今回公開する映画はこちら!
「オズランド笑顔の魔法おしえます」
それでは「オズランド笑顔の魔法おしえます」批評、いってみよー!!!!
目次
- [あらすじ]
- [お仕事映画、いっぱいあります]
- [映画の感想]
- [日本のサービス業従事者に贈るハートフルお仕事コメディ]
- [本社にいる彼氏と地方営業所にいる波留の違いに共感]
- [アトラクションでアクションしてくれた!]
- [ディ◯ニーを超えた瞬間]
- [浜田マリは邦画コメディに欠かせない]
- [頑張ろう熊本!頑張ろう邦画コメディ!]
[あらすじ]
・波瑠と西島秀俊の共演で、「海猿」や「S 最後の警官」の原作者としても知られる小森陽一の人気小説「オズの世界」を映画化。超一流ホテルチェーンに就職しながら系列の地方遊園地への配属という不本意な辞令を受けてしまった波平久瑠美。落胆する彼女を迎える広大な田園風景とそこに突如出現する遊園地。そして遊園地で彼女を待っていたのは、これまでに数々の企画を成功させ、「魔法使い」の異名をとる天才社員・小塚慶彦と個性的過ぎる従業員たちだった。憂鬱な気持ちで遊園地での業務にあたる久瑠美だったが、各支社で目覚しい成果を上げたMVP社員は、好きな部署への異動希望を出せることを知り、MVP社員を目指して仕事に邁進するが……。久瑠美役を波瑠、小塚役を西島がそれぞれ演じる。脚本は「ヒロイン失格」の吉田恵里香。監督は数々のテレビドラマや「SP」の劇場版2部作などを手がけた波多野貴文。
[お仕事映画、いっぱいあります]
日本でお仕事映画といったら、伊丹十三の監督作「ミンボーの女」「マルサの女」の女シリーズだったり、矢口史靖監督の「ハッピーフライト」「WOODJOB!」なり、傑作揃いという印象があります。
地味に織田裕二の「県庁の星」もけっこう好きで、お仕事映画全般好きかもしれません。。
あとはテレビ業界ですけど、「グッドモーニングショー」ですかね。
www.machinaka-movie-review.com
私もこうして普通に働くようになって、その上でお仕事映画を見ると、やたらと共感してしまう自分がいます。
特に日本人って、仕事に対して家族意識があったり、愛着があったり、「会社のためなら何でも頑張るぞー!!」って気になる人多いじゃないですか?
その結果、社畜となってしまう人が多いわけですけどもww
はい、邦画の特徴としては、労働時間無視でガンガン働いてこう!って映画がすごく多い気がしますw 日本の社会性がそのまま映画に反映されてるような、ねw
遊園地という職場は、どんな環境なんでしょうか。僕の勝手なイメージだと、正社員は少なくてほとんどがバイトかパートで人件費抑えて、がっつり儲けてるようなイメージがあります。
あ、舞浜のとある遊園地のことをイメージしてたんですけどもw
舞浜ランドもねぇ、、「キャスト」とかって格式高い呼び方してるけど、要は「非正規労働者」ですからね。クソほどお金儲けてるんだから、もっとキャストを社員にしてお金を従業員に分配しなさいよ!!ってCMを見ると思ってしまいますww
はい、とにかく私は遊園地の職場で良いイメージはあまりありませんwww
さて、そろそろ映画の感想に入るわけですが、私の中ですごく心配なところが一つあります。それは、予告を見てて思ったんですけど
波留さんの名札に「なみひら」というおどけた文字。これ、波留さんの劇中の本名「波平」を平仮名にしたんですけども、周りから「なみへい」って呼ばれてイジられるのが嫌で、わざわざ名札変えてるんですよ。
ってのはどうでもいいんですがw なんかこの「なみひら」って文字、すっごくダサくないですか??
