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映画「ジョジョ・ラビット」ネタバレなし感想解説と評価 少年よ、ヒトラーを抱け!?唯一無二の傑作ナチスコメディ!

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
この記事では、「ジョジョ・ラビット」のネタバレなし感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

ネタバレなしで感想と解説を始めます

 
 
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Machinakaです!! 
 
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今回公開する映画はこちら!

 

「ジョジョ・ラビット」

 
 

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(C)2019 Twentieth Century Fox


タイカワイティティの新作がやってきた!!

 

前回、彼の作品「マイティ・ソー バトルロイヤル」を見て、抱腹絶倒したMachinakaでございます。

 

 
 
さて、今回は東京国際映画祭でいち早く鑑賞してまいりました!!
 
ということで、一般上映までは「ネタばれなし」で感想を述べたいと思います。
 
 

それでは「ジョジョ・ラビット」、感想・解説、ネタバレなしでいってみよー!!!!  

 

 

 

 

 

 
 

あらすじ

  
・「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ監督が第2次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を、ユーモアを交えて描き、第44回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞した人間ドラマ。第2次世界大戦下のドイツに暮らす10歳のジョジョは、空想上の友だちであるアドルフの助けを借りながら、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で、立派な兵士になるために奮闘する毎日を送っていた。しかし、訓練でウサギを殺すことができなかったジョジョは、教官から「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかいの対象となってしまう。母親とふたりで暮らすジョジョは、ある日家の片隅に隠された小さな部屋に誰かがいることに気づいてしまう。それは母親がこっそりと匿っていたユダヤ人の少女だった。主人公のジョジョ役をローマン・グリフィン・デイビス、母親役をスカーレット・ヨハンソン、教官のクレツェンドルフ大尉役をサム・ロックウェルがそれぞれ演じ、俳優でもあるワイティティ監督が、ジョジョの空想の友だちであるアドルフ・ヒトラーに扮した。

eiga.com


 

 


映画『ジョジョ・ラビット』特報

 
 
 
それでは映画の感想でっす!!!
 
 
 

映画の感想

こんなナチもの見たことねぇ!! 
 
第二次世界大戦末期のドイツで繰り広げられる、少年が大人になる成長譚を、なんと「ナチ側」のナチス大好き少年が主演というトンデモ設定! 
 
ナチスを愛した少年は、ユダヤ人の少女も愛せるのか!? 
 
可愛らしい少年のドギマギしたラブコメ要素てんこ盛りのナチスコメディ・・・だけじゃ今作は収まらなかった! 
 
喜劇と悲劇が交互に描かれ、まるでドイツ版「この世界の片隅に」!
ブラックジョークに笑い、そして泣ける大傑作のナチスコメディでございました!
公開までしばしお待ちを!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラックジョークを交えた、普遍的な少年成長譚

 

東京国際映画祭で鑑賞したのですが、フォックスサーチライトの方が上映前に挨拶をされ、「今年がフォックスサーチライト25周年となります」と仰っていました。恥ずかしながら、そのタイミングで初めて今作がフォックスサーチライトだと知ったのですが、さすがはフォックスサーチライトですね!

本当に一作も外さない!

 

ナチスと戦争をいじったブラックジョーク満載の映画ではありますが、少年が大人への階段を登るという普遍的な成長譚を描いた、傑作のナチスコメディでございました!

 

こんな言い方は陳腐かもしれませんが、いや陳腐ですが。。

 

全てのクオリティが高すぎる!

 

脚本、芝居、演出、美術、音楽、全てが監督の意図通りに実現。監督自身も脚本、出演をこなし、上手くコントロールされた映画であるなぁと感服しております。

 

 

あらすじを一言で紹介するならば、「ナチスを愛する少年の家にユダヤ人の少女が突如侵入し、まさかの共同生活!?」というなんともソソる設定。

 

 

これまでナチスコメディはたくさん出されているのですが、

 

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少年を主人公に、しかもナチスが大好きな少年が主人公ってのは見たことも聞いたこともありません。

 

主人公の少年がナチス大好きで戦争に行きたくて仕方がないという、この設定だけでなんともブラックジョークに溢れるのですが、実際本編でもキツいジョークのてんこ盛りで。

 

ただし、今作では子供だからしょうがないという点と、ワイティティ監督の抜群のコメディセンスのおかげで、「差別だ!」「子供だからってふざけるな!」といったポリコレ的批判を回避しているのが巧いんですよ。 

 

ナチスの何をネタにしたのかはネタバレになるので言えませんが、これまで使い古されたように見えるベタなナチスあるあるで爆笑させる演出力は、さすがワイティティ監督だと感じました。

何より、ヒトラー役をワイティティ監督自身がやるという気前の良さですよね。どんな俳優でも、ヒトラー役は嫌でしょう。。

ワイティティ監督のあまりにおバカなヒトラー演技も、ぜひご注目いただきたいところですね!

 

 

ただ、今作の評価すべきところはコメディだけじゃありません。

むしろ、抱腹絶倒のコメディ=喜劇とは対照的な悲劇の描き方が今作は突出しておりまして。

 

コメディ映画であれば省略しても良いはずの戦争の醜い部分、辛い部分を今作ではコメディの合間に迷いなく入れ込んでくるんですよね。別に、これ見よがしな対位法ではなく、ごくごく自然にコメディ要素とダークな要素を交互に入れてくる。

 

 

散々笑わせた後にいきなり人が亡くなったり、漫才やってるシーンの後ろでは銃声と悲鳴が聞こえてきたり。

この喜劇と悲劇の同時並行により、戦時中に生きる少年の過酷さを改めて認識できるんですよね。リアリティラインが格段に上がるんです。

 

ご都合主義のコメディじゃないだけじゃない点が、主人公が乗り越えるべき壁の高さ・厚みを増すことに成功しているんですよね。

 

主人公の少年が何を目指すのか、戦時中のドイツで生きていけるのか?

