こんばんは! Machinakaです。
今回批評する映画はこちら!
「ポケットモンスター ボルケニオンと機巧のマギアナ」
はい、僕の少年時代はポケモンと共に育ったと言っても過言ではありません。
そんなポケモンの劇場版を、おそらく産まれて初めて映画館で鑑賞することになりました!!
1.あらすじ
人気アニメ「ポケットモンスター」劇場版の通算19作目で、2015年からスタートしたテレビアニメシリーズ「ポケットモンスターXY&Z」初の劇場版。空から突然降ってきた人間嫌いのポケモン・ボルケニオンと不思議な鎖でつながれてしまったサトシは、ボルケニオンに引きずられる形で超カラクリ都市・アゾット王国にたどり着く。そこでは、大臣のジャービスが人造ポケモン・マギアナに宿るといわれている未知の力「ソウルハート」を利用し、王国の支配をたくらんでいた。つながれたままのサトシとボルケニオンは、力を合わせマギアナ救出に挑む。ボルケニオン役にアニメ声優初挑戦となる市川染五郎。
【公式】2016ポケモン映画『ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ』予告1
はい、ポケモンと言っても、ポケモンXY&Zの劇場版とのこと。私みたいな世代にとっては、もはやちんぷんかんぷんかも、、、笑
カラクリ都市を舞台に、伝説のポケモン「ボルケニオン」とサトシが出会って、国を巻き込む大事件に発展していく、、、そんな話です。
2.私とポケモンと少年時代
おそらく、ポケモンが僕の人生を変えたと思います。ポケモンがあったからゲームに熱中するようになったし、ポケモンが繋いでくれた友情もいっぱいあります。
なぜなら、当時のポケモンは通信ケーブルで交換しないと進化しないポケモンがいっぱいいて、例えばフーディン、カイリキー、ゲンガー、、特にフーディンは「とっこう」がチート級の高さ、ゲンガーの「ゴースト属性」は物理攻撃を無視するので、重宝しました笑
http://ポケモンgo攻略.com/wp-content/uploads/2016/04/通信進化.png
僕がポケモンと出会ったのは、初代ポケモンです。確か小学2年生の時ですね。
僕はポケモン赤を買いました。その時の機種はゲームボーイ。
ポケモンが出た時は、クラスの中でも少人数しかプレイしていませんでした。クラス中が流行ってプレイするようになったのは、1998年ぐらいだと記憶してます。
やばい、このパッケージ見るだけで泣ける、、、
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この時のゲームボーイは、こんなに画面ちっちゃかったんだなぁ、、、
確か、単三電池を4本入れないと動かなくて、電池消耗が激しかった気がします。。。
長時間プレイしていると、電池から液が漏れてきた記憶がします。。。
http://art37.photozou.jp/pub/109/939109/photo/52650935_624.jpg
ピカチュウが出るまで、トキワの森で足が棒になるまで歩いていたような、、、
(トルネコのダンジョンだったら空腹で即死だよw)
http://img.inside-games.jp/imgs/zoom/621029.jpg
ポケモンは青・赤・緑バージョンで151匹いて、覚えるのが大変にも見えたんですが、当時はこんな覚え歌があったんです。
私がこの歌と出会ったのは20年前。でも、「アーボ、イーブイ、ウツドン、エレブー、カビゴン、カブト、サイドン
、ジュゴン」と、ほぼ五十音順に並べている下りはまだ覚えています。一生忘れることないんだろうなぁ、、、
ゲームだけじゃなく、いろんな媒体のポケモン関連グッズにお金を使い果たしました。
例えば、ポケモンカード
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あとはバトル鉛筆
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あと、忘れられないのはアニメ!!!
Pokémon Opening 01 Audio Japonés ポケットモンスター OP1
んー、、何回見ても泣けるww
今記事書いてる時にも泣けますww
当時はポリゴンが出る回で光が点滅しまくって、体調が悪くなった人が続出、、小学校の朝の会で先生から注意されたっけwww
報道番組がこんなニュースをするなんて、、、すごいなぁ。
ハッキリ言って、当時の小学生の私は「そんなの関係ないから早くやれ!!」って勢いでした。まぁ小学生なんでしょうがないですね笑
とにかく、お年玉はポケモンに溶けていきましたね。その後は任天堂だけでなく、セガサターン、プレイステーションに没頭することになり、ゲームの道を進み続けることになります。
まぁその話は、またどこかでします。
つまり、私はポケモン(初代)の熱狂的なファンでしたので、並みの人より熱狂度は高いです。なんせ、今の時代とは違って、昔のゲームはポケモンの一人勝ちでしたからね。
なので、劇場で初代のポケモンが出たらテンション上がるし、懐かしのBGMが出たら泣いちゃうかもです。
ポケモンは音楽も素晴らしかったのです。
はい、長くなりました。。。それくらいポケモンに熱中してたんでね。余談ですが、たまに研究用の資料を探しに国会図書館に行くんですが、96年あたりのコロコロコミックを閲覧するくらいポケモンがまだ好きですよ笑
この表紙でビンビン来るヤツ、泣けてくるヤツ、、、今度一緒に呑もうぜwww
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長くなりました!それでは、映画の感想です!!!!
