まえがき
はい、こんにちは。 Machinakaです!!
今週批評する映画はこちら!
「バクマン。」
「バクマン」は大場つぐみ原作・小畑健作画で週刊少年ジャンプに2008-2012年まで連載された作品です。
以前は二人のタッグで「DEATH NOTE」が掲載され、大ヒットしました。むしろこっちの方が代表作ですかね。
つまり、ジャンプのヒット作が映画化されたのです。
バクマンの趣旨を一言で言います。
『「なかなか」才能のある高校生が「世界一売れている」週刊少年ジャンプに掲載され、苦戦しながらも人気を勝ち取っていく「マンガ・ドキュメンタリー・マンガ」』
人が大量に死ぬわけでもなく、世界を旅するわけでもない。舞台はマンガを描く仕事部屋か、集英社の編集部がほとんど。
前作「DEATH NOTE」に比べて非常に「地味」な本作をどうやって映画化するのか。
映画の全体的な感想
この映画は言いたいことはたくさんありすぎて、、、、とんでもない文量になってしまいそうなのですが、、、まず一言!!!!!
はい、はてなブログのフォントサイズの設定では小さすぎるので、わざわざ画像を作りましたよ。。。笑
とにっかく、最高にアガる映画。ジャンプ祭り!! 予告通りのジャンプエンターテイメント映画でした!!!
最近は「進撃の・・・」なんて映画もありましたが、同じ漫画実写化でも、ここまで面白さが違うのか、と感嘆しました!!
面白いことに、「進撃の巨人」は講談社ー「バクマン。」は集英社。映画の評価でも大きく集英社に水を開けられた講談社。。。大丈夫か?
とにかくアガる↑↑ サイコーなこの映画。アガるシーンをまとめます。
開始1分でアガる!ジャンプの歴史!!!
もうね、こんなにテンションのあがる歴史の勉強は初めてですよ。
冒頭のシーンは、最高と秋人が集英社に原稿を持ち込むところから始まります。
神保町にある集英社本社の前に立ちすくむ二人。。。 しばらくビルを見上げていると、、、、
なんと、集英社ビルがジャンプで埋め固められます笑
そこからがジャンプの歴史を振り返るシーンがあります。観に行った人はお分かりかもしれませんが、
最高にテンションがアガりっぱなし、感動して泣きました。
おそらくこの映画のハイライトはここなのではないか?笑 とにかく、お金を払って大スクリーンで見る価値は本当にある!!!
ジャンプの創設期から現在までを振り返っています。単なる発行部数でなくヒット作を振り返りながら説明してくれるので、、、
ジャンプの黄金時代を知っている大人の方は、鳥肌が止まりません。。。 かくいう私も黄金時代を漫画で読み、アニメを見ていた世代。
正直、震えがとまりませんでした。
ちなみに、ジャンプの歴代最高発行部数は653万部!!(ギネスワールドレコードに認定)
1995年3-4号です。以下が表紙。
もうお分かりですよね? 「ドラゴンボール」「スラムダンク」「るろうに剣心」が一緒に連載されてたんですよ!!!!!
こんなの売れるに決まってます。黄金時代恐るべしやー。
ジャンプの凄さをまじまじと見せつけられた観客のほとんどはジャンプ読者。自分たちが膨大に時間を費やしてきたジャンプの漫画がここまで褒め称えられる。。。
そりゃあ、アガるでしょーーーー!!!!!!!!
漫画の実写化はあっても、漫画雑誌の実写化は初めてでしょうね!
また、映画のプロット(映画のストーリー説明)においては達成目標や倒すべき敵がどれだけ強大な存在なのかを説明することは重要です。
ここまでテンションがアガるプロットはあるでしょうか、いかにジャンプに掲載され、人気を出し続けることが困難なのか。。。
鳥山明先生や井上雄彦先生の名前を出しながら説明されると、、、、、鳥肌立ちっぱなしだったわ!!!!wwww
キャスティングの謎を徹底解剖!
