まえがき
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「ARGYLLE アーガイル」
それでは「ARGYLLE アーガイル」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・「キングスマン」シリーズのマシュー・ボーン監督が描く痛快スパイアクション。
謎のスパイ組織の正体に迫る凄腕エージェント・アーガイルの活躍を描いたベストセラー小説「アーガイル」の作者エリー・コンウェイは、愛猫アルフィーと一緒にのんびり過ごす時間を愛する平和主義者。新作の準備を進めている彼女は、アルフィーを連れて列車で移動中に謎の男たちに命を狙われ、エイダンと名乗るスパイに助けられる。やがて、エリーの小説が偶然にも現実のスパイ組織の行動を言い当てていたことが判明。エリーの空想のはずだった世界と、命を狙われる現実との境界線が曖昧になっていくなか、敵の一歩先を行くべく世界中を駆け巡るエリーだったが……。
作家エリーをブライス・ダラス・ハワード、彼女を救うエイダンをサム・ロックウェル、エリーが描く小説の主人公エージェント・アーガイルをヘンリー・カビルが演じた。そのほか共演にジョン・シナ、サミュエル・L・ジャクソン、シンガーソングライターのデュア・リパら。「PAN ネバーランド、夢のはじまり」のジェイソン・フックスが脚本を手がけた。
「ARGYLLE アーガイル」のネタバレありの感想と解説(全体)
「#アーガイル」鑑賞
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2024年3月1日
花金映画なんてこんなもんだろと必死に頭に言い聞かせてる。
まさにアーガイルのように複雑に張り巡らされた(ように見える)設定伏線の織りなす意匠に全く興奮できず。
無駄な会話シーンが多く愚鈍としか思えない中盤でオワコン。はよ寝よ。#アーガイルにダマされたキャンペーン pic.twitter.com/t7Ijk4MsQT
まさしくアーガイルの柄のように
ダメダメでしたね。
マシュー・ボーンだから少し期待もしてましたが、過度な期待は禁物だと思ってました。
しかし、まさかここまで酷かったとは。。
冒頭はすごく良かったんですよ。
予告編でも使われていたヘンリー・カヴィルとデュア・リパの大開脚受け止めダンスでド派手にかましてくれましたよ。
おまけにパロディ予告としてジェラードンの西本がそっくりそのまま同じダンスをしててね。ヘンリー・カヴィルがどんどん西本に見えてきてめっちゃ笑ってましたw
小説の世界から現実に戻り、ブライス・ダラス・ハワードが主人公となり小説の世界のような出来事が起こっていく。ロンドンに向かう電車の中でサム・ロックウェルと珍道中を繰り広げるシーンもとても良かったですよね。
明らかに過剰な敵と過剰なアクション。とにかく物量で押せ押せって感じで、一つあたりのアクションはすごく薄味に見えて勿体無かったけどw
だがしかし、です。
ロンドンに着いて両親と会ってからがまぁグダグダに感じてきて。
父親が悪党のボスで、実は母親も敵だったみたいな設定が明らかになるんですけど、まぁ何も感傷に浸れないし何とも思わないわけですよ。
で、サム・ロックウェルは「俺を信じろ!俺だけがお前を傷つけてない!」みたいな説得で自分を信じさせようとする。ブライス・ダラス・ハワードはただ驚いて叫ぶだけ。
はぁ、もう勝手にやっててくださいって感じでしたねw
これほど主人公に感情移入できない作品も珍しいというか。
ライトな作風ではあるのですが、実の両親に裏切られるという絶望的な展開にも関わらずすごく軽いというか。軽すぎてどうでも良くなるというか。
マシュー・ボーン監督は反語的な映画文法を得意とする人なんですよね。
不謹慎とも言える演出を得意としています。
例えば「キックアス」では小学生の女の子が殺し屋で、バンバン大人を殺すシーンでバナナスピリッツの非常にノリの良い音楽を流す、とか。そういうの大好きなんですよね。
今回も両親に裏切られ自分もスパイ養成学校に通わされていたという壮絶な過去を秘めながらもノリノリな展開でゴリ押ししようとしてきたわけです。
つまるところ、今作は非常にコンセプチュアルな作品なのでは、と思ってます。
「アーガイル」という菱形の図形と、菱形の中点を通る線の交差の連続によって出来上がる一つの柄、デザイン。
遠目で見ると非常に複雑に見えるんですよね。でも、よく見れば単純な幾何学図形の組み合わせにすぎない。
映画の話に戻ると、色んな伏線や隠し設定というスジが張り巡らされていて、一見複雑で何が起きているのか分からない映画ではある。
また、小説の世界「線」と現実の世界「線」が一つの世界(菱形)で交わるというのも、アーガイルのデザイン的な特徴を映画に落とし込んでいるとも言えるでしょう。
特に冒頭は小説内のドラマだけ見ると、何だこの映画は!?でもアクション派手だしギリシャだし綺麗だなぁって思える。
遠目から眺めてる分には良い映画だし、アーガイルも遠くから眺めると綺麗な柄だなって思います。
最初は訳分からんが面白いと感じることができる。でも、理屈が分かってしまったら最後。
「事件は小説の中で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」と言わんばかりの小説のような現実のシーンを何度も見せられても食傷気味になってしまう。
アーガイルのデザインには規則性と反復性があるし、一度それを理解した上で同じような柄が映し出されると飽きてくるし、魅力が薄れてしまう。
規則的で反復性のある映画って、超つまんなくないですか。次の展開が読めてしまうというか。
流石に今回は無理でしたねぇ。。
後半、キングスマンよろしくファンシーな色使いの煙を使ってサム・ロックウェルとブライス・ダラス・ハワードが華麗なる攻撃を仕掛けるシーンがあって凄く良かったんですけど、いかんせん到達するまでが長すぎました。
「実はお前の両親は!」「実はお前は!」
みたいな「実は」の後出しジャンケンが多すぎて、個人的には苦手でしたねぇ。。。
もっと笑える映画だと思ったんですけどね。結局予告のジェラードン西本がピークだったしww
1回だけパンチラシーンありましたけど、あれ誰が得するんだよっていうさ。。
しかもパンツの柄全然アーガイルじゃないし。そこはコンセプチュアルじゃないのかよ。
まとめ
まぁまぁでしたねぇ。
早く寝ます。
89点 / 100点