- はじめに
- あらすじ
- 最後に見たのは「プリズマ☆イリヤ」な俺
- 映画の感想
- こんなアニメを見たかった
- エログロはアニメに必要な要素であり、アニメーションの根本的役割を果たすものだ!
- セイバーオルタのカラーデザインを世界も参考すべし!
- 鑑賞は是非とも賢者モードで
- 次回作が楽しみ
はじめに
今回公開する映画はこちら!
「ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生」
それでは「Fate/stay night Heaven's Feel 2」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!
あらすじ
・TYPE-MOONの人気PCゲーム「Fate/stay night」を映画化した劇場版3部作の第2章。原作ゲームで、ヒロインのひとりである間桐桜を通じて「聖杯戦争」の真実に迫ったシナリオルート「Heaven's Feel」(通称・桜ルート)をアニメ化した。10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪みが生じていく。一方、魔術師(マスター)として参戦していた衛宮士郎は傷つき、英霊(サーヴァント)のセイバーを失ってしまう。それでも士郎は、桜を守るため戦い続ける。そんな士郎の身を案じる桜だったが、彼女自身もまた、魔術師の宿命に捕らわれていく。
Fate/Stay Night Movie: Heaven’s Feel - II Lost Butterfly Trailer PV Ft Theme By Aimer
最後に見たのは「プリズマ☆イリヤ」な俺
映画の感想
Fateルート(2007)のような王道ファンタジーではない
こんなアニメを見たかった
なんだか、最近のアニメ映画のクオリティに驚かされてばっかりです。
映画にハマるようになって、色んなアニメ映画の傑作を見てきたのですが、今作はそのどれにも当てはまらないようなある特徴があります。
それは、今作のジャンルが「ダークファンタジー」であること。
最近のアニメ映画の傑作は「女性監督・脚本による繊細な心理描写が際立った作品」が多いように見受けられます。
もちろん、そういう作品も大好きなんですけど、男の私としては剣と魔法のバトルものが大好きで、おまけに血が出てセックスもあってエログロな作品も大好きなのです。
だから、ダークファンタジーもので大傑作アニメが出てきてくれたことが凄く嬉しいんです。
ちなみに、私が好きなダークファンタジーものは以下の通りです。
「ベルセルク」
「ドリフターズ」
「HELLSING」
「BLOOD-C」
「エヴァ」←ファンタジーかどうかはさておき、ダークであることは間違い無い
もちろん全年齢でみんなが楽しめる作品も好きです。でも、どうしてもアニメにはエログロを求めてしまう自分もおり、エログロに餓えていたところもありました。
Fateは今やエログロとは無縁で、テレビアニメでもちょっぴりエッチなシーンが映るぐらい。グロなんてもってのほか。
もうFateでダークファンタジーなんか見れないんだろなぁ、その他のアニメ作品も、ダークファンタジーに手を出す人はいないんだろうな、せいぜいNetflixで作られるんだろうなぁって思ってたんですけど
劇場公開のアニメで、しかもFateで、ダークファンタジーをやってくれたんですよ!!!
これが本当に嬉しくて。たまらないのです。
エログロはアニメに必要な要素であり、アニメーションの根本的役割を果たすものだ!
今作を見ると、やたらとエッチなシーンが入ってたりとか、グロいシーンがあったりとか、深夜アニメに抵抗ある人はキツいと思えるかもしれないんですけど、皆さんはいかがでしたでしょうかね?
