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映画「星の子」ネタバレあり感想解説と評価 目には見えない、家族の絆。あの水のメタファーを徹底考察!

 
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この記事では、「星の子」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「星の子」

 
 

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(C)2020「星の子」製作委員会

 星の子、英語で訳せばStar Kid。

 
まさしく主演の芦田愛菜ちゃんを指しているとしか思えないタイトルが、本作の星の子でございます。
 
最近は国勢調査のポスターで芦田愛菜ちゃんを見ない日はないですよね。
愛菜ちゃんの顔を見ると、思わず顔が引き締まってしまいます。
 
映画ファン的には、やはりと言っていい良いのか、「パシフィック・リム」で10歳未満ながらハリウッド作品に参加したのが記憶に新しいですよね。
 
あの存在感で、あくまで助演という立場だったのですから、今作で主役を演じた際はどんなにパワーがあるのか、非常に楽しみでございます。
 

 

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それでは「星の子」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
・子役から成長した芦田愛菜が2014年公開の「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」以来の実写映画主演を果たし、第157回芥川賞候補にもなった今村夏子の同名小説を映画化。大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親は、病弱だった幼少期のちひろを治したという、あやしい宗教に深い信仰を抱いていた。中学3年になったちひろは、一目ぼれした新任の先生に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を見られてしまう。そして、そんな彼女の心を大きく揺さぶる事件が起き、ちひろは家族とともに過ごす自分の世界を疑いはじめる。監督は、「さよなら渓谷」「日日是好日」の大森立嗣。

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芦田愛菜『星の子』予告編

 
 
 
 
 

「星の子」のネタバレありの感想と解説(短評)

 
 

 
 

特殊な冒頭

 
冒頭、赤ちゃんが生まれるシーンから始まり、病気がちで親が困窮するシーンから始まります。自然と「この赤ちゃんは芦田愛菜ちゃんかな?」と思ったのですが、ズバリ的中。
 
子供の病気を治すために、星の水(でしたっけ?)なる特殊な水を飲ませて子供の病気を治すシーンが写ります。
 
予告編からカルト宗教にハマる親という認識を植え付けられていたので、特段違和感はなかったのですが、その宗教にハマった理由が子供を救うためであるという目線を丁寧に描くことは、きわめて特殊な作りであったように感じます。
 
何故なら、なぜ宗教にハマってしまったかというカラクリを予めネタバラシしているからです。また、怪しげな宗教だけれども子供を救うための行為だという理由を説明することで、怪しげな宗教にハマる親を肯定的に見せることにも繋がってるんですよね。
 
私は特定の宗教に傾倒しているわけでもなく、今作で描かれるような怪しげな宗教は否定派な人間です。
なので、こんな冒頭を見せられると、「こんな親を肯定的な目線で見なければいけないのか」と少し面食らったのも正直なところでした。
 
だって、ねぇ。。
 
水は水だよ!?
 
 
 
 
 

水に込められたメタファーとは?

 
今作で特徴的なのは、先にも挙げた通り怪しげな宗教、そして怪しげな水。
 
そういや、「恋人たち」でも怪しげな水を売っている人が出てきましたが、今作の水はとにかく主張が強い。執拗なまでに特殊な水を見せるんですよね。
 
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怪しげな宗教を見せるためだけなら、あんなに水を協調しなくてもよいはずですよね。

 

なぜ怪しげな水が頻繁に登場したのでしょうか?

 

個人的には、今作の怪しげな水は、単にちひろ一家がハマっている宗教の危なさを表すためだけに使われているのではないと考えます。

 

今作の水について深堀りしてみると、ちひろ一家的には件の水は、ちひろを救った救世主であり、また家族共通の飲料として件の水が描かれます。今作にとってあの水は、家族が家族として一致団結するために必要なものであり、家族の絆のようなものであると捉えることもできるのではないでしょうか?

 

正直、あの水は他人から見れば胡散臭いのですが、家族には大切な大切な水です。

この他人には見えないモノの例えとして、無色透明である水が使われたのではないでしょうか?

 

つまり、他人からすればただの水であり無色透明に見えるものであっても、見る人が見れば虹色に輝くことだってある、ということのメタファーになっていると思うのです。

 

今作では、他人には見えない家族の絆を「水」に例えていたと思います。

 

なので、ちひろの友達が水を飲んでも「まずい」としか言わないし、ちひろの親戚である大友康平が件の水を憎んでることも、「家族の絆は他人には見えない、分からない」ことへの示唆なのでしょう。

 

 

 

また、星というタイトルで家族が怪しげな行動するという意味で、吉田大八監督の 「美しい星」という映画を思い出しました。この映画のラストも家族一同で夜の山に向かうんですよねー。

 

美しい星

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役者の演技が絶品すぎて

 

今作を監督した大森立嗣さんの影響が大きいのか、今作のどんなキャラもナチュラルで、まるで実在するかのようなリアルさを誇ってました。

 

まずは芦田愛菜ちゃん。彼女の場合は基礎が出来すぎていることもあって、ワンシーンワンシーンの表情のクオリティがまぁ見事で。

 

セリフを言わなくても、目線の動きや微細な口元の表情で何を言わんとしてるのか、何を考えているのか一発で分かるようなふるまいは、大女優の品格さえ感じました。

 

何より、今回の芦田愛菜ちゃんは「瞳」の演技が実に見事でしたね。 

細かくて伝わらないかもしれませんが、芦田愛菜ちゃんの瞳は、他の役者よりも潤っていたように見えませんかね?

 

特にカメラが芦田愛菜ちゃんの正面を映す時、瞳の潤いが直に伝わってきて。映画を見進めると分かるのですが、おそらく家族から渡された怪しげな目薬をさしているからだと思われますが、他の人とは明らかに違う瞳に、心を奪われてしまいました笑

 

芦田愛菜ちゃんはカルト宗教にハマる家族を信じつつも、中学の同級生や岡田将生先生など「世間の目線」も併せ持つ中間的な人物。

 

家に帰ればカルト宗教、学校に行けば一般世間と、双方の価値観に揺れ動くちひろの心情を、瞳の潤いによって演技していたのが実に見事ですよね。

ウルウルした瞳は少し動くだけで大きく揺れ、彼女の迷いを表していたのではないでしょうか?

 

そんなちひろ一家に対抗するのは、数学教師の岡田将。

彼と怪しげな水を使うちひろ一家との対比は、科学的VS非科学的な構図を作りたかったのでしょうか。

 

にしても岡田将生くんの薄情な数学教師っぷりが冴え渡っていましたね。

最初はいい先生に見えるんですけど、授業中の態度がまぁ偉そうでw 「〜〜だからな」とか、言い切り口調になっていることも、ちひろ一家とは完全に線を引くことへの示唆なのかなぁと思いました。

 

 

あと、なんと言っても今作の子役の演技がまぁリアルで。自然に話せるように、監督が一生懸命演出したとしか思えませんでした。

 

 

 

まとめ

映画を観てる時にずーーーと「水って何の意味があるんだろう」と考えてしまったのですが、今作ではあくまで「他人には見えない家族の絆」を表していたと思います。

 

家族にはその家族にしか分からないしきたりですとか、ルールがありますが、今作の怪しい水もその一つであって、無色透明であることを応用した見せ方だったと思います。

 

豪華キャストでこのクオリティ。。脱帽です!!

 

82点 / 100点 

 
関連画像
 
 
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