はじめに
今回公開する映画はこちら!
「スノー・ロワイヤル」
早く見てぇ〜〜〜〜〜!!!!
今、一番楽しみにしている映画といっても過言ではありません。大好きなリーアム・ニーソンの「舐めてた相手が実は殺人マシーンでした」型の映画
しかも今回は、殺し屋設定でもCIA設定でもなく、、、、
除雪屋のおじさんwwww
それでは「スノー・ロワイヤル」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!
あらすじ
・息子を殺され復讐を誓う父親が犯罪組織の抗争に巻き込まれていく姿を描いたノルウェー製クライムドラマ「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」を、リーアム・ニーソン主演でリメイク。オリジナル作品を手がけたハンス・ペテル・モランド監督が、再びメガホンをとった。雪深い静かな田舎町キーホー。この町で除雪作業員をしているネルズ・コックスマンは模範市民賞を受賞するほど真面目に穏やかな日々を送っていた。しかし、ネルズの1人息子が麻薬の過剰摂取に偽装され、殺されてしまったことから事態は一変する。地元の麻薬王バイキングの組織に息子が殺されたことに気づいたネルズは、素手や銃、さらには除雪車で、組織の人間を1人また1人と殺していく。しかし、ネルズの復讐劇を敵対する麻薬組織によるものと勘違いしたバイキングは敵対組織を襲撃。相手もその報復に乗り出し、ネルズの復讐劇は2つのマフィア、さらに警察をも巻き込んだ戦いへと突入する。
映画の感想
ベストニーソン、受賞おめでとうございます!!
悪趣味要素たっぷりの仁義なき戦い
こういうの、大好き!!
いわゆる「舐めてたやつが実は殺人マシーンでした」型の映画ですが、今回のニーソンはとにかく仁義がない。
息子は冒頭に殺され、復讐の鬼になるニーソン。一応、人を殺す動機はそこに集約されているのですが、それにしても理不尽に殺しすぎるw そして、強すぎるww
ちゃんとしたアクション映画がみたい人にはオススメしません。なぜなら主人公はチートニーソンだからw なんでニーソンの前だと、みんな弱くなってしまうんでしょうか。そして、なぜニーソンのパンチはあんなにダメージを与えるんでしょうか。。
細かいところは、気にしてはいけません。
除雪車は人を殺すためのものではありません!! そんなの分かってます!!
名誉市民賞のくだりになんの意味があったのか? そんなのどうでもいいです!!
僕はただ、殺しに夢中になってる気狂いニーソンを堪能できればいいんです。
思わず笑ってしまう爆笑ニーソン
子供のおねんねに、読み聞かせる絵本は・・
ギャングの息子を誘拐したと思いきや、思った以上に優しいニーソン。
子供が「寝る前に本読んで!」とリクエストして、ニーソンが選んだ本は
なんと、除雪車のパンフレットwwww
「全長〇〇メートルで、毎秒〇〇m3の雪を放出し、ブレードが搭載されている。。」
など、除雪車のスペックをひたすら読み聞かせる除雪大好きニーソンwwww
オイオイオイ、お前もっとまともな本なかったのかよwww
もう息子も大きくなっちゃって、絵本とかなかったんでしょうねぇ。
でも、パンフレットもカッコイイ除雪車の写真と文章が乗っている時点で、もはや絵本と同じですよね!?
