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Netflix映画「アイリッシュマン」ネタバレあり感想解説と評価 小津安二郎がマフィア映画を撮ったら?

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
この記事では、「アイリッシュマン」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

ネタバレありで感想と解説を始めます

 
 
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今回公開する映画はこちら!

 

「アイリッシュマン」

 
 

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©Netflix

マーティンスコセッシの超大作。

 

「沈黙」以来かな?確かこれも180分あってすごく長かったんですが

 

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

今回は209分ですよ? 時間泥棒ですよ?

 

骨太な超大作をみたいって気持ちはあるし、ロバート・デニーロとアル・パチーノっていうゴッドファーザーコンビはみたくて仕方ないし、ジョー・ペシも出てマフィア映画ってもう、最高じゃないですか!!

 

見るっきゃないでしょ!体力が続く限り。。 

 
 

それでは「アイリッシュマン」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!  

 

 

 

 

 

 
 

あらすじ

  
・「タクシードライバー」「レイジング・ブル」など数々の名作を生み出してきた巨匠マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロが、「カジノ」以来22年ぶり9度目のタッグを組み、第2次世界大戦後のアメリカ裏社会を生きた無法者たちの人生を、ひとりの殺し屋の目を通して描いた一作。伝説的マフィアのラッセル・バッファリーノに仕えた実在の殺し屋で、1975年に失踪した全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファをはじめ、多くの殺人事件に関与したとされるフランク・“アイリッシュマン”・シーランをデ・ニーロが演じるほか、ジミー・ホッファ役のアル・パチーノ、ラッセル・バッファリーノ役のジョー・ペシと、ハリウッドのレジェンド級俳優が豪華共演する。脚本は「シンドラーのリスト」「ギャング・オブ・ニューヨーク」のスティーブン・ザイリアン。Netflixで2019年11月27日から配信。日本では第32回東京国際映画祭のクロージング作品としても上映。配信に先立つ11月15日から一部劇場にて公開。

eiga.com

 

 


『アイリッシュマン』配信決定 [HD]

 
 
 

Netflix制作で作られた映画ですが、事前に劇場公開するということで、鑑賞する運びとなりました。

 

マーティン・スコセッシ監督といえば、MCU映画に対して苦言を呈したり、今の映画に対して一言も二言もある監督。そんな監督が初めてNetflixで映画を取るってなったら、興奮せずにはいられないでしょう。

 

実はこの映画、もともとは一般の劇場で公開される映画として企画をしていたらしく、カンヌ国際映画祭で配給権を販売していたみたいなんですよね。ただ、制作の方でNetflixが手を上げて、劇場公開も併せて行うことになったんだと思われます。

 

最初はパラマウントピクチャーズがアメリカ国内の配給・制作を担っていたんですけども、1億ドルの制作費を払うことが困難と判断し、最終的にNetflixで制作することになったようです。

ちなみに、1億ドルと言いましたがあくまでこれは最初の予算。クランクアップ時には1億7000万ドルもの制作費がかかったと言われています。日本円に観山すると170〜180億円?信じられない額です。。

 

さすがのスコセッシ映画でも、巨額の予算を投じることは難しいんでしょうか。今のハリウッドの懐事情が伺いしれるシーンでした。。

 

他にも、撮影日数は100日を超える長丁場でありスコセッシ映画史上最長のボリュームとなり、ファーストカットは上映時間4時間を超えたそうな。。

また、今作でメインキャストを務めるジョー・ペシはこの映画に出演するために何度も引退を否定し、拒否数は50件だったそう。どれだけこの映画に込めたんだよww

 

裏話だけで一本の映画になりそうなボリュームです。制作してくれたネットフリックスさんには申し訳ないですが、これは家じゃないく映画で見たいですよw

 

制作はネットフリックスで良いんで、配給は他の会社ができるようにして欲しいですね。そうすればネットフリックスにもお金が入るし、ウィンウィンの関係じゃないですか、ね?

 

ただ、松竹・東宝・東映のシネコンでは流れず、都内でもかなりマニアックな場所での公開となりました。そのおかげで、久しぶりに板橋に行きましたよ私。。

 

映画鑑賞が軽い遠足となってしまいました笑

 

 

それでは映画の感想でっす!!!
 
 
 

映画の感想

上映時間3時間半!
上映前の予告鑑賞も含めるとほぼ4時間も映画館に座りっぱなし。映画の感想よりも尻の痛さを真っ先に感じた、珍しい映画体験。。笑 
 
ゴッドファーザー、グッドフェローズを彷彿とさせる超贅沢なキャストによるマフィア映画という印象だったが、いざ見てみると全然違う!
 
スコセッシ監督らしいセックス・ドラッグ・バイオレンスが比較的少なく、マフィアというよりも一人の男の人生を描くヒューマンドラマ。
会話中心ではあるが、最後には涙がホロリ。
 
後半はまるで小津安二郎を見ているようだった。。
 

 

 

 

 

 

 

ベテランの芝居を楽しむ映画

 

 

今作は紛れもなくマフィアを題材とした映画なんですが、スコセッシ監督らしいセックス・ドラッグ・バイオレンスな描写は少ないんです。

 

あったとしてもロングショットで撮ったり、画面を暗くしたり、暴力描写は極めて低い。主人公が破滅的な行動を起こしたり、何かに反抗したりもしない。

マフィアと言っても、中年〜老練なロバート・デニーロを中心にしてるので、アクションらしいアクションが少ないのも仕方がないかと思いますけどね。

 

ただ、それにしてもアクションが少ない、会話シーンが多い。

もう一度言っておきますが、今作は上映時間が3時間半もあるんですよ!!

