まえがき
今回批評する映画はこちら
「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」
まぁ、初日に見ますけどね笑
ただね、今作の監督がジェームズ・マンゴールドなんですよ!!
2020年の年間ベストにも入れた「フォードvsフェラーリ」の監督ですよ!!
これも長尺でしたが、長さを全く感じさせない作りでずーとワクワクできたんですよね!
それでは「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・ハリソン・フォード演じる考古学者インディ・ジョーンズの冒険を描くアドベンチャー映画の金字塔「インディ・ジョーンズ」シリーズの第5作。前作から15年ぶりの新作となり、過去4作でメガホンをとったスティーブン・スピルバーグはジョージ・ルーカスとともに製作総指揮を務め、「LOGAN ローガン」「フォードvsフェラーリ」のジェームズ・マンゴールド監督にメガホンが託された。
考古学者で冒険家のインディ・ジョーンズの前にヘレナという女性が現れ、インディが若き日に発見した伝説の秘宝「運命のダイヤル」の話を持ち掛ける。それは人類の歴史を変える力を持つとされる究極の秘宝であり、その「運命のダイヤル」を巡ってインディは、因縁の宿敵である元ナチスの科学者フォラーを相手に、全世界を股にかけた争奪戦を繰り広げることとなる。
宿敵フォラー役を「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」「アナザーラウンド」など国際的に活躍するデンマークの名優マッツ・ミケルセン、インディとともに冒険を繰り広げるヘレナ役をドラマ「Fleabag フリーバッグ」「キリング・イヴ Killing Eve」のクリエイターとしても知られるフィービー・ウォーラー=ブリッジが務める。そのほか、「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」にも登場したサラー役のジョン・リス=デイビスがカムバック。スペインの名優アントニオ・バンデラスも出演する。シリーズおなじみのテーマ曲を手がけた巨匠ジョン・ウィリアムズが引き続き音楽を担当。
「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」のネタバレありの感想と解説(全体)
「#インディジョーンズと運命のダイヤル 」鑑賞。
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2023年6月30日
今年ワースト。
インディの若かりし姿をCGで描いた結果、全く重力を感じさせない脱力系ゆるアクション映画に超絶劣化。
ラストの展開も個人の尊厳を踏みにじるディズニーお得意の「良きこと」に着地する。
IMAXはもちろん、スクリーンに映す資格なし。 pic.twitter.com/QFsoCyLh7a
インディ・ジョーンズという栄光の歴史に泥を塗った
最低でした。
スクリーンに映す価値なし、です。
全くリアルさも生々しさもない、暗くて何を楽しんだら良いか全く分からないCG。
マッツ率いるナチス残党の魅力が全くないヴィラン。
魔宮の伝説を引用したいか知らんが、若い女と子供の3人で冒険するシーンが全く面白くない。
まさかの紀元前にタイムスリップし、インディが感激してこの世界に残りたいと切望するも、家族に会わせようと「良きこと」を全面に押し出すラストにドン引き。
・・・以上っす。もうブログ終わりたいっすwww
基本は物語については文句言わないんですけどね。私が物語にイチャモン付けたら相当ヤバい作品だってことですよw
はぁ、なんで書かなきゃいけないのか。。。
頑張って最後までやりますね★
・・・インディ・ジョーンズ5作目となる作品。
後期高齢者となったハリソン・フォードが馬に乗ったり鞭を振るったり、かつてのインディ・ジョーンズを彷彿とさせる予告が印象的でしたね。
まぁ、もう2度と見たくないんですけどね★
今作は第2次世界大戦の末期、ナチスが戦争に負ける直前から話が始まります。
つまりインディがまだ若い時(40代くらい?)ですね。
もちろん若いインディはCGで描かれる訳ですけど、ロンギヌスの槍を手に入れるために列車に潜入するシーンがあって。
そこでもう激萎えなんですよ。
超高速で走る列車の上を走るインディを遠目に映すカメラ。
インディは全く空気抵抗を感じることなく、ひょいひょいと列車と列車の間をジャンプしていくわけですよ。
マリオのジャンプみたいにジャンプしてくんですよ。
もう萎えますよね。
もちろん細かいところなんですけど、個人的に「映画の命は細部に宿る」と思っているので、この時点でもう観る気を無くしたんですよね。
これがB級映画ならいいですよ?
でもこれ、インディ・ジョーンズですよね?
