今回批評するのはこの映画
「ジョン・ウィック / John Wick」
https://news.mynavi.jp/news/2015/03/13/508/images/001.jpg
「マトリックス」の公開から16年。ようやく日本にキアヌが帰ってきました!!
まだ予告観てない人は、とにかくこちらをご覧ください!!!
キアヌ・リーヴス復活!『ジョン・ウィック』本予告編 - YouTube
映画の見どころ ーこれはジャンル映画!ー
上映時間は101分とかなり短めです。 キアヌ・リーブスがせっかく完全復活したのに、2時間もありません。
この作品に付けるジャンルは、、
「舐めてた相手が実はヤバい奴だった、、、」系映画!!!
実はこういうジャンル、結構あります笑。というか本作と似ている作品が何個かあることを発見しました。
最近公開されたものとして、「Equalizer / イコライザー」 デンゼル・ワシントン主演 2014年
「ランオールナイト Run all night」 リーアム・ニーソン主演 2015年
リーアム・ニーソンを含めると、関連作品はもっと出てきそうですが、、、笑。まぁこれくらいにしておきましょう。
このジャンルのストーリーの共通点として、
・主人公は人畜無害。自分から仕掛けることはない
・マフィアが事件のきっかけとなり、自分(あるいは知人)に理不尽な被害が及ぶ
・怒り狂った主人公は、過去の「殺人マシーン」の記憶を思い出し、マフィアを一網打尽にする。
本作も、全てこれらが共通点として当てはまります。
ジャンル映画ながら堂々たる完成度
そう、ジョン・ウィックはジャンル映画なのです。
ジャンル映画として考えると、上映時間の短さ。映画のプロット(説明描写)の異常なまでの少なさが理解できるでしょう。
ジャンル映画は、ジャンルであるがゆえに「既に結末が予想できる」という構造的欠陥を持っています。そのため、見せ場に入る前の説明を徹底的に省く必要があるのです。
妻の形見代わりにしていた犬がマフィアに殺され、殺人屋に戻るまでのシーンは、本当に短い。これがジャンル映画だと分からなかったら、理不尽なまでの超速スピードだと感じるでしょう。
この映画は、イコライザーとランオールナイトを足して2で割った感じの映画です。
比較画像を作成しました!!!!!
さて、この3作とも主人公は人畜無害のおじさんですね! デンゼル・ワシントンはホームセンターの店員、リーアム・ニーソンはアル中おやじ、キアヌ・リーブスはただの愛犬家です。
事件のきっかけとなるのは必ずマフィアからです。しかもボスではなく、下っ端のチンピラどもが主人公に絡んでくるのです。
実は、ランオールナイトでもマフィアのボスの息子が事件を起こし、抗争に発展してしまうのです。
マフィアの所属は、イコライザーと同じロシアンマフィア。映画でもロシア語が飛び交いますね!!
どうですか、この3作品には必ずどこかしらの共通点がありますね。そう、だからこれはジャンル映画なのです!!
全体の感想
・ジャンル映画と感じたためストーリーの斬新さはありませんでした。
・しかし、100分という尺の短さやスッキリとしたストーリーの運び方、編集の妙により退屈することなく鑑賞できました。
・なんと言ったってアクションシーンのカッコよさがサイコー!! スタイリッシュな銃撃戦はもちろん、銃が超かっこいい!!!!!!!
今回メインで使用した銃は、「HK P30L」HKはヘッケラー&コックの略称です。
とにかく、この銃のおかげで何十人も犠牲者が出ます。個人的に面白かったのは、一人に対して難発もいやみったらしく撃ちまくるんですよね、ジョンって笑
足→腹→頭、みたいに、いきなり頭は狙わずに、まるで殺人を楽しむかのように。そんなことしてるからメチャクチャ弾切れしてリロードしまくりです笑。
また、殺人マシーンのジョンを取り囲むキャラクターもいい感じ!!
まず、死体掃除屋のおじいさん。
次に、殺し屋御用達ホテルのマネージャー
このキャラ達が、非常に良い仕事をします。
殺人につぐ殺人というショッキングシーンに、一時の「笑い」を提供してくれるのです。 真面目な顔してこの人達に「クスッ」と来ます笑
映画のトリビア
・映画の冒頭、犬がキアヌの顔を舐めるシーン。
当然事務所に登録されているお利口なモデル犬が演技していると思いますが、監督は確実な撮影を行いたかったのか、キアヌの顔にベーコンの油を塗って、犬を惹きつけさせたそうです。
・今回監督を勤めたChad Stahelki
実はこの人、マトリックスでキアヌ・リーブスのスタントを演じていたのです!!!
もちろん、偶然ではないと思いますが、スタントマンが映画監督になるなんて、、、日本では想像できませんよね!?
スタントマンから駆け上がってハリウッド映画の監督になるなんて、、、。
最後に
ジャンル映画でありながらも、素晴らしい編集とスタイリッシュなアクションシーンにやられました。
「キアヌ完全復活!」なんてキャッチコピーは、観客に向けてではなく映画配給会社に向けたメッセージだと思います。
Machinakaとしては、リーアム・ニーソンでもデンゼル・ワシントンでもキアヌ・リーブスでも、誰でもよいです笑。
とにかく、「舐めてた相手が実はヤバい奴だった、、、」系映画は面白いです!!!
是非とも劇場でご鑑賞下さい!!
おすすめです!!!!
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