- まえがき
- あらすじ
- 「室井慎次 敗れざる者」のネタバレありの感想と解説(全体)
- 「室井慎次 生き続ける者」のネタバレありの感想と解説(全体)
- 敗れざる者:正気の沙汰ではない
- 生き続ける者:狂気が正気を上回る
- まとめ
まえがき
今回批評する映画はこちら
「室井慎次 敗れざる者 & 生き続ける者」
ムロイの話をしようぜ!!!!
さて、久しぶりのブログ更新。今回はなんと、室井慎次二部作でございます。
貴重なオフの時間を使って、私は室井に4時間も使ってしまったのです。
踊るはまぁまぁ好きです。ドラマは結構見てました。
映画は、、、CMでよく見ましたw
いわゆるダメな邦画の代名詞、とも言って良いかもしれません。
でも、なぜか見てしまいました。
・・・完全にアトロクのせいだからな!!!!
責任とってよ!!!!
・・・でも、映画評めっちゃ面白かったよw
アフター6ジャンクション2 | TBSラジオ ときめくときを。
完全にアトロクに影響されての室井慎次鑑賞。
一体、どんな結末になっているのか・・・
それでは「室井慎次 敗れざる者 & 生き続ける者」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・1997年に放送開始され映画版も大ヒットを記録したテレビドラマ「踊る大捜査線」シリーズで柳葉敏郎が演じる人気キャラクター、室井慎次を主人公に描く映画2部作の前編。
これまで現場の捜査員のために戦い続け、警察の組織改革に挑むなど波乱に満ちた警察人生を歩んできた室井慎次。27年前に青島と交わした約束を果たせなかったことを悔やむ彼は、警察を辞めて故郷・秋田へ帰り、「事件の被害者家族・加害者家族を支援したい」との思いから、少年たちと穏やかに暮らしていた。ある日、室井の前に謎の少女が現れる。彼女の来訪とともに他殺と思われる死体が見つかり、室井はその第一発見者となってしまう。その少女・日向杏は、かつて湾岸署が逮捕した猟奇殺人犯・日向真奈美の娘だった。
室井役の柳葉敏郎、新城賢太郎役の筧利夫、沖田仁美役の真矢ミキらおなじみのキャストに加え、日向杏を演じる福本莉子や、齋藤潤、松下洸平ら新たなキャストも出演。スタッフ陣もプロデュースの亀山千広、脚本の君塚良一、監督の本広克行ら「踊る大捜査線」シリーズを支えてきたメンバーが再結集した。
1997年に放送されたテレビドラマのほか、映画版も大ヒットを記録してきた人気警察ドラマ「踊る大捜査線」。同シリーズの中心人物のひとりで、柳葉敏郎が演じる室井慎次を主人公に描いた映画2部作の後編。
警察を辞めて故郷の秋田に戻り、事件被害者・加害者家族の支援をしたいという思いから、タカとリクという2人の少年を引き取り、暮らしていた室井慎次。しかし、彼の家のそばで他殺死体が発見され、さらにかつて湾岸所を占拠した猟奇殺人犯・日向真奈美の娘だという少女・日向杏が現れたことから、穏やかな日常は徐々に変化していく。かつての同僚であり今は秋田県警本部長になっていた新城に頼まれ、警視庁捜査一家の若手刑事・桜とともに捜査に協力することになった室井。そんな彼のもとに、服役を経て出所してきたリクの父親が訪ねてくる。
柳葉や筧利夫、真矢ミキらシリーズおなじみのベテランキャストたちに加え、日向杏役の福本莉子、タカ役の齋藤潤、桜役の松下洸平ら新たなキャストも出演。メインスタッフにも、プロデュースに亀山千広、脚本に君塚良一、監督に本広克行と「踊る大捜査線」シリーズを支えてきた顔ぶれがそろった。
「室井慎次 敗れざる者」のネタバレありの感想と解説(全体)
「#室井慎次敗れざる者 」鑑賞
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2024年11月2日
これぞまさしく秒速5センチメートル。
何も始まってない、終わってもない隠居生活の日常を食事シーンで水増した愚行録。
漸進的に洗練されてきた日本映画の20年を破壊するような無茶苦茶な演出。
信じられない。正気の沙汰ではない。 pic.twitter.com/F8EdnP1LSU
「室井慎次 生き続ける者」のネタバレありの感想と解説(全体)
「#室井慎次生き続ける者」鑑賞
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2024年11月8日
分かってるし分かってた。
相変わらず無惨だよ。こんなの映画じゃないよ。
昔取った君塚だよ。何もかもが横暴で横柄で、こんなのアリかよって思うよ。
でもな、俺泣いたんだよ。めっちゃ泣けたんだよ。
作品の酷さよりも役者の凄さが勝ったんだよ。
賞賛に値する作品。 pic.twitter.com/mVcQ1EfAw5
敗れざる者:正気の沙汰ではない
前編の敗れざる者。はっきり言ってしまえば、ダメです。ダメなやつです。完全にダメなやつです。
どう考えても1本にすべき内容を、前編と後編に無理やり間延びさせて作ったうちの1本目。
事件は起きても何も解決しない。それよりも室井と里子の生活、いや食事シーンばかり映る謎のホームドラマ。
肝心の警察も、お調子者の矢本悠馬くんたった1人。彼が1人だけコメディリリーフで頑張ってますが、それも限界。彼が出るたびに同じBGMが流れて、どれだけ頑張っていても寒く見えてしまう。
刑事ドラマでもない。事件が起きても、そこから何も進まない。
進むのは箸を口に運ぶ時だけ。
まるで秒速5センチメートルのように進まない事件の顛末。あからさまに後編ありきのスロー展開じゃないか。。
どれだけ時間が経っても、事件を解決する室井慎次・・・は映らない。
家の近所で事件が起きて第一発見者になるものの、そこから里子と食事して酒を飲む日々・・・。
子供のエピソードを入れたいのは分かる。でも、映画って時間の芸術じゃないのか?
