まえがき
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「アクアマン 失われた王国」
映画「アクアマン」感想ネタバレあり解説 光り輝く武器と必殺技!アクアマンでなぜ俺たちは興奮するのか? - Machinakaの日記
1日でも早く見たいと思っていたのですが、なんとワーナー・ブラザーズ映画様からのご招待を受けて試写会に参加してまいりました!!!
本当にありがとうございます。。
今後ともよろしくお願いいたします!!本当にお願いしますw
それでは「アクアマン 失われた王国」ネタバレなし感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・DCコミックスのヒーロー・アクアマンを主人公に描き大ヒットを記録した2018年製作のアクション大作「アクアマン」の続編。
はるか昔、南極の氷河の奥深くに封印された「失われた王国」。そこには、世界を滅亡させるほどの力を持つ伝説の古代兵器ブラック・トライデントがあった。ある日、アクアマンへの復讐を誓うブラックマンタがブラック・トライデントを見つけ出し、邪悪な力が解き放たれてしまう。5億もの海の生物を操ることのできる海底アトランティスの王アクアマンは、かつてない脅威から海と地上の世界を守るため、仲間たちとともに立ち上がるが……。
キャストには主演のジェイソン・モモアを始め、アクアマンの弟である前王オーム役のパトリック・ウィルソン、母アトランナ役のニコール・キッドマン、アトランティスの女王メラ役のアンバー・ハード、ブラックマンタ役のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世ら前作のメンバーが集結。「ワイルド・スピード SKY MISSION」のジェームズ・ワン監督が前作に続いてメガホンをとった。
「アクアマン 失われた王国」のネタバレなしの感想と解説(全体)
「#アクアマン 失われた王国」鑑賞🌊👑
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2024年1月10日
年明け早々に今年を代表するエンタメ映画に大遭遇。
前作よりもキュッと短い124分に詰め込まれた極上のおバカ大冒険活劇‼️
今作を観てもう一度お正月気分に浸ろう🎍
"タツ"ノオトシゴも出る新年に相応しい映画🐉
ワーナー・ブラザース映画様からのご招待にて pic.twitter.com/xow3MKCHPE
もう一度お正月気分に浸れる大傑作エンタメ
年が明けてから2週間弱経ちましたが、もう一度正月に戻ったような気分でございますww
正直、新年早々に暗いニュースが多すぎました。被災されてまだ苦労されている方には申し訳ないですが、いつもは明るい正月の気分が一転して動揺を隠せませんでした。
テレビも新年のバラエティ番組を流しながら上に津波地図を表示させ、笑ってもらうために作った映像と決して笑えない地震の情報が同居している。
被災地の方はもちろん、全国でいつも通りの正月を送る心持ちではなかったと思います。
ずっと暗い気持ちのままでいても良くないです。
でも、なかなか前向きになれない・・・
という方に朗報です!
是非とも今作でもう一度正月気分を味わいましょう!!いつも通りの正月気分を!!
前作から約4年。同じくジェームズ・ワンがメガホンを取り、前作よりもエンタメ感が増した内容に!
監督が同じだけに、まるでワイルドスピードを観ているような派手さとおバカ感(褒めてます)溢れる大冒険活劇でした!!
そういえば、ワイスピ最新作「ファイヤーブースト」にもジェイソン・モモア登場してますし、こっちではヴィランだしww
映画「ワイルド・スピード10 ファイヤーブースト」ネタバレあり感想解説と評価 火力!バカ一代!三部作になる理由は!? - Machinakaの日記
まず触れておきたいのはアクアマンと弟のオームとのバディムービー的側面でしょうか。
前作ではヴィラン的な立ち位置として君臨していたオームも今作では一転して味方に。地上に牢獄されているオームとアクアマンがタッグを組み、砂漠に野山に陸地を駆け抜けるんですけど、、、
まぁ〜〜〜〜ギャグのせいで寄り道が多いww
そして、ギャグのオチの多くがオームである点を特筆しておきたいです!!
