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映画「ヘリオス 赤い諜報戦」ネタバレあり感想解説と評価 香港映画・アイドル映画でも超えちゃいけないラインはある! 

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この記事では、「ヘリオス 赤い諜報戦」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

今回批評するのはこちらの映画

 

 

「ヘリオス 赤い諜報戦」

 

 

https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/001/524/68/N000/000/014/143320846294909710179_00638tCVjw1eqnjfc98ylj30jw0rsgqg.jpg

 

https://stat.ameba.jp/user_images/20150402/01/shaoming/3f/f4/j/o0640089413263532086.jpg

 

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上から、中国・香港・台湾・韓国・そして日本の映画ポスターです。

 

日本と北朝鮮を除く、東アジアのスターが総出演した超大作映画です! 各国のスターがデカデカと映っているポスターに比べて、豪華俳優の出演がない日本は、なんとも無難です。

 

それではあらすじを予告でごらんください!!

 

 


映画『ヘリオス 赤い諜報戦』予告編

 

 

さぁー、予告は面白そうに作っているんですけど、その内容はどうなっているでしょうか。

 

 

結局どこが制作!? 監督・脚本など

 

制作はMedia Asia Entertainment Groupー寰亞傳媒集團です。

香港の映画会社だそうです。

 

監督と脚本はリョン・ロクマンとサニー・ルクさん。

 

https://img.cinematoday.jp/a/N0057560/_size_240x/_v_1382674020/main.jpg

 

コールド・ウォー(2013)を撮ったコンビらしいです。前作は香港警察もので制作したみたいなので、今回の作品と通じるところはあるみたいですね。

 

申し訳ないのですが、まだコールド・ウォーは観ていません。

 

 

コールド・ウォーでは、香港映画のアカデミー賞である 香港電影金像奨にで、作品賞、監督賞、主演男優賞、新人賞、脚本賞、編集賞、音響効果賞、視覚効果賞、音楽賞受賞を取りました。香港映画を総ナメした、大変有名な監督であることは間違いありません。

 

 

最初に映画の良否から!

 

 

 

 

 

ぶっちぎりの今年ワーストです。

 

 

 

 

何から突っ込んだら良いのか分かりません。

 

ただ、昨年ワーストにした進撃の巨人と比べると、不思議と許せるワーストなんです。

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

 

 

映画には一切笑いのシーンを排除しているんですけど、それがむしろ面白かったです。あ、劇場では私しか笑ってませんでしたけどね。

 

 

ただ、さすが香港映画! アクションシーンは素晴らしかったです。

 

 

 

衝撃の脚本に驚きを隠せない まさしく後出しジャンケン

 

 

ここからはネタバレ全開で書きます。ご注意を!!

 

 

ー簡単なあらすじー

 

この映画は、韓国が世界最小の核兵器開発に成功したものの、謎の武装組織「ヘリオス」に強奪されることから始まります。

 

そして、核兵器は香港に持ち込まれますが、原産国である韓国の「諜報員」がその解体に成功します。

 

あとは韓国に返還すると思いきや、その核をめぐって中国・香港・韓国の思惑が錯綜します。つまりはみんな「核」がほしいわけです。

 

色々争っているうちに、箱に入れていた核兵器から放射能漏れが発生。12000マイクロシーベルトを記録するという大惨事に。でも何故か核の管理体制はあまり言及されず。

 

ヘリオスから核と仲間の女性を返還するように諜報員達が恐喝されます。

 

素直に従う諜報員達は、「女性のみ」を載せた車のバックヤードに核を積み込み、「ちゃんと運転しろよ」と人質に促します。

 

案の定ヘリオスの女性は諜報員たちを裏切り、ヘリオスの仲間と合流するとともに、核の再奪取に成功します。

 

香港では危ないと思ったのか、ヘリオスは日本の京都に核を持ち込みます。

なんだかんだでその情報を知っていた中国のお偉いさんは、ヘリオスのボスと京都で対峙する。

 

そこで、エンドクレジット!!!  

 

 

 

いや、この脚本普通に考えてダメでしょ笑

 

 

まず、非核保有国が核を作るというトンデモ設定に驚き。B級アクション映画ならまだ許せるものの、これは超大作映画です。

 

しかも監督は「シリアス路線で行きたい」と発言してらっしゃるみたいなので、余計まずいです。

 

まず、核兵器を主軸にする映画だったら、まず徹底的に資料を調査するべきでしょ。そして核兵器の恐ろしさを存分に伝えないといけない。

でもねー、この映画には核の恐ろしさを表すシーンが「一切ない」んですよ。セリフで「爆発すれば香港が消えるぞ」と言っているだけ。

 

いやいや、何の説得力もないから、しかも最新の核兵器なんだから、どれくらいの威力があるか教えてもらわないとドキドキして見れません。

 

このあらすじに沿って、いろいろ突っ込んでいきまーす。

 

 

 

衝撃の「核解体シーン」に刮目せよ!

