あけましておめでとうございます! Machinakaです!!!
今回批評するドラマはこちら!!
「山田孝之のカンヌ映画祭」
ヨイショーーー!!!
2017年、初めて見るドラマになります。
いやぁ、待ってたよ! 待ってましたよ♪( ´▽`)
テレ東が仕掛ける、テレ東しか出来ないドラマがやってきた! 何故なら、他の民放やNHKでは絶対やらないジャンルのドラマだからです!
それは、「ドキュメンタリードラマ」
え? ドキュメンタリーとドラマ? どういうこと? これから解説していきますよー。
はじめに言っておきますが、このドラマ、かなり怪しいですww
あらすじが既に怪しい
ドキュメンタリードラマと言いましたけども、実際にどんな内容なのか?
あらすじを紹介しましょう。以下は第1話のあらすじです。
2016年夏山田孝之は、映画監督山下敦弘を呼び出す。山田は山下に、世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたいと告げる。後日、とある場所で集まった山田と山下は、早速映画の内容について話し始めた。
なんじゃこれ!?
山田孝之がカンヌ!?
設定から既に怪しいですね笑
おそらく、これまで放送された数多くのドラマでも、カンヌを目指すドラマってないですよw ドラマなのに笑
つまり、この「カンヌを目指す」という突拍子もない設定が、ドラマっぽいなぁと思うわけです。
出演者のコメントがもっと怪しい
主演の山田孝之さんのコメント
- 今回カンヌを目指して、大切なことをたくさん学びました。振り返って見ると、決してベストとは言い切れない決断があったと思います。しかし、行動したことにより気づくことができ、次に役立てることができます。これからも“山田孝之の”やり方で頑張っていこうと思います。しっかりと注意してご覧ください。
んー、ここから何も読み取れないw 怪しいww この文面から読み取る限り、山田くんはカンヌ映画祭で賞を取ることを「本気で」目指したということ。うん、彼は本気なんだな、、、、笑
そして、監督の山下敦弘さんのコメント
- 山田くんから連絡があり、ひと夏を一緒に過ごしました。過ごした、というより修行のような毎日で、結果お尻に変なおデキが出来たりと…まぁ言い訳は辞めておきます。誘われたけど自分で決めた事なんだし…。ただ山田くんと一緒にいると自分の中の何かが壊れてしまうのでこれからは誘われても山田くんの話に乗らないようにします。山田孝之は変な魔法をもっているので皆さんも気をつけてください。
最後に、もう一人の監督、松江哲明さんのコメント
- この企画が決まった時「一体、何人の先輩監督たちに怒られることになるんだろう」と思いました。実際、すでに怒られています。かなり本気で(それも撮りました)。けど仕方がないのです。山田孝之が先頭に立っているのだから。正直、撮影素材を観ながら「やりすぎじゃないか。でも…もっとやれ!」と思う自分がいます。山田くんに巻き込まれ、翻弄された日本映画を代表する俳優、女優、監督、スタッフ、そしてカンヌの皆さんには「ご迷惑をおかけしました」としか言いようがないのですが、迷惑をかけた分、とんでもない映像は撮れていることは保証できます。
嗚呼、おそるべし、山田孝之。
無事、最終回まで放送されますように。
監督のコメントを見る限り、ドラマと言っても限りなく体当たりに近い撮影を行ったみたいですね。怒られたって、、、笑 そして、迷惑をかけた、とまで言ってます笑
これ、放送していいのか? と思ってしまいますよね。
撮影はドキュメンタリータッチ
カンヌを目指すという、ありえない設定のドラマなんですが、映像はあくまでもドキュメンタリータッチなんです。
手持ちカメラを使って、非常に長回しのカット。手ぶれしまくりで、照明もほとんど調整してない。まるでスマホで撮ったような、素人感丸出しの映像が流れてくるわけです。
この映像がドキュメンタリーと思ってしまう所以ですよね。
まとめると、設定は「山田孝之がカンヌを目指す」という、変な設定なのにも関わらず、撮影手法はドキュメンタリータッチなんですね。ドキュメンタリーとドラマの融合なんですよね!