前作では予想もつかなかったオームの扱い方に抱腹絶倒間違いなしですw
もともと海の生活しか知らないオーム。要は魚が陸に上がったらどうなってしまうのか、です。どんなオームが見れるのか楽しみにしていてくださいw
そして・・・まるで水を得た魚のような変貌ぶりに笑ってくださいwww
今回は色んな意味でオームが凄いですから!!まるで第二次世界大戦から急に現代にワープしたキャプテンアメリカのカルチャーショック的なギャグも多く含まれているのでお楽しみに!!
また、アクションシーンでは前作にも増してスローモーションや派手な武器・乗り物が登場してとにかくエモいシーンの連続!!
DC作品は暗くて何をしているかよく分かりづらい・・・という印象も正直ありますが、今回は全く問題なく、見せ場をハッキリと分かりやすく見せてくれました!
特に暗い海底でのアクションも、編集でカチャカチャすることなく見やすいカメラワークになっていたのも素晴らしかったです!
「アクアマン」としての強度が高い
今作はDCのユニバース展開を見直した結果、単体としての強度を上げようと試みた最初の作品です。「ザ・フラッシュ」とは全く異なるテイストなんですよね。マルチバースもなく、バットマンが登場することもなく、アクアマン単体として見せていこうと。
単体作品としての強度を上げるにはどうすれば良いのか。
特に続編の場合は難しい問題です。
今作は続編でありがちな物的要素のインフレ化、前作と差別化したいがための大幅な路線変更を行わず、純粋に前作を進化・深化させる意図があったように感じました。
これを象徴するかのように、前作と今作で主要キャラクターの目的に大きな変化がないんですよね。
アクアマンは陸と海を繋ぎ、2者間の隔たりを無くすことが目的。
一方、そんな高潔に見えるアクアマンに見捨てられた父親の復讐に生きるブラックマンダ。
今回はアクアマンとオームとのバディムービー的な要素も魅力的ですが、やはり主要な部分はアクアマンとブラックマンダとの対立であって、前作の序盤に描かれた潜水艦のシーンが根深い問題になっているわけです。
それだけアクアマンが下した選択は大きく、ヒーロー映画における救われなかった方の人々に焦点を当て続けてるんですよね。
そして、アクアマンとオームの兄弟関係もやはり、前作の因縁が大きく関係しています。今作で新しく起きた問題が起点になっているのではなく、前作で起きた問題を今作で肥大化・甚大化させている点が1番の特徴です。
つまり何が言いたいかというと、それだけ前作を大切にしているわけです。
もちろんコメディ要素の強化や映像の派手さも際立ちますが、前作を最大限に尊重している点を最も評価したいです。
そして、前作とは一転した立場となったオームとアトランティスとの関係についても言及しておきたいです。
今回はアトランティスを舞台にした総力戦が目立ちますが、前作はアクアマン個人の戦いが多かった反面、今作ではアトランティスと副題にもなっている"失われた王国"との戦いとなり国vs国の側面が強くなります。
ここで問題になってくるのは前作で罪人となってしまったオームをアトランティスはどのように扱うのか。当然犯罪者ですから簡単に釈放して共に戦うことはできない。
どのようにオームがアトランティスと向き合い、赦しを得るのか。
ここも複雑な人間ドラマを見せるようなことをせずに、アクアマンらしく"ガジェット"で見せてくれるのが本当に素晴らしかった...
胸が熱くなりました...!!
DCEUなき今、どうやって作品の魅力を高めるのか。
今作に全ての答えが込められているような気がしました。
まとめ
いやー、アガりました!!
本当に正月気分に戻ったもんなぁ。
商業映画かつ続編ということで映画ファンにとっては少し身構えるところはあると思いますが、今作は全く問題ございません!
前作から全くブレないアクアマン、陸の世界を知り徐々に心境の変化が現れ始めたオーム。
そして、未だ復讐の鬼と化しているブラックマンダ。
「ザ・フラッシュ」同様、試写会の後でももう一度観たくなる作品でございました!
97点 / 100点