基本的には爆笑しつつも、本当に最後までドキドキハラハラさせられる展開に、ぜひご期待ください!!

 

 

 

 

 

 

タイカ・ワイティティの凄さは脚本にあり

 

 

「マイティーソーバトルロイヤル」や「シェアハウスウィズバンパイア」を見る限りでは、ただおバカなことやって即興で漫才やって楽しんでる監督のように思えたんです。

 

 

しかし、今作で改めてワイティティ監督の脚本の凄さに驚かされたのが本音で。

 

脚本ということでコチラも詳しくネタバレできませんが、とにかく今作の脚本は美しく、実に無駄がなく、最後に観客を唸らせる内容になっているんです!

 

・・これだけじゃ抽象的でよくわからないんで、もう少し踏み込んで話をしますと

 

わずか10数秒で主人公の目標を端的に説明する手際の良さで、簡潔かつ明快なストーリーの説明を、序盤の序盤にやってのけるんですよね!

 

分かりやすい、簡潔なのが決して良い脚本とは思わないですが、今作はいかんせんコメディ描写が多く、一見すると脱線しているようにも思えるので、最初の最初に引き締めておこうと心に決めてたんでしょうかね、監督は。

 

ネタバレはできませんが、この簡潔な説明によって、一本の道ができるわけです。これを踏まえると、一見するとおバカなコメディ描写にも実は意味があって、必要な描写なんだと感じることができるんです。

 

一本の道を行って帰ってくるだけで名作ができる、というのは、みなさんの経験上よく知っている脚本なのではないでしょうか?

 

 

 

 

先にも述べた通り、今作はご都合主義のコメディ映画ではありません。

ブラックジョークという意図ではなく、戦争の本当に嫌な部分もたくさん見せられます。

一本の道にも、たくさんのいばら道があり、主人公はリアルな10歳児で特別扱いをするわけではありません。

 

ただ、険しい道を乗り越えるからこそ観客は最後にカタルシスを得られるわけで、今作は見事なカタルシスを私に提供してくれました。

 

少しクドいところもあるかもしれません。ベタと思える描写もあるとは思いますが、決してセリフに頼ることなく、少年の勇気ある行動によって映画の目的が達成される瞬間を、ぜひ映画館で共有してください。

 

 

 

ドイツ版「この世界の片隅に」を目指したのか?

 

喜劇と悲劇の同時並行ということで、思い出したのはこちらの映画。

 

www.machinaka-movie-review.com

 

第二次世界大戦中は日本とドイツの関係は切っても切り離せない関係。

 

同じ帝国主義の戦時中に生まれた、非戦闘要員の女子供が主人公になってるという点でも、この世界の片隅と非常に共通点がありました。

 

基本的にはコメディであっても、悲劇も同時に見せることで物語にプラスを与えているんですよね。

 

今作の悲劇的な部分も、この世界の片隅にと同じくらいドスンとくるものがあります。もっと踏み込んで話をすれば、今作の方が急に衝撃的な悲劇が待ち構えているのです。

ただ、演出があまりにも自然で、最初は気づかないんですけどね。これもネタバレできませんが、ぜひご覚悟を。ただのコメディ映画じゃありません。

 

 

 

 

 

 

抜群のカメラワークで思い出したとある映画

 

あと今作の特徴なのがカメラワーク。すぐに気づくと思うんですが、あまりにもシンメトリーな構図が多いんですよね。特に序盤は。

 

また、少年が主人公で少し年上の女の子と共同生活するという点で、今作はウェス・アンダーソン監督の「ムーンライズキングダム」を下敷きにしているのかなぁと思いました。

 

【共通点】

・シンメトリーな構図

・奥行きのない構図や舞台設定

・軍服や制服のようなかしこまった服を着た少年が主人公

・主人公が集団からはみ出てしまう

 

コメディ映画の場合、カメラワークはおざなりになってしまうことが多いんですけど、さすがはワイティティ監督。抜かりがありません。

 

 

特に感心したのは、「奥行きのない構図や舞台設定」の部分ですね。

 

ウェス作品を見たら分かると思うんですが、奥行きがまるで感じられない構図が多いんですよ。

ただし、今作はそれに加えて被写界深度が浅い点が特徴的で。画面の広範囲がピンボケしているシーンが多いんですよね。

 

今作では10歳の少年が主人公ということもあり、単に子供の幼い目を再現したというだけでは、被写界深度が浅い理由にならないと思うんです。

 

一番の理由は、幼い子供ならではの勝手な妄想・幻想、思慮の浅さ・偏った見方を被写界深度の浅さや奥行きのない構図に込めたと考えています。

 

こちらもあまりネタバレできませんが、今作はナチス教育に洗脳された主人公ということで、偏ったモノの見方というのがキーワードになってくるんですよね。

 

まぁイマジナリーフレンドでヒトラーを出してしまうほどのエリートナチス少年ですからね、相当偏ったモノの見方をしてるんですよ。その主人公がユダヤ人の少女と共同生活をするんですよ!?

 

子供ならではの偏った見方を、カメラワークで再現していることに、非常に感動いたしました。

 

 

 

 

 

 

はい、東京国際映画祭で鑑賞しましたが、もう一度鑑賞したい。もっと冷静な目でみたい。単純に笑いにいきたいと感じました。

 

まだ一般公開前ということで、ネタバレ避けるためにあえてコメディ描写については言及を控えましたが、本当はあのシーンが面白かった!と言いたいことだらけです。

 

とりあえず、一般公開まで待機だっ!

 

 

ハイル・ヒットラー!!

 

 

 

 

 
 
 

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