まえがき
今回批評する映画はこちら
「カラオケ行こ!」
皆さん!!!カラオケは好きですか!?
私は大好きです!!!
新しい曲よりも自分が青春時代を過ごした90年代~00年代の曲が多いんですけど、男女とか声の高低やリズムの難易度を考えずにがむしゃらに歌うのが本当に好きでね〜!
手振り身振りで踊るのも好きでw モーニング娘。も全力で踊っちゃうんですよ〜ww
今作は歌が上手くなりたいヤクザと変声期に悩む中学生の奇妙な関係を描いている等ことで、カラオケがメインになること間違いなし!
予告編もほとんど見ておらず監督の山下敦弘さん目当てですが、一体どんな内容になっているのでしょうか。
というか何を歌うのでしょうかwww
それでは「カラオケ行こ!」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・変声期に悩む合唱部の男子中学生と歌がうまくなりたいヤクザの交流をコミカルに描いた和山やまの人気コミックを、綾野剛主演で実写映画化。
中学校で合唱部の部長を務める岡聡実は、ある日突然、見知らぬヤクザの成田狂児からカラオケに誘われる。戸惑う聡実に、狂児は歌のレッスンをしてほしいと依頼。組長が主催するカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける恐怖の罰ゲームを免れるため、どうしても歌がうまくならなければならないのだという。狂児の勝負曲は、X JAPANの「紅」。嫌々ながらも歌唱指導を引き受ける羽目になった聡実は、カラオケを通じて少しずつ狂児と親しくなっていくが……。
綾野が狂児を演じ、聡実役にはオーディションで選ばれた新星・齋藤潤を抜てき。「リンダ リンダ リンダ」の山下敦弘監督がメガホンをとり、テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の野木亜紀子が脚本を手がける。
「カラオケ行こ!」のネタバレありの感想と解説(全体)
「#カラオケ行こ」鑑賞🎙️🟥
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2024年1月12日
これはまさしくスタア誕生。「天然コケッコー」の岡田将生くんのように輝くニューエイジが大活躍。ヤクザに歌教えてる場合じゃない。
「紅」の長い間奏を見事にコメディに昇華させ、最後はちゃんと泣かせてくれるカラオケ映画の大傑作。
いやー、良い映画観れたなぁ。 pic.twitter.com/mcayI79eOj
カラオケ映画の大傑作誕生
いや〜〜〜〜〜笑わされましたwww
そして泣きましたwww
・・・「紅」最高でしたwwww
まさかX JAPANの「紅」がこんなに流れるなんて、誰が想像できたでしょうかww
小泉総理時代からでしょうか。X JAPANが国民的にも認知され、今ではYOSHIKIさんをはじめバラエティ番組や歌番組に引っ張りだこになっている。
まさしく国民的アーティストであるX JAPANの代表曲「紅」を映画で使いまくるなんてwwww
これ、初めにX JAPANに許可取りに行った人凄いと思うよ!!!
本当にお疲れ様でしたwww
映画が始まって早々、綾野剛演じるヤクザの成田狂児と合唱部キャプテンの中学生岡聡実を演じる齋藤潤が出会い速攻でカラオケに。
ゆる〜い雑談が始まったかと思えば、狂児が一曲目に入れた曲は「紅」
ヤクザで、尚且つ組長のカラオケ大会で歌う曲がなぜ「紅」なのか意味も分からず、またスクリーンに映るカラオケという空間のシュールさも相まって
「間奏(47秒)」
というテロップ画面で大爆笑wwww
いやぁ〜映画で色んなカラオケシーンがあるけども、間奏で笑わせるなんて大したもんだよ山下監督!!
