こんにちは! Machinakaです!
今回批評するのはこちら!
「アイアムアヒーロー」
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大泉洋主演、「図書館戦争」の佐藤信介監督のゾンビ映画です。原作は、小学館ビッグコミックスピリッツの「アイアムアヒーロー」です。漫画原作ってつまらないと感じているアナタ。後悔させませんから、ぜひ劇場で見ていただきたい一本です。
1.劇場鑑賞情報
TOHOシネマズ日本橋で鑑賞してまいりました。
日曜の10時からなんですが、かなり混んでましたねー。前にゆとりがあるC列に座ったのですが、横におじさんが座ってました。かなり大人しい鑑賞方法を好むみたいで、私がギャグシーンで爆笑しているとチラチラ私の方を見てきたので、申し訳ないと思って空いてる前の席に移動しちゃいました。
結局最前列にしたのですが、真ん中におじさんが一人。最前列なんだからそうとうな映画好き、、と思いきや、所々で爆睡。しかも、一つとして笑ってなかったので、合わなかったんだなぁーと思いました。
2.あらすじ
花沢健吾のベストセラーコミックを、大泉洋主演で実写映画化したパニックホラー。冴えない漫画家アシスタントの主人公・鈴木英雄が、謎のウィルスによって「ZQN(ゾキュン)」と呼ばれるゾンビと化した人々に襲われ、逃亡の道中で出会った女子高生の比呂美と、元看護師の藪とともに不器用に戦いながらも、必死でサバイバルしていく姿を描く。主人公・英雄を演じる大泉と、歯のない赤ん坊ZQNにかまれ、人間に危害を加えない半ZQN状態になるヒロイン・比呂美役の有村架純、大胆な行動力でZQNに立ち向かう藪役の長澤まさみが共演。「GANTZ」「図書館戦争」シリーズを手がける佐藤信介監督がメガホンをとった。
3. 前評判が異常に高い!
日本で上映する前に、海外の映画祭に出展し、コンペに勝ち続けています。
世界三大ファンタスティック映画祭を制覇。ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で最高賞にあたるインターナショナルコンペティション部門ゴールデンレイブン賞に輝き、シッチェス・カタロニア国際映画祭、ポルト国際映画祭ではそれぞれ観客賞を含む2冠を達成。米オースティンで開催された映画・音楽・インタラクティブの祭典SXSWのミッドナイターズ部門でも観客賞を受賞した。
http://eiga.com/news/20160424/3/
3大ファンタスティック映画祭とは、SFやホラー映画などのジャンルに絞った映画祭のことで、専門的な映画祭なんです。
そこで有名な3つの映画祭に出展し、見事すべて勝利!
ZQNが映画祭で大暴れしたんです。
4. 原作は有名なゾンビ漫画
映画の原作は小学館ビッグコミックスピリッツの「アイアムアヒーロー」。花沢健吾先生の漫画です。
ここでストーリーの概略を説明します。自分の言葉で書きたいと思います。
漫画を目指すアシスタントの鈴木英雄35歳。職場にも彼女にも愛想を尽かされ、絶望しかない日々。そこにZQN(ゾキュン)なるゾンビ感染が世界で流行し、英雄の住む街にもZQNの魔の手がかかる。
気が弱く何も成し遂げられないコンプレックスを抱えていた英雄だったが、ZQNとの戦いを経て成長していく「ダメ人間成長ストーリー」漫画
実はこの漫画、花沢健吾先生の実生活の悩みが元になったみたいで、以下の音源のインタビューで語っています。
22 人気漫画家・花沢健吾×ラーメンズ・片桐仁×荻上チキ「『アイアムアヒーロー』を語る!」フル2016.04.19
アイアムアヒーローを出版する前は、「ボーイズ・オンザラン」で既に注目を集めていましたが、花沢先生的にはもっと手応えがあってもいいと、周囲とのギャップに悩んでいたそう。そして人気もピークが過ぎ、そろそろ漫画が終わる時期になり、将来へ絶望を感じたそうです。
そして、職場からの帰り道に「世の中ぶっ壊れればいい!」と破壊衝動が生まれたみたいで、それを担当編集者に相談したことから、アイアムアヒーローの世界観が生まれたみたいです。
自分の実体験を漫画にすると面白いというのはもはや定説ですけど、この漫画本当に面白いので映画をきっかけに読んでくれる方が増えればいいなと思います。
ちなみに、原作ではもっとエグいですよw
また、漫画家を主役にしていることから、鈴木英雄は花沢先生自身を投影していると思います。
5. 映画の感想
何でだろう、ゾンビ映画なのに、ホラーなのに、血みどろなのに、、、
何故かニッコニコできる映画でした!!
