こんばんは! Machinakaです!
お盆休みが終わり、実に2週間ぶりの新作映画批評となります。
夏休みも終わりに近づく中、是非オススメしたいということで、今回批評するのはこちら!
「ミュータントニンジャタートルズ 忍」
はい、日本でも大変知名度の高い亀ちゃん達が、またもニューヨークで大暴れします!!
今回は2014年の「ミュータントニンジャタートルズ」の続編になります。前作がメチャクチャ面白かったので、非常に期待して見に行きました!!!
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1.あらすじ
ニューヨークを舞台に活躍する忍者のカメ4兄弟「タートルズ」を描いたアクション「ミュータント・タートルズ」のシリーズ第2作。タートルズの宿敵シュレッダーが、マッドサイエンティストのバクスター・ストックマン博士と子分のビーバップ&ロックステディの助けを借り脱獄。再びニューヨークを恐怖に陥れようとしていた。タートルズは、テレビレポーターのエイプリルや、新たな仲間のケイシー・ジョーンズらと協力し、シュレッダーの企みを阻止するために立ち上がるが、そこへ異次元から悪の帝王クランゲが襲来。タートルズは過去最大のピンチを迎える。前作から引き続き「トランスフォーマー」のマイケル・ベイが製作。「EARTH TO ECHO アース・トゥ・エコー」で注目された新鋭監督デイブ・グリーンがメガホンを取った。
『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』 特報
意外と知られていないのですが、タートルズはアメコミ映画から始まっており、1984年にミラージュ・スタジオから出版されています。
そのため、アメコミヒーロー映画としても魅力たっぷりなんですね! 予告だけ見てたら、こいつらがヒーローだなんて思いもしないですが笑
特筆すべきは、前作の「ミュータントニンジャタートルズ」に引き続きマイケル・ベイが製作総指揮を取っていること! またしてもおバカ路線に引っ張るのか、それともヒューマン(亀だけど)路線に変更するのか?
予告やホームページを見ると、テンションアゲアゲで愉快なアクション映画みたいな印象がありますけども、中身はどうだったんでしょう。
今回は、監督・キャスト情報よりも先に映画の感想に入りたいと思います。
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2.映画の感想
・欠陥だらけのストーリー!
・美男美女のスター俳優もナシ!
・主役も敵役もキモキャラばかりww
・紅一点のヒロインも、ちょっぴりビッチギャル風?
・ラストがちょっと、、、
目に余るほどの欠点がある、それは認める!
ただ、それでも映画は面白かったぞ!!!!!!!!
前作に引き続き、主人公は四人の亀。ハッキリ言って、見た目はキモい。
鮮明な映像が当たり前になった現代に、こんなグロい主人公は不釣り合いなのかもしれません。
しかし、原作コミックを忠実に再現したキャラデザインを継承して、マイケルベイ印の抜けの良いおバカ映画、サービス精神満載のアクション映画として成立していました!!!
これこそ「娯楽」映画に呼ぶにふさわしい!!!!!
この映画がオールタイムベストとか、年間ベストなんて言いません。他の映画に失礼ですww
ただ、私はこの映画を見て面白かった、満足感があった以上は、ちゃんとブログに記録しておこうと、そう思ったのです。
現に興行収入は、8/27現在で2億4千ドルを超えていて、大ヒット映画なのです! もちろん宣伝も一生懸命頑張っている。でも、ここまで売れるには、売れる理由があるはず!
ですので、自分なりにミュータントニンジャタートルズの魅力を、そして製作総指揮を務めたマイケル・ベイの良さを書いていきたいと思います!
3.ラーメン二郎すら超える、サービス精神旺盛なアクションシーン!!
まず褒めるべきは、これでもかというくらい過剰なアクションシーン!
ラーメンに例えるなら、ラーメン二郎で大豚にトッピングマシマシを伝えるくらいですよw
https://retrip.s3.amazonaws.com/article/3462/images/3462f2485fa0-a586-41c5-80b6-e746446dcf5e_m.jpg
格闘アクション
カーチェイスアクション
水中でのアクション
な、なんと飛行機でのアクションも!!
