まえがき
今回批評する映画はこちら
「グリーン・ナイト」
ということで公開初日に鑑賞して参りました!!
それでは「グリーン・ナイト」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・「指輪物語」の著者J・R・R・トールキンが現代英語訳したことで知られる14世紀の叙事詩「サー・ガウェインと緑の騎士」を、「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル主演で映画化したダークファンタジー。「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」のデビッド・ロウリーが監督・脚本を手がけ、奇妙な冒険の旅を通して自身の内面と向き合う青年の成長を圧倒的映像美で描く。
アーサー王の甥であるサー・ガウェインは、正式な騎士になれぬまま怠惰な毎日を送っていた。クリスマスの日、円卓の騎士が集う王の宴に異様な風貌をした緑の騎士が現れ、恐ろしい首切りゲームを持ちかける。挑発に乗ったガウェインは緑の騎士の首を斬り落とすが、騎士は転がった首を自身の手で拾い上げ、ガウェインに1年後の再会を言い渡して去っていく。ガウェインはその約束を果たすべく、未知なる世界へと旅に出る。
共演は「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダー、「華麗なるギャツビー」のジョエル・エドガートン。
「グリーン・ナイト」のネタバレありの感想と解説(全体)
「#グリーンナイト」鑑賞
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2022年11月25日
思ってたのと違う案件。
血みどろなダークファンタジーではなく、ヒューマンドラマで心の葛藤の機微を描いてた。こういう映画が改めて苦手だと感じた。
てか暗れぇよ。有機ELで流せよ。寝るだろこんなの。
薄気味悪いんじゃなく、ただ薄暗い。
緑の騎士とドンパチしろや。 pic.twitter.com/NH9kq00t8b
こういう映画が一番苦手
A24の中でもワーストかな。
決して今作のクオリティが低いって言いたいわけじゃなくて、自分には徹底的に合わなかったんですよ。
確かにオープニングシーンはゾクゾクしましたよ。
円卓に座る騎士たちの前に、突如現れるグリーンナイト。
全身を鎧で覆って不気味な出立ちで、「ワシと一騎討ちしたい奴はおらんか!?」といきなり挑戦状を叩きつける。
お!いいじゃん!こういうの待ってたんだよ!!
デブ・パテル演じるガウェインは騎士でもないのに挑戦状を受けちゃって、なんとグリーンナイトの首を叩っ斬ってしまう。
ただし、グリーンナイトに一太刀浴びせた場合は1年後に自分の首を斬られるという約束があり、それを知った上でガウェインは斬ってしまう。
そこから1年弱経った後、グリーンナイトと約束を果たすために旅に出かける。
ここまでは良い。ワクワクした。グリーンナイトを叩っ切るための冒険なんでしょ? そう思ってました。
・・・が、予想とは完全に外れた展開に。
王からもらった剣でモンスターを斬りつけることもなく、妖精からもらった魔力で炎を出すこともなく、誰とも戦わない。
自分が首を斬られるという恐怖に襲われながらも何とか前に進み、ちゃんとグリーンナイトに首を斬られようと旅に出る映画なんですよね。
んー、、、悪いけどこりゃ盛り上がらないですわ。
だってさぁ、もともと首斬られるの分かってて挑んだわけでしょ?
嘘だと思ってた?違うよねぇ?あの空気感ガチだったよねぇ。。
騎士じゃない人間が騎士に成長する物語でもなく、ただひたすらに自分が殺されるのを怖がる映画なんですよ。いざグリーンナイトのところに到着しても、素直に首を斬られようとしない。
「ちょ!待てよ!まだ準備がよう!!」と何度も何度もタンマを要求するガウェイン。思わず笑っちゃったよw
そういうネタやってるのかと笑
まぁー、こうした人間臭い所作がテーマなんだと思いますけどね。一度は大きく決断したことでも、自分の死を前にすると何もできない。生にしがみつこうとしてしまう。的な感じなのかな。
ともかく、ガウェインが旅に出かけてからは、映像美にはウットリしつつも肝心の話が面白くなくて。ただ殺されるために旅に出かけたわけですからね。死から必死に抵抗してくれる話だったらよかったんですけども。
旅先で出会う人たちに衣食住を提供してもらいつつ旅を進めるんですけど、まぁー何の成長も感じられないわけですよ。
妻であるアリシア・ビキャンデルに貰った腰巻きを無くしたり取り戻すくだりがあるんですけど、俺からしたら、それがどうした?と。しょうもねぇと。
まぁ、一言で言うと長ったらしいんですよね。
起きていることはすごく地味で、直接的な争いや戦いは最初だけしか映らない。あとはメタファーの連続でウジウジした展開にも見える。
俺はウジウジした展開ってのが大っ嫌いなんだよ!!
ウジウジしたやつも嫌いだ!!!
だからこの映画は徹底的に向いてないんだよなぁ。。
まとめ
自分には徹底的にダメでした。
20点 / 100点