ニーソンのいい声で、子供はスヤスヤと眠るのでしたww
子供と一緒に除雪車を運転してるだけで爆笑
ニーソンの演技のうまさもあるんですけど、ニーソンが突拍子もないことをやるとそれだけで爆笑なんですよ。
誘拐した子供に除雪車のパンフレットを読み聞かせた後は、一緒に二人で除雪車を乗り回してるんですよね。
まぁ流れ的にはアリなのかもしれないけど、あの絵面だけで凄く笑えるww
あれ、ギャングのボスをおびき出すために誘拐したんじゃないの!? ニーソンよ、本来の目的忘れてないかい? とつっこみたくなりますwww
鬼ーソンが初めて出るシーンはやはりアガる
リーアムニーソン映画って、最初はすごく大人しいんですよ。すっごく弱い犬みたいな顔してるニーソンから始まるんです。
でも、息子が殺されたとなると一気に豹変。
いきなり「ホワッッッッツ、ピーーーーーポォォ!?」と犯人は誰かと問いただすニーソンに、なぜか笑みが溢れてしまうのでした。。
今回の特徴は、
・ニーソンの息子は誘拐されたのではなく、殺された状態から始まる
・息子が悪いことをしたわけじゃない
・明確な犯人、というキャラがいない
・ボタンの掛け違いで、理不尽な殺人ゲームが繰り返されていく
「96時間」では犯人がわかってるし、娘も生きているので、まだ倫理観を保ったままなんですけどね。でも今作は、もう完全に暴走ニーソンまっしぐらなんですよ。
息子が死んだ状態から始まるから、もう彼を穏やかにさせるものは何もないんですね。
この世の絶望を、全て暴力に変えていく暴力暴走ニーソンを見るのが好きな人は、是非こちらの映画をオススメしますw
悪趣味なキルカウント&十字架がたまらない
この映画の特徴、それは映画の中で死んだ人が出た場合、すぐさま画面が暗くなり「➕」のマークとともに死んだ人の名前が表示されること。
逐一逐一「➕」を入れて、映画の進行を中断してまでキルカウントを続けるんですよねww
一人一人の死を大切にしてるのかなぁと思ったんですけど、あの殺し方を見たらどう考えても大事にしてそうにないよなぁ。。
こういうキルカウントって、映画のファンがやるんですよね、普通。
公式がやるって、なんとまぁ悪趣味な(褒めてます)
そして最後の最後に、エンドロールの途中で「In order of disapearance」=死んだ人の順番
というリストが表示され、死んだ人から順に名前が消えていくというなんとも凝った演出を施してあるんですw なんて悪趣味な(褒めてます)
このリストは役名でなくはい有名だから、尚更面白いというか。
最後にリーアム・ニーソンの名前だけが表示され、存在感をアピールしている。。
この生きてるニーソンの表示で、またもやテンションが上がってしまうんですよねぇ。。
思い出した映画
まるでウインドリバーのよう
極寒の僻地。先住民が多く住む保留地の近くで起こるギャングの抗争ということで、どうしても「ウインドリバー」を思い出してしまいました。
www.machinaka-movie-review.com
蠅の王とは、どういう意味か?
ギャングのボスが、息子に「蠅の王を見てないのか」と話すシーンがあります。
「蠅の王」とは、ボーイスカウトの小学生たちが無人島に漂流し、救助が来るまでサバイバルする映画なんですけど。
この映画、まるで楳図かずおの漂流教室のような作風で。無人島でおとなしく救助を待つハト派と、開き直ったように狩猟生活をおくるタカ派とでグループが分かれるんですよ。
タカ派はハト派の持ち物を勝手に盗んだり、従わないものは殺したり、極悪非道の限りをつくすんですね。
あの映画を引用して、父親的には強い少年になってほしいという願いを込めて言った言葉んでしょうねぇ。
何が理由で怒るか分からないギャング
ギャングのボスが、殺し屋エスキモーを無慈悲にも殺すシーンがありますよね。
せっかく自分の命を助けようと(金儲けが目的だけど)したのに、
「お前は誰かの秘密を平気で話すような人なのか?」
「いけねぇなぁ、こっちじゃ人柄がビジネスを左右するんだぜ」
と、怒ってはいないけど、なんだか不穏な空気になっていく。
あそこは嫌なシーンですよねぇ。。怖くないんですけど、なんだか「グッドフェローズ」のジョーペシを思い出しましたよ。
あそこでエスキモーが笑ってたら、「ファニーーィィ、ハウッ!?」と怒ってたかもしれないですねw
ギャングの怖さを出すためには、ブチ切れてるシーンを描くよりも、あえて普通の会話をしたほうがいいんですよね。で、あまりにあっけなく人を殺す。これぞギャングってもんですヨォ。。