 

これは僕の見方が悪いのかもしれませんが、、、

 

分かりやすい見せ場が少ない

 

という印象を拭えませんでした。

 

そりゃあね、アルパチーノ・ジョーペシ・デニーロが同じテーブルに座ってマフィアの仕事の話をしてるのは最高にアガるし、ILMのCGによってデニーロの若い時、中年、晩年を描いてるのは本当に凄いと思う。

が、それはあくまで映画ファンならではの話。これを一般の人がみたらどう思うのかな?と少し考えてしまう瞬間もありました。

 

ただ、今作を見に行く人は大抵が映画好きなんでしょうかね?RottenTomatoesの評価は一般観客も非常に高いんですよね。ただ、評論家の評価はもっと高いんですが。

 

映画の知識を取っ払って、パッと見て分かりやすい凄さというのが、ILMのCGくらいしか思いつかない私は映画ブロガー失格ですかね? いや、皆さんもそう思ってるはず笑

 

とにかく、今作は普段のスコセッシ映画とは違った見方をしないといけないなぁと思うんですよね。

 

スコセッシ監督の芝居は毎回凄いと思うんですけど、今回は特に芝居に特化した作品だったように感じます。

小津安二郎と例えるのは強引かと思いますが、会話中心で分かりやすい見せ場が少なく、じわりじわりと展開が変化していく。そして最後に大きな感動が押し寄せる作風は、今までのスコセッシ作品とは大きく違う部分だったなぁと感じました。

 

今作はレジェンド級のキャストがこれでもかというくらい参戦し、何も喋らなくても凄みが滲み出てるんですよね。

 

特にロバート・デニーロの演技の凄さはもう、筆舌に尽くしがたい。本当にマフィアやってたの?って思えるほどのリアルさ。デニーロという認識を忘れ、一人のマフィア、一人のアイリッシュマンとして見れるのが今作の魅力ですよね。

 

デニーロといえば笑ったり悲しんだりする時の表情が特徴的で、ものまね選手権でも真似されたりするんですけど、今回は「怒り」の表情が素晴らしい。

娘がパン屋の親父に殴られたことを知り、激おこプンプン丸状態のデニーロの顔、、。特に目ですね、瞬き一つせずどっしりと鋭く構えている目。ああいうのを目が座ってるって表現していいんですよw そして顔も微動だにせず、こわばっている。

 

デニーロって喜怒哀楽の表現が豊かなのは周知の事実なんですけど、今回改めて思ったのは、決してセリフで感情を伝えるのでなく、あくまで表情や雰囲気で伝えてるのが素晴らしいなぁと思って。デニーロが大きい声出したり、わんわん泣いたり、爆笑したりすることってないんですよね。それでも、あれだけ豊かな表情が出せるのは本当に凄い。。

あとはマフィアのジョー・ペシの凄みねww 竹内力でも哀川翔でも、あんな怖さは出ないわぁ、、

 

そんな熟練した演技に惚れ惚れし、また3時間半という長い上映時間で1ミリもぶれることなく一貫したストーリーを体験したせいなのか、最後には一筋の涙を出してしまいました。

 

マフィアという職業は自分とは最も対照的で、決して感情移入が難しい存在でもある。マフィア映画で泣いたことって、ゴッドファーザーくらいしかなかったんですけどね。

 

自分が流した涙には嘘はつけません。いろいろ言いたいことはあるけど、自分には性に合ってない作風ではあるけども、最後には感動し、素晴らしい作品だったと思います!

映画ファンとしては、もうよだれが出るほどの豪華な映画ですもん。。

 

 

 

監督、キャストの年齢を考えると、非常に感慨深いラスト

 

映画ファンとして感慨深いのは、特にラストの部分。

 

デニーロがお墓選びをしたり、次々と仲間が死んだり、行方不明になったり、そして最後に一人になっていく様子。見ていて本当に寂しげで。

 

よくよく考えたら、スコセッシもデニーロもジョー・ペシもアル・パチーノも、もう70歳後半。アルパチーノは来年で80歳?

 

今回はフランク・シーランとして寿命を終えようとしているデニーロですが、少なくともあと5年後〜10年後には誰かこの世からいなくなっているかもしれません。

そう考えると、あのラストは単なる映画の物語には思えない自分がいて。。

 

感慨深かったですねぇ。。映画を知れば知るほどベテランの作り手と出会い、そして彼ら彼女らの年齢を知ると、少し胸が痛くなります。もっと早く知っておけばよかった、と。

 

  

 

鑑賞中に思い出した作品

 

当然ながら、マフィア映画を考えてしまいました。。

 

 

・「グッドフェローズ」

 デニーロ、ジョー・ペシのコンビを見ると、この映画を思い出さずにはいられません。

 

グッドフェローズ (字幕版)

グッドフェローズ (字幕版)

 

 

 

・「ゴッドファーザーpartⅡ」

 一番思い出したのがこれですね。

マーロン・ブランドが演じたゴッドファーザーの生い立ちから現在までの話と、ゴッドファーザーの息子であるアル・パチーノの人生が交差していく物語なんです。

イタリアからアメリカに渡った男がマフィアのトップに上り詰める様を描いているという点で、アイリッシュマンってゴッドファーザーと近いなぁと感じたのでした。

 

 

 

・「アンタッチャブル」

 舞台がシカゴのマフィア映画といえば、やっぱりこれでしょ。 

 

アンタッチャブル (字幕版)

アンタッチャブル (字幕版)

 

 

 
 
 
 

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