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陸・海・空の全てを制した映画なんて、そうそうないはずです笑
ストーリーとアクションは無関係ですからねww
今回はケイパーもの(チームで敵陣地に潜入して重要な情報やお宝などを盗み出すこと)の色が強い映画となってましたが、ハッキリ言って、「ワイルドスピード SKY MISSION」とそっくりな映画作りをしてます! 監督、意識しすぎww
ワイルドスピードシリーズも、ケイパーものの中でもずば抜けてトリックのアイデアが貧弱だったり、論理的なストーリー展開が出来てないおバカ映画でありながらも、カーアクションや非常に抜けの良いコメディ演出を過剰に詰め込んで、全世界的にファンの多い作品です。
で、最新作の「SKY MISSION」は飛行機で車を動かすという、とても斬新かつ無謀とも思えるアクションシーンに挑戦したことでも知られています。
だから、ミュータントタートルシリーズとワイルドスピード(特にSKY MISSION)は共通点が多いです。
これは私だけの妄想なのかな、と思ってました。しかし、劇中で飛行機から飛ぶシーンで亀が「ヴィン・ディーゼルになるんだ!」とセリフで明言してますからww
ちなみに、youtubeで本編映像が流れているみたいで、そのセリフ部分も観れるようになっているんですが、絶対にyoutubeで見ないでください! 劇中のお楽しみってことで。
この「ヴィンディーゼルになるんだ!」のセリフは、SKY MISSIONで黒人俳優のローマン・ピアースさんが同じく飛行機から飛び降りるシーンで、「俺はできる!できるぞ!」と自分を鼓舞するシーンに対するオマージュなのでしょう。
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4.青春真っ盛りの亀たちの低脳おバカコメディ!
アクションシーンに続き、気合が入っているのはコメディ演出。隙さえあれば笑いを入れてくるんです。
笑いの誘い方は、非常に低偏差値というか、、、低脳です笑
下ネタはもちろん、人をいじめて笑いをとったり、食べ物で笑いをとったり、、10代が喜びそうな演出ばかりw
しかし、これには理由があって、ミュータントタートルズたちはまだ10代なんですね。もちろん女性経験もないウブな高校生たちですから、しょうがないw
でも、こういう低脳なコメディ演出ってみんな大好きなんですよね。例えば、セス・ローゲン制作の「スーパーバッド 童貞ウォーズ」は童貞の高校生を主役にしたとってもおバカな映画ですけど、アメリカでは大ヒットしました。
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特にミュータントタートルズにおいては、「いじめ」で笑いを取る演出が際立ってますw
いつもいじめられるのは、白人でイケメン男性の「ウィル・アーネット」さん。
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「いじめ」と書いてますが、コイツも意地悪いところあるんですよ笑
前作ミュータントタートルズでも、ヒロインのミーガン・フォックスと亀たちとタッグを組んでアクションを繰り広げるのですが、彼に対して非常にアタリが強いww
(童貞10代の亀達から見れば)魅力的なミーガン・フォックスに対してはデレデレなのに、ウィルに対してはちょっとでも調子に乗ったら攻撃される始末w
特に、前作のエンディングでウィルが大金をはたいて買った車を、亀達が誤って爆破してしまい、ウィルが男泣きしてしまった時は、劇場で窒息するくらい笑いましたwww
前作を見てない人も、これだけは見てくださいww
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5.デフォルメなし! キモキャラが主役の大作映画!?