R15指定なんですが、もはや成人指定でもいいんじゃね? と思うくらいグロい描写が容赦なかったです。
そんな映画なんですが、見ていて心から楽しめた! グロすぎてむしろ笑える、、という境地すら見えてくる映画でした。
また、原作を大幅にカットし、再編したことにより、非常にテンポ良く話が進むようになりました。原作では日常の描写がかなり多いのですが、映画では日常の描写はほんの10分、、、いや10分もなかったかも笑
ジェットコースターのように、日常から地獄へと急に落ちてしまうのです。
私は原作を読んでるので全てあらすじは知った状態で見てますが、原作知らない人は、相当戸惑ったんじゃないかな?
そして、一番良かったのはギャグシーンを随所に散りばめたこと。
大泉洋さんを起用したことで面白さが倍増したと思います。
https://i.ytimg.com/vi/VBp7zW9hxZY/hqdefault.jpg
非常に緊迫感のある場所でボソッとギャグを入れるので、緊張が一気に解けて爆笑してしまいました。
私は大爆笑でしたが、笑ってない人もたくさんいましたね。
ハッキリ言ってこの映画、大泉洋で笑えない人は見に行かない方がいいです!!
また、純粋なゾンビ映画として見に行こうとしている方にもお勧めしません。エンターテイメントを表現する一手法として、ゾンビ漫画を利用している、と思ってください。
鈴木英雄の役に徹しているのですが、やはりギャグの時の口調は大泉洋。「〜〜じゃない!」とお決まりの大泉節は健在です。
大泉洋さんが嫌いな人は、、、
http://ccwonline.up.n.seesaa.net/ccwonline/dou/20090225dou_kbs.jpg?d=a3
まぁ、かなり特殊な映画ですから、おじさん達はかなり戸惑ったと思いますよ。おそらく、自分の映画鑑賞歴を辿ってみても、こんな映画見たことねぇよ。と感じると思いますから。
ゾンビ映画で爆笑できる人なら、間違いなくおすすめです。
ちなみに私は、どんなに酷い場面でも、ずっと笑顔でした。
まさにこんな顔
(^▽^)/
6.世界水準レベルのイケイケ映像、その理由は?
実はこの映画、メインのアウトレットモールの死闘は韓国で撮られています。
アウトレットモールなんて日本に沢山あるのに、なんで韓国で? と思うかもしれませんが、おそらく撮影許可が下りなかったんでしょう。
結局、撮影の多くは韓国になりました。韓国の閉鎖されたアウトレットモール、建設中の高速道路を使って撮影に挑んだそう。
なんでここまで韓国は映画撮影できるんだろ? 韓国は国をあげて映画製作に協力しているからなんです!! 銃を使ったアクション映画は、全部韓国で撮ればいいのに。。
さらに、韓国ロケにより、本物の銃を使っての撮影ができたんだそうです。大泉さんが使った銃は、実銃なんですねーー!!
あ、この画像は御殿場のアウトレットですよ。映画見た後だと、どっかにZQNがいそうに見えて怖いww
http://p.twpl.jp/show/large/5ctyT
また、撮影についても韓国のスタッフにお願いしたらしく、それもアベンジャーズの撮影に参加したクルーを捕まえることに成功したみたいです。
世界水準の撮影環境でゾンビ映画を撮れたのは本当にラッキーでしたね。日本の撮影許可が下りていたら、この作品は生まれたなかったかも。
ということで、ゾンビ映画で激グロながらも、最高な映画でした!!
ぜひ皆さんも、ニッコニコで鑑賞してください!
オススメです!!
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