こんばんは! Machinakaです!!
今回批評する映画はコチラ!!!
「キングコング」
https://www.gizmodo.jp/images/2016/11/161111_kong_design.jpg
はい、巷では春の甲子園で早稲田実業が初戦を突破し、「怪物」清宮君の活躍が期待されるところですけども、、
違う! お前ら違う!! 本物の怪物は甲子園になんかいない!!!!
アナタの近くの映画館にひっそりと佇んでいるのだ!!!!
とにかく、2時間暇があったら映画館に走るべし!!
そして、ネタバレを見ずに映画館に走ってほしい!!!
途中でぶつかってもいいから、とにかく映画館に走ってほしい!!
ていうか走ってほしいwww
こんな面白い映画があるのかよっ!! てくらい大興奮できました!!!
映画ファンも、そうでない方も、もちろん女性もこの映画見てください!!!
映画の魅力のすべてが詰まっています!!!
映画が夢であふれてるよ!!
面白すぎてあと何回見るか分かりませんwww
はい、興奮しすぎてどっから感想を書いていいか分かりませんが、、、、
とにかく行ってみましょうか、、、
映画「キングコング 髑髏島の巨神」の感想、いってみよー!!!!!
フォーーーーー!!!!!!
あらすじ
1933年に製作された特撮映画の古典「キング・コング」を筆頭に、これまでにも数々の映画で描かれてきたモンスターの王者キングコングの起源を、コングの故郷である髑髏(どくろ)島を舞台に描いたアドベンチャーアクション大作。神話の中だけの存在とされてきた髑髏島が実在することが判明し、未知の生物の探索を目的とする調査遠征隊が派遣される。島内に足を踏み入れた隊員たちは、あちこちに散らばる骸骨や、岩壁に残された巨大な手跡を発見する。やがて彼らの前に、神なる存在である巨大なコングが出現。隊員たちは為す術もなく、凶暴な巨大生物から逃げ惑うが……。「マイティ・ソー」シリーズのトム・ヒドルストンが調査遠征隊の隊長コンラッド役で主演を務め、「ルーム」のブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリーらが共演する。
ポスターが既に格別!!!
はい、最初に言っておきますが、この映画は「キングコング」だけで終わりません!!!
こちらのポスターをご覧いただいてもわかる通り、今時CGで簡単に作れるのに、なぜレトロな怪獣の絵をふんだんに使っているのです!
というかこのためにイラストを描いてるんですよ!!!
もういちど言いますけど、今時こんなに手の込んだポスターはない!!!
https://www.cinemacafe.net/imgs/p/ATDRThl-6oWF9fpps9341csCOg8ODQwLCgkI/264392.jpg
文字テロップにある「人類は最弱。」
よく見てください! このポスターの中に、普通の人間なんて一人も映ってないでしょ!?
つ・ま・り、人間よりも怪獣!
人間なんてポスターに映り込む価値などないのですっ!!!
ほら、普通なら美少女やイケメンをでかでかと貼ってそれっぽいキャッチフレーズつけてポスターどんっ! て作るだけですけど、、、、
レベルが違うんだよこの映画は!!!!
ま、私は「ひるなかの流星」大好きですけどね!!
3月24日に公開です! キングコングの二本立てでお楽しみに!!!
はい、あらすじはこのへんにして、、、
それでは映画の感想いってみよー!!!!
映画の感想
深夜最速上映に参加。場所はもちろんtohoシネマズ新宿。
夜な夜な歌舞伎町に繰り出して、居酒屋に行くわけでもなく、風俗に行くわけでもなく、怪獣に会いに俺は新宿に行った。
かなり満席の会場。3D眼鏡をかけて、アイマックスでレディーゴー!!
この映画の「気合い」は最初から違っていた。
なんとアイマックスのデモ映像が「キングコング」仕様になっているではないか!!!!
もうこの時点で私の脳はアドレナリンで満ち満ちていた。。。
本編が始まる。
怪獣映画だと思っていたのに、そうではない。
この映画は映画の魅力が詰まっている。画面が夢であふれている。
すべてのシーンに意味があり、すべてのキャラに見せ場があり、映画の最初から最後までが多幸感にあふれている。。。。
「俺はいま、夢をみている」
そんな錯覚さえ陥った。
が、それが正しい映画の見方なのだ。
始まってしまえばあっという間。体感時間は30分くらいだ。いや10分かも。
鑑賞後、会場からは割れんばかりの大拍手。
監督のメッセージを確かに受け取った瞬間、それに観客が全力で答えた瞬間。
私は拍手しながら、思わず絶叫していた。
それに呼応して隣の人も絶叫。
大人しい日本の映画館が、今日だけは違っていた。それくらい熱いアツい、興奮しすぎて燃え尽きそうな映画だ!