邦画にも優れたコメディ映画はたくさんありますけど、ダサいものは超ド級のダサい服だったりセリフばっかりで、実に萎える時があるんですよ。
確か、「ミックス」でもすごくダサい卓球のユニフォームをつけたガッキーがひどく可哀想に見えましたもん。
↓の記事は私のブログから抜粋してきました。タイトルがど下ネタなのは気にしないでください。
それに、西島秀俊さんが「やめろよ、惚れちまうだろ!」ってセリフが全然笑えないんですよね。監督はちゃんとコメディ指導したのかな?ってかちゃんと演出できたのかな?
すごく不安で仕方がありません。。。
で、その不安ってのが的中したんですよ。
レイトショーなんですけど、俺一人しか予約してなかったんですよ。。
これ、公開初日ですよ。
オズランドのレイトショー。見終わったら終電なくなる時間とはいえ、新作なのに俺1人かよ、、、 pic.twitter.com/GBb2fGcZ16
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2018年10月26日
で、結局ギリギリでオッさんが入ってきて、花金の深夜に、知らないオッさんと二人っきりでオズランド見たんですよ。
おっさんが1人増えました。
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2018年10月26日
以上、俺とおっさんの2人きりで夜な夜な「オズランド」、鑑賞してきます。
もう勘弁してくださいよ、、、、 これが可愛い女の子だったら、テンション上がってるんですけどねぇ、、、
もう嫌な予感しかしねぇ!!!!
それでは、映画の感想でっす!!!
[映画の感想]
拝啓 映画「オズランド笑顔の魔法おしえます」制作委員会様
秋冷が爽やかに感じられる好季節、ますますご活躍のことと存じます。
さて、本日は、ご報告させていただきたいことがございましてブログ差し上げました。
映画を観る前は、「予告がダセェ」とか、「波平ギャグなんて誰も妾ねぇよ」とか、貴会制作の映画に対して陰惨たる悪口を振りまいてしまい、大変申し訳ございませんでした。
本来でしたら、お伺いしてご挨拶申し上げるところを、ブログにて失礼いたします。
映画「オズランド笑顔の魔法おしえます」を先ほど拝見し、タイトル通り心が笑顔になり、とても晴れやかな気持ちになりました。本当に面白い映画でした。
邦画コメディで、商業映画で、様々な制約がある中で、ここまで面白い映画が作れることに、感服いたしました。
映画を観る前で何も知らない状態にも関わらず、散々悪口をこぼしてしまい大変申し訳ございませんでした。
本来であれば、これまで書いてきた陰惨たる悪口を全て消去して新しくブログを書きなおすべきなのですが、Google神にブログを評価されるには文字数を稼ぐ必要がございまして、削除するのは勿体ないと存じます。
私ごとで大変恐縮ではございますが、何卒ご理解いただきますよう、お願い申しあげます。
まずは、略儀ながら書中をもちましてお礼方がた挨拶を申しあげます。それでは、いよいよ寒さが深まる時期ですが、何卒ご自愛専一にお過ごしください。
平成30年 10月27日
映画ブロガー・ライター Machinaka
参考サイト:
ビジネスシーンでの「拝啓」と「敬具」の使い方と例文 | マナラボ
[日本のサービス業従事者に贈るハートフルお仕事コメディ]
はい、舐めた口聞いてすいませんでしたww
完全に舐めてた案件です。
舐めてた邦画コメディが殺人級に面白かった系映画です!!
もう何を言ってるかわかりませんがwww
西島秀俊さん、波留さん主演で、商業映画ということで、色んな制約がある大人の事情が厳しい映画であるにも関わらず、本当に面白いハートフルお仕事コメディを見ることができて、本当に心が笑顔になりました。
なんという面白さだ、、、
ただ、最初に言っておきますが、労基法はとりあえず無視で!!
アイドルを待ってる時の残業代とか、基本夜中まで働いてるとか、そんな細かいことは考えずにいきましょう!
