まえがき
さて、とうとうピクサーの新作が日本にやってきたぞ!!
その名はインサイドヘッド。 英語の原題ですと「INSIDE OUT」となってます。これは、「裏返し」という意味になり、日本の「頭の中」とはかなり違いますよね。作品の意味合いを考えると、原題の方がしっくりきます。というか原題変えるな笑
監督はモンスターズインクシリーズを手がけたPete doctorさん。
[概要と見どころ]
田舎から都会に引っ越してきた11歳の少女の脳内で動き回る喜び、悲しみ、怒り、恐怖、苛立ちの感情たち。新しい学校に馴染めずに苦しむ少女の葛藤をピクサーならではのCGアニメーションで表現した意欲作だ。
[見た感想]
ずばり100億点! もう欠点が見つからない!
実は半年前に観た予告編で大泣きしてしまったのですが、本編ではもっと泣いてしまいました。。
ピクサーらしい、大人も楽しめるアニメーションでした。というか、本作は完全に大人向けな気がします。
[トリビア]
本作に限らずピクサーの作品全てに言えますが、ストーリーの本質は必ず監督の原体験に基づいて作られています。
監督のPeterは、田舎で暮らすオタクさんでしたが、ピクサーの就職を機に、カリフォルニアに引越しました。 彼は結婚しており娘がいたのです。
その娘が、慣れない環境のせいで心に穴を開け、なんと全く喋れなくなってしまったそうです。 既に気づいた方もいらっしゃると思いますが、Peteさんとインサイドヘッドの家族構成が同じなんです。
そう、これは監督の家族に起こった出来事を映画化しているのです!
ピクサーは必ずどこかで観ている人の心をえぐるのうな、鋭いメッセージを突きつけてくるんです。ウォーリーの大人への皮肉しかり、ベイマックスの仲間との協力しかり。
自分の悩んでたことを打ち明けて映画にしてるからこそ、人の心は動く。どっと泣いてしまう
[印象的だったところ]
少女の行動や言動を司るのは、少女ではなく頭の中の感情たちです。
それゆえ、少女はセリフのみの演技はできず、必ず感情たちとの因果関係が描かれます。感情達が話し合って相談する→少女が行動に移す、という順番。
そのため、劇中は脳内での感情たちのドタバタ劇がほとんどを占める。
脳内での複雑な回路が、ピクサー流にカラフルにコミカルに描かれる。
感情、記憶、思考、空想が擬人化し、それぞれが意思を持った人間のように動き回る。 単なる脳内演劇に留まらず、ピクサーの強みを出したキラキラした頭の中。
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