3.映画の感想
オープニングのBGMに感動!!
昔と変わらないセル画のピカチュウに感動!!
でもストーリーは、、、、?
最後の決着のつけ方は、、、?
いくら子供向けとはいえ、勧善懲悪過ぎて乗れません!!!
もっと練り直してくれ!!!!!!
はい、まずですね、私が昔ポケモンにハマってたから、昔と変わらないBGMには感動するわけですよ。
オープニングは、こちらの音楽が流れます。
この動画の最初の曲です。
「タタタータタタータタタータタター♫」
この音楽に乗せて、タイトルがドーン!!!
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この演出はずるいよww おじさん達の心をつかんで離さないもんっっwww
ってことで、第一印象は1億点くらい加算されました。
でも、、、途中からどんどんダメになってくるんです。
今回も「ポケモンと人間との関わり方」という普遍的なテーマを元に話は進んでいくわけです。ポケモン=ペットだったり、人間以外の生物など何でも置き換えられる便利なメタファーになるんですね。だから、映画的には大変使い勝手がいいんですね。
ただ、今回はあまりにも勧善懲悪過ぎて、人間の心理描写が描けていなかったのがあまりにも残念でした。。
ピカチュウを連れたサトシ軍団は、親ポケモン派閥で正義。一方のカラクリ都市王国の幹部は反ポケモン派閥で悪です。ポケモンをモノとしか考えてない王国幹部連中と対立するサトシ。もちろん勝つのは、、、サトシですね。ネタバレ、、じゃないよね?笑
ただ、悪役の心理描写が全く描かれていない。悪は悪。悪だったら、人間でも殺して良いってスタンスなんですよね。
普段、骨太なアニメを見ている自分としては、あまりにも勧善懲悪にキャラを区分しすぎていて、単調すぎる展開でした。
「正義は悪をやっつける! 確実に。」 そう思っている人はスッキリ爽快する話なのかもしれません。。
しかし、この映画は悪役のやっつけ方が酷い。あまりにもオチにカタルシスがないんです。。。
サトシ達は、悪役を完全に始末することができず、なんと逃亡を許してしまうんですw
で、悪役が最後どうなるかと言うと、、、なんとエンドロールのオマケ映像でカタを付けてるんですね。
あのアンパンマンでも、アンパンチ!って言ってオチがつくのに、、、
http://pic.prepics-cdn.com/kasumi2/36194725.jpeg
というわけで、勧善懲悪なストーリーの癖して、悪を罰する時のカタルシスがまるでないという、、、なんともバツの悪いストーリーになってました。。。
4.声優の問題が、、、
ポケモンの映画も、集客狙いでしょうかね、、、ゲスト声優を多用しています。
中川翔子さんは、プロの声優と遜色ないレベルだと思うので除外です。問題は、今回の主軸であるボルケニオンとキミア姫、、、
全く、感情のこもった演技ができてない、、、。
キャラが死んでるよ。。。
市川染五郎さんは、比較的演技が出来ていると思いました。ただ、あまり抑揚が付いてなくて感情のメリハリが少ないんです。このボルケニオンというキャラは、口が開閉しないようになっていて、表情が変わらないキャラなんですね。
その分、声の演技で感情を伝えて欲しかったんですけど、、、歌舞伎の時とは全く違った、抑えた演技になっていて、、、それがダメでした。。。
キミア役の松岡茉優さんについては、、、、、、、
ハッキリ言いますよ、クソです。
怒りの演技も、泣きの演技も、全く同じ声。一番ダメなのは、息遣いが全く感じられない。声優って声質だけが良し悪しを決めるんじゃなくて、息遣いで美味さが決まってくると思うんです。もちろん、他にも要因がありますけど。。。
松岡さん、「ちはやふる」では良かったのに、、、
そもそも、なぜポケモンの声優に呼ばれたのか、、謎ですw
音響監督さんも、、、スケジュールが立て込んでてリテイク出来なかったのかなぁ、、、監督の言うことが絶対っていう感じじゃないからね、今は。
でもね、声がダメだと、アニメーターがいくら頑張って良い画を作ってもダメになるんだ、、、。
今回は、原画スタッフだけで30人以上いた大世帯だったみたいですね。
あと、美術スタッフが本当に良かったです。一枚一枚の画が、とても美しく、自然風景だったりカラクリ都市の精密さだったり、今時のアニメと比べても非常に美しいセル画だったと思います。
以上です!