そんなのは関係ない!!24時間働けますか体質なのは、仕方ありませんwww
きっと手厚い手当てもらってるんですよ。。ボーナスすごいんですよ。。。
ってかオズランドという夢の国で労基法とか日本の法律が通用する方がおかしいんです。はい!! そういうことにしておきましょう!!!
はい、そんな大満足の映画だったんですが、正直、最初はすごく心配な映画だったんです。
冒頭からキャラクターの心情をそのままセリフにした会話劇が流れて、「最初から説明過剰かよ!!」ってすごくゲンナリしてたんですよね。
で、いきなり波平さん→なみへい? ってギャグが出てきて、本当に笑えない。。。
もう、最悪だって思いました。
この時点で、ブログのタイトルは「波平に土下座しろ」で決定してました。もちろん、波平ってのはサザエさんの波平です。
これ、私が鑑賞中に書いてるメモ帳から抜粋したんですけど、見づらくて申し訳ありません。
ちなみに、映画の評価は1点=1毛というくだらない評価をつけてました。
しかし、西島秀俊さんが波留さんと出会ってからが本当に面白い。波留さんと西島さんの掛け合いが実に見事なんです。
今作の西島秀俊さんは底抜けに明るいキャラなんですけど、決して絵に描いたような過剰に明るいキャラではない。
声と見た目はいつもの渋く真面目な西島秀俊さんなのに、素っ頓狂なこと言って、そのギャップが実に笑えるんですよ。
なんといったらいいんだろう、、例えば「MOZU」とかですごく真面目な西島さんが「おっはようございまーす!!」みたいな大きい声出して挨拶してるだけで、なんだか笑えません?
ちなみに、あれだけ予告で笑えなかった「見つめるんじゃねぇよ、惚れちまうだろ」のセリフは、本編では非常に笑えましたwww
そこで私のテンションが上がり、映画に期待していい、と感じました。
そこから安定と信頼の濱田マリのギャグに爆笑。もう心は完全に掴まれてました。。
ストーリーはお仕事頑張れ系映画ということで、新人の波留さんと上司の西島さんという、ドラマでありそうな展開ではあるんですけども、まぁテンポがよくって。キャラの掛け合いが実に見事で、気づけば鑑賞中にノートを書くことを忘れている自分がいました。
[本社にいる彼氏と地方営業所にいる波留の違いに共感]
新卒の頃は、いろいろ我慢しないといけないし、波留さんの同期の東大君の態度こそ、100点満点の新人だと思います。正直、一般常識的に波留さんの態度は新人としてありえないです。というか、会社員としてありえないです。
その態度を東京本社勤務の彼氏が波留さんに指摘しますが、私も全くの同感でした。
しかし、最初は暴虐武人だと思っていた波留さんにドンドン心奪われてしまい、こんな新人がいても面白いな、と思う自分がいました。
波留さんはおそらく、本社で働くと嫌われるタイプです。女性社員同士のイジメに遭うタイプです。だから、地方営業所的な職場で働くのは、実は大正解に違いありません。
正直、東京本社でなく地方営業所的な場所だと、縦のつながりより横のつながりが大事なのかもしれません。
ただ、彼氏はおそらく本社勤務しか経験してないんだ。
だから実際に遊園地に言って横暴な態度を取ってしまうし、二人は別れてしまう。
おそらくね、地方営業所は本社に比べて人数少ないし、同期も少ないから、社歴や役職関係なく付き合っていかないと、ギスギスすると思うんですよ。
でも、本社ってあまり他人と関わらずに、会社のしきたりに従った方が気が楽なんですよね。全員と仲良くしようとしなくても、仲良い人でゲラゲラしてればいいんですよね。
だから、この映画が社畜に見えることはありませんでした。
本社にいる彼があそこまでドライなのは、大勢の社員が働き自分と絶対にウマが合わない人がいる中で仕事をするための処世術でもあるんですよ。そっちの方が、長く働けるはずです。
ただ、遊園地の事を「土地が有効活用できてない」っていう発言はマジで勉強不足だし地方営業所と仲良くできないやつは絶対に出世できないからザマァ!!!!って思いましたけどww
はい、なんかいかにも私が会社で働いてるみたいな発言しましたけど、私が映画ブロガー・ライターなんで!!!!