過去にも同じような作品が!
実は過去にも、「山田孝之の東京都北区赤羽」というドラマが放送されてました。もちろんテレ東です。
ちょっと映像を見れば分かると思いますが、今回のドラマと全く同じ作りですよね。実は、このドラマの監督も今回と同じ山下敦弘さんと松江哲明さんなんですねw それに主演は山田孝之さん。座組が全く同じなんです!
このドラマを見たときは、「え? これ放送していいの?」って思うくらい、とってもリアルなドラマ、、てかドキュメンタリーでしたね笑
山田くんがただ赤羽で生活するだけのドラマ。こんなの山田くんじゃないと成立しないドラマだよっ!!
前作を見ていた私にとって、今回の「カンヌ映画祭」は、かなりドラマ設定が強くなったというか、フェイクドキュメンタリーにシフトしてきたなぁ、と思うわけです。いや、山田くんは本気で目指してるのかもしれないけども笑
映画ではフェイクドキュメンタリーというジャンルのものが多くて、特にホラー作品によく見られる傾向にあります。
例えば、低予算ホラー映画のパイオニアである「ブレアウィッチ・プロジェクト」や、昔だと「食人族」がありますよねー。
日本だと、「戦慄怪奇ファイル」が有名かもしれません。これは完全にフェイクドキュメンタリーだけど笑
つまり、前作の「東京都北区赤羽」は限りなくドキュメンタリーに寄せてると思うのですが、今回の「カンヌ映画祭」は限りなくフェイクドキュメンタリーに寄せてきたなぁと感じるのです。
はい、以上がドラマの概要です。 今回は誰がどう見ても、「これ怪しいドラマだよね」「ってか嘘くさいよね」って思ったのではないでしょうか?
僕もそう思います。嘘くさいとは思ってますが、楽しみにしてたドラマです! 見るぞーー。 はい、以下がドラマの感想です!!!
ネタバレ注意です!
第1話の感想
なんで芦田愛菜!?
どうして芦田愛菜!?
Why 芦田愛菜!?
第1話からブッこんできましたw 食らってしまいましたww
山田孝之がプロデューサー、芦田愛菜主演、監督が山下敦弘で映画を作り、カンヌ国際映画祭で賞を取るって、、、どんだけオカシな設定なんだよ!!!!!!
山田くんが撮りたい映画、それは大量の殺人鬼が主役の映画を作りたい、とのこと。しかも、その殺人鬼は実在の人物。しかも服役中だという。
殺人鬼はこんな顔をしている。つまり、こいつが映画の主役になるのだ。しかし、山田孝之は主演じゃないという。じゃあ、この人に似た中年男性を主役にするのか、と思いきや、、、
紹介されたのは、ランドセルを背負ってきた芦田愛菜ちゃん!!!
久しぶりに見たぜ! ってか可愛いなオイ!!!!
ってか可愛いなオイ!!
ごめん、あまりにも可愛かったんで二回言わせてもらいました
第1話のハイライトですよねー。これは面白いw 仰天ですなー。
今僕の頭の中は、芦田愛菜ちゃんがこれからどんな活躍を見せていくのか、非常に楽しみになってます笑
芦田愛菜ちゃんに持ってかれたわぁ、、、、
前作の「東京都北区赤羽」では、非常に男臭い、というかニート臭が漂うドラマでした。しかし本作は、「カンヌ国際映画祭で賞を!」という非常に華々しく、そしてバカバカしい目標設定を掲げ、芦田愛菜という初の女性キャストを加えている点で、今後が非常に期待出来る作りとなっていました。
山田孝之と芦田愛菜ちゃんがどんなケミストリーを起こすのか、非常に楽しみではあります!
