Machinakaの日記

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映画「007 スペクター 」ネタバレあり感想解説と評価 裏ネタ・小ネタを徹底解説!!

 

こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
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この記事では、「007 スペクター」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次

まえがき

 

こんばんは! Machinakaです。

今回は007 SPECTREの番外編として、映画の感想とは別に小ネタ集をまとめた記事になっています。

 

検索の結果、最初にこちらのページ飛んだ方は、まずは感想の記事をお楽しみください。

 

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

そもそも007シリーズって何!?

 

ジェームス・ボンドが所属するMi-6とは、アメリカでいうCIAみたいなもの。要はスパイです。

 

ただしこのジェームス・ボンドが他のスパイと違うのは、「00-ダブルオー」という番号を付けられていること。「7」は通し番号。 「00」の番号が与えられた者は、任務の遂行の為なら英国人のみならず、地球上にいる全ての人間を「殺してもいい」権利が政府から与えられているのです。

 

 

って、英国政府が勝手に許可しても殺していいことにはならんだろ!! 

 

ツッコミが入るかもしれませんが、なんでこんな超強引な設定を作ったのか、後に説明します。

007シリーズは、映画オリジナルのストーリーでなく、原作が存在します。

 

原作者の名前はイアン・フレミング。 

 

ジェームス・ボンドと同じく、イギリス政府に雇われていたスパイだったんです!!

 

イアン・フレミング

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0

 

1908年生まれで、第2次世界大戦の時代に英海軍諜報部に勤務しており、自身の経験を元にしたスパイ小説を執筆。それが007シリーズの始まりなのです。。。

 

実際にスパイだった人が書いた小説が元になってるなんて、他のスパイ映画にありますか!? 

 

マッドデイモンだって、トムクルーズだって、こんな経験してませんよ!!

 

イアンさんが生まれた時代は、まさに欧米列強の時代。特にイギリスは大英帝国と呼ばれ、アフリカ・アジア・オーストラリア・アメリカ(北部)の多くを占領地にしていた「最強のイギリス」の国だったんです。

 

こんな時代に生まれたイアンさんが書いたイギリスのスパイなんて、エリート中のエリート、普通とは異なる人種なんだ! という自負もあったのでしょうか。 

 

007で描かれるジェームス・ボンドは貴族のような特権階級を持っており、どこか人間離れしているのです。

 

ジェームス・ボンドは大英帝国時代の産物である。そう考えてください。

 

 

 

ボンドガールが毎回登場する理由とは?

 

映画評論家町山智浩氏の考察にょると、イギリスにおける男性の理想像を突き詰めていけば自ずと分かる、とのこと。

 

日本であれば侍、アメリカであればカーボーイ。そしてヨーロッパでは、中世時代に活躍した騎士が、イギリスにおける男性の理想像にあたるのです。

 

イギリスの騎士で最も有名なのは、「円卓の騎士」で知られるキング・アーサー。

実在した人物ではなく、伝説上の人物とされていますが、英国最強の騎士として今も尊敬されているのです。

 

騎士といえば、王様に忠誠心尽くして戦い抜くーという印象がありますが、王様の命令で最も重要だと考えられていたのは王様の娘ーつまり「プリンセス」を守ること。 ジェームスボンドのストーリーでは、上司にあたる諜報部責任者ーMが「王様」、ボンドガールは、騎士における「プリンセス」として位置づけられていると考えられるのです。

 

このストーリー設定が根底にあるため、ボンドガール=守り抜くべき一人の女性、が登場するのです。 

 

 

 

最高傑作と呼ばれる理由 その① 超特大ビッグバジェット!!

 

今回の007は歴代最高傑作と評価されることが多く、実際に興行収入も化け物みたいな金額を叩き出しています。

11月末の時点で興行収入が6億8300万ドル。日本円にすれば800億円は軽く超えます。 

ちなみに、日本製作の映画では頑張っても30-40億円が限度。いかに世界的にヒットしているのか、お分かりいただけます?

 

 

収入も凄ければ予算も凄い、、近年(1995年から現在)までの歴代007の予算をまとめてみました。

 

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本作の「Spectre」が近年で最高の予算で、なんと2.45億$! 日本円にすると、、、300億円近いですかね。。。

 

 

何にお金使ってるんですか!! 1万円でもいいから、広報代として恵んでくれよ。。。。 100ドルでもいいぜ。

 

 

 

 

最高傑作と呼ばれる理由 その② とにかくリアルな撮影にこだわった!!

 

日本では絶対できないような大規模エキストラ

 

これだけ大きな予算は、いったいどこに使われるのでしょうか。

 

それは、監督サム・メンデスがこだわった「徹底したリアル描写」に原因があるとみています。

 

 

スペクターの冒頭シーンは、メキシコの「死者の祭り」の中で撮影されています。

 

大衆に紛れてこそこそ撮影すれば最小限にコストは抑えられるはずなのに、、、

 

本作では、祭りの参加者はすべてエキストラ、その数なんと1500人超!!!!

 

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詳しくはパンフレットを買ってね! てか、早く買わないと品切れになるぞ!

 

 

なぜここまでする必要があったのかというと、ヘリコプターが人間の近くで、いろいろ×××なってしまうからなのですが、、、、

 

「もっと上手くできなかったのかね!? CGとかさぁーーーー」

 

と日本の映画界からは総スカンを食らいそうな撮影方法なんです。

 

恐ろしいよ、007

 

 

ー007は乗り物マニア必見!?