「人は見た目が9割」という本もあるように、その人の魅力を決めるのは第一印象が大きいですよね。
映画にも同じことが言えて、美男美女の俳優だったり、可愛い&カッコイイキャラクターを作るのがヒットの法則だったりします。
事実、私も「見た目」で映画を判断した過去があります。
映画が駄作でも、可愛い女の子がいるだけで「まぁ普通かな」と評価が上がったりw
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映画ではなく女優目的だったり
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アニメ映画では、あまりの可愛さに悶絶しそうになったり
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映画ではそれだけ美男美女、見た目の良いキャラクターが必須なんですね。
が、しかし! このミュータントタートルズでは美男美女や見た目に魅力のあるキャラが一人もいないですw
主役の亀さんは、リアル描写を追求するスタンスを取った結果、お世辞にもカッコイイとも可愛いとも言えないキャラに、、、
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で、亀達の師匠「Sensei」は、なんとドブネズミw
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ヒロインのミーガン・フォックスは、厚化粧でビッチ感満載w んー、僕の好みではないんですよ、すいません。
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で、敵キャラもキモいww
とことん、キャラクターの見た目が悪いんです!!
これ、グッズ売れんのかよ! と思ったら、すげぇデフォルメしてあるんですよねw やっぱりグロいのは売れないと思ってるんでしょうか。まぁそうだよねw
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映画は見た目が大事というのに、漫画原作に従って忠実に作ってるので、しょうがないですよね。男性ならまだしも、可愛さ重視の女性だったらまず見ない映画なんじゃないでしょうか。もともとタートルズ達はニューヨークの下水道で生活していたというバックボーンがありますから、可愛いキャラなんて作れないのかもしれませんが。
でも、世界中でこれだけ大ヒットしてるわけです。見た目重視ではなく、あくまでもアクションとかコメディとか、映画の中身で勝負しようとしている、その姿勢にグッと来るんですw ←完全なファン目線笑
6.マイケルベイを知らずしてニンジャタートルズを見るべからず
本作の製作総指揮は、マイケル・ベイ監督。
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スピルバーグに次いで歴代トップの興行成績を上げている、大ヒットメーカーです。
1995年の「バッドボーイズ」、1998年の「アルマゲドン」、そして2007年の「トランスフォーマー」シリーズ
監督・製作などで稼いだ興行収入は、スピルバーグに次ぐ金額なんだとか、、、凄いとしか言いようがない。
彼は非常に独特な演出をすることで有名で、自分の名前にちなんで「ベイ・ヘム」と呼ばれるそうです。
例えば、テンポ良く大胆な物語、ど迫力のアクションなどが彼の作品の特徴です。
また、彼は過去に車のCMを手がけており、車を撮らせたら右に出るものはいないんだとか。有名な話では、あのスピルバーグも「車をカッコよく撮らせたら彼の右に出るものはいない」と言われてます。
カーチェイスが多く出てくるのはそういう理由があったんです。
同じおバカ映画でも、マイケルベイは笑えるおバカ映画、ローランドエメリッヒは笑えないおバカ映画だと思いますね笑
ただ、娯楽性を追求するあまり、アカデミー賞はもちろん、著名な映画賞にはノミネートもされないんです笑 評論家からはこき下ろされることが多いそう。
で、何が言いたいのかというと、今回の映画もマイケルベイ印が満載で、何も知らずに普通に見ていると「はぁ、、アクションは凄いけど脚本とか編集とか適当すぎるだろw」と感じて低評価を下してしまいがちなので、事前に彼の作風を知って欲しいのです!
マイケルベイ印は、映画としての質は低いかもしれない。ただ、確実に観客の心を掴み、作品をヒットに導く能力を持っていることは確かなんです。そして、アクションシーンにカタルシスがあるため、「おバカだったけど見所多かったなぁ、、、」と思ってくれたら、十分価値があったのではないかと思います!
また、今回はマイケルベイの過去作のオマージュが散りばめられていてます!
特に「バッドボーイズ」シリーズや、「トランスフォーマー」シリーズのパロディがすごく多い(^o^)
そんなセルフパロディ(監督はベイじゃないんだけど)を楽しみつつ、激しいアクションを堪能しながら、ストーリーではなくアクションシーンの話をして帰るのが、良い映画の見方なんじゃないかと思います。
ストーリー展開? そんなの知ったこっちゃねぇ!!! アクションとユーモアさえあればいいのだっ!!!!
以上です!