元はスピルバーグが創った映画ですよね?
くだらんギャグ漫画だったら作画のミスも許しますよ。でもインディ・ジョーンズは聖書なんだ。
聖書の冒頭に「人間はチンチンとマンマンによって創られた」とか書いてあったら、もう読む気なくすでしょ?
今作も同じですよ。インディ・ジョーンズという栄光の歴史に泥を塗ったわけですよ。
最初から泥を塗ってしまったわけです。
そこからはウダウダと長ったるい話の連続で。
「最後の聖戦」よろしく、アルキメデスのダイヤルの半分を所有しているインディが、ナチスから狙われてワチャワチャしてるまでは楽しめたんですけど、モロッコに行ってからがしんどかった。
見せ場は多いんだけど、戦う場所がオークション会場だったり船の中だったり、ただの室内であることが多かったんですよ。。
そこで出会った子供テディとヘレナと3人で行動するのですが、全く面白くない・・・
マッツ率いるナチス残党が弱いせいもありますが、一番大きいのは銃撃戦に頼ったことですよね。
インディは既に後期高齢者。でも引き金くらいは引けるだろうということで、拳銃がメインになるのですが、銃撃戦が全く迫力がない・・・。肉弾戦が全く見れない。
思わず笑っちゃったんですけど、
インディが大男にタックルした結果、抱き抱えられてベッドに座らされてるんですよ
こんなの終わりやー。どうワクワクせいと言うんや。
いろいろ書いてきましたが、今回のインディ・ジョーンズは現代アクション活劇に寄せてきてるんですよ。
ロマン溢れる考古学アクションではなくて、あくまで現代劇。
それが150分。後期高齢者のジジイが現代アクション。マジで何の冗談かって設定よ。
何で面白くなかったか一言で表すと、今作には「冒険」がないんですよ。
野球をやらない野球映画と同じです。
魔宮にも入らないし未開の地にも入らないし、ロマン溢れるシーンがない。
唯一興奮できたシーンが、ヘレナと共に洞窟に潜入していくシーンで虫がワンサカ出てくるとこくらいで、そこまで長居することもなくナチス残党と戦うだけに。
ナチスと戦う必要なんてないんですよ。
魔宮を舞台にオカルトじみた新興宗教団体とか好戦的な部族とか、怪しい奴らと戦って欲しいんですよ。マジでヤバいやつと戦わなくていいんですよ。
確かにナチスを敵にするメリットはあると思いますよ。ナチスと戦うだけで主人公の行動が正当化されたり、戦いが必要な理由を省略することができるので。
しかし、デメリットはありますよ。ナチスに負けることは作劇上ありえない=結末が見えてしまうんですよ。
結末が分かる以上は、細かい演出とかアクションとかで楽しませて欲しいわけですが、今回は何もないんですよ。。
あー、書いてるだけでイライラしてきた!!!!!!!!!!!!!!
クソが!!!!!!!!!!!!
映す価値なしだこんなもん!!!!!!!!
しかもね、最近鑑賞料金(一般)が2000円に上がったじゃないですか。
こんなのに2000円払うなんて可哀想ですよ。いきなりステーキで2000円分の肉頼んだ方がよっぽど有意義ですよ。
個人の尊厳を踏みにじるラスト
そしてラストですね。
アルキメデスがいる時代のシチリアにワープして、「ずっと想像してきた・・・」と憧れの世界に感動しているインディが印象的でしたけども。
はい、ここで彼は現世に帰ることを拒んで、異世界に残りたいと切望するんですよね。
しかし、事もあろうにヘレナはインディをグーパンで殴り、無理やり現世に帰還させる。
・・・最低ですよね?
ヘレナは「歴史が変わるといけないから」とか自己弁護しますけども、そもそも飛行機があれだけ不時着したらインディが居ても居なくても歴史は変わってしまってるんですよ!!!
何考えてんのヘレナボケカスカーターよ!!!!
しかも説得方法がグーパンですよね?紛れもない暴力ですよね?
後期高齢者に暴力を振るい、本人の意思を尊重せずに老人ホームに移送させてるんですよ!!!!
これディズニーは暴力を肯定してるって事ちゃうんか!!!!
おぉん!?
まとめ
本編はサイテーでしたが、マッツの泣きべそシーンは5億点でした
酒飲んで記憶から消し去ります。あざっした。
0点 / 100点