 

 

 

韓国の諜報員が解体するシーンがありますけど、その解体チームに混ざっていたのは、

https://pic.prepics-cdn.com/am0527/28319448.jpeg

 

ギャル!?

 

この人、ユン・ジニさんという韓国の俳優さんで、かなり有名みたいです。

 

めっちゃ可愛かった。。。

 

だけどね、だけどね!!

 

「核の解体」の現場にいちゃダメでしょ!!!!

 

被爆を防ぐ防護服はシースルーになっていたんですけど、透けた見えたのはなんと水色のキャミソール

 

おいおい、被爆する可能性もあるのに、なんで素肌を見せる必要があるんだ!? 

防護服シースルーになってるんだよ!? 効果薄そうだよ!?

 

さらに、核が万が一暴発するのを恐れて、「大量の土のう」で塀を作っていました。

 

 

https://dkenhokoku.up.n.seesaa.net/dkenhokoku/image/main-dono.jpg?d=a0

 

土のうで囲まれた真ん中に核兵器があるイメージです。

 

 

はぁーーーーーー、

 

 

土のうで核が防げると、本当にお考えですか!?!?

 

百歩譲って、一万歩譲ってね、土のう壁が有効であるとしましょう。もしかしたら土が放射能を吸収する機能を考えたのかもしれません。

 

 

 

 

でもね、塀の高さが人間と同じくらいって、どういうことだよ!!!!! 上から放射能漏れるじゃねぇか!!!!!

 

これはおそらく、解体シーンを撮影するカメラのことを考えてのことだと思いますけど、それにしても、、、、

 

え? 核って地雷みたいなもんだっけ??? 原子力って安全だっけ????

 

日本人には衝撃的なシーンですよ。核が、原子力の扱いが本当に酷い。

 

 

 

 

結構物語の序盤でしたが、「あ、もうダメだ・・」と感じ、「もう笑って楽しむしかない」と思った瞬間でした。

 

これは日本人として、ツッコミポイント満載ですね。

 

 

 

 

 

 

意味のないシーンに驚きを隠せない

 

この映画は各国のアイドル・スター達が総出演しています。

 

 

そのため、テレビ局・事務所のゴリ押しで、本編に関係ない映像が大量に流れています。

 

特にすごかったと思うのは、韓国俳優のシーンですかな。

 

 

ファンにはたまらないのかもしれませんが、とにかくアイドル俳優のどアップ、どアップ、どアップ、どアップ!!

 

 

それはまだサービスシーンとして、アイドル俳優が死亡する時の扱い方が、まるでVIPなんです!!

 

特に凄かったのは、チェ・シウォンさん演じるパク・オチョルが死んだ時。

 

・死ぬ直前の長セリフ

・部下が実家に訃報を告げる→家族が嘆くシーン

・飛行機で遺体を運び、国防部長官が敬礼を払う。

 

 

言っておきますけどね、パク・オチョルは主役じゃないですよ!!!

 

一本の映画で、助演の人が、なんでここまで手厚く待遇されなけりゃいけないんだ!!

 

韓国から相当なゴリ押しがあったんだろうなー、これは。

 

 

そして衝撃のエンディングへ

 

はぁ、私何回「衝撃」って言葉を使っているんでしょうか。

 

エンディングをネタバレしてしまいますけど、、、

 

 

この映画の結末は

 

 

 

 

 

 

京都に核兵器を持ち込んだヘリオスのボス、中国のお偉いさんが電車の中で向かい合って座ります。

 

 

 

 

そこで急に空にカメラは向かい、

 

 

「まだまだ戦いは続く!」と語られて終わります。

 

 

 

 

 

 

 

え!?

 

 

 

 

 

 

え!?

 

 

 

 

 

途中で終わってんじゃねえ!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

何の解決もないまま、核兵器を韓国から香港、そして日本に持ち込んで終わっただけじゃん!!!!

 

 

 

 

というわけで、今年ワーストは間違いない映画、ですけど突っ込みどころ満載で面白かったかもしれない。

 

不思議な映画でした。

 

 

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