観客の熱気が凄すぎて途中で冷房が入った。
あぁ、日々のストレスがたった二時間ですべて解消していく。
夢を見させてくれてありがとう!
ララランド状態が最初から最後までずっと続いた神のような映画!!
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監督をはじめ制作陣に大感謝!!!!
キングコング最高だっ!!!!!
監督の愛が詰まった映画
監督はジョーダン・ボート=ロバーツさん
この人は大作映画はおろかこれが初めての商業映画参加といってもいい。
監督は恐ろしくオタクで、日本の特撮を愛している。。
その監督の「愛」が、暑苦しいほど伝わってくるのが本作の最も大きな魅力だ。
どんな映画でも「愛」が詰まった映画は素晴らしい。
一映画オタクである監督は、「いかにして観客を喜ばせるか」そんなひたむきな想いがヒシヒシと伝わってくる。
単なる商業映画じゃない。これは監督のあまりにも熱い気持ちが入っているのだ。
どのシーンも綿密なリサーチの上、映画にすべて反映させているから、画面の情報量が圧倒的に多い! だが、それは文字の情報量ではなく映像や音楽の情報量。そのどれもに意味があり、一つ一つの意味が分かるたびに監督と会話しているような、そんなコミュニケーションさえ可能になってしまうような、素晴らしい映画でした。
そんな映画を見たら、観客はただじゃすまない。映画を「見る」のではなく「喰らう」のだ。私も喰らった。監督の「愛」を喰らったよ。。。
とにかく、こんなに監督の愛が詰まった映画はない。こんなにサービス精神の詰まった映画はない。
映画は同じ料金。だったら今キングコングを見ずして何をみるのだ!?
現実VS虚構の物語
監督のサービス精神があふれた結果、この映画は実に様々な要素があり、それらが複雑に絡み合い、ワンシーン足りとも無駄のない、実に素晴らしい映画となっておりました!!!
「ベトナム戦争時のアメリカ軍が怪獣キングコングと戦う」
そんな単純なプロットじゃないんです!!!
そもそも、キングコングはなぜ生まれたのか、アメリカ軍はなぜキングコングを倒そうとしているのか、その背景が実にテキパキと説明されて、キングコングを倒すという実にSF的な設定が現実味を帯びるようになる。
特にベトナム戦争の描写が非常に丁寧に描かれており、あくまでも軍事作戦という戦争的にはまっとうな理由でキングコングが住む髑髏島に潜入するというのが、納得できるのです!!
キングコングという「虚構」
と
ベトナム戦争時のアメリカという「現実」
この「現実」対「虚構」が混ざり合い、素晴らしい化学反応が起こっている。
この「現実」対「虚構」というのは、「シンゴジラ」でも同じような構図がありましたよね。
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ゴジラという「虚構」
と
日本国民という「現実」
そう、この映画もシンゴジラと同じ構図になっているのです!
だから「シンゴジラ」を見て楽しめた人は、このキングコングも楽しめます!
もっと言えば、今作の方がエンタメに特化しているので庵野監督の作風が苦手という人でも大丈夫なのです笑
というか、庵野監督とは違い観客向けに映画を作ろうとしている姿勢が全面に出ているので、「楽しさ」という観点ではシンゴジラより圧倒的に上です!!
この映画、実に隙がない!!!
全員が主役! 夢のヒーロー映画!
そして今回は、登場人物すべてに見せ場があり、まるで夢のヒーロー映画のようでした!!!!
ベトナム戦争の兵器を使って、怪獣を倒すシーンは非常に迫力がある!
ナパーム弾・毒ガス・火炎放射器・・・・ベトナム戦争で使われた兵器を惜しげもなく怪獣に向ける。全力で生存戦争に勝ち抜こうとしている。。。まるで「地獄の黙示録」のアクションシーンの良い所取りをしたような、非常に的確なサンプリングをしてみせるのです!!!
特に美しいなと思ったのは、毒ガスの緑と火炎放射器の赤のコントラスト。どちらも凶悪な兵器であるにも関わらず、的確なカメラワークと視聴覚効果で調理してあるので、三ツ星レストランの料理のように、実に「美味しそう」なんですwwww
そして、ネタバレは避けますけども、、、、
アメリカ軍の隊長であるサミュエル・L・ジャクソン。彼の真骨頂を最大限に引き出しているのが、非常に素晴らしい!!!
サミュエル・L・ジャクソンといえば大人気の俳優ですけど、彼がいつも演じる役は悪役! 彼が悪役として、最大限に尊重されて、映画で大活躍するのです!!!