数多くの疑問(ツッコミどころ)が漂う
・山田孝之くんはスターダストプロモーションに所属するタレントさん。そんな彼が、プロデューサーで映画製作をするなんて、、、、事務所はどう思ってるの!?
・芦田愛菜ちゃん、ハリウッドデビューもしたのに、てか一番カンヌ映画祭に近い女優なのに、こんな番組に出ていいのか!?笑
・山田くんも! 出るドラマや映画は必ず主演! 人気俳優として盤石の地位にいるのに、なぜこんなリスクを犯すのか!?
・テレ東も! なぜこんなヘンテコな番組を流せるの!? 深夜ドラマだから何をしてもいいのか?笑
・山下監督!! 映画は面白くて若手の名監督なのに、なぜ山田くんに密着するのか!? 他にもっとやれることあるだろ!!笑
このドラマをどう楽しむか?
はい、限りなく嘘くさいドキュメンタリードラマではあると思いますし、どんなジャンルにも当てはまらないので、視聴者は困惑するでしょうねw
一言で言えば「意味不明」ですな笑
予定調和が全くない(ように見える)ドラマですからねー。この先どうなるかが全く見えてこない。結末がどうなるか分からない。
個人的な疑問としては、このドラマの発起人は誰なのか? という点です。単純に考えれば、3通りぐらい考えられますね。
①テレ東のプロデューサーが「前回のドラマが面白かったから、今度は別のドキュメンタリードラマやらない?」と山田くんと山下監督に呼びかけたのか。
②はたまた、監督の山下さんや松江さんが山田くんとテレ東に呼びかけたのか。
③そして、ドラマの通り山田くんが山下監督に呼びかけたのか。
つまるところ、どこからどこまでがフェイクなのか、とっても気になるのです。
①や②の場合は、山田くんの意思が反映されずに、あくまでも「演技」に徹している山田くんを見ることになります。非常に作為的な形で、ドラマを見ることになります。
しかし、③の場合は山田くんの意思が反映されて、限りなくドキュメンタリーに近い形でドラマを見ることが出来るのです。
誰が発起人なのか、山田くんは本当にカンヌを目指していたのか、とっても気になる点ではあります。でも、これを考えても、いくら調べても正解は見えてこないような気がします。
しかし、これこそドキュメンタリードラマの真骨頂というか、楽しみ方のミソですよね!!
つまり、どのような視点でドラマを見るかが視聴者に委ねられているのです。これは本当なのか? 山田くんの言質を信じることが出来るのか? 筋書きありきのフェイクドキュメンタリーなのか?
自分がどの視点でドラマを見るのか、それを決めないといけないんですねー。
このドラマを楽しむ秘訣は何なのか、それは、「ドラマの全てを信じてみる!」ことだと思うんですねー。純粋な見方をすることが大事なんだと思います。
もちろん、予定調和な部分も発生すると思います。演技っぽい演出が出たり(東京都北区赤羽のジョージさんみたいなw)、感動シーンが入ったり。これドキュメンタリーじゃなくてドラマじゃん! って憤慨する時もあると思うんです。
山田くんが本気でカンヌを目指していて、その記録映像がドラマ化したのか。
それとも、最初から台本ありきの完全なフェイクドキュメンタリーなのか。
どこまでが嘘でどこからが本当なのか。
真実は分かりません。
しかし、この世のドキュメンタリーは全て嘘をつくのです! 佐村河内守主演の「FAKE」でも紹介されてたように、この世の全ての映像作品は嘘をついてるのです。
つまり、製作者がいて、カメラを回す人がいる時点で、現実世界ではない。作品になる時点で、文字通り「作り物」になってしまうのです。
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この理論を適用すると、どこまでが本当なのか、という問いは愚問でしかありません。考えても仕方ないかもです笑
全ての作品、ドキュメンタリーも含み、映像作品は全て嘘をつくのならば、いっその事騙されてみませんか?
山田孝之に騙されてみましょう!
というのが私のドラマの見方です。
あぁ、来週が楽しみだ!!!