山下監督といえば劇映画ではあまりフィーチャされないリアルな瞬間を切り取りシュールな笑いに持っていくのが本当に上手い人ではありますが、まさかカラオケの間奏で笑わせるなんて、、、
からの綾野剛の全編裏声による紅合唱wwwww
地声の「紅ダァぁぁぁ!!!」とは対照的に気持ち悪い裏声ボイスww
これは誰がどう見ても笑うしかないww
あとで明らかになるのですが、狂児は音程が合う歌だったら普通に上手なんですよね。
だからこそリズム感も安定感もある裏声で紅を歌われると笑うしかないwww
あそこの塩梅、本当に上手くできてたと思いますw 一音も外さないしなww
その後は組員によるカラオケ練習のシーンで往年の邦楽が流れ、ここでも爆笑のオンパレード。
特に氣志團の「One Night Carnival」は実にカラオケらしい歌い方で死ぬほど笑いましたww
他にも「残酷な天使のテーゼ」でまたしてもキモい裏声が炸裂ww
ももクロの「行くぜっ!怪盗少女」も反則でしょう。ヤクザがももクロはギャップ笑いとして完璧すぎるよwww
はぁ〜今日どんだけ「ww」を使うんだろうなwwwww
少し真面目な話をすると、ここまでカラオケの使い方が上手い映画はないってことですね。これは間違いない。
カラオケは日本生まれですが、実は洋画の方がカラオケシーンが多いような気がします。こないだ見た「ソルトバーン」でも豪邸でカラオケ歌ってたしなぁ。
でも、洋画ではカラオケはあってもカラオケルームは存在しないわけですよ。日本独特のあの狭い部屋で流れるカラオケ音源。ライブ会場と比べるとあまりにしょぼ過ぎるし、どう見てもシュールな画に見えてしまうわけです。
なぜなら壇上やスポットライトがない環境でマイクを持って歌うことが、プロの歌手とのギャップが生じシリアスな画に適さないためです。
山下監督はシュールでオフビートな笑いを得意とする監督、カラオケルームを見事に自分の映画文法に合わせて、舞台装置として魅せていた点に大拍手です!!!
そんなカラオケルームの特性を分かっているからこそ、ラストで聡実くんが歌う「紅」はカラオケルームではなくスナックなんですよね。あそこなら最低限の舞台が用意されているから泣かせる場面としても良い。
まぁ、そこからの第茶番劇には腹抱えて笑っちゃいましたけどねww
にしても偶然だとしても合唱祭をサボったのはデカいわ〜〜〜ww
第二の岡田将生くんが生まれるとえぇなぁ
今回目を見張ったのは中学生を演じた子役たちですよね。
聡実を演じた齋藤潤くんや、彼の後輩である和田を演じた後聖人(うしろ きよと)くん、そして合唱部を支える女子のリーダー中川を演じた八木美樹さんをはじめ他の中学生メンバーの演技が実に良かった!!!
名匠は子役を光らせるとよく言いますが、それにしてもあれだけリアルな演技を引き出すなんて。。。
ヤクザたちがあれだけおバカな分、中学生のパートは結構シリアスでバランスが取れるんですよね。
特に今回影のMVPとも言えるのが、和田を演じた後聖人くんですね!!!
聡実を常に尊敬しつつも、一つ下の彼にとっては変声期がまだ理解できない。
確かに中学生でソプラノって、いつ変声期に悩まされるか分からないですもんね。。
特に中3になると変声期になる確率もグンと高まってしまう。
聡実の説明不足もあって、和田は部活に対するやる気を疑う。
和田はブチギレる。
ここのヒリヒリした空気がなかったら、ただのコメディとして終わってるんですよねこの映画は。
いやぁ、和田くん本当に良かったよ!!!
謎の映画を見る部活で、確か「自転車泥棒」を観ながら「大人って自分勝手だね」的なセリフを聡実が言っているシーンがあるんですよ。
まさしく今作は大人(ヤクザ)がふざけていて子供は振り回されている。
だからこそ中学生のリアリティが演技に表れているしシリアスな画になる。
大人は引き立て役なんですよね。製作陣含め大多数が大人の中で、中学生に見せ場を作ってあげる空気感が今作を好きな理由でもあります。
同じく山下監督作品では「天然コケッコー」で脚光を浴びた岡田将生くんも前例もありますし、今作で子役にスポットライトが当たってくれたらなと思います。
特に目立つのは齋藤潤くん。後半のスナックで、あんなベテランの大人たちを前にしてブチギレる演技&「紅」の熱唱で泣かせるのは本当に凄いですよ。。
「紅」がリリースされた時には、齋藤くんはまだ生まれてないですからね。。
見事に自分の歌にしていたと思います。シャウトが多く、時に声が完全に飛びながら一生懸命に歌う齋藤くんを見ていて涙しましたよ。。紅の歌詞とも相まって、ね。
まとめ
めっちゃ個人的な話なんですけど、明日カラオケ行くんですよwww
いや〜、ワンナイトカーニバルはマストで歌いますよww
面白かったです!!あざっした!!
96点 / 100点