マザー・ファ!!・・・
https://blog-imgs-53.fc2.com/r/i/o/riomamesuke/DJANGO2.jpg
サミュエル・L・ジャクソンとキングコング、果たしてどちらが強いのかw
普通に考えたら人間であるサミュエル・L・ジャクソンが勝ちそうだけど、本作はそうじゃない。。。。。
もはやサミュエル・L・ジャクソンは人間じゃないw
詳しくは映画を見てチェックしてねっ!!!!
一方のキングコングは、その巨体と腕力で人間に全力で立ち向かう。。。
ヘリコプターをいとも簡単に叩き落とし、人間をまるで「蚊」のように扱う。彼にとっては人間として認識していなかったのではないか。うるさいハエのような存在だったのではないか、それくらいいとも簡単に人間の命を奪う。その戦いっぷりが、鮮やかで美しいのです。。。
キングコング=敵ではない!!
この映画、実に素晴らしい点が「どの切り口から見ても面白い!」ということ。
ベトナム戦争モノとして見ても楽しめる、キングコング目当ての怪獣ファンも楽しめる、そして人間ドラマとしても非常によくできている!!
この映画には、
・アメリカ軍の兵士(サミュエル・L・ジャクソンなど)
・怪獣(キングコング)
・その他人間(キングコングの調査機関、戦場カメラマンーブリー・ラーソン、元軍人の凄腕ートム・ヒドルストン)
大きく分けて3つの主体に分けられると思うのですが、それぞれの主体でこの映画における役割や目的が明確化されており、どれも感情移入できる作りとなっているのです!!!
アメリカ軍に着目してみれば、ベトナム戦争に負けた後にキングコングに戦いを挑むわけで、兵士としては「次こそは負けられない」という兵士のプライドがある。キングコングに勝つことにより、アメリカ国民の役に立つ、ひいては自分の家族を助けることになる、と本気で信じて戦っているのです!
一方でキングコングは、自分の家に勝手に入ったアメリカ軍をどう思うでしょうか? これ立派な不法侵入でしょ!?
だからキングコングは家を荒らした泥棒(アメリカ軍)に対して、全力で追い払おう(殺そうと)するのは正当防衛なんですよ!!! だから人間をつぶしにかかるのも納得のいく構造となっている。ここが「ゴジラ」とは圧倒的に違うポイントなのです。
ゴジラは日本人が抱える不安や恐怖を具現化した、いわゆる「幻想獣」に対し、キングコングは「怪獣」であると同時に人間と同じ「いきもの」なのです。植物連鎖の頂点にある人間だからといって、同じいきものであるキングコングを殺していいものか? 軍には軍の事情があるのと同じように、キングコングにもキングコングの事情があるのです!!!
むしろ僕はキングコングの視点で見ていました。アメリカ軍がやられるたびに、「いいぞもっとやれ!!!」ってね笑
あくまでもフィクションですからねー。
そしてアメリカ軍でも怪獣でもない、一般の人間。
この立場にある人は、最も客観的にモノを見れるんです。
だから、アメリカ軍が一方的にキングコングを攻撃している様子を見て、「違和感」を感じるわけです。
特にカメラマンを演じたブリー・ラーソンは、この映画の中で最も客観的にモノを見れる、判断を下せる「第三者の視点」を持つ人物。
ブリー・ラーソンを中心に、アメリカ軍とキングコングの仲介役のような役割を果たしているのが実に素晴らしい!
ここでは「どうやってキングコングとアメリカ軍の仲を取り持つか」が重要になってくるわけです。
この映画を見てない人は、先入観で「キングコング=悪」と思うでしょう。しかし、そうではない。同じ「いきもの」としてキングコングを認識すれば、キングコングだって立派に生きようと頑張っている。むしろ人間より良識があるんですよ!!!
だから、映画を見るときは「どの視点」で映画を見るかによって、まったく印象が違ってくるのです!!!
初回は私は「キングコング」視点で映画を見ましたが、次はアメリカ軍で、次は民間人の視点で、と視点を切り替えて何度でも見れる、噛めば噛むほど味が出る、本当にぐうの音も出ない映画なのです!!!!
どちらかというと、監督は怪獣大好きということで、キングコングが非常に紳士的で「良き人間」のように思えたのも面白いところでした。
キングコングも色んな性格があるんでしょうけど、今回のキングコングは、、、
本当にイケメンで惚れるwwww
特に、アメリカ軍の隊長であるサミュエル・L・ジャクソンとキングコングのにらみ合いを見ると、明らかにキングコングの方が正義に思えてくる。。。そんな印象さえ感じました。。。
監督立派だよ! ちゃんと俺に「キングコングは悪くないんだ!」って伝えられたんだから!!!!
