高い評価を得た警察小説「64(ロクヨン)」を映画化した2部作の前編。佐藤浩市を筆頭に、綾野剛、榮倉奈々ら若手から永瀬正敏、三浦友和らベテランまで、豪華キャストが集結し、「ヘブンズ ストーリー」の瀬々敬久監督がメガホンをとった。わずか1週間の昭和64年に発生した少女誘拐殺人事件・通称「ロクヨン」。事件は未解決のまま14年の時が流れ、平成14年、時効が目前に迫っていた。かつて刑事部の刑事としてロクヨンの捜査にもあたった三上義信は、現在は警務部の広報官として働き、記者クラブとの確執や、刑事部と警務部の対立などに神経をすり減らす日々を送っていた。そんなある日、ロクヨンを模したかのような新たな誘拐事件が発生する。
2.なぜ映画を作った?
実はこの64なんですが、既にNHKでドラマ化されています。
ドラマの評価は概ね好評。2007年文化庁芸術祭賞の大賞を獲得しています。
申し訳ないですが、ドラマの方は視聴しておりません。見れるなら見たいーー、だって瀧さんが主演なんだもん。。
映画の内容とは関係ありませんけども、なぜ今になって、既にドラマ化された作品を映画にするのか。
しかも、ドラマ版とはキャストを一新しており、NHK版のドラマの内容を断ち切ったとも言えます。
映画版はTBSテレビが制作幹事をしているため、NHKと同じキャストだと色々問題があるのかなぁ
ドラマと映画でキャストを調べると、一人として二つの作品に出演していないことがわかります。
非常に分かりやすいサイトがありましたので、そちらを引用します。
役名 - ドラマ64 - 映画64
三上義信 - ピエール瀧 - 佐藤浩一
三上美那子 - 木村佳乃 - 夏川結衣
諏訪 - 新井浩文 - 綾野剛
美雲 - 山本美月 - 榮倉奈々
目崎正人 - 尾身としのり - 緒形直人
日吉浩一郎 - 水澤紳吾 - 窪田正孝
辻内欣司 - 古今亭菊之丞 - 椎名桔平
赤間 - 平岳大 - 滝藤賢一
荒木田 - 中原丈雄 - 奥田瑛二
二渡真治 - 吉田栄作 - 仲村トオル
幸田一樹 - 萩原聖人 - 吉岡秀隆
秋川 - 永山絢斗 - 瑛太
雨宮芳男 - 段田安則 - 永瀬正敏
松岡勝俊 - 柴田恭兵 - 三浦友和
https://www.taroshi.com/entry/64news
まぁおそらく、テレビ番組で言う「裏番組に出ないよう」という芸能業界の暗黙の了解があったんでしょうね。
はっきり言って、キャストがダブることを許されないキャスティングというのは、非常に大変だったでしょう。キャスティング担当の人はさぞかし苦労されたでしょうね。
なんでそこまでして映画化したかったのかというと、ズバリ儲かるからでしょう。なんたって原作がしっかりしてますからね。
3.映画の感想
一言でいえば、、
「日本の地方警察ノワールながらも、佐藤浩市の熱演で完成度高し!」
超豪華な俳優で挑んだ映画は、かなりダークなイメージする映画でした。
なんたって、画面全体が非常に暗い。バットマンVSスーパーマンみたいな。
https://pbs.twimg.com/media/CVMI_o8UAAAxlRn.jpg
そして、常に天気が曇か雨でしたね。雨多すぎて笑っちゃったよ。韓国ノワールかって思いました。
画面がどんよりしすぎて、観ている方もかなりダークな気分になります。褒めてますよ!
そして、ストーリ自体もかなり重い話なので、、、
①昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件を逃す佐藤浩市
②平成になり、佐藤浩市の娘が失踪する
③平成14年に、①を模倣した事件が発生する
④それに巻き込まれる佐藤浩市
佐藤浩市をこれでもかっていじめる映画でしたね。
観ていて辛かった、辛かったよ、、、。
いや、ほめてますよ!
やっぱりMVPは佐藤浩市。
家庭も地獄、職場も地獄、逃げ道全くなし!!
そんな地獄づくしでも、佐藤浩市は諦めずに64事件に食らいつく。そして最後は、、、、 ネタバレになるので言いませんけど、とても満足できました。
4. テレビ的演出多すぎるぞ!
全体的には満足でしたけど、両手放しでは喜べませんでした。
テレビ的な演出が多かったのも事実。
回想シーンが多すぎて、映画が止まるのが本当に嫌でしたねー。
あとは、ラストの予告編流しかな。
前後半分かれてる映画って、前篇が終わった後に予告を流すんですよ。私は「二期作映画」って呼んでるんですけど。
www.machinaka-movie-review.com
つまり、後編の分も撮り終えてるから予告流せるわけですね。
この予告が、テレビで流しているような普通のCMだったんです!!
そりゃあ映画館だからスクリーンも音響もブラウン管より良いんですけど、でも、映画館という非日常空間で、テレビCMを観るという日常感。
本当に嫌だ!!!
最後のエンドクレジットみたら、制作幹事はTBSだったんですね。
なるほど!!
5. 一本の韓国映画と設定が酷似
この映画を観た時、すっごく似ている映画があったんです。
・昔に起きた事件が再度起きる
・少女誘拐殺人事件
っていう設定が同じだったんです。
韓国映画の「悪魔は誰だ」という作品です。
https://albatros-film.cocolog-nifty.com/video/images/2014/11/17/photo.jpg
時効を迎えた幼女誘拐殺人事件がたどる結末を、「私のちいさなピアニスト」のオム・ジョンファと「殺人の追憶」のキム・サンギョン共演で描いた骨太サスペンス。15年前、娘を何者かに誘拐され殺されてしまった母親ハギョンは、犯人逮捕を願って自ら情報を集め続けていた。そんな彼女のもとを担当刑事チョンホが訪ね、事件が間もなく公訴時効を迎えることを告げる。時効まで残り5日に迫るなか、事件現場に一輪の花が置かれているのを見つけたチョンホは、これを手がかりに捜査を再開。犯人を確保寸前にまで追いつめたものの取り逃がし、事件は時効を迎えてしまう。それから数日後、15年前と全く同じ手口の事件が発生し……。オム・ジョンファが愛する娘を失った母親役を熱演し、韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞で最優秀主演女優賞を受賞した。
実は私、Yahoo!映画レビュアー時代にこの映画批評しています。
よかったら読んで下さい笑
ロクヨンの出来栄えには納得しないけど、ストーリーや設定自体は好き! という方にはオススメです。韓国ノワールの本領発揮といわんばかりに、とてつもなく暗く、重い話なので鑑賞にはご注意を!!
映画レビュー観ると、この映画が横山秀夫の64をパクった! なんて噂もありますね。よっぽどプロットが似ているから仕方ないですが。
でもおかしいですよ、パクったって話は。
横山秀夫さんが64を発表したのは2012年の10月25日
一方で、「悪魔は誰だ」が一般公開されたのは2013年5月16日
つまり、64と「悪魔は誰だ」のタイムラグは、たった5ヶ月弱。
そんな短期間で、資金調達から映画製作、配給なんて出来るわけねぇだろ!!
よく調べもせずにパクリって言うなってことです!
以上です!!!!