はいこんにちは！ Machinakaです！
2019年のアカデミー賞最新記事はこちら！！
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今回は久しぶりに「君の名は」の話題でございます！！！
何でいまさら君の名はの話を？
それはもちろん、こちらのニュースがきっかけでございます。
日本のニュースの反応
はい、先日1月24日に、アカデミー賞のノミネート作品が発表されました。
日本としては、大ヒットした「君の名は」がオスカーに入るのではないか？ という話がちょくちょく出てました。
結果からお伝えすると、選に漏れてしまいました。大手のニュースでも報じられてます。
まずは主要三社。
朝日新聞
毎日新聞
読売新聞
見出しを見ると、朝日は「君の名は」が負けたことを強調する記事、毎日は「沈黙」の話題を優先、読売は「ジブリ」を推した記事になっております。
で、1番面白かった見出しがコチラ！！
産経新聞
オスカー本命「君の名は。」
オスカー本命ｗｗｗｗ
この記事書いた人、どんだけ君の名はに肩入れしてるんだよ笑
どこ情報だよ、どこ取材だよオスカー本命ってｗｗｗ
記者は若い人なのかなぁと思った見出しでした笑
断っておくと、「君の名は」は良い映画であるけどオスカー本命では断じてない！！！！
はい、というわけでまずはアカデミー賞がどう決定されるのか、それをまず把握する必要があります。
アカデミー賞はどう決まるか？
誰が決めているのか？
みんな馬鹿の一つ覚えみたいに、アカデミーアカデミーって言ってますけど、正しくは「映画芸術科学アカデミー」が主体でアカデミー賞を決定してます。
この「映画芸術科学アカデミー」の会員が、アカデミー賞に投票する権利を持ってるわけですね。
アカデミーに投票出来る人はどんな人？
A.M.P.A.S.と呼ばれる人達です。Academy of Motion Picture Arts and Sciencesが正式略称です。
簡単にいえば、映画業界で働くプロフェッショナルの方なら誰でも入れます。ただ、認められるのは相当難しいかと笑
もっと具体的に書くと、俳優さん、監督さんのメジャーどころから、脚本家、作曲家、はたまたスタイリスト等の裏方まで会員です。
現在、A.M.P.A.S.の人は約6000人と呼ばれてます。なので、アカデミー賞は6000人の投票によって決定されるのです。
ちなみに、昨年話題になりましたが、A.M.P.A.S.の会員の年齢・性別はかなり特徴があります。
94%が白人！
77%が男性！！
平均年齢が62歳！！！
つまり、白人のおじいさんに気に入られないと賞は取れないという事実、、、。
アカデミー賞＝客観的か？
アカデミー賞は映画業界のプロフェッショナルから選ばれます。だから、一般的には受けなかったりする文芸映画が選ばれたり、何と言っても「映画に関する映画」が強いに決まってます。アカデミー賞を選ぶ人は、映画の仕事をしてるんですから。
例えば、2012年に作品賞を取った「アルゴ」
2015年に作品賞を取った「バードマン」
【映画予告編#2】バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) (2014) - 原題:BIRDMAN OR (THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE)
そして今年、オスカー大本命と言われる「ラ・ラ・ランド」
これらは映画自体が舞台になっていたり、問題を解決するために映画が使われていたり、非常に映画と密接な関係がある映画ですよね。だから、アカデミー賞を撮るためには「映画の映画」が必要なのです。
だから、アカデミー賞が客観的な賞ではないことがお分かりいただけると思います。要はプロの目線から見た映画賞ってことで、悪く言えば「労働者組合賞」とも言えるでしょうｗ
だって、同じ映画仲間が作った作品を、また映画仲間が投票してアカデミー賞は決定されるのですからｗｗｗ
アカデミー賞ってスッゴク身内の賞なんだよってことを覚えて下さい。
アニメでアカデミー賞を取るためには？
はい、ようやく本題に入れそうです。
アカデミーで賞を取るためには、白人のおじいさんに気に入られなければならない、と言いましたが、これだと何にも分からないですよね笑
では、アニメーションでは具体的にどんな要素が必要なのか、書いてきます。
①テンポ良く子供も見れる。
はい、日本のアニメって2時間超えることが多いんですけど、ディズニーだと90分程度の作品が多いですよね？
これは小さい子供でも飽きずに見られるように、90分未満を目指してるんですね。
上映時間が審査対象にはならないでしょうけども、そのかわりテンポ良く見れるってのが大事なんだと思います。
②斬新な視聴覚・音響効果
簡単にいえば映像のクオリティですよね、ストーリーが良くても映像がダメだと賞取れません。
ただキレイな映像を取ればいいというワケではなく、「凝った」映像であることが投票者の気持ちを動かすかも知れませんね。
CGでもセル画でもなく、ストップアニメーションとかノミネートしやすいよねｗ
③娯楽性があり、見ていて楽しい
子供も大人も楽しめる映画。笑えて、泣けて、ストーリーも理解しやすくて。娯楽性の高さはアニメ映画には必須かと。
④社会的メッセージが込められたストーリー
単純な娯楽作品ではなく、社会的メッセージが込められているかも大事です。日本だと映画と実社会が切り離されてますけども、アメリカでは「映画＝社会を写す鏡」なのです。
だから良い映画である条件は、実社会へどれだけ影響するか。これも重要なのです。
以上の4つが満たされる映画はアカデミー賞を取る可能性が高いと思います。ってか、この4つを満たすアニメ映画なんてそうそうないですｗｗ
ノミネート作品の概観
さて、君の名は取れませんでしたが、ノミネートされた作品はどうだったのでしょうか
以下は「君の名は」と同じジャンルの長編アニメーション作品映画で、ノミネートされた作品です。
・「Kubo and the Two Strings」
＜ノミネート理由の考察＞
日本の桃太郎のような話、美術も日本的
KUBO AND THE TWO STRINGS - Official Trailer [HD] - In Theaters August 2016
・「モアナと伝説の海」
＜ノミネート理由の考察＞
驚くべき水の表現、シンデレラストーリーというディズニーの王道！
・「My Life as a Zucchini」
＜ノミネート理由の考察＞
CGアニメに見えて、実はストップモーションアニメらしい。どうやって撮影してんの！？ ってかどんだけ時間掛かったの！？笑
My Life as a Zucchini Official Trailer 1 (2017) - Animated Movie
・「レッドタートル ある島の物語」
＜ノミネート理由の考察＞
ジブリだから！！
高齢者が多いアカデミー会員は「ジブリにハズレ無し」と信じてる人が多いから、入ってしまったのかなぁと思うのです。
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・「ズートピア」
①テンポ良し、②映像・音楽良し、③ナマケモノで大爆笑、④アメリカ社会を写す鏡になった映画！ トランプ大統領になった今、もう一度見る価値あり！！！
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個人的には、ぶっちぎりで「ズートピア」が1位でアカデミー賞取ると思います。
特に、トランプ大統領が就任してしまったので、もう一度ズートピアのユートピアを見る必要があると思いますよ。つまり、この作品をプッシュする人が多い、ということです！
ハリウッドに務める人が多いアカデミー会員。ハリウッドがあるカリフォルニア州はヒラリー・クリントンが選挙で勝ちましたからね！
「君の名は」がアカデミー賞ノミネートに漏れた理由
「君の名は」がアカデミー賞に入らなかったのは、当たり前というか当然な気もするのです笑
私が独自に作った基準
①テンポ良く子供も見れるか？
②斬新な視聴覚・音響効果
③娯楽性があり、見ていて楽しい
④社会的メッセージが込められたストーリー
この4点から解説すると、、、
①→△
2時間超えで、ミュージックビデオ的なシーンも多用されて長い
②→△
背景効果は綺麗だけど、肝心のキャラクターが斬新でない、どこかで見たキャラクターデザイン
③→◯
娯楽性では他のノミネート作品に負けてない
④→✕
社会的メッセージはほとんどなかったよ(震災を想起させるシーンはあったが、絡めてはいない)
以上より、「君の名は」はアカデミー賞を逃したのだと思うのです。
さらに、追い打ち掛けるようで申し訳ないのですが、、、
まず、「君の名は」は日本語の作品であるため、そもそも内容が理解しづらい。
作品がいかにすばらしくても、アカデミー会員にとっては「外国語映画」です。フレンチならまだしも、日本語ですからね笑 だから、アカデミー会員には「RADWIMPS」の歌詞を完璧に理解することが難しいのです。日本語だからね。
また、英語には「私」を表す単語は「I」しかないため、「私、俺、僕、」など、多用な一人称名詞を使った「君の名は」は英語圏の人には難しいネタだったのかも、、
ま、それはそれで愛嬌があるのかもね笑
そして、これが決定的だと思うのですが、アカデミー会員は白人男性の老人が多い、ということ。
「君の名は」が若者を中心にヒットしてる、映画の内容も主人公が高校生で運命の出会い的な、赤い糸ファンタジーを主題にしていることから、若者の評価がずば抜けて高い作品になっているのは間違いないです。
一方のアカデミー会員はおじいさんが多い。だから「運命の出会い」系のラブコメよりも、「自分の力で愛をつかむ！、エイドリアーン！」的な積極的な恋愛映画、の方がウケるのあなぁと思います。
はい、以上です！
ちなみに、他のアカデミー賞ノミネートはコチラです(^o^)
▽作品賞
「メッセージ」
「Fences」
「ハクソー・リッジ（原題）」
「最後の追跡」
「Hidden Figures」
「ラ・ラ・ランド」
「LION ライオン 25年目のただいま」
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
「ムーンライト」▽監督賞
ドゥニ・ビルヌーブ「メッセージ」
メル・ギブソン「ハクソー・リッジ（原題）」
デイミアン・チャゼル「ラ・ラ・ランド」
ケネス・ロナーガン「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
バリー・ジェンキンス「ムーンライト」▽主演男優賞
ケイシー・アフレック「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
アンドリュー・ガーフィールド「ハクソー・リッジ（原題）」
ライアン・ゴズリング「ラ・ラ・ランド」
ビゴ・モーテンセン「はじまりへの旅」
デンゼル・ワシントン「Fences」▽助演男優賞
マハーシャラ・アリ「ムーンライト」
ジェフ・ブリッジス「最後の追跡」
ルーカス・ヘッジズ「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
デブ・パテル「LION ライオン 25年目のただいま」
マイケル・シャノン「ノクターナル・アニマルズ（原題）」▽主演女優賞
イザベル・ユペール「エル（原題）」
ルース・ネッガ「ラビング 愛という名前のふたり」
ナタリー・ポートマン「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」
エマ・ストーン「ラ・ラ・ランド」
メリル・ストリープ「マダム・フローレンス！ 夢見るふたり」▽助演女優賞
ビオラ・デイビス「Fences」
ナオミ・ハリス「ムーンライト」
ニコール・キッドマン「LION ライオン 25年目のただいま」
オクタビア・スペンサー「Hidden Figures」
ミシェル・ウィリアムズ「マンチェスター・バイ・ザ・シー」▽脚本賞
テイラー・シェリダン「最後の追跡」
デイミアン・チャゼル「ラ・ラ・ランド」
ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリプ「ロブスター」
ケネス・ロナーガン「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
マイク・ミルズ「20センチュリー・ウーマン」▽脚色賞
エリック・ハイセラー「メッセージ」
オーガスト・ウィルソン「Fences」
セオドア・メルフィ、アリソン・シュローダー「Hidden Figures」
ルーク・デイビス「LION ライオン 25年目のただいま」
バリー・ジェンキンス、タレル・アルビン・マクレイニー「ムーンライト」▽視覚効果賞
「バーニング・オーシャン」
「ドクター・ストレンジ」
「ジャングル・ブック」
「Kubo and the Two Strings」
「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」▽美術賞
「メッセージ」
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
「ヘイル、シーザー！」
「ラ・ラ・ランド」
「パッセンジャー」▽撮影賞
ブラッドフォード・ヤング「メッセージ」
リヌス・サンドグレン「ラ・ラ・ランド」
グレイグ・フレイザー「LION ライオン 25年目のただいま」
ジェームズ・ラクストン「ムーンライト」
ロドリゴ・プリエト「沈黙 サイレンス」▽衣装デザイン賞
ジョアンナ・ジョンストン「マリアンヌ」
コリーン・アトウッド「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
コンソラータ・ボイル「マダム・フローレンス！ 夢見るふたり」
マデリーン・フォンテーヌ「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」
メアリー・ゾフレス「ラ・ラ・ランド」▽長編ドキュメンタリー賞
「海は燃えている イタリア最南端の小さな島」
「I Am Not Your Negro（原題）」
「ぼくと魔法の言葉たち」
「O.J.：メイド・イン・アメリカ（原題）」
「13th 憲法修正第13条」▽短編ドキュメンタリー賞
「Extremis（原題）」
「4.1 Miles（原題）」
「Joe's Violin（原題）」
「Watani: My Homeland（原題）」
「The White Helmets（原題）」▽編集賞
「メッセージ」
「ハクソー・リッジ（原題）」
「最後の追跡」
「ラ・ラ・ランド」
「ムーンライト」▽外国語映画賞
マーチン・ピータ・サンフリト監督「ヒトラーの忘れもの」（デンマーク）
ハンネス・ホルム監督「幸せなひとりぼっち」（スウェーデン）
アスガー・ファルハディ監督「セールスマン」（イラン）
ベントレー・ディーン＆マーティン・バトラー監督「Tanna（原題）」（オーストラリア）
マーレン・アーデ監督「ありがとう、トニ・エルドマン」（ドイツ）▽音響編集賞
「メッセージ」
「バーニング・オーシャン」
「ハクソー・リッジ（原題）」
「ラ・ラ・ランド」
「ハドソン川の奇跡」▽録音賞
「メッセージ」
「ハクソー・リッジ（原題）」
「ラ・ラ・ランド」
「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」
「13時間 ベンガジの秘密の兵士」▽メイクアップ＆ヘアスタイリング賞
「幸せなひとりぼっち」
「スター・トレック BEYOND」
「スーサイド・スクワッド」▽作曲賞
ミカ・レビ「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」
ジャスティン・ハーウィッツ「ラ・ラ・ランド」
ダスティン・オハローラン、ハウシュカ「LION ライオン 25年目のただいま」
ニコラス・ブリテル「ムーンライト」
トーマス・ニューマン「パッセンジャー」▽長編アニメーション賞
「Kubo and the Two Strings」
「モアナと伝説の海」
「My Life as a Zucchini」
「レッドタートル ある島の物語」
「ズートピア」▽短編アニメーション賞
「Blind Vaysha（原題）」
「Borrowed Time（原題）」
「Pear Cider and Cigarettes（原題）」
「Pearl（原題）」
「ひな鳥の冒険」▽主題歌賞
“Audition(The Fools Who Dream)”「ラ・ラ・ランド」
“Can't Stop the Feeling”「Trolls」
“City of Stars” 「ラ・ラ・ランド」
“The Empty Chair”「Jim: The James Foley Story（原題）」
“How Far I'll Go”「モアナと伝説の海」▽短編実写映画賞
「Ennemis Interieurs（原題）」
「La Femme et le TGV（原題）」
「Silent Nights（原題）」
「Mindenki（英題：Sing）」
「Timecode（原題）」