日本へのリスペクトに大大大感動
さて、本作はアメリカ軍とキングコングとの闘いのように映りますけども、実はその前日譚が描かれます。
それを見ると、事の発端はベトナム戦争ではないのです。ベトナム戦争よりもはるか前、第二次世界大戦から、このキングコングの物語は始まっているのです。
髑髏島には第二次世界大戦中から人間が住んでおり、ベトナム軍の兵士たちと合流します。ジョン・C・ライリー演じる男は、第二次世界大戦中に髑髏島に不時着した兵士。
ちなみにジョン・C・ライリーはコメディアンのウィル・フェレルと顔がそっくりで、コメディ映画にも出演しているので、シリアスな場面の途中に彼が登場するだけで非常になごみます笑
そんなジョン・C・ライリーはアメリカ軍なのに何故か日本刀を持っているのです。実は不時着したときに日本兵と戦っているうちにキングコングと遭遇。すっかり戦意を失った二人は結託してこの島から出ようと協力を始める。
敵であるアメリカ軍と日本軍が、キングコングのおかげで仲間となり、友好を深めるのです!!
そして、日本の兵士が登場するということに、非常に重要な関わりを持たせているのです! それは、その日本人兵士の名前を知れば一発で分かります!!
監督は日本の怪獣映画が大好き、怪獣映画を語るにおいては、日本を無視することなんか出来ない。それを体現するかのように、ありとあらゆる場面で日本をリスペクトしています。
アメリカ軍の毒ガス兵器で敵をひるませてから、ガスマスクを付けた兵士が日本刀でズバッ!! みたいな男の子なら大興奮するワクワク展開も、、、あるかも!!!!!
映画が面白くなるあらすじをネタバレなしで解説
舞台は1944年。日本が真珠湾攻撃のために、アメリカと争っていた時代。
バミューダトライアングルに囲まれたとある島、髑髏島に不時着したアメリカ兵のジョン・C・ライリー。
不時着するも、すぐに日本兵に見つかり日本刀で襲いかかる。
必死の抵抗をするジョンだが、日本兵の力になすすべもないまま、死が迫る。
すると突然、キングコングが登場。日本兵とジョンはその光景に目を奪われる。
そして舞台はベトナム戦争に。戦争に負けたベトナム戦争のアメリカ軍は、政府の調査機関モナークの依頼により髑髏島へ潜入する。
地形調査という名目であったが、政府の調査機関はキングコングの発見と駆除を目的としていた。そんな事情は知らず、サミュエル・L・ジャクソン率いるアメリカ軍はベトナム戦争で負った傷を胸に、再起を図ろうとしていた。
調査機関、アメリカ軍に加えて、戦場カメラマンのブリーラーソンと元軍人のトムヒドルストンが加わる。カメラマンは戦場のありのままを伝えるために、髑髏島へと旅に出る。
髑髏島へ着くとそこはまるで悪魔の巣窟。人間だと虫ケラに過ぎない地獄の環境。
キングコングと遭遇し、命からがら逃げついた先に、先住民と出くわし一触即発のピンチ。しかしその先住民の中に、死んでいたはずだった第二次世界大戦のアメリカ兵士ジョンが立っていた。
ジョンと協力し、キングコングの猛威から逃れながら髑髏島への逃走を図ろうとしたのだが、本当の脅威はキングコングではなかった。。。
最後まで席を立つな!!!
はい、この映画なんですけど、決してエンドロールまで席を立たないでください!!!
この映画は最後の最後に重要な映像が流れます。
映像というか、、、、音響ですw
その音響を決して逃さないでください!!! これを聞いてないと、この映画の半分も楽しめないかも!! いや、決して楽しめない!!!!
とにかく、あの音響を聞いた瞬間に観客は大興奮、拍手喝さいですよ!!!
もう私は叫んでましたよ!!!!
「あ、監督分かってる」「ってかそこまで日本好きなんだ、ありがとう!!!」
って笑
とにかく、最後の最後まで席を立たずに見てください!!!!
実はこの映画、マーヴェル映画と同じくシリーズ化する予定であり、本作がシリーズ最初の作品なのです。
だから、次の作品に向けてバトンタッチがされるのですが、、、、
もうね、興奮しますよ。映画を知らない人でも、絶対にあの音は興奮する。
言いたい、けど言えないよ、、、笑
とにかく、はやく映画館に走るべし!!!
おすすめです!!!!
おまけ 深夜最速上映
深夜最速上映の写真を少しだけお届けします!
監督のサイン入りポスターです。いやぁ、このポスター本当によくできてる、、!!
一時間くらい眺めていたい、、、
終わったのは深夜二時半。女性も結構いて意外だった。。。
続いてIMAXの劇場。みんな大興奮で映画館を後にしていて、まるでシンゴジラのような感覚を思い出しました。
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