なんであんなに食事シーンが長いんだ? なにゆえ? 何が目的?
グルメ映画か?
料理人室井慎次か? グランメゾンに出るのか?
全くもって、どうしようもない。。。
また、役者の演技までも酷く写ってしまう。
貴仁に出廷させようと無理やり交渉してくる弁護士があまりにも最低に写ってしまう。
正義は正義。悪は悪。二面性しかないキャラクター造形。出る役者も可哀想に思えてしまう。
そして、踊るの代名詞である「レインボーブリッジを封鎖・・」のセリフ。
今作では何回も何回も何回も引用して、室井に「封鎖できなかった」と言わせる。
アトロク2の宇多丸さんの言葉を借りると、
「正気か?」
おっしゃる通り、今作は正気じゃない。一体何を見せられているんだという感想しか出てこない。
他にも怒涛のように流れる後半の回想、ドラマの過去シーンで客の興味を惹こうとする魂胆、プロデューサーが好きなウイスキーをスポンサーですかってくらいにドアップで写すアホすぎる撮影、数え上げればキリがない。
「だめだこりゃ」
としか言いようのない年間ワースト確定の前編だった。
見応えあったのは火事だけだよ。
生き続ける者:狂気が正気を上回る
最低な思い出を作ってしまった前編から1週間。私は再び映画館を訪れていた。
もちろん、後編を見るためだ。
そもそも上映日が正気の沙汰じゃない。前編・後編の期間が1ヶ月しかないのに、なぜか先行上映を敢行する始末。。
どういうこと? 早く金が欲しいのか? なんで普通に上映しないんだ??
とはいえ、先行上映というプレミア感と続き見たさに、鑑賞に踏み切ってしまった。
観た。
・・・何も変わっていなかった。当たり前だ。公開から1ヶ月しか経ってないし、ロケをした時期も数ヶ月しか変わっていない。
季節が秋から冬になっただけだ。
前編と同じく何故か英語のクレジット。英訳するだけ無駄だろ?カッコつけだろ?
と怒りを抑えながら鑑賞を続ける。
・・・はーい待ってました安定の前編振り返りシーン。
アホか!!! 前編から1ヶ月しか経ってないんだから覚えてるに決まってるだろ!!
何一つ成長していない、変わってもない。
そして、福本莉子さん演じる日向杏の火事容疑を巡る、愚鈍としかいえない展開。
誰がどうみても日向杏だろ!!!!前編で分かってたよ!!!!
それが何故か後編でも引っ張られていて、警察も疑いの目を向ける。
結局彼女が犯人だった。もう分かってた。
が、結局お咎めなし!!! 何もなし!!!! 無かったこと!!!
・・・正気か!? いくら未成年とはいえ立派な放火。それなのに、なぜ何も無かったようにするのか?
室井は既に狂ってるからいい。でも、警察組織がルールを破ったらアウトだろ!!
法治国家は放置ですか!?!?!?!?
他にも作者の偏向思考としか言いようのないシーンが続く。
小学校で周りに馴染めない凛久。突然ゲームの話をするクラスメイト。
具体的なゲームの名前はない。どうやらソシャゲでランクを競っているよう。
スマホを持たず、ソシャゲができない凛久はクラスメイトの質問に答えられない。
背の高い小学生が、「スマホだせよ!!」と凛久を恫喝して押し倒す。
マジで無理やりな展開すぎてビビる。何故こうもゲームを嫌うのか。ゲームをする奴が悪者なのか。。
こういう大人がいるから、香川県でゲームを制限する条例が作られるんだろうな。
そして、肝心の事件は室井の完全な管理外で終わりを迎える。
何なんだ。一言助言しただけじゃないか。アイツの声に聞こえる。。
それだけじゃないか。。
室井を信用しすぎだろ!!!ちゃんと裏は取ったのか!?
無闇に人を疑ってはいけない、と言っている自分が一番疑ってるじゃないか!!
もう開いた口が塞がらない。もうジエンド。
・・・と思ったその時だった。
極楽の加藤が家を訪ねるくだりは省略する。
もう何事もなく、里子と暮らして幸せな生活をというところで、室井はまさかの行動に出る。
こればかりはネタバレ有りであっても言えない。南極物語やりたかったのかな、としか言えない。
その後、安定の回想シーンに入る。
室井がどれだけ子供のことを思い、街のことを想ってきたのかが描かれる。
室井ご用達の焦点で、不良どもと対峙するシーンで、私は号泣した。
おかしを、たなにもどそう!!!
おかしを、たなにもどそう!!!
おかしを、たなにもどそう!!!
不良にボコられながら、室井は何度も叫んだ。
誰よりも落ち着いていて、誰よりも冷静な男が、誰よりもエモい演技をしている。
・・・涙が溢れた。
何故かは分からない。作品全体としては完全にダメだ。
でも、柳葉敏郎の演技力に完全に持ってかれた。。
これぞまさしく涙腺崩壊。
誰がどう言おうと、あの演技は年間ベスト級だ。
ただ叫んでるんじゃない。魂の叫びだ!!
まとめ
自分でも訳が分からない。でも、感動したのは事実。あの演技に完全に持っていかれた。
さぁ、みんなで一緒に!!!
おかしを、たなにもどそう!!!
おかしを、たなにもどそう!!!
おかしを、たなにもどそう!!!
94点 / 100点