こんにちは! Machinakaです。
今回批評するのはコチラ!
「これが私の人生設計 / Scusate se Esisto 」
http://img.cinemacafe.net/imgs/zoom/194323.jpg
2014年、イタリアで生まれたコメディ映画です。私が観てきた中では、コメディ映画では今年No.1です(ちょっと早いすぎる気もしますが)
ノリノリなBGMと過激な下ネタに爆笑して、元気になってください!
1.あらすじ
「ジョルダーニ家の人々」のパオラ・コルテッレージと「エイリアンVS.プレデター」のラウル・ボバが共演したイタリア製コメディ。天才建築家として国外で成功をおさめた女性セレーナは、故郷が恋しくなりイタリアに帰国する。しかし、イタリアにおける女性の就労状況は厳しく、仕方なくカフェでアルバイトして生計を立てることに。セレーナはカフェのオーナーであるバツイチ男性フランチェスコと心を通わせていくが、実は彼はゲイだった。やがて、ある集合住宅が再開発案を募集していることを知ったセレーナは、架空の男性上司をつくりあげて応募するが……。監督は「ようこそ、大統領!」のリッカルド・ミラーニ。「イタリア映画祭2015」では「生きていてすみません!」のタイトルで上映された。
映画.com http://eiga.com/movie/81983/
まずは予告をご覧になって下さい。イタリアのちょいワル系のイケメンが、ズボンを履かずに会議に出ているシーンがありましたね。完全にコメディ映画です。
大人にターゲットを絞っているのか、かなりキツイ下ネタが飛び交って爆笑できる映画でした。
コチラの映画の感想・評価・レビュー・考察をしていきます!
2.劇場鑑賞情報
新宿ピカデリーにて、平日22時前スタートの回にて観賞。平日だし遅い時間だしお客は少なめでしたが、一人の女性も多く見かけました(独身かどうかは分かりません)。カップルも一組いましたが、私と違っておとなしく映画を見てましたよ\(^o^)/
劇場を確認したのですが、2016/3/15時点で31館でしか上映されていないみたいです。つまらない作品を流すよりはコチラを見て頂いた方が絶対にいいのに。。。
3.観る前に腹筋を鍛えておけ!
アラフォーの女性が主人公で、予告編やホームページを見ても中年の独身女性向けという触れ込みが多いですが、、 女性向けにしてはギャグが苛烈です。とにかく下ネタが酷い笑
主人公セレーナの前に現れたのは、超イケメンのダンディ!!
ラウル・ボヴァさん(フランチェスコ役)
http://korewata.com/staff_cast.html
いい感じになって、このまま付き合ってハッピーエンドと思いきや、、、
https://i.ytimg.com/vi/ItzzAeds-AQ/maxresdefault.jpg
http://www.silenzio-in-sala.com/immagine_scusate-se-esisto_51831.jpg
ズボン履いて!!!!笑
この人を起点に、次々とギャグが展開されていきます。
このイケメン男性、実はゲイなんですが、ゲイ友達とのやり取りが本当に面白い!
フランチェスコのことを好きなゲイもいて、しょっちゅう家を訪ねてはS◯Xしまくり。主人公のセレーナがいてもお構いなしで絶叫しまくりです! ここはカップルで観に行くとかなり気まずいかなーーー。。。
http://sp.natalie.mu/media/eiga/1512/1225/extra/news_large_scusate_se_esisto_5.jpg
そのゲイも滅茶苦茶イケメンなんですよねーー笑
マルコ・ボッチさん(ニコラ役)
http://korewata.com/staff_cast.html
でも大爆笑間違いなしです。 断っておきたいのは、イケメン男性がゲイだから馬鹿にして笑っているのではなく、あくまでも下ネタが面白いという理由です。イタリア語なので正確性はわかりかねますが、今回の日本語字幕も非常に面白かったです。
10秒に1回くらい笑うシーンがあって、腹筋を保つのがかなりしんどかったです。
4.登場人物は社会的マイノリティ
こちらの写真は映画のPRイベントかと思いますけど、ハーフでファッションモデルのIVANさんが出演されています。
http://cinema.eonet.jp/news/movie/wp-content/uploads/sites/3/2016/02/official_ivan.jpg
IVANさんに代表されるように、この映画では多くの社会的マイノリティが登場します。
いわゆるLGBTの方達。性差別に苦しんでいる方が多く登場します。
先ほどご紹介したゲイのフランチェスコ、マルコ、その他にも多くのゲイが出演しています。
http://www.deejay.it/wp-content/uploads/2014/11/bova_bocci_cover.jpg
次に働く女性。主人公のセレーナは、建築士ですが女性ということもあって、イタリアではまともな仕事が取れません。セレーナの取引先の女性秘書も、ボスに頭が上がらずに苦悩しています。
http://i.imgur.com/lYXNMIJ.jpg
イタリア社会の男女格差はどれほどなのか分かりませんが、この映画ではかなり差別的な撮り方をしています。
「男がいないと仕事にならない」
「女はコピー取りかお茶出しだ」
そんな古臭い価値観を押し付けるのは、セリーナの会社のボスの男なんです。
男女差別を描いたり、LGBTを描いたり、社会的に弱い立場にある人にスポットライトを当てているのです。単なるコメディ映画だけじゃないのが、この映画の偉いところ。
http://www.01distribution.it/media/1355-scusate-se-esisto/foto-scusate-se-esisto-3-low.jpg
5.恥ずかしがらず、嘘をつかずに生きよう!
社会的マイノリティだからこそ、普段は自分に嘘偽って生きていることが多いと思います。
この映画ではセレーナは建築設計のコンペに応募するのですが、代表者は自分ではなく、男のフランチェスコの名前を使っているのです! アイデアから設計まで全部自分でやったんですよ!! なのに男の名前を使わないとコンペにすら通らない!!
実際にはコンペって覆面審査(名前・性別・所属などが隠される)が多いんですけどね。
また、勝手に名前を使われたフランチェスコも、自分がゲイということを周りに打ち明けられずにいます。そのため、職場では普通の男性を装っています。
主要キャラクターは全員、自分を偽って生きているのが本作の特徴なんです。
・社会的マイノリティが悪ではない!
・全てをさらけ出して、正直に生きろ!
そんなメッセージが込められている気がしました。
アラサー・アラフォー女子にオススメとの触れ込みですが、女性差別に悩むセレーナ(♀)、ゲイを打ち明けられないでいるフランチェスコ(♂)。その二人が自分をさらけ出して、イタリアの閉鎖的な社会に立ち向かっていく映画なのです。
鑑賞後、清々しい気分で映画館を後にできます。
心にモヤモヤを抱えている人、他人には言えない隠し事がある全ての人にオススメです!!
是非とも劇場で!!!!!
以上です!
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