ジェームス・ボンドといえば、ボンドカー!!

 

車はかの有名な高級車メーカー、アストンマーチンです。

 

 


Built for Bond... Aston Martin DB10 - YouTube


IN-DEPTH LOOK: Aston Martin DB10 from SPECTRE ...

 

本作で使用したのは、既製品でなく映画のために特別に製作した、まさしく「ボンド専用カー」とのこと!!

 

劇中でぽろっとこぼしていましたが、製作費はなんと5億5000万円!!

 

タワーマンション何戸買えるの!? 下手したらどっかの国家予算より高そうです。

 

サメをイメージした車体デザインらしく、孤高なジェームス・ボンドのイメージにぴったりな気もします。

 

最後に、今回はいろんな飛行機が出てくるのも見どころ。

軍用の巨大戦闘機に、多種多様なヘリコプター。

 

車といい飛行機といい、乗り物好きにはたまらない映画となってます。スパイとか興味なーい、といってる車マニアや飛行機マニアに、是非お勧めしてみてください笑

 

 

世界を飛び回るジェームス・ボンド。一か所くらい減らしてもいいのに。。。。

 

007セブンといえば世界各国を飛び回ってその国々の世界遺産と美女を巡っていくのが醍醐味でもあります。

 

今回は世界中でロケをしています。なんでこんなに大変なことするんだろう。

 

①イギリス・・・これはしょうがない

②イタリア・・・近い近い。LCCでも行けるしーー

④オーストリア・・・前作でも雪景色が出てきたしねー、遠い旅行だったねー

⑤メキシコ・・・!?

⑥モロッコ・・・おいおい。。。

 

もはやロードムービーですな笑

まぁ、映画を見ていて、画を撮る以上はしょうがないことだとは思いますけど、、、なんだろう。この途方もない労力(というか旅費を心配しちゃう!笑)は。。。

 

そりゃいろんな場所で撮影してればお金もかさむわ。。。 映画だから、007だから出来ることなんでしょう。

 

それを1800円で全部観れる俺たちって、、、なんかお得感ありません!? おかしいこと言ってますかね笑

 

 

最高傑作と呼ばれる理由 その③ 21世紀初! ついに黒幕が顔を出す。

 

副題SPECTREの意味とは・・・?

 

ジェームスが戦うのは、作品ごとにバラバラな相手ではありません。手下を差し向け、ほくそえんでいる黒幕が必ずいるのは世の常ですよね。。。

 

黒幕が分からない作品って、ほんとうにムズムズします。例えば名探偵コナンでコナン君を子供にした「影の黒幕」って誰なんでしょう。未だに漫画ファンの間で議論される話題ですよね!!

 

それが本作で久しぶりに黒幕の正体があかされます! その名は。。。。

 

SPECTRE 

 

そう、本作の副題となっている組織なんです。

 

 

SPーSpecial  特別

EーExecutive for 機関

CーCounter-ntelligence 対敵情報

T-Terrorism, テロ

RーRevenge and 復讐

E-Extortion 強要

 

まとめると、対敵情報、テロ、復讐、強要のための特別機関。となっています。

 

反社会的な非合法的なキーワードが羅列されていて、これをみただけで絶対に「わるもの!!」って感じますよね。

 

 

SPECTREは原作に出てくるジェームスボンドのライバルであり、彼らにずっと苦しめられてきた好敵手。

 

しかしなぜ、本作で唐突に登場したのでしょうか。副題にもなっているのに。

 

 

実は、これには大人の事情が絡んでいたのです。

 

ここ最近になって、映画でSPECTREを使う権利を製作会社が買い取ることができた、というのが真相みたいなのです。

 

007の初期ではSPECTREの名前やキャラクターが続々登場していたのですが、1971年の公開映画を最後にSPECTREの文字とキャラクターが消滅してしまいました。

実はSPECTREは原作者に無断で使用していた、とのこと。

 

怒った原作者側は使用の差し止めを申請。本作の公開まで、権利を取得することができなかったのだとか。40年以上はSPECTREが出てこなかったんです!!! 好敵手が40年いないってどういうことだよ!!!

 

 

久しぶりに出てきたSPECTREですけど、特に注目を浴びるのは組織のボスですよね!

 

今回SPECTREのボスを務めたのは、、、、

 

Machinaka大好き! クリストフ・ヴァルツ!

 

 

 

はい、この顔にピン!と来た方もいらっしゃるかもしれません。

 

イングロリアス・バスターズ(09年)

ジャンゴー繋がれざる者たち(12年)

にてアカデミー賞を取った、超実力者!!!

 

特におすすめしたいのはこの2作!

 

 

イングロリアス・バスターズ(字幕版)

イングロリアス・バスターズ(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 
ビッグ・アイズ(字幕版)

ビッグ・アイズ(字幕版)

  • 発売日: 2015/08/04
  • メディア: Prime Video
 

 

また、アメリカ版 佐村河内守 として有名な傑作!

 

特に印象深いのは、イングロリアスバスターズでのナチス将校の役!

 

直接的な暴力でなく口でまくしたてる脅迫方法に、「あれ、この人なんかおかしい」とある意味で恐怖感を覚えました。

 


Inglourious Basterds - Hans Landa: "Bingo!" - YouTube


Inglourious Basterds - Italian scene - YouTube

 

 

本作ではどんな「口撃」が待っているのか、楽しみにしてください!!!

 

 感想の記事はコチラ!

 

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