こんばんは! Machinakaです。
今回批評するのはコチラの映画
「マジカルガール」
http://buzzap.net/images/2015/12/17/magical-girl/top.jpg
今このサイトをタップしているそこのアナタ。この画像に目を奪われてなかなか下にいけませんね?
「なんで欧米の子どもがゴスロリ?ステッキなんてどこで買ったの?」
「ってか男の子? 魔法少女っぽいのに、なんで男がコスプレしてんの?」
頭の中で数多くの疑問が浮かんでいると思います。事前に色々予習した私ですら、意味がよく分からない点がたくさんありました。
この映画にキャッチフレーズを付けるとしたら、
「『どうして?』が止まらない」
でしょうね。
このキャッチフレーズを表すのに最適なのが、上の画像なのです。
1. あらすじ
よく分からない映画なりに、あらすじを書いていきます。
日本の魔法少女アニメにあこがれる少女とその家族がたどる、思いがけない運命を描いたスペイン映画。独創的なストーリーや全編を貫くブラックユーモアが話題を集め、スペインのサン・セバスチャン国際映画祭でグランプリと観客賞を受賞するなど、高い評価を獲得した。監督はこれが長編映画デビュー作となる新鋭カルロス・ベルムト。白血病で余命わずかな少女アリシアは、日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファン。ユキコのコスチュームを着て踊りたいというアリシアの夢をかなえるため、失業中の父ルイスは高額なコスチュームを手に入れようと決意する。しかし、そんなルイスの行動が、心に闇を抱えた女性バルバラやワケありな元教師ダミアンらを巻き込み、事態は思わぬ方向へと転じていく。
映画.com http://eiga.com/movie/83438/ より
続いて予告編もどうぞ!!
予告の最後にこの子が直立不動になる映像が出てきましたね。
そして、映画評論家の町山智浩さんの解説ラジオもどうぞ!!
ストーリーも大体おわかり頂いたと思います。しかし、、、、
このあらすじを知っても、この映画の1%も理解していないですから!!
劇場では予告編に(良い意味で)裏切られること間違いなしです!!
2. 監督の経歴あれこれ
監督を務めるのはカルロス・ベルムトさん。
スペイン・マドリードにお生まれの現在35歳です。
上の写真は監督本人で、後ろに写っているのはなんと新宿のゴールデン街!!
行きつけの酒場があるんだとか。
大の日本びいきらしく、何度も日本に長期滞在をしているみたいです。
冒頭の写真でご紹介した魔法少女のコスプレも、日本の漫画やアニメから影響を受けたんだと思います。
恐ろしいのは、本作が彼の長編映画デビューなんです!!
来日して数多くのインタビューを受けているのですが、なんと「アニメ!アニメ!」というアニメ関連のニュースサイトから取材を受けていること。
アニメの視点から劇映画を語るという、普通の映画にはなかなかない貴重な記事が書かれています。
インタビューですが、ネタバレが含まれているので映画をご鑑賞頂いてからご覧になって下さい!!
3. 昭和世代には懐かしいあの曲が!?
予告編をご覧になって気づいたと思うのですが、日本の昭和歌謡の様な音楽が使われています。
これは長山洋子さんの「春はSA-RA SA-RA」という歌です。
1984年に発売されたシングルです。
オリジナル版の歌曲をどうぞ!
そして以下がマジカルガールでの引用シーンです!
なぜこの曲を使おうと思ったのでしょうか?
ちなみに私はリアルタイムで当時の長山洋子さんを知ることが出来ず、この映画で初めて知ることになりました。
隣に座ってニコニコしていたおじさまを羨ましく感じたのでした笑
ただ、長山洋子という名前をしらなくても、知っている曲が一つありました!!
「ヴィーナス」です。これはもともと、ショッキング・ブルーが1969年に発売した曲が元になっているみたいです。
サビは誰でも聴いたことあると思います。 この映画と少しでも繋がりがあって、本当に良かったです。
3. 映画の感想
予告編を観て、町山智浩さんのラジオを聴いて、しっかり予習したつもりの私でしたが、、、
頭の中で絶えず「?」が浮かぶ映画でした。
映画のワンシーン、ワンシーンを繋いで一本の線で論理を繋ごうとするんですが、必ず途中で切れてしまうんです。
この、「分かりそうで分からない」なんとも不思議な映画体験ができる映画でした。
そう、この映画で最も理解できない部分は、キャラクター行動ではなく、行動を起こした「動機」。
もちろん、劇映画なのでキャラの喜怒哀楽はあります。予告編通り、白血病になった娘を救うためにお父さんが奔走する話なのは疑いようがありません。
しかし、キャラクターの心理描写があまり描かれず、与えられたミッションに対して、ただ淡々とストーリーを進めていく構成になっているのです。
何かの事件に例えるなら、誰をどうやって殺したかはわかるけど、犯人の動機が全く分からない。そんな感じの映画です。
物的証拠は残りまくっているけど、情況証拠がまるでないんです。
私のモヤモヤした思考に一切の同情はなくストーリーは進んでいくので、
頭の中は「どうしてこんな事が起きてるんだ!?」と悩みながらも、目は正面のスクリーンを向くしかないのです。
「もしかしたら今観ているシーンの中に、ヒントがあるかもしれない!」
そうこうしている内に、映画が終わってしまいました笑
とにかく、常に謎を与え続ける映画でした。
ただみなさん、安心してください。
シリアス展開と思いきや、ところどころに笑いが散りばめられています。
私を含め、観客は所々で爆笑しました。
魔法少女→シリアス→爆笑→魔法少女・・・みたいなヘンな循環になる時もありますが、笑いあり、驚きあり、謎ありの大変満足できる映画でした!!
オススメです!!!
★別記 町山さんトークショー感想★
2016/3/3のひな祭りの日に行われた「ひな祭り・『マジカル・ガール』プレミア上映&町山智浩マジカル・トークショー」にて鑑賞して参りました!!
http://www.ttcg.jp/human_shibuya/topics/detail/44707
実は町山智浩さんとお会いするのは初めてで、「ラジオじゃない生の町山さんに会える!」とドキドキ・ワクワクしました。
「混雑するのでお早めにお越しください」とチケット購入時にお願いされたため、18:20開映のところ、なんと17時40分に到着してチケットを発券しました笑
トイレを済ませ、ポスターを見回り、ドリンクとお菓子も購入した私は、暇を持て余しました。しょうがなくエレベーターの近くに座っていると、「チン!」とエレベーターが開く音が。すると、、、
スーツケースをゴロゴロ引いている町山さんが!!!
劇場の方ありがとう! 言われたとおりに早く劇場に着いておいて良かったですよ、本当に!!
まもなくして開映。 チケットと引き換えに一つのビニール袋が手渡されました。
「どうせチラシだろ?」と思っていたら、案の定チラシの山でした笑
しかし、一つだけ明らかにチラシと違う出っ張りが袋から確認できました。
???????
何故アメをもらったのか、その時は意味が分かりませんでした。
でもみなさん、映画をみればちゃんと意味が分かりますからご安心を!!
カバンににしまわずに持ったままで正解でした。
鑑賞後、町山さんのトークショーが始まりました。生の町山さんの解説・客いじりを見れてよかった。爆笑とともに、とてもためになる解説も聞けて一度で二度おいしい映画でした。
以上です!
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