「バクマン 映画」で検索すると、そこには「逆」の文字が。。。
「逆」とは、最高と秋人のキャスティングがそれぞれ佐藤健、神木隆之介であることに「違和感」を覚えているのでしょう。
しかし、、そんな心配はご無用!!! 二人はしっかり、最高と秋人を演じきっています。
ではなぜキャスティングは間違いなかったのか。それには理由があります
おそらく、みなさんが懸念しているのは神木隆之介くんが「絵を書くのがうまそう」「ちょっと内気な気がする」というイメージがあるからでしょう。。
佐藤健くんの方が「積極的でとにかくへこたれない」「利口な気がする」と感じてるのではないでしょうか。
そんな疑問にお応えして、私が一考察を行ってみましょう!
久しぶりに比較画像を作ってみました!!
漫画での彼らの性格や行動、そして俳優さんの演技実績から、適役だったのかどうなのか考えていきます。
神木隆之介くんは2006年にやった「探偵学園Q」で俳優デビュー。そして2012年の「桐島、部活やめるってよ」の大ヒットで全国的に知られることとなります。
桐島では、オタクなら部活動に非常に熱心な役を務めました。見た目はどうやってもスクールカーストの低い位置づけにあります。しかし、映画部の撮影を邪魔した体育会系の同級生に対して
「謝れよ!!!」
と叫び、情熱的で無鉄砲なキャラを演じた神木隆之介くんなのです。
そう考えると、バクマンの秋人は漫画に対して最高にひたすら話しかける&「博打でもいいから漫画をやろうぜ!!売れるかわかんないけどさっ」のような無責任な発言には、どこか共通点がありませんか?
そして佐藤健さん。最近ではるろうに剣心での演技が注目されましたが、監督が配役を決定した時はこれより前ですので、参考になるのは2010年に放送された「龍馬伝」ですね。
そこで佐藤健くんは、心身ともにぼろぼろになっていく岡田以蔵を演じます。これが大根監督の目に止まり、漫画を書き続けて週刊連載の大変さを間に当たりにし、アシスタントなしで作画を続けてぼろぼろになっていく最高と以蔵を重ねたらしいのです(パンフレットより)。
劇中では最高が汚い格好でトイレへ→血尿に驚き→便器に突っ伏す。かなり酷い描写です。
考えてみてもください、もし配役が逆だったら??
かわいい顔した神木くんがぼろぼろになっていく姿を観て、みなさんどう思いますか??
「かわいそう! もうやめてあげて!!!」
嫌悪感すら感じませんか?
つまり、ぼろぼろになりながらも、がむしゃらに汚れ役を演じることができるのは佐藤くんなのです!
だからワタシ的には、キャスティングは間違ってなかったと思います。
なぜ佐藤健くんと神木隆之介なのかというと、2人とも同じ事務所なのに共演したことがなく、二人のコンビネーションを観たかった点にあるそうですよ。
スラムダンクオマージュ満載!! 伝説的シーンでエンディングへ
ジャンプコミックスが原作の映画。もちろんジャンプの色んなオマージュ描写を重ねているはずです。
しかし、見出しにはあえて「スラムダンク」と書きました。何故なら、ジャンプオマージュのほとんどがスラムダンクから来ているからです。
理由は、大根監督が撮影直前まで繰り返し読んでいたのがスラムダンクだったからだそうです。。。。。
え、それだけ!?
本当はもう少しちゃんとした理由があります。詳しくはプログラムを買ってくださいね♪
中井さんが調子乗って言った「諦めたらそこで試合終了ですよ」
のセリフもありますが、、、
なんとエンディングでは、、、流川と桜木花道が感動のハイタッチをする瞬間がオマージュされてます!!!!
これはアツい!!!!!!!!
サイコー!!!!!!!!
また余談ですが、配置関係をみると流川が秋人、桜木が最高になっています。
桜木は山王戦で怪我をしました。しかし、無理をして試合続行して勝利しました。
最高は入稿中に入院をしました。しかし、無理をしてペン入れして勝利しました。
桜木と最高を重ねて、この位置関係にしたんじゃないですか!? 大根さん!!
長くなりましたが、間違いなく最高のジャンプエンターテイメントでした。るろうに剣心など、これまで多くのジャンプ原作漫画が映画化されましたが、「ジャンプ自体」を激推しした作品は今までなかったです!!!!
ジャンプを毎週買ってる人、コミックスだけ読んでる人、スラムダンクだけ読んだことある人も、とにかく劇場で活目せよ!!!!!!
超超超超超超超オススメです!!!!!!!!