コンプライアンス遵守の現代では、グロアニメもあまり流せず、劇場版でも見かけることは少なくなりました。
エログロをアニメに取り入れるのは、現代社会になっても非常に冷たい視線が浴びせられるのは事実です。宮崎努事件とかね、有名ですけど。
でも、エログロはアニメにとって非常に大事な要素だと思うのです。
アニメという架空の世界を現実だと思わせる「テクニック」として、エログロは大事なのです。
当然ながら真剣を使って戦いを行うと、血が出ます。内臓も飛び出します。アニメキャラにも生欲があります。ヤリたけりゃおっぱじめます。
今回のFateにおいては聖杯戦争という、どう考えても現実とは思えないSFバトルものにおいて現実味を帯びさせる必要があるのです。
アニメに現実味なんているのか、というツッコミもあるかもしれませんが、もともとアニメーション=animationとは、ラテン語のanima(アニマ)に由来しているんです。
そして、アニマというのは、「霊魂」や「魂」や「生命」を意味する言葉なのです。
つまり、生きてないものに命を吹き込むことがアニメーションの根本的な役割であると思うのです。
魔術は少し使えるものの、真人間である衛宮士郎と英霊がバトルするとどうなるか。そりゃ血が出るし内臓も出ます。士郎はボコボコに弄られます。
高校生の士郎と桜が2人で一緒に生活してればどうなるか? そりゃおっぱじめます。
現実では当たり前のことをアニメで映像化することによって、初めてアニメは現実味を帯びてくる。これにより、アニメがアニメとして成り立つと感じるのです。
作り物が現実味を帯びる瞬間こそ、アニメを見ていて一番喜ばしい瞬間なのです。
今作は確かにグロい。でも聖杯の器という超概念的なものを映像化するとき、深層心理を映像化するとき、ただのセリフじゃ全く伝わらないしイメージがつかめないのです。
聖杯の中身というのがどれだけおぞましいものか、桜が抱える闇がどれだけ深いのか、そもそも聖杯戦争はどれだけ恐ろしいものなのか、これを伝えるためにエログロを使ったのであって、エログロが目的ではないと言っておきたいです。
・・なんか物語の話をあまりしてない気もしますが、とりあえず桜と士郎は盛大に爆発しろっ!!!
あんな家政婦・・俺にもくれ!!!!!!
セイバーオルタのカラーデザインを世界も参考すべし!
今回感心したのはセイバーオルタのデザインです。
特にカラーデザイン。
基本的に敵役を描くときには、「赤色」って相場が決まってるんですよ。目立つし、血の色を想起させるし。スターウォーズでもライトセーバーは赤色って相場は決まっています。
でも、セイバーオルタは赤色よりも「紫」が目立つデザインになってるのが良いんですよ。赤色と紫を混じらせることによって、単なる血なまぐさな「赤色」に「色気」が増すんですよ。
紫色の効果は、「想像力を掻き立てる」とか「性的なもの」とか色んな効果があります。
戦闘シーンにおいて、セイバーオルタの刀剣に紫色を加えることによって、戦いに色気が出るんですよ。なんかこう、ゾクゾクするというか。
あと、サングラスのような巨大なグラスをかけるのも良かったです。
劇場版ナデシコのアイツを思い出しました。
鑑賞は是非とも賢者モードで
ただ、この映画には唯一の欠点があります。
桜がエロすぎる。
PG12だからモロな描写はないんですけど、桜の吐息だけで俺はもうやられてしまいました。
そして桜が脱ぐあのシーンでは、劇場の全観客が勃起していたと断言します。
ちょっと本格的に円盤買いたくなりましたね。うん。
次回作が楽しみ
まだ聖杯戦争に決着が付いてないということで、次回作が非常に楽しみとなりました。
士郎も父の切嗣と同じく「大勢を守り1人を殺すか、1人を守り大勢を殺すか」どちらかの選択に迫られるわけです。
で、士郎は桜を守るという茨の道へ入ったけれども、桜は聖杯にどんどん侵されていくことになる。セイバーも聖杯に侵されている。
もうまともな奴がほとんど残ってないじゃないか。超鬱展開じゃないか、、、でも、そういうの最高ですw
次回作は士郎が本格的に戦うんですかね。でも、どうやってセイバーや桜と戦うんだ?
非常に気になるところです。
とにかく、この表現規制が厳しい時代にエログロ満載のダークファンタジーをFateでやってくれたことに大感謝ですっ!!!!!