基本クソニートなんでwwww
ウヒョオオオオん!!!
[アトラクションでアクションしてくれた!]
はい、そして今作で最も評価すべき点は、アトラクションのアクションで映画を盛り立てくれたところ。
彼氏と波留が別れるシーンで、スプラッシュマウンテン的な乗り物の水をバシャーーーーンって被ってしまうシーン。
これ、説明せずとも、二人の関係が冷えてしまう=水を被るってことを表現してるんですけど、まぁ上手いですよ!ちゃんと考えられてますよ!!!
[ディ◯ニーを超えた瞬間]
今作はグリーンランドという、地方の遊園地が舞台ですが、ディ◯ニーのキャストたちを超えた一線があったんですよ。
それは、キャストの人に愛着が湧いたってこと。
もちろん、ディ◯ニーのキャストも素晴らしくて、ちゃんと仕事してます。完璧すぎる仕事してます。
でも、どこか作ったような笑顔というか、プロフェッショナルとして仕事するために笑顔を振る舞いたり、パフォーマンスしてるような気がしてなりません。
要は、頑張りすぎて必死さが伝わるんですよ。なんか、笑いがないっていうか。愛着がわかないんですよ。
でも、今作のグリーンランドのキャストは本当に働いてるのが楽しい、お客さんにも笑ってほしいという気持ちで働いてるんですよね。
結構仕事中に、無駄口叩いてるけど、それも面白いっていうか、好きになれるキャストでした。。
[浜田マリは邦画コメディに欠かせない]
今回の濱田マリも、実に外してなかったです。
完璧でした。
波留さんにいきなり、「ハゲ大丈夫?」という超ド級の質問を投げかける濱田マリwww
実は彼女、お見合いのプロでその筋では有名な人だったんですよねw
それにしても、このコメディリリーフは実に良かったです。おそらく、最初に「私はお見合いのプロなの」ってセリフを先に出すとあまり笑えないんです。
最初に「ハゲ」という言葉を言わせるのが大正解!!
そのあとに、「大丈夫、私のお見合いの勝率は柳田の打率を超えるのよ」ってボケwwww
説明しておくと、これソフトバンクホークスの柳田選手ですねww 安打製造機で有名な選手です。
濱田マリのおかげで、映画の評価が上がったと思います。「恋は雨上がりのように」でも分かったんですけど、濱田マリは本当に外さないwww
邦画には濱田マリが必要です!!!
[頑張ろう熊本!頑張ろう邦画コメディ!]
今回は熊本の遊園地グリーンランドが舞台ということで、映画館にくまモンがいたこともあり、割と露骨に熊本という場所が見えてました。
熊本地震が起こったのは、本当に最近のこと。
まだ完全に復興してないところもあり、大変だと思います。
でも、そんな時だからこそ映画を誘致するのが良いと思うんです。
東京ならまだしも、西島秀俊さんと波留さんが熊本でロケするってなったら、おそらくとんでもない集客があったんだと思います。そのおかげで遊園地は儲かって、地域経済を潤したことは間違いありません。
エキストラのみなさんも、おそらく熊本県民が多いでしょう。
素直に喜ぶ表情が、すごく良かったです。
波留さんと西島秀俊さんが熊本に来て映画撮って、 間違いなく熊本県民は元気になったと思います。
少しでも、熊本復興の助けになったのではないかと思います。
そう考えると、エキストラの方の笑顔を見るとなんか泣けてきちゃって。。。
邦画コメディは、間違いなく地方の街を元気にするってことです。間違いなく、間違いなく、、
頑張ろう熊本!頑張ろう邦画コメディ!!!!
映画が人を豊かにする、街を豊かにする!!!!
そう信じて、これからも